「押し入れにカビが生えてしまったので、カビ対策の方法を知りたい」とお考えではありませんか? 押し入れは、さまざまな理由でカビが繁殖しやすいものです。しかし、カビを放置すると押し入れにシミができたり、大切なものが傷んだりする原因になります。それに、カビによる健康被害も心配ですよね。

そこで今回は、押し入れのカビ対策について詳しく解説します。

  1. 押し入れにカビが生えやすい原因は?
  2. 押し入れのカビを掃除する方法
  3. 押し入れのカビを予防する方法
  4. 押し入れのカビ対策に関するよくある質問

この記事を読むことで、押し入れのカビ対策のポイントがよく分かります。押し入れのカビでお困りの方は、記事を読んでみてください。

1.押し入れにカビが生えやすい原因は?

最初に、押し入れにカビが生えやすい原因について見ていきましょう。

1-1.湿気がこもりやすい

押し入れにカビが生えやすい原因の一つに、湿気がこもりやすいことが挙げられます。押し入れは、窓がない構造です。そのため、湿気の逃げ道がありません。また、押し入れは常に閉めておくことが多いのも、湿気がこもりやすい理由といえるでしょう。特に、押し入れの隅は、知らないうちにカビが大繁殖しやすいので注意が必要です。

1-2.汚れがたまりやすい

汚れがたまりやすいことも、押し入れにカビが生えやすい原因です。押し入れの掃除を毎日行っている人は、ほぼいません。中には、今まで押し入れを掃除したことがないという人もいるほどです。特に布製品を収納する場合は、ハウスダストなどの汚れがたまりやすいので気を付けましょう。

1-3.日光が当たらない

日光が当たらないことも、押し入れにカビが生えやすい原因の一つです。押し入れには窓がないため、内部に日光が当たりづらく、カビにとって繁殖するのに都合のよい条件になります。また、押し入れは普段から戸を閉めているため日光が当たりづらいことも、カビが繁殖しやすい原因といえるでしょう。

2.押し入れのカビを掃除する方法

押し入れのカビをスッキリ落とす方法を主な手順に沿って詳しくご紹介します。

2-1.自分でカビを掃除する方法

押し入れのカビ掃除を自分でする方法をご紹介します。

2-1-1.押し入れのカビ掃除に用意するもの

押し入れのカビ掃除には、以下のような道具をそろえてください。効率よく作業するためにも、最初にすべての道具をそろえておくことがポイントです。

  • 掃除機
  • ハンディーワイパー
  • 使い捨てタイプの掃除用シート(ウェットタイプ・ドライタイプの両方があると便利)
  • 消毒用エタノール
  • スプレー容器
  • ゴム手袋
  • マスク
  • ゴーグル
  • 三角巾
  • 汚れてもよい服装

2-1-2.押し入れのカビを掃除する手順

押し入れのカビを掃除する手順は、以下を参考にしてください。

  1. 窓を開けたり換気扇を回したりして換気をよくする
  2. マスクやゴム手袋などを装着する
  3. 押し入れの中身をすべて出す
  4. 押し入れの汚れを掃除する
  5. カビが生えているところに消毒用エタノールを塗布する
  6. 消毒用エタノールが完全に乾いてから押し入れの中身を戻して完了

押し入れの上部や奥など、手が届きにくい場所に生えたカビ掃除には、ハンディーワイパーを活用すると簡単です。なお、同時に押し入れの不用品を仕分けて処分するとよいでしょう。不用品は押し入れのスペースを圧迫するだけでなく、湿気がこもってカビが繁殖する原因になるからです。

2-1-3.自分で押し入れのカビ掃除を行うときの注意点

自分で押し入れのカビ掃除を行う場合、無理をしないことも大切です。押し入れの中身をすべて出すだけでも、多くの時間と労力がかかります。物量によっては、中身をすべて出すだけでも数時間以上かかることもあるでしょう。1日で作業するのが難しい場合は、数日に分けて進めても構いません。また、市販のカビ除去剤を使用する場合は、成分が強過ぎて押し入れの素材が傷んだり、成分を吸い込んだりして気分が悪くなることがあるので注意してください。

2-2.プロのハウスクリーニング業者に依頼する方法

押し入れのカビ掃除は、プロのハウスクリーニング業者に依頼することもできます。

2-2-1.プロのハウスクリーニング業者に依頼するメリット

押し入れのカビ掃除をプロのハウスクリーニング業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 時間や労力を大幅に節約できる
  • 都合のよい日時を指定できる
  • 自分で掃除するよりキレイに仕上がる
  • 押し入れのカビ掃除以外も同時に依頼できる

そのほか、カビが押し入れの広範囲に生えている、自分で掃除したけど完全に落とせなかったなどの場合も業者に依頼するメリットが大きいといえます。

2-2-2.信頼できるハウスクリーニング業者の選び方

押し入れのカビ掃除を依頼するなら、以下の条件を満たした業者を選ぶと安心です。

  1. 押し入れのカビ対策などのハウスクリーニングで豊富な実績がある
  2. 丁寧な作業と高品質な仕上がりで評価が高い
  3. 見積もりは無料
  4. リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
  5. 都合のよい日時・場所で作業してもらえる
  6. スタッフの感じがよくて顧客からの評判もよい

2-2-3.押し入れ以外の場所も掃除してもらおう

押し入れ以外にも、カビや汚れが気になるところがあれば同時に掃除してもらうのもおすすめです。いったんプロの手が入ることで、今後自分で掃除するのがとても楽になります。たとえば、キッチン・浴室・トイレなどの水回りや、エアコンのフィルターなど自分で掃除しづらいところや汚れがたまりやすいところを掃除してもらうとよいでしょう。なお、複数の場所を同時に掃除する場合、業者によってはパック料金が適用されてお得になることもあるので、相談してみてください。

3.押し入れのカビを予防する方法

押し入れのカビを予防するのにおすすめの方法を、詳しくご紹介します。

3-1.除湿対策を行う

押し入れのカビを予防するには、除湿対策を行うことが必要不可欠です。除湿対策の主な方法には、以下のようなものがあります。

  • すのこを使用して通気性を確保する
  • 除湿剤を使用する
  • 押し入れの壁にものを密着させない
  • 定期的に押し入れの扉を開けて湿気を逃がす

なお、除湿剤は1~3か月程度で効果がなくなるため、必要に応じて適宜交換してください。また、すのこを使用する場合は、木製よりプラスチック製のものなどがおすすめです。

3-2.定期的に中身を取り出して湿気を逃がす

定期的に中身を取り出し、湿気を逃がすことも重要なポイントです。カビは、湿気が多い場所で繁殖します。押し入れには窓がなく、湿気がこもりやすい構造になっているため、定期的に中身を取り出して、湿気を逃がしてください。湿気を逃がすことで、カビが繁殖するのを防ぐことができます。

3-3.こまめに汚れを掃除する

押し入れの汚れをこまめに掃除することも、カビを予防するポイントの一つです。押し入れには、ハウスダスト・人の髪の毛や角質がはがれたものなど、あらゆる汚れがたまります。汚れはカビの栄養源となり、繁殖してしまう原因になるので注意してください。押し入れをこまめに掃除し、いつもキレイな状態に保つことでカビの繁殖を抑えましょう。

3-4.湿気と汚れを取り除いてから収納する

押し入れにものを収納するときは、湿気と汚れを取り除いてからにしてください。たとえば、着用した洋服をきちんと洗濯・乾燥させないで収納すれば、カビが繁殖しやすくなります。また、害虫や雑菌の繁殖も心配です。押し入れを洋服ダンスとして使用している人は、特に注意してください。1回でも着用した洋服には、汚れや湿気が付着しています。面倒でも、汚れや湿気をしっかり除去してから収納しましょう。

3-5.ものを詰め込み過ぎない

ものを詰め込み過ぎないことも、押し入れのカビ予防になります。押し入れにものを収納するときは、最大収納量の7割程度に抑えてください。空気が循環しやすくなって、湿気がこもるのを防ぐことができます。さらに、この記事の「3-1.除湿対策を行う」でご紹介したことを同時に行うと効果的です。

3-6.古い押し入れはリフォームを検討する

古い押し入れは素材が寿命を迎えていることが多く、カビ掃除をしても完全に除去できないことがあります。何回掃除してもカビが再発するようなら、リフォームを検討するのもよいでしょう。押し入れが使いづらいと感じるようなら、中段の高さを調整したり、洋風のクローゼットに変更したりすることも可能です。十分な広さがあればウォークインクローゼットにリフォームすることもできるので、信頼できるリフォーム業者によく相談してみるとよいでしょう。

4.押し入れのカビ対策に関するよくある質問

最後に、押し入れのカビ対策に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.洋服を保管するのにビニールカバーをかけるとよくない?
A.はい。ビニールカバーをかけると、洋服にホコリが付着しづらくなる代わりに、湿気がこもってカビが繁殖しやすくなります。また、カビだけでなく害虫が繁殖する原因にもなるので、ビニールカバーを外して保管してください。

Q.冬場なら押し入れのカビが繁殖しづらいのでは?
A.いいえ。冬場は気温が低くなる一方、暖房により室温が高くなることから押し入れのカビが繁殖しやすい状態になります。冬場も気を抜かず、しっかりカビ対策することが大切です。

Q.押し入れのカビによる健康被害にはどんなものがある?
A.たとえば、アレルギーの原因になり、鼻炎やひどいせきなどが出ることがあります。また、人によっては皮ふ炎などが現れることもあるでしょう。

Q.ウォークインクローゼットにリフォームすればカビ対策しなくてよい?
A.いいえ。ウォークインクローゼットにリフォームした後も、引き続きカビ対策が必要になります。特に、押し入れの隅や収納用具の裏などは湿気がこもったり汚れがたまりやすかったりするので、きちんと除湿・掃除してください。また、ものを整理整頓して収納することも重要なポイントです。広くて使いやすいからといって、無造作に収納するのはやめましょう。

Q.ハウスクリーニング業者に押し入れのカビ掃除を依頼するといくらかかる?
A.数千円~数万円程度です。カビが生えている範囲や状態などにもよるので、詳しくは業者に見積もりを依頼して確認してください。

まとめ

今回は、押し入れのカビ対策について詳しく解説しました。押し入れは湿気がこもりやすい、汚れがたまりやすいなどの理由から、カビが繁殖しやすいのが特徴です。押し入れのカビを予防するには、きちんと汚れを掃除する、こまめに除湿対策を行うなどを心がけましょう。すでに発生したカビには、消毒用エタノールの塗布が効果的です。なお、カビを自分で落としきれない場合や広範囲に繁殖してしまっている場合などは、信頼できるハウスクリーニング業者に依頼することも検討してみてください。