キッチンやゴミ箱周りが生ゴミ臭いという場合、雑菌が繁殖している可能性があります。生ゴミは放置しておくと悪臭を放ち、ゴミ箱などプラスチックにこびりついてしまうこともあるのです。

そこで今回は、生ゴミを臭わないようにするポイント・臭い消しグッズなどをご紹介します。

  1. 生ゴミが臭う原因は?
  2. 生ゴミの臭い対策の基本
  3. 生ゴミの臭いを減らす捨て方の工夫
  4. 生ゴミの臭い消しに役立つグッズは?

きちんと対策すれば、家から生ゴミの臭いを消すことができるでしょう。おすすめの100均グッズや、ゴミの捨て方の基礎・コツなどもご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.生ゴミが臭う原因は?

生ゴミが臭う直接的な原因は「雑菌」です。繁殖した雑菌が、あの悪臭を放ちます。生ゴミ周りは、雑菌からすれば繁殖しやすい最高の場所といえるでしょう。

1-1.生ゴミの栄養

野菜や肉のくず、卵のカラなど、食物の栄養素は直接雑菌のもとになってしまいます。卵・牛乳など、栄養価が高いものが臭いやすいのはそのためです。

1-2.湿度

高い湿度の環境は、雑菌の温床となります。台所・生ゴミは常に水分を含んでいるため、雑菌にとっては快適な環境となってしまうでしょう。

1-3.酸素

雑菌は、密封されて酸素が少ないほうが繁殖しやすくなります。密封したまま捨てれば問題はないのですが、一度開封することで悪臭が蔓延(まんえん)してしまうのです。よかれと思って生ゴミを密封させている方は、かえって繁殖を促進させてしまっているかもしれません。

生ゴミが臭う原因は複数あるんですね。
はい。特に気温が高い時期は臭いやすいでしょう。

2.生ゴミの臭い対策の基本

次に、生ゴミの臭い対策の基本をご説明します。

2-1.栄養を減らす

食物の栄養分が、雑菌のエサにならないような工夫と処理が必要です。生ゴミを長時間保管しない・卵のカラや魚肉の吸水紙など洗えるものは洗ってから捨てる、などの工夫ができるでしょう。

2-2.水分を減らす

生ゴミから水気を切ることで、高湿度による雑菌の繁殖を抑えます。生ごみをゴミ袋に入れる前にシンクで水を切ったりするとよいでしょう。

2-3.袋で密封したら開けずにそのまま捨てる

生ゴミの臭いをビニール袋などで封じること自体は悪いことではありません。しかし、前述のとおり、密封された環境は雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。一度袋の口を閉めたら、ゴミ出しの日まで絶対に開けないようにしましょう。

水分・酸素・栄養を減らせば臭いもしなくなるんですね。
はい。どれか1つをなくすだけでも違います。

3.生ゴミの臭いを減らす捨て方の工夫

次に、生ゴミの臭いを減らす捨て方について、具体的な方法やコツをご紹介します。

3-1.まずは、ゴミの回収日を逃さない

ゴミ回収は、1日逃すと次は数日出すことができず、その間生ゴミの雑菌が自宅でどんどん繁殖していってしまいます。ゴミの日の前日と当日の朝にアラームをかけるなどして、回収日を逃さないようにしましょう。

3-2.三角コーナーを使わない

三角コーナー内で雑菌が繁殖することを防げるでしょう。最近の100均ショップでは、三角コーナー代わりの小さなゴミ袋も多数販売されています。調理するごとに生ゴミをまとめられるので衛生的です。また、三角コーナーを洗う手間も省けて一石二鳥でしょう。

3-3.紙や新聞紙で水気を切る

生ゴミを新聞紙などに包んでから捨てることで、新聞紙が菌の増殖の原因となる生ごみの水分を吸収して臭いを抑えます。または、新聞紙で三角コーナー代わりのゴミ箱を作り、毎回新聞紙ごと捨てるといった応用技もおすすめです。

3-4.生ゴミを冷凍する

特に腐食が早い夏場は、野菜くずなどを小さな袋にまとめてから、いったん冷凍庫に保管する方法があります。生ゴミを冷凍庫に入れるのはどうなの? と思われるかもしれません。しかし、もともとは野菜の皮や食べられる部分であることを考えれば、抵抗を減らせるでしょう。ゴミ回収の前日にまとめてゴミ袋に入れればOKです。

3-5.卵のカラはつぶして洗ってから捨てる

生ゴミ臭の代表格ともいえる、腐った卵の臭い。この悪臭は、卵のカラをつぶし水で洗うことで、防ぐことができます。卵のカラに残った白身の部分は、雑菌にとってごちそうです。ゴミ箱に入れる前に必ず洗い流しましょう。また、カラをつぶすことでカラ内に水がたまるのも防げます。

生ゴミは水気を切り、密封してすてるといいんですね。
はい。また、時間を置かずに捨てることも大切です。

4.生ゴミの臭い消しに役立つグッズは?

次に、生ゴミの臭い消しに役立つグッズをご紹介します。いずれも100円ショップや薬局で簡単に購入することが可能です。

4-1.アルコールスプレー

雑菌を消毒するアルコールスプレーは臭い予防に効果的です。生ゴミやゴミ袋の中に直接吹きかけたり、ゴミ箱掃除に使ったりと、なにかと便利でしょう。プラスチックは臭いを吸着しやすい素材なので、こまめにアルコール消毒をすることで、臭いの吸着を防ぐことができます。

4-2.重曹(粉末)

粉末の重曹は、臭い取り効果があります。ゴミ箱にまいておいてもいいですし、ゴミ袋の中にパラパラと振り掛けてもOKです。重曹は、ぬれると防臭効果は薄くなるので、粉末のまま使いましょう(ゴミ箱掃除の際は重曹水スプレーでもOK)。

4-3.防臭シート

ゴミ箱の底に敷いたり、フタに貼ったりして使用します。生ゴミの臭いを防ぐとともに、ゴミ箱が汚れるのを防ぐこともできて一石二鳥です。また、使い捨てで衛生的というメリットもあります。効果がずっと持続するわけではないので、ゴミ箱の清掃の機会も兼ねて2週間に1回は交換しましょう。

4-4.小さなレジ袋

100均では、SSサイズのレジ袋が販売されています。調理1回分で出る生ゴミを入れるのにちょうどいいサイズです。横幅15センチとサイズが非常に小さいため、ついゴミをためてしまうということも防げます。1枚当たり1円程度なのでどんどん使えるのもメリットです。

4-5.ダストホルダー・ゴミ袋キーパー

三角コーナーを撤去したい方におすすめです。生ゴミ用のゴミ袋をシンクや流しにセットすることができます。スペースの節約にもなって便利でしょう。

生ゴミの臭いを防ぐグッズもあるんですね。
はい。ぜひ活用してみましょう。

まとめ

生ゴミの臭い対策や100均の便利グッズについてご説明しました。生ゴミの臭いを防ぐ最大の対策は、こまめに捨てることです。その前提をおさえたうえで、今回ご紹介したポイントを試してみてください。きちんと対策すれば台所やゴミ箱から生ゴミ臭を一掃することができるでしょう。