引っ越しが決まったら、思いきって断捨離をしましょう! 引っ越しは、家中の荷物をパッキングしなければならないので、断捨離をする最高のチャンスです。でも、「断捨離はしたことないから方法がわからない」「なかなかものが捨てられない」という人も多いでしょう。そこで、引っ越し前の断捨離のメリットや方法、断捨離で出た不用品の処分方法などをご紹介します。

この記事を読んでいただければ、断捨離のコツなどがおわかりいただけるでしょう。ぜひお役立てください。

1.引っ越し前の断捨離のメリットとは?

引っ越しを機に行う断捨離には、精神的なメリットと実質的なメリットの2つがあります。どのようなことが考えられるのか見ていきましょう。

1-1.引っ越し前の断捨離の精神的なメリット

精神的なメリットには以下のことが挙げられます。

1-1-1.重い腰をあげるチャンス

いつかは断捨離をしよう!と思っていても「なかなか面倒くさくて実行に移せない」という人は少なくありません。引っ越しはいやが応でも、家中の荷物をパッキングしなければならないので「断捨離をしなければ!」とやる気になります。

1-1-2.タイムリミットがあるのでダラダラできない

断捨離は「○日までに終わらせる」と決めないと、つい、ダラダラとしてしまいます。けれども、引っ越し前の断捨離は、期限が決まっているためテキパキやらざるをえません。モチベーションを下げずに終えることができるでしょう。

1-1-3.気持ちがすっきりする

引っ越しをきっかけに、実行できなかった断捨離を行うと、不用品がなくなり気持ちもすっきりします。本当に必要なものだけを新居に運ぶことができるでしょう。

1-2.引っ越し前の断捨離の実質的なメリット

実質的なメリットには以下のことが挙げられます。

1-2-1.引っ越し料金の節約になる

引っ越し前に断捨離をして不用品を処分すれば新居に運ぶ荷物を減らせます。荷物が減れば、その分引っ越し料金も節約できるでしょう。

1-2-2.作業の時短になる

パッキングの前に断捨離を行えば、荷造りがぐんと楽になります。荷造りの時短になるのはもちろんのこと、引っ越し業者の搬出搬入も早くなるでしょう。

1-2-3.新居の収納スペースを余裕で使える

旧居から持ち込む荷物が、少なければ少ないほど、新居での片付けも楽になります。また、新居の収納スペースも余裕を持って使えるのもメリットです。

2.引っ越し前の断捨離の方法

引っ越し前の断捨離をスムーズに行うには、コツがあります。上手に行う方法をご紹介しましょう。

2-1.まずは計画を立てる

断捨離は、無計画にいきなりスタートしてはいけません。ある程度、計画的に進めることが大切です。「今日はキッチン」「明日は寝室」など、予定を組みましょう。
予定を組むときは、1番使わない場所(納戸・押し入れ・物置など)から手を付けてください。引っ越しの日まで利用するトイレ・浴室・洗面所などは最後にしましょう。

2-2.次に仕分けをしながら断捨離を進める

断捨離をスムーズに進めるコツは「仕分け」にあります。仕分けは以下の段取りで進めましょう。

  1. 大きな段ボールを3つ用意する
  2. 各段ボールに「必要」「不要」「保留」の紙を貼る
  3. ものを2の箱に仕分けしながら入れていく
  4. 「必要」に入れたものは、引っ越し荷物としてパッキングし、「不要」に入れたものは不要品として処分する
  5. 「保留」に入れたものは、2〜3日時間をおいてから見直し、引っ越し先に持っていくか処分するかを決める

2-3.それでも判断が付かないモノはどうするのか?

「保留」に入れたものを持っていくか処分するか、どうしても判断が付かない場合は、ひとまとめにして段ボールに入れ、引っ越し先まで持っていきましょう。新居の整理整頓が終わったら、開けて見直してください。旧居ではどうしても捨て切れなかったものも、新居では急に色あせて見え「捨てよう!」と思えるでしょう。

3.断捨離すべきものベスト6

断捨離すべきものには、どのようなものがあるのでしょうか。以下のような、手が付けやすいものから始めてください。

3-1.着ていない洋服や履いていない靴

クローゼットや洋服ダンスの中に、着ていない洋服がたくさん入っていませんか。引っ越しを機に、思いきって処分しましょう。
処分の目安は「1年以上着ていない」洋服です。「また着るかもしれない」「買ったとき高かったから」などと思って、着ていない洋服を長年保管していませんか? 「1年以上着ていない洋服は、今後も着ることはない」と思い処分してください。履いていない靴も同様に考えましょう。

3-2.読んでいない本や漫画など

もう読んでいないのに、ずっと保管している本や漫画などがありませんか? 成長と共に再度読んでも面白く感じなくなることもあります。本や漫画は売りやすいので、思いきって処分しましょう。本や漫画類は重いので引っ越しの荷物が軽くなるのもメリットです。

3-3.CDやDVDなど

CDやDVDはいつの間にか大量にたまってしまいますよね。最近は、インターネットで音楽聴き放題や映画見放題サービスも利用できるので、お気に入りのもの以外は処分してしまいましょう。

3-4.引き出物でもらった食器セットなど

友人の結婚式で、引き出物としてもらった食器セットなどを保管したままになっていませんか? 「いつかお客さんが来たら使おう」などと思って未使用のまま保管している人も多いようです。未使用の食器のセットは売りやすいので、売却するのがおすすめでしょう。

3-5.新居に合わない家具や家電

今使用している家具や家電で、新居に合いそうもないものは処分してはいかがでしょう。今は、愛着があって捨てられなくても、新居に運ぶと古ぼけて見えることもあります。「やっぱり新しいものが欲しい」と感じるかもしれません。新居に運んでから処分するのは面倒なものです。

3-6.思い出の品物や写真など

思い出の品物や写真などは、捨てづらいですよね。引っ越しの前の断捨離で思いきって見直しをしてはいかがでしょう。「2-2.次に仕分けをしながら断捨離を進める」でご紹介した方法で仕分けをしてください。

  1. 大きな段ボールを3つ用意する
  2. 各段ボールに「必要」「不要」「保留」の紙を貼る
  3. 思い出の品を、2の箱に仕分けする

「保留」の箱に入れたものは、少し時間をおいて見直しをするといいでしょう。
また、写真はスキャニングしてデジタルデータ化してコンパクトにするのもおすすめです。

4.引っ越しの断捨離で出た不用品はどうするか

さて、引っ越しで出た不用品の処分はどのようにすればいいのでしょうか。処分方法をご紹介しましょう。

4-1.自治体のゴミに出す

捨てるものは、自治体のルールに従って可燃・不燃・危険ゴミなどに分けて捨てましょう。また、大きなものは粗大ゴミに出します。粗大ゴミに出す手順は以下のとおりです。

  1. 自治体の粗大ゴミセンターに電話をして回収の申し込みをする
  2. 回収日を予約し回収費用を聞く
  3. 回収費用に相当する金額の有料ゴミ処理券(シール)を購入する
  4. 回収日に、粗大ゴミに3を貼り回収場所に出す

自治体によって回収料金や詳細などは異なるため、事前に自治体の粗大ゴミセンターのHPでご確認ください。

4-2.リサイクルショップに売却する

近所にリサイクルショップがあれば、不用品や不要な家具・家電などで、まだ利用できるものや新しいものなどはまとめて売却することもできます。特に、ブランドの洋服やCD・DVD、書籍や漫画などは扱っているショップも多いので売りやすいでしょう。

4-3.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者は、不用品が大量にある場合、まとめて出張回収してくれます。また、買取も同時に行っている業者なら、買取料金で回収費用を相殺することも可能です。大きくて重い家具や家電などもまとめて依頼できます。不用品が少量の場合は、宅配回収や持ち込み回収も可能です。

4-4.引っ越し業者に不用品の廃棄を依頼

最近は、引っ越し業者が荷物を運ぶだけではなく、不用品の回収・買取・粗大ゴミの廃棄などを請け負うサービスを行っています。業者によって回収や廃棄費用などは異なるので事前に確認してください。

5.不用品回収業者を利用するメリットや業者の選び方

引っ越しの不用品を廃棄するために不用品回収業者を選ぶメリットや、業者選びのコツ、費用などについてご紹介しましょう。

5-1.不用品回収業者を利用するメリット

不用品回収業者を利用するメリットには、以下のようなものがあります。

  • 粗大ゴミのように、大きくて重い不用品を回収場所まで運ぶ必要がない
  • 自宅まで回収に来てくれるので楽
  • 買取可能なものは買取して現金化できる
  • 自分の都合に合った日にちを指定できる
  • 手軽にスピーディーに不用品の処分ができる

5-2.不用品回収業者の選び方

不用品回収業者を選ぶときには、どのようなポイントに注意すればいいのでしょうか。

  • 回収方法や回収費用などを明確にしている
  • 宅配回収・持ち込み回収・出張回収を行っている
  • 回収だけではなく買取も行っている
  • 古物商許可番号を持っている(リサイクル業者に必要な許可)
  • 出張回収を依頼する際には、自宅が業者に回収エリアにあるのか確認する
  • 業者の事業所の所在地や電話番号を確認する

5-3.不用品回収業者の利用方法

不用品回収業者を利用する際には、電話やホームページの申し込みフォームから申し込みをします。回収してほしい不用品の量・内容・買取してほしい品物のアイテム・状態など必要なことを伝え、回収料金や見積料金を出してもらいましょう。業者を利用するときには、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較検討するのがおすすめです。

5-4.不用品回収業者を利用する際の注意点

不用品回収業者の中には、悪徳業者も存在します。「5-2.不用品回収業者の選び方」でご紹介したように、業者の事業所に所在地や電話番号などはきちんと確認してください。また、回収料金の見積もりを出してくれない業者は気を付けましょう。さらに、名前が書いていないトラックで街中を「不用品を無料で回収します」とアナウンスしながら周回している不用品回収業者には注意してください。無料といいつつお金を請求してくる・有料で回収してもらった家電が不法投棄されていたなど、トラブルが多発しています。利用しないようにしましょう。

6.引っ越し前の断捨離に関するよくある質問

引っ越し前の断捨離に関するよくある質問をご紹介しましょう。

Q.引っ越し前の断捨離とパッキングは同時に行ったほうがいいですか?
A.日程に余裕があれば、パッキングの前に断捨離を済ませたほうが荷造りは楽になります。

Q.インテリア用品や飾り用の小物が捨てられません。どうしたらいいでしょうか?
A.今の家にはぴったりのインテリア用品や飾り用の小物も、新居には合わないこともあります。特に、新築やリフォームしたてのお部屋に置くと、古ぼけて見えることも多いのです。新居に合うかどうか想像して、合わないようなら処分しましょう。

Q.新居は部屋も収納も少ないので断捨離したいのですが時間がありません。荷物を全部運び込むこともできないのですがいい方法はありますか?
A.とりあえず、本当に必要なものだけを新居に運んでください。残りは一時的にトランクルームを借りて、そこに全部を運んではいかがでしょうか。トランクルームで品物の仕分けをすれば落ち着いて断捨離ができます。

Q.大きな家具や不用品がたくさんあるので、引っ越し前に処分したいのですが人手がなくてできません。
A.出張回収をしてくれる不用品回収業者に依頼してはいかがでしょうか。家具や家電、不用品などまとめて回収してもらえます。1度に回収してもらえるので自分では何もしなくても済むでしょう。依頼するときは、ご自宅が業者の出張対応エリアかどうか確認してください。

まとめ

引っ越しは、断捨離をする最大のチャンスです。普段は全く手を付けない押し入れや倉庫なども片付けなくてはならないので、そのついでに断捨離を行いましょう。
断捨離をするときは、「新居にその品物が必要かどうか」考えながら仕分けをしてください。特に、家具やインテリア雑貨、小物などは「新居に似合うかどうか」イメージしながら必要か不要か考えましょう。
そして、引っ越し先が決まったら、早めに断捨離に取りかかってください。できるだけ不用品を処分したほうが引っ越しもリーズナブルに楽に済ませることができます。断捨離は、「2.引っ越し前の断捨離の方法」を参考してくださいね。