ビルの清掃場所で最も大変なのが窓です。高所にあり危険が伴うため、素人には絶対にできません。そのため、プロに清掃の依頼をするわけですが、一口に清掃業者と言ってもさまざまです。真面目に仕事をする優良業者がいる一方で、悪徳業者や素人同然の未熟な業者も紛れています。できれば、悪徳業者や未熟な業者には引っかかりたくはないところですよね。そこで、今回はビルの窓清掃にまつわる基本的な知識をご紹介していきます。

  1. ビルの窓清掃について
  2. ビルの窓清掃事例
  3. ビルの窓清掃業者について
  4. ビルの窓清掃でよくある質問

この記事を読むことで、ビルの窓の清掃にまつわる情報を、簡単に知ることができます。業者を選ぶ際のコツを押さえて、ぜひとも成功させましょう!

1.ビルの窓清掃について

1-1.主な方法

ビルの窓を清掃する方法には、主に以下の4つの方法があります。

  • ロングボール
  • ブランコ
  • ゴンドラ
  • 足場組み立て

1-2.清掃頻度について

推奨されている頻度としては、2~3か月に1度です。ただし、商業店舗や飲食店、幹線道路に面しているビルなどは汚れがつきやすいため、1~2か月を目安に清掃するのがよいでしょう。ただし、曇りガラスなどの場合は、普通のガラス窓と違って汚れが目立ちません。そのため、年に1~2回の清掃でも問題ないでしょう。

1-3.ほかの清掃との違い

ビル窓の清掃は、ほかの清掃と違って素人では難しいのが特徴です。内側だけなら拭き掃除もできるでしょうが、外側は危険なのでできません。かといって、放置しておくと、雨やホコリで汚れてしまいます。つまり、絶対にプロが必要となる清掃分野なのです。

2.ビルの窓清掃事例

2-1.プロならではの仕事

プロはどんな高層ビルでも、どんなに複雑な構造の窓でもきっちり丁寧と掃除をしてくれます。しかも、使われる洗剤や清掃道具もプロ仕様ですので、仕上がりは完璧です。2階建てのビルなら自分でも掃除は可能でしょう。しかし、仕上がりを求めるならプロを選ぶべきです。また、プロはご紹介したようにブランコやゴンドラ、足場組み立てなど、さまざまな選択肢を持っています。そのため、ビルに最適の手法を取ることが可能で、清掃時間も短縮されるのです。

2-2.4つの清掃手法について

ロングポール清掃は、2階建てビルの窓を清掃する際に使われる手法です。ロングボールという長い棒状の道具を使って窓を掃除します。ブランコ清掃は、10階建て程度の小規模ビルの場合に使われる手法です。屋上からロープを垂らしてブランコを設置し、2人1組になってつり下がりながら窓を清掃します。ゴンドラ清掃は、主に高層ビルの清掃で使われる手法です。屋上からゴンドラをつり下げ、その上に乗って窓を清掃します。足場組み立てによる清掃は、吹き抜けなどの複雑な構造をした場所などで使われる手法です。鉄パイプ等で足場を組み上げて、そこに乗って窓を清掃します。

2-3.一般的な作業手順

  1. まずは、ビルにあった清掃手法を選択します。2階建てであればロングボール、3階建て以上の低~中層ビルは足場組み立てやブランコ、高層ビルにはゴンドラが選択されるでしょう
  2. 次に、現場確認や挨拶などを行い、清掃準備を行います
  3. シャンプーという窓ガラス専用のモップと専用の洗剤を使って、ビルの上から下へ掃除をしていきます。
  4. スクイジーという水切りを使って汚水を拭き取り、窓ガラス専用のタオルで拭いて仕上げです。

3.ビルの窓清掃業者について

3-1.業者選びのコツやポイント

窓をクリーニングする際には、外側だけでなく内側の清掃も行います。つまり、堂々と部外者が社内に入ることが可能です。そのため、悪意を持った人間がいれば、盗聴器や盗撮器などを設置できてしまいます。そのような悪徳業者に引っかからないようにしなければいけません。信頼した業者を選ぶコツは、「創業年」です。基本的に、悪徳業者は長続きしません。長く仕事を続けられていることが優良業者であることの証(あかし)なのです。

3-2.費用について

窓のクリーニングにかかる費用は、使われる手法と掃除によって変わってきます。ちなみに、窓1枚あたりの単価は2,000~3,000円です。さらに、手法ごとにかかる費用は以下のとおりとなります。

  • 足場組み不要の場合は1万円~3万円
  • 足場組み要の場合は2万円~5万円
  • ロープつり下げの場合は3万円~10万円
  • ゴンドラ作業の場合は5万円~15万円

4.ビルの窓清掃でよくある質問

Q.窓を掃除したときに汚水は下に落ちませんか?
A.もしも、窓を清掃したときに使った水が下に落ちてしまうと、通行人などに迷惑がかかってしまいます。クレームになると大変なので、ちゅうちょしている方もいらっしゃるでしょう。実際、起業間もない業者などは技術が成熟しておらず、さまざまなトラブルを引き起こしてしまうことがあります。ですから、業者を選ぶ際には経験を多く積んだ業者を選ぶことが大切です。

Q.作業中に、窓が傷ついたらどうなりますか?
A.突然の強風などでゴンドラが動いたり、作業員がバランスを崩したりして、窓ガラスに傷がついてしまうこともたまにあります。そのような場合は、業者が加盟している賠償責任保険からちゃんと賠償してくれますので安心してください。ただし、悪徳業者は有耶無耶(うやむや)にすることがあるので、清掃の依頼時には必ず損害賠償について尋ねておくことが大切です。

Q.作業者の駐車スペースはどうなりますか?
A.業者にもよりますが、多くの場合はお客様側にて用意してもらうことになります。近くに駐車スペースがない場合には、依頼時に業者側にしっかりと相談しておくことが大切です。怠っていると、後で近隣住民とのトラブルに発展することもあります。注意しましょう。

Q.見積もりにはお金がかかりますか?
A.業者にもよります。しかし、基本的に、見積もりは無料で行っている業者が多いでしょう。ですので、積極的に見積もりを依頼しましょう。

Q.見積もり後に費用が加算されることはありますか?
A.基本的に、見積もりの後で勝手に費用が加算されることはありません。ただし、客様側からの希望で追加サービスやオプションサービスを依頼された場合には、費用が加算されます。ちなみに、合意もなく値段をつり上げるのは違法です。悪徳業者の場合は勝手に加算してくることもあるので注意してくださいね。

まとめ

今回はビルのガラス窓にかかわる清掃知識をご紹介しました。窓ガラスを清掃する方法には、ロングボール・ブランコ・ゴンドラ・足場組み立ての4つの手法が主です。また、清掃頻度に関しては1~3か月に1回行うことを推奨します。ただし、曇りグラスの場合は汚れが目立たないので、1年に1~2度でも問題ありません。業者はプロなのでうまく掃除をしてくれますが、より良い業者を選ぶにはポイントがあります。それは創業年です。創業してから長く仕事を続けていれば続けているほど技術が高い傾向にあります。また、悪徳業者である確率も下がるでしょう。いかがでしたか? 今回ご紹介した情報をもとに、ぜひとも窓ガラスクリーニングを成功させてくださいね!