工場の機械が不要になった場合、処分を検討しなければなりません。機械には大型サイズのものもあるため、処分の仕方で迷うことがあるでしょう。どんな処分方法があるのか、処分する際に注意すべきことはあるのかなど、分からない点もあると思います。機械の処分を検討されている方は、具体的な処分方法を覚えておくと安心です。

そこで、本記事では、工場機械の処分方法や処分時に確認すべきことなどをご紹介します。

工場機械を処分する費用を削減したい方は、買取に出す方法も視野に入れてみましょう。買取対象となるものの特徴や買取方法などを覚えておいてください。

1.工場機械の処分前に確認すべきポイント

工場機械を処分する際、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか? 確認すべきポイントをご紹介します。

1-1.リース品かどうか

処分する際は、工場機械がリース品かどうか確認してください。リース品の場合、勝手に処分することはできません。自社の所有物であることを確認してから処分しましょう。

1-2.機械の状態

処分する機械の状態をチェックしましょう。完全に動かなくなった機械は、処分を考えなければなりません。しかし、動作に問題がないものであれば、買取に出すことができる可能性があるからです。

1-3.サイズ

工場機械のサイズを確認しましょう。大型サイズで自力の搬出が難しいようであれば、業者などに依頼し、引き取ってもらわなければなりません。サイズが小さい機械であれば、自分で処分することも考えることができるでしょう。

1-4.分解できるかどうか

工場機械を処分する際、分解できるか確認しておきましょう。分解できれば、重量が軽減されるため、運搬などが楽になります。サイズが大きく重量がある機械をそのまま運搬すると、吊(つ)り上げる際に落下などの事故が起きる可能性があるのです。可能なものは分解し、少しでも軽くしておきましょう。

2.工場機械の処分方法

工場機械は、どのように処分すればいいのでしょうか? 具体的な処分方法をご紹介します。

2-1.鉄くずとして廃棄する

工場機械を分解し、鉄くずとして廃棄する方法があります。分解を自社で行うことができれば、処分費用を大幅に削減できるでしょう。鉄くずを廃棄する際は、鉄くず回収専門業者へ依頼してください。

2-2.専門業者に依頼して引き取ってもらう

工場機械は、専門業者に依頼して引き取ってもらう方法があります。専門業者であれば、数多くの回収実績があるため、重量があってサイズが大きい工場機械であっても、スムーズに回収してもらうことができるでしょう。

2-3.下取りに出す

工場機械の買い替えに伴い、古い工場機械を処分するのであれば、下取りに出す方法も検討してみましょう。ただし、下取り対象となる工場機械は限定されるのに加え、新規購入が条件となるので注意が必要です。下取りを希望する場合は、買い替え予定の業者へ相談してみましょう。

2-4.買取に出す

工場機械は、買取に出すことができます。新規購入すると高額な費用がかかるため、中古で探すケースが多いからです。ただし、買取先や買取対象となるものの特徴をしっかり理解し、買取で損をしないよう注意しましょう。

3.買取に出すことができる工場機械

買取対象となる工場機械の特徴などについてご紹介します。

3-1.買取対象となるもの

買取対象となる工場機械は、動作不良がなく、手入れが行き届いているものです。長く使っていたものでも、普段から使用後にきちんとクリーニングを行っていれば、買取してもらえる可能性が高いでしょう。

3-2.製造年数が浅いものは高額買取になりやすい

製造年数も買取価格に影響します。高年式の工場機械は、高額買取が期待できるでしょう。しかし、製造年数が浅くても、きちんと手入れがなされていないものは、買取価格が下落するので注意してください。

3-3.中古ニーズが高いもの

中古需要の有無で、買取可能かどうか判断されます。中古ニーズが高い工場機械は、買取対象となりやすいでしょう。特に、新規購入費用が高いものは、買取価格がつきやすい傾向があります。

4.工場機械を買取に出す方法

工場機械の買取先などについて解説します。

4-1.専門業者

工場機械の買取を専門に行う業者へ依頼する方法があります。専門業者であれば、さまざまなメーカーや機種を取り扱っているため、買取対象となるものが幅広いのです。工場機械に関する知識を熟知しているため、適正価格で買取してもらえるのもメリットでしょう。

4-2.不用品回収業者

不用品回収業者では、さまざまな不用品の回収を行っています。家庭から排出される不用品だけでなく、事業系ゴミなどの回収もしているのが特徴です。不用品の買取にも対応しており、工場機械の買取にも応じてくれるでしょう。ただし、出張買取の際は、出張費用が加算されるため、業者の料金体系を事前に確認しておくことが大切です。

4-3.個人売買

ネットオークションやフリマサイトを使った個人売買が盛んです。工場機械など大型製品も出品できます。価格設定が自由にできるのがメリットですが、買い手が現れるまでに時間がかかるため、急いで売却したい場合には不向きです。また、売買契約が成立した後の発送方法などをしっかり考えておき、スムーズな取り引きができるようにしておかなければなりません。

5.工場機械の処分や買取でよくある質問

工場機械の処分や買取に関する質問を集めました。

Q.壊れている工場機械をジャンク品として買取可能な場合歯あるのか?
A.はい、業者によっては可能な場合があります。工場機械に使われている金属を資源として回収し、再利用するなどして収益化している業者です。ジャンク品として買取に出したい場合は、金属資源のリサイクル業者などを探しましょう。

Q.処分したい工場機械がたくさんある場合、まとめて回収してもらえるのか?
A.はい、してもらえます。大量の工場機械を処分する場合は、専門業者に依頼したほうがいいでしょう。回収実績が豊富であるため、短時間で速やかに回収してもらうことができます。

Q.鉄くずとして回収された後、工場機械はどうなるのか?
A.鉄くずを溶解し、新たな製品に生まれ変わります。回収後はきちんとリサイクルし、金属資源として有効活用されるでしょう。

Q.工場機械を処分する際に最も大変なこととは?
A.処分時に苦戦するのが、運搬です。工場機械は重量があるため、クレーンによる吊り上げなどを要します。不慣れな人が行うと事故などが起きる可能性があるでしょう。熟練した技術を要するので、専門業者などに依頼したほうが安心です。

Q.サビなどがあり、分解するのが難しい場合はどうすべきか?
A.無理に分解せず、そのまま回収してもらいましょう。サビついている部品を取り外すのは簡単ではありません。業者に状態を見てもらい、分解可能か判断してもらうのも1つの方法です。

まとめ

不要になった工場機械は、重量があって運搬なども難しいことから、専門業者に回収を依頼したほうが安心です。専門業者であれば回収実績が豊富であるため、スムーズに回収してもらえるでしょう。また、工場機械は新規購入費用が高額になることから、中古で状態が良好なものを探す場合があります。中古ニーズが見込めるので、高年式で状態がいいものは、買取に出すことも検討してみましょう。工場機械の処分方法と併せ、買取に出す方法も覚えておいてください。