「外壁を洗浄すべきか迷っている」という人は多いでしょう。 外壁は汚れやすく、毎日掃除することはできません。定期的に外壁の状態をチェックし、洗浄すべきタイミングを見極めることが大切です。

この記事では、外壁洗浄の重要性や種類などを詳しくご紹介しましょう。

  1. 外壁洗浄とは?
  2. 外壁の洗浄が重要な理由
  3. 外壁洗浄の種類を紹介
  4. 業者に依頼するとき知っておくべき注意点
  5. 外壁洗浄業者を選ぶポイント3つ
  6. 外壁洗浄に関するよくある質問

外壁を洗浄しないとどうなるのか・日数はどのくらいかかるのかなどまとめているのでぜひチェックしてみてください。

1.外壁洗浄とは?

まずは、外壁洗浄について詳しく解説しましょう。

1-1.外壁にはさまざまな汚れが付着している

外壁には、ホコリや排気ガス・カビ・コケ・藻・雨だれなどの汚れが付着しています。外壁は常に雨風や紫外線にさらされているため、こうした汚れを防ぐことは不可能です。汚れが蓄積すると新築のころとはまるで違った印象の建物になってしまうため、洗浄してきれいな状態を取り戻さなければなりません。

1-2.特に汚れやすい外壁は?

特に汚れやすいのは、日光が当たらない北側の外壁です。隣家の壁や塀がすぐ近くになると風通しも悪くなるため、カビやコケが発生しやすくなります。南側の外壁はきれいでも、裏に回るとひどい状態になってしまっている家も少なくないでしょう。また、交通量の多い道路に面しているは、車の排気ガスによって汚れやすいのが特徴です。外壁の状態をこまめにチェックし、洗浄の必要性を確認してください。

2.外壁の洗浄が重要な理由

なぜ外壁を洗浄することが重要なのでしょうか。

2-1.古ぼけて見える

外壁全体が黒ずみ、窓や排気口付近には雨だれが目立つようになると、建物は古くてみすぼらしい見た目になってしまうでしょう。外壁の色にもよりますが、築年数のわりに古ぼけて見えてしまうこともあります。また、カビやコケの影響で住人がアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性もあるので早めに対処すべきです。

2-2.建物の寿命が短くなる

外壁の汚れは建物の寿命にも影響してきます。汚れが目立ってくるということはその分年数も経過しているということで、塗料が持つ「建物を守る」という効果も低下しているのです。そうなると、雨水が建物内部に浸入し、建材の腐敗や鉄部のサビを引き起こしてしまいます。汚れが気になるようになってきたら洗浄を検討し、建物の寿命が短くなるのを防ぎましょう。

2-3.大がかりな補修工事が必要になってしまう

蓄積した汚れは建物の劣化スピードを速める原因になります。そうなると、本来は洗浄だけで済んでいたものが、大がかりな補修工事を必要とする事態にまでなってしまう可能性があるのです。高額な費用と長い工期が必要になる工事を避けるためにも、外壁洗浄のタイミングをしっかり見極めなければなりません。

3.外壁洗浄の種類を紹介

外壁を洗浄する方法には、大きく分けて以下の3種類があります。

3-1.ブラシやスポンジを使って洗浄する

汚れがそこまでひどくなく、手が届く範囲であればホースで水をかけるだけでも多くの汚れは落ちます。しつこい汚れには水で薄めた中性洗剤をつけて優しくこすってください。最後にしっかり水で洗い流して完了です。この方法は最もお金をかけずにできますが、いくつか注意点があります。モルタルやサイディングなど、強くこすると塗装が剝がれてしまう素材もあること・傷つきやすい目地はこすらないようにする必要があることなどを覚えておきましょう。

3-2.高圧洗浄機を使用する

家庭用の高圧洗浄機を使って洗浄する方法もあります。最近はわりと手ごろな値段で買えるものも増えてきているため、手に入れている家庭も多いでしょう。プロに依頼するより安く、頑固な汚れも落とすことができるため、試してみる価値はあります。ただし、水の飛散に備えてしっかり養生する必要があること・騒音の問題で近所とトラブルになる可能性があることなど、注意が必要です。

3-3.プロの業者に依頼する

自分ではできないときは、プロに依頼すべきです。専用の機械や洗浄剤を用いて高圧洗浄やバイオ洗浄によって外壁を洗浄してもらえます。自分で洗浄するとなると高所の汚れには手が届きませんが、業者は足場を設置して対応するため、確実に全体がきれいになるでしょう。

4.業者に依頼するとき知っておくべき注意点

業者に依頼する前に押さえておきたい注意点をまとめました。

4-1.数社を比較する

外壁の洗浄を承っている業者は全国に数多くあります。たくさんある業者の中からどうやって選んだらよいのか分からないという人も多いでしょう。最初から1社に絞るとほかと比較できないので後悔する可能性があります。料金だけでなく、依頼した際の対応やサービス内容などもしっかり比較してください。

4-2.費用相場を知っておく

外壁洗浄にかかる費用相場についても把握しておくことをおすすめします。一般的には、高圧洗浄が1㎡あたり300~500円、バイオ洗浄だと1㎡あたり200~400円が相場です。さらに、足場設置費用や養生費用がプラスされるため、洗浄する範囲の大きさによって費用は大きく変わります。数社に無料見積もりを依頼して比較することで、大まかな相場を知っておきましょう。

4-3.悪徳業者に注意する

外壁洗浄業者の中には、高額な料金をだまし取る・ずさんな作業をするなどの悪徳業者も存在します。トラブルに巻き込まれないためにも、悪徳業者に多い特徴や手口を知っておきましょう。特に、突然訪問してきて不安をあおり、無理やり契約を迫るような業者は利用しないことをおすすめします。

5.外壁洗浄業者を選ぶポイント3つ

外壁洗浄業者を選ぶ際のポイントをご紹介しましょう。

5-1.豊富な実績があるか

外壁洗浄の実績が豊富にあるか確認しましょう。実績が豊富な業者は、外壁洗浄に関する知識や技術をしっかり持っているはずです。さまざまな状況にも対応してきている経験があるため、安心して任せることができます。また、多くの依頼がきているということなので、優良な業者であることが分かるでしょう。創業年数の長さも重要ですが、必ず過去の実績も確認してください。

5-2.外壁調査をしてくれるか

きちんと現地まで来て外壁調査をしてくれるか確認してください。外壁の状況をチェックした上で、最適な洗浄方法を提案してくれる業者に依頼すべきです。また、洗浄ではなく塗装が必要な状況かどうかも見極めてもらう必要があります。現地に足を運ぶことなく、メールや電話だけで見積もりを出そうとする業者はおすすめできません。

5-3.アフターフォローは充実しているか

アフターフォローの内容もチェックしましょう。外壁洗浄後、万が一のトラブルにどう対処してくれるのか・定期点検はしてくれるのかなど、事前に必ず確認してください。また、作業中の事故やトラブルに対する保証についてもきちんと聞いておきましょう。手厚いアフターフォローをしてくれる業者は信頼度が高いです。

6.外壁洗浄に関するよくある質問

「外壁を洗浄したい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.外壁洗浄は何年ごとに行うべきですか?
A.5~7年ほどたつと汚れが気になってくるため、洗浄を検討したほうがよいでしょう。7~9年経過していれば確実に洗浄が必要と考えてください。この時点で塗装が必要になっている場合もあるため、業者とよく相談してみることをおすすめします。

Q.外壁洗浄作業には何日かかるのでしょうか?
A.足場を設置しない場合は半日~1日、足場を設置する場合は2~3日程度です。

Q.高温のスチームを使っても問題ありませんか?
A.高温だと汚れが浮き上がって落ちやすくなるイメージがありますが、塗装が剝がれる原因になるため、使用しないほうがよいでしょう。

Q.どんな天気の日に洗浄すればよいですか?
A.乾きやすいようによく晴れた日に行うとよいでしょう。風が強い日はホコリが付着しやすいので注意してください。

Q.チョーキング現象は洗浄すべきというサインですか?
A.チョーキング現象は塗料が本来の役割を果たすことができなくなっている証拠なので、洗浄では対処できない可能性が高いでしょう。塗装を検討すべきです。

まとめ

外壁の洗浄が重要な理由や業者選びのポイントなどを詳しくご紹介しました。外壁の汚れが気になってきたら、早めに洗浄することを検討すべきです。まだ洗浄が必要ない場合もありますが、業者に点検してもらえば安心できます。建物を長持ちさせるためにも、ぜひこの記事を参考に、外壁洗浄の依頼先を探してみてください。