冷蔵庫下の掃除

冷蔵庫周りは、意外とほこりや汚れが溜(た)まります。特に、冷蔵庫の下は、日常生活のほこりなどが入り込みやすい場所なので注意が必要です。冷蔵庫の下は、普段の掃除では手をつける機会が少ないことでしょう。しかし、冷蔵庫にはキャスターがあり、簡単に移動できるので、定期的な掃除も可能です。

本記事では、冷蔵庫下の掃除方法についてご紹介します。

  1. 冷蔵庫下の掃除について
  2. 冷蔵庫下の掃除方法・移動して行う場合
  3. 冷蔵庫下の掃除方法・移動しないで行う場合
  4. 冷蔵庫下の掃除でよくある質問

この記事を読むことで、冷蔵庫下の掃除についてよく分かります。移動せずに掃除する方法や用意するもの、掃除のポイントなども併せて覚えておきましょう。

1.冷蔵庫下の掃除について

冷蔵庫下を掃除するメリットをご紹介します。

1-1.冷蔵庫下を掃除するメリット

冷蔵庫は常に熱を持っている家電製品です。コンセントなども下部に設置されているため、冷蔵庫の下にほこりや汚れが蓄積している場合、トラッキング現象を起こして発火する危険性があります。また、ほこりは背面にも付着し、吸排気口を塞ぐことで冷えが悪くなり、光熱費がかさむデメリットもあるのです。加えて、ほこりや汚れは害虫の発生を招き、不衛生な環境になることも想定されます。冷蔵庫下をきちんと掃除することで、火災・冷却効率の低下・害虫の発生を回避できるでしょう。

1-2.冷蔵庫下を掃除する頻度とは?

冷蔵庫下の掃除は、少なくとも1年に1回程度は実践しましょう。年末の大掃除をするタイミングなら、冷蔵庫周りの掃除も同時に行いやすいものです。ほかには、害虫が発生しやすい夏前に、冷蔵庫周辺を清潔にすることを考えてください。庫内の掃除と併せ、冷蔵庫下もきれいにしておきましょう。

冷蔵庫の下も掃除が必要なんですね。
はい。年に1度は掃除をしましょう。

2.冷蔵庫下の掃除方法・移動して行う場合

冷蔵庫下をしっかり掃除したいなら、冷蔵庫を手前に動かす方法で掃除をしてみてください。冷蔵庫の移動方法や掃除のやり方を解説します。

2-1.意外と簡単な冷蔵庫の移動方法

まず、冷蔵庫の下部にあるカバーを取り外してください。カバーがネジ止めされている場合もあるでしょう。カバーを外した冷蔵庫の足元にはキャスターがついており、キャスター近くにある高さ調整用ネジを回して緩めたら、冷蔵庫を動かせるようになります。冷蔵庫の種類によって構造に違いがあるため、あらかじめ取り扱い説明書を確認してください。ネジで調整できるタイプなら、緩めるだけで簡単に移動できます。ただし、作業時はコンセントを外し、安全を確認しながら行ってください。手前にゆっくり冷蔵庫を引き出しましょう。

2-2.冷蔵庫を動かして行う場合の掃除方法

移動して掃除できる場合は、冷蔵庫下・背面・床のほこりや汚れを取り除きましょう。まず、掃除機で目立つほこりなどを吸い取ります。コンセントや隙間に付着しているほこりも丁寧に掃除してください。冷蔵庫下には油汚れや食品汚れなどが残っている場合もあるため、頑固で落としにくいものです。重曹を溶かしたスプレーを用意し、拭き取り掃除をするときれいに仕上がります。拭き取り掃除後は、床や冷蔵庫下をしっかり乾かしてから元の位置に戻してください。冷蔵庫を戻したら、高さ調整ネジを硬く締め直し、冷蔵庫を必ず固定しましょう。

2-3.無理して1人で移動しないこと

単身者用の小さな冷蔵庫は、中身が入っていなければ軽いため、1人でも簡単に移動できます。しかし、ファミリー向けの大型冷蔵庫は重量があり、移動時に傾くなど危険が伴うケースもあるでしょう。無理に1人で作業せず、2人で支えながら動かすようにしてください。やむなく1人で作業する場合は、後述の移動しないで掃除する方法がおすすめです。

冷蔵庫を動かす場合は、複数人で行うといいんですね。
はい。ファミリータイプはひとりで無理をして動かさないようにしましょう。

3.冷蔵庫下の掃除方法・移動しないで行う場合

冷蔵庫を設置した状態のままで、下部を掃除することもできます。1人で掃除する方は、掃除方法を覚えておいてください。

3-1.用意するもの

冷蔵庫下の掃除には、ワイヤー製ハンガー・使い古しのストッキングまたは靴下が便利です。冷蔵庫下は空間が狭く、隙間に差し込んで掃除をしなければなりません。細いワイヤー製ハンガーなら、隙間掃除も簡単に行うことができます。掃除機でほこりを吸い取る際は、細めのノズルを用意しておきましょう。

3-2.冷蔵庫を移動しない場合の掃除方法

冷蔵庫下の奥まで届くように、ワイヤー製ハンガーは細長く伸ばしておきましょう。先端に使い古しのストッキングか靴下をかぶせ、冷蔵庫下に差し込みます。奥から手前に引き出すように、何度かほこりを集めてください。出てきたほこりは、掃除機を使って吸い取りましょう。ほこりがなくなるまで繰り返し作業します。ワイヤー製ハンガーが曲がらないよう、ゆっくり優しく差し込むのがポイントです。

3-3.掃除する際はマスクを着用すること

冷蔵庫を動かさずに掃除をするときは、低姿勢の状態で顔を近づけて行うことになります。ほこりなどを吸い込みやすいため、マスクを着用してください。ほこりには、カビやダニなどが含まれているため、呼吸器に異常が出る場合があります。安全に配慮して掃除を行いましょう。

冷蔵庫を動かさずに下を掃除する方法があるんですね。
はい。静電気を利用してホコリを集めましょう。

4.冷蔵庫下の掃除でよくある質問

冷蔵庫下の掃除を入念に行い、衛生的な環境を取り戻しましょう。分からないことは、質問集を参考にしてください。

Q.ワイヤー製ハンガーに取りつけたストッキングや靴下が、ほこりを集めることができる理由は?
A.ストッキングや靴下による静電気に、ほこりが吸着するためです。また、繊維がモップ代わりとなり、床面もピカピカに仕上げることができます。

Q.冷蔵庫を移動した後は、すぐにコンセントを入れてもいいのか?
A.移動直後はコンセントを入れるのはやめましょう。すぐにコンセントを入れて電源を立ち上げた場合、コンプレッサーに負荷がかかり、故障の原因となります。10分程度時間を置いてから、コンセントを再度入れてください。

Q.冷蔵庫下以外に、しっかり掃除したほうがいい場所とは?
A.冷蔵庫の背面や吸排気口付近をしっかり掃除しましょう。吸排気口は、特にほこりが付着しやすく、ほこりの定着で冷却効率が悪くなります。入念にほこりをチェックしてください。

Q.冷蔵庫下の掃除グッズは、市販品でもあるのか?
A.はい、市販されています。細い形状をしているナイロンブラシです。柔らかいブラシで冷蔵庫下の床を傷つけにくく、ほこりをかき集めやすいので、ワイヤー製ハンガーを使った掃除がやりにくいと感じたら使ってみてください。

Q.冷蔵庫下にマットを敷く方法はほこり予防になるのか?
A.マットや敷物を使っても、冷蔵庫の下はほこりが溜(た)まります。マットや敷物の素材によっては、かえってダニなどを招く原因となるものです。定期的に掃除をすることを心がけてください。

まとめ

冷蔵庫下にはほこりや汚れが溜(た)まりやすいものです。放置した場合、トラッキング現象による火災・冷却効率の低下・害虫の発生などが懸念されます。1年に1回は掃除を行い、冷蔵庫の下や背面などを徹底的に掃除しましょう。冷蔵庫は移動することも可能です。しかし、1人で無理に移動せず、安全に配慮して行ってください。ワイヤー製ハンガーを使う掃除方法は、冷蔵庫を動かすことがないため、気軽にできるのがメリットです。やりやすい方法で、冷蔵庫下の掃除を実践してみてください。