「汚部屋を脱出したいけど、何から始めたらよいのだろう」「汚部屋を簡単に片付けるコツを詳しく知りたい」とお考えではありませんか? 汚部屋を脱出しようと考えても、一体何をどうすればよいのか、どんなポイントに沿って片付けるとよいかなど、よく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、汚部屋からの脱出について詳しく解説します。

この記事を読むことで、汚部屋を脱出するポイントがよく分かります。汚部屋を何とかしたいとお考えの方は、記事を読んでみてください。

1.どこからが汚部屋になる?

最初に、どこからが汚部屋といえるのか、詳しく見ていきましょう。

1-1.捨てるべきゴミや不用品が散らかっている

捨てるべきゴミや不用品が部屋に散らかっている状態は、汚部屋といえるでしょう。特に、所構わずゴミや不用品が散乱しているようなら、汚部屋と判断してください。中には、前回いつゴミを捨てたり不用品を処分したりしたのか分からないケースもあります。本来なら、ゴミや不用品は定期的に処分されているはずです。

1-2.どこにどんなものがあるか分からない

どこにどんなものがあるか分からないのも、汚部屋の特徴です。部屋にものがあふれていて、どこにどんなものがあるか、住んでいる本人でも把握できません。そのため、ものを探すだけで相当な時間がかかり、作業効率が悪くなります。ものの定位置を決めず、適当な場所に収納したり、ものを使った後できちんと片付けなかったりすることが原因です。

1-3.床や家具にホコリがたまったままになっている

汚部屋は、床や家具にホコリがたまったままになっているのも特徴です。ホコリがたまってもそのままにしており、長期間掃除をしない状態であると判断できます。実際に暮らしている本人は気にならなくても、部屋を訪れた人からすれば、不衛生に感じるものです。触れただけでもホコリが大量に付着してしまうので、うっかりものを置くこともできません。

1-4.収納場所からものがあふれている

収納場所からものがあふれている状態も、汚部屋と判断してよいでしょう。きちんと片付いた部屋では、収納場所を上手に活用し、適量のものが整理整頓されて収納されています。一方、汚部屋の収納場所は、単にものが詰め込まれているだけです。ゴミや不用品も多く含まれ、どこに何が収納してあるのか分からない状態になっています。

2.汚部屋の問題点

汚部屋には問題点にはどんなものがあるか、詳しく見ていきましょう。

2-1.不衛生

汚部屋の問題点として真っ先に挙げられるのが、不衛生であることです。汚部屋には、ゴミや不用品が散乱しており、雑菌やカビ・害虫などの温床になっています。不衛生な環境での生活は、心身を害する原因になるため、早急に改善することが必要です。健康な心身を手に入れるためにも、汚部屋を脱出しましょう。

2-2.ものが傷みやすい

汚部屋は、ものが傷みやすいのも大きな問題点です。汚部屋には大量にものがあふれていて風とおしが悪く、掃除不足によって汚れがたまっているため、雑菌やカビが繁殖しやすくなっています。そのため、早くものが傷んでしまうのです。ものが傷みやすいと買い替えサイクルも早く、余分な出費がかかります。

2-3.ものが見つかりにくい

ものが見つかりにくいのも、汚部屋の問題点になります。部屋に大量のものがあるため、必要なものを探してもなかなか見つかりません。失くしたからと新しいものを買ったとたん、思いもよらない場所から見つかることもあるでしょう。汚部屋では、必要なときに必要なものが見つからなくて不便なだけでなく、余分な出費にもつながってしまいます。

2-4.悪臭や害虫が発生しやすい

汚部屋では、悪臭や害虫が発生しやすいのも問題点です。ゴミや不用品が散乱し、掃除をしない状態では、ものが傷んだりカビが発生したりしやすく、悪臭の原因になります。また、不衛生な状態では、ハエやゴキブリなどの害虫が発生しやすいのも困りごとです。悪臭や害虫の発生は近隣への迷惑にもなるため、早急に対処する必要があります。

2-5.精神的に悪影響を受ける

精神的に悪影響を受けるのも、汚部屋の問題点です。ゴミや不用品が散らかっている部屋にいると、視界から不要な情報がたくさん入り、脳が疲労します。また、集中力や判断力が落ちたりやる気がなくなったりすることもあるでしょう。自宅にいるのに、心からくつろぐことができず、うつ状態になる人もいます。

2-6.ほかの人を気軽に招待できない

汚部屋では、ほかの人を気軽に招待できません。汚部屋でだらしない人間だと判断されるのを恐れるからです。すると、徐々に人間関係が疎遠になって、孤立化してしまうことがあります。汚部屋に住んでいる人が孤独死しやすいのも、納得できることといえるでしょう。

2-7.災害時に逃げにくい

汚部屋は、災害時に逃げにくいのも問題といえます。地震や火事などで逃げようとしても、大量のものが邪魔をして、スムーズに移動できないことがあるからです。また、ドアや戸が開かずに、逃げ遅れてしまう可能性もあるでしょう。場合によっては、深刻な被害につながることもあります。

2-8.部屋の中でケガをしやすい

部屋の中でケガをしやすいのも、汚部屋の問題点になります。汚部屋にはものがたくさんあり、足の踏み場もないほどの状態です。そのため、ものを踏んだりものにつまずいたりして転倒しやすくなります。また、上からものが崩れてきてケガをすることもあるでしょう。特に、高齢者にとっては、軽いケガでも寝たきりへ移行することが多いので、注意が必要です。

3.汚部屋を脱出するためのポイント

汚部屋を脱出するポイントについて、詳しく見ていきましょう。

3-1.ゴミや不用品を処分して物量を減らす

汚部屋を脱出するには、ゴミや不用品を処分して物量を減らすことが必要不可欠です。汚部屋には、びっくりするほど大量のゴミや不用品があります。まずは、ゴミや不用品を仕分け、すべて処分してください。すると、必要なものだけが残り、整理整頓して片付けやすくなります。掃除もしやすくなり、キレイな部屋を簡単に維持しやすくなるのもメリットです。

3-2.簡単でも掃除する習慣を付ける

簡単でも掃除する習慣を付けることで、汚部屋を脱出できます。汚部屋になる原因の一つは、掃除不足です。まずは、簡単に掃除できる方法で、やりやすい場所から取りかかってみましょう。1か所でもキレイになると、やる気が出るものです。なるべく毎日掃除するのが理想ですが、無理ならば2~3日に1回程度でも構いません。朝起きたらすぐ、帰宅したすぐなど、ちょっとしたすき間時間を見つけて掃除してみるとよいでしょう。

3-3.不用品を買ったりもらったりしない

汚部屋を脱出するには、不用品を買ったりもらったりしないことも大切です。汚部屋にしてしまう人は、よく考えずにものを買う傾向があります。その場では必要だと感じても、よく考えると不用品だったということもあるでしょう。また、無料だからという理由で不用品をもらいがちです。どんなものでも使わなければ不用品となり、汚部屋の原因となるだけなので注意してください。

3-4.定期的にほかの人を招待する

汚部屋を脱出するには、定期的にほかの人を招待するのも効果があります。人の目があると、掃除や片付けをするようになるからです。特に、好意を持っている人や、キレイ好きな人を招待するとよいでしょう。相手によい印象を与えたいことで、部屋を片付ける気力につながります。さらに、定期的に招待することで、常にキレイな部屋を維持することも可能です。

3-5.業者のハウスクリーニングサービスを利用する

業者のハウスクリーニングサービスを利用することも、汚部屋を脱出するのに効果的な方法です。プロのテクニックで汚部屋を効率よく片付けてもらえ、隅々までキレイにしてもらえます。いったんプロの手が入ると、自分でも簡単に片付けたり掃除したりしやすくなるのもメリットです。

4.汚部屋を片付ける手順

汚部屋を片付ける手順を、詳しく見ていきましょう。

4-1.全体を見渡して物量や汚れ具合を把握する

最初に、汚部屋全体を見渡して物量や汚れ具合を把握しましょう。汚部屋を片付けるには、きちんと現実と向き合うことが大切です。全体を見渡してみると、汚れ方や散らかり方がひどい場所と、割と簡単に片付けられる場所に分かれます。汚部屋の状況をなるべく細かく記録しておくと、片付けのスケジュールを立てるときに役立つはずです。

4-2.片付けのスケジュールを立てる

次に、汚部屋を片付けるスケジュールを立てましょう。片付ける順番や片付け方を決めておくことで、実際の作業がスムーズに進みます。このとき、簡単に片付けられる場所から手を付けるようにすると、達成感を覚えやすくて挫折を防ぐことが可能です。また、可能ならばほかの人に手伝ってもらうよう頼んでみるとよいでしょう。人手が多いほど、短時間かつ簡単に片付けることができます。

4-3.必要な道具を用意する

片付けのスケジュールを立てたら、必要な道具を用意しましょう。具体的には、以下のようなものを揃えてください。

掃除道具

  • 掃除機
  • はたき
  • ほうき
  • ちり取り
  • フロアーワイパー
  • 使い捨てタイプの掃除用シート(ドライタイプ・ウェットタイプの両方)
  • コロコロタイプのクリーナー
  • 雑巾
  • バケツ
  • 住宅用中性洗剤
  • 殺虫剤(必要に応じて)

仕分け道具

  • ゴミ袋
  • ダンボール箱
  • 油性マジック
  • ビニールテープ
  • はさみ・カッター

服装

  • 三角巾
  • マスク
  • 使い捨てタイプのゴム手袋
  • 軍手
  • 汚れてもよい服装
  • 室内用シューズ

なお、仕分け道具のうち、ゴミ袋やダンボール箱は、予備を含めて多めに用意しておきましょう。

4-4.不用品を仕分けて処分する

不用品を仕分けて処分しましょう。不用品の仕分け基準は、以下を参考にしてください。

  • 傷みや汚れがひどい
  • 不具合や故障などで正常に使えない
  • 今後使う予定がない
  • 特に思い入れがない
  • サイズや趣味が合わない
  • 同じようなものが複数ある

なお、不用品の処分方法には、以下のようなものがあります。

  • 自治体回収にゴミとして出す
  • 関連法律に沿って処分する
  • 知人や福祉施設に譲る
  • 不用品回収業者に依頼する
  • 買取に出す

上記のうち、不用品回収業者に不用品の処分を依頼すると、大量の不用品を種類ごとに仕分けることなく1回で回収してもらえる、都合のよい日時と場所で回収してもらえるなど、何かと便利です。また、不用品でも状態のよいものは買取してもらえる可能性もあるので、検討してみるとよいでしょう。

4-5.必要なものだけを収納して仕上げに掃除する

最後に、必要なものだけを収納していきましょう。ものの種類ごとに、使いやすい場所に収納してください。すでにゴミや不用品を処分した後なので物量が少なく、簡単に収納できるはずです。また、なるべく簡単な収納方法にすることで、片付いた状態を長く維持しやすくなります。すべてのものを収納し終えたら、仕上げに掃除をして完了です。

5.汚部屋からの脱出に関するよくある質問

最後に、汚部屋からの脱出に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.不用品を仕分けてもなお収納場所が足りないのですが?
A.再度仕分けをして物量を減らしてみましょう。趣味のコレクションや思い入れのあるものなどで処分するのが難しい場合は、レンタルルームを借りて収納する方法もあります。

Q.せっかく汚部屋を片付けてもまた散らかってしまったのですが?
A.まずは、どんな原因で散らかってしまったか考えてみてください。原因が分かれば、改善することで汚部屋を脱出することができます。なお、自分では原因がよく分からない場合は、知人や業者などに相談してみると、解決策が見えてくることもあるでしょう。

Q.結婚すれば汚部屋から脱出できる?
A.一概にはいえません。結婚しても、汚部屋にしてしまう人もいるからです。

Q.賃貸物件で汚部屋にしてしまった場合のペナルティーは?
A.たとえば、退去時の原状回復で多額の費用がかかることがあります。また、汚部屋にしたことで契約違反と見なされ、退去を求められることもあるでしょう、

Q.汚部屋で出た不用品はどんな業者に処分してもらうとよい?
A.以下のポイントに当てはまる業者に依頼すると、安心です。

  • 不用品の処分実績が豊富にある
  • 回収後の不用品を適切な方法でリサイクルしている
  • 見積もりは無料
  • 分かりやすくてリーズナブルな料金システム
  • 可能なものは買取もしている
  • 都合のよい日時と場所で作業してもらえる
  • スタッフの感じがよく顧客からの評判もよい
  • 業務に必要な許可を取得済み

まとめ

今回は、汚部屋からの脱出について詳しく解説しました。汚部屋を脱出するには、ゴミや不用品を処分して物量を減らすことが必要不可欠です。必要なものだけを使いやすく収納することで、格段に暮らしやすくなるでしょう。なお、汚部屋の片付けで出た不用品は、信頼できる不用品回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。