カラーボックスはとても便利な収納家具です。本・雑貨・服など、さまざまなものを収納することができます。カラーボックスは、そのまま使うだけでも便利な家具ですが、実はさまざまな置き方や活用方法があるのです。そこで今回は、カラーボックスを活用した収納アイデアをご紹介します。

  1. カラーボックス収納はとても便利!
  2. カラーボックス収納のポイントは?
  3. カラーボックスのリメイク・DIY方法
  4. カラーボックス活用方法
  5. カラーボックス収納の注意点
  6. よくある質問

カラーボックスの収納方法やアイデアを知りたいという方は、ぜひ最後まで読み参考にしてみてください。

1.カラーボックス収納はとても便利!

カラーボックスは収納に大変役立ちます。具体的にご紹介しましょう。

1-1.カラーボックスとは?

まずは、カラーボックスの基礎知識から見ていきましょう。

1-1-1.カラーボックスの素材は?

カラーボックスは、板を組み合わせてできた木製家具です。店舗や通販で購入すると、天板・底板・サイドの板・裏板・中板・中板用のストッパー(ビス)に分かれた状態となっています。家で簡単に組み立てることが可能です。店舗によっては組み立てられた状態で購入できるでしょう。

1-1-2.カラーボックスのサイズ

カラーボックスと言うと、2,3段のものを想像する方が多いと思いますが、実は1段~8段くらいのものまであります。背が高すぎるとたわむため、どの段数でも90cmより大きいものはあまりありません。幅42cm×奥行き29cm×高さ89cmの3段のものが最も一般的で、1,000円くらいから購入できます。

1-1-3.カラーボックスを売っている店舗など

カラーボックスは、ホームセンター・家具屋・ネット通販などで購入できます。規格によってサイズが微妙に異なるので、買いそろえる際は、必ず同じ型番のものを購入しましょう。上記のとおり、板は分かれた状態でコンパクトにこん包されているので、ひとりで持ち帰ることも可能です。

1-2.カラーボックスの利便性

カラーボックスが便利な理由をいくつかご紹介しましょう。

1-2-1.活用方法が多い

カラーボックスは、テーブルやテレビ台、パーティションなどとしても使える汎用性の高い収納家具です。組み合わせ次第でどんな収納家具にも変身するのがカラーボックスの強みでしょう。

1-2-2.コスパが高い

上記のとおり、カラーボックスは一つ1,000円くらいで購入することができます。複数個を買ったとしても、一般的な家具よりも安くなるでしょう。また、安いからと言ってすぐに壊れたりボロボロになることはありません。見た目の安っぽさが気になるという方は、リメイクしたりグリーンなどで装飾したりしましょう。

1-2-3.DIY・リメイクしやすい

カラーボックスはシンプルな板の組み合わせなので、塗装したり布を張り付けたりと、DIY向けの家具と言えます。天板を置いてテーブルやベンチチェアにしたり、すのこで扉を付けたりと、加工がしやすいでしょう。

1-2-4.捨てやすい

カラーボックスは、お気に入りの家具を見つけるまでの仮の収納家具としても使えます。一般的な家具の粗大ゴミ料金が500円ほどかかってしまうのに対し、カラーボックスは200円程度で捨てられる自治体がほとんどです。カラーボックスは本体も処分費用も安いので一時的な収納としても便利でしょう。また、解体も簡単なので、搬出も楽になります。

2.カラーボックス収納のポイントは?

次に、カラーボックスの収納のポイントについてご紹介します。

2-1.カラーボックスの置き方のポイント

カラーボックスは、置き方によってさまざまな使い方ができます。

2-1-1.基本の縦置き

カラーボックスの縦置きは、最もポピュラーな使い方でしょう。扉付きのものも販売されています。また、インナーボックスやカゴなどを入れてもよいでしょう。

2-1-2.横置きにすれば背が高い書籍も

一般的な3段カラーボックスは、横に置けばA4サイズの本がすっぽり入ります(最近では縦置きでもA4が入るものも出てきています)。大きな絵本や、雑誌などをたくさん収納したい場合は横置きがおすすめです。横置きしたカラーボックスはベンチにもなります(耐荷重に注意)。

2-1-3.前後に並べて奥行きのあるタンスとして

カラーボックス2つを前後に並べれば、奥行きのある収納家具になります(後述)。インナーボックスやカゴを使って服を収納すれば衣替えも便利です。

2-1-4.上向きに使う

上向きに置けば子供のおもちゃ箱としても便利でしょう。あえてふたを付けないことで、小さな子供でも片付けやすい収納になります。

2-2.カラーボックスの隠す収納・見せる収納とは?

カラーボックスは、隠す収納と見せる収納のどちらかを選ぶことができます。入れるものによって考えましょう。

2-2-1.インナーボックスを使った隠す収納

こまごました日用品は、カラーボックス用のインナーボックスや引き出しのように使って隠す収納にしましょう。部屋がスッキリとオシャレな印象になる一方、中に何が入っているのかわからなくなるので、ラベルを付けるなどの工夫が必要です。

2-2-2.書籍はそのまま・書類はケースに

カラーボックスを本棚として使う場合は、書籍をそのまま入れてよいでしょう。ただし、書類をしまう場合は、ファイルボックスを使いましょう。書類が倒れることを防止できる上に、見た目もごちゃつきません。

2-2-3.インテリアやグリーンを置く

カラーボックスの中に、装飾品やグリーンを置けば、生活感がグッと抑えられます。ただし、装飾品と日用品が混ざるとごちゃごちゃした印象になってしまうので、必ず違う段に入れましょう。また、あえて空の段を作っても、スッキリとオシャレに見えます。

3.カラーボックスのリメイク・DIY方法

カラーボックスのリメイク・DIYのポイントをご紹介しましょう。

3-1.難易度1:天板を乗せて収納家具に

カラーボックス(縦置き)2つを40cm程度離して左右に並べ、上に天板を置けば簡易的な収納家具になります。間のスペースには、突っ張り棒を渡してものをかけたり、90cm以下のものなら何でも置くことが可能です。

3-2.難易度2:並べてテレビ台に

カラーボックス(横置き)をL字に並べれば、テレビを置くことができます。ただし、耐荷重のチェックは必ずおこなってください(カラーボックスの説明書を参照)。

3-3.難易度3:前後に並べてタンス替わりに

カラーボックス(縦置き)を前後に2つ並べ、前側のカラーボックスの裏板を抜きます(一度天板を外す必要があります)。すると、奥行きのある収納家具になります。インナーボックスやカゴに、服を立てて収納すれば、簡易的なタンスのでき上がりです。シーズンオフの服は奥側に置いておき、季節の変わり目にはインナーボックスごと前後に入れ替えるだけで衣替えができるので便利でしょう。

3-4.難易度4:壁紙をはる

カラーボックスに、壁紙やカッティングシートを切ってはるだけで模様替えができます。白いシンプルなカラーボックスに飽きた方は、木目調やカラフルなカラーボックスに変身させてみてはいかがでしょうか。

3-5.難易度5:塗装する

DIYや塗装が得意な方は、カラーボックスをまるごと塗装する方法もあります。ペンキの風合いが出て格段にオシャレな印象になるでしょう。塗装する際は、いったん分解してからすべての板を塗(ぬ)るときれいに仕上がります。最初は、目立たない面(裏板や底板部分)から試してみるのがおすすめです。

4.カラーボックス活用方法

次に、カラーボックスの活用場所やアイデアをご紹介しましょう。

4-1.キッチンカウンターとして

カラーボックス(縦置き)をいくつか並べて、天板を置けばキッチンカウンターになります。カラーボックス同士と天板は、ずれないようにL字金具などでビス止めしましょう。下段には、調理器具やゴミ箱などを入れると便利です。ただし、カラーボックスは水に弱いので、カッティングシートをはるか、乾いたものをしまうようにしましょう。

4-2.リビングのパーティションに

部屋のパーティションとしてもカラーボックスが使えます。パーティション兼収納家具になるので、便利です。裏板を抜けば両面からものを出し入れできます。

4-3.クローゼットや押し入れ内に

棚のないクローゼットや、奥行きが使いにくい押し入れには、カラーボックスが便利です。カラーボックスは一般的な引き出しタンスよりもサイズが小さいため、せまいクローゼットにもすっぽり入れることができるでしょう。また、「2-1-3」でご紹介した簡易タンスをそのまま押し入れに入れてもOKです。

4-4.子供部屋のおもちゃ入れ・タンス代わりに

前述のとおり、上向きに置いたりタンスのように使ったりと、子供部屋での収納家具としても役立ちます。子供の持ち物は、成長によってどんどん変わっていくので、組み合わせが自由なカラーボックスが便利でしょう。

5.カラーボックス収納の注意点

便利なカラーボックスですが、いくつか注意点があります。カラーボックス収納をより便利に使うためにも、ぜひ覚えておいてください。

5-1.耐荷重に注意

カラーボックスには耐荷重があり、ものの置き方や縦置きと横置きによっても異なります。中板がたわむような重いものは収納しないようにしましょう。カラーボックスの素材には、主に以下のようなものがあります。

  • 中空構造:比較的軽く価格が安い(1,000円前後)。耐荷重が弱く本棚などには不向き
  • パーティークルボード:比較的重く価格が高い(1,000円代後半)。耐荷重が強く頑丈

5-2.水分に注意

カラーボックスは耐水性ではないため、長時間水分が付着しているとシミになってしまいます。水拭きしたあとはすぐにから拭きして水分を残さないようにしましょう。

5-3.湿気・カビに注意

湿気がたまりやすい場所にカラーボックスを長期間置いておくとカビが生えてしまうことがあります。壁際に置くときは5cm程度隙間をあけるとよいでしょう。

5-4.縦詰み厳禁

カラーボックスを縦置きする場合は、絶対に縦に重ねてはいけません。倒れやすくなり大変危険です。

6.よくある質問

Q.インナーボックスなど、収納用品の選び方は?
A.用途や見た目によって選びましょう。よく使うものは、浅型で軽いものが引き出しやすくて便利です。また、色やデザインを統一させることによってオシャレに見えます。布なら布、バスケットならバスケット、と種類や素材は合わせましょう。プラスチックは安っぽい印象になるのであまりおすすめしません。

Q.いつも採寸やサイズ選びを間違えてしまうのですが
A.チラシを使った方法がおすすめです。たとえば、インナーボックスやカゴを選ぶ場合、カラーボックスにぴったり入るサイズにチラシを切ってください。切ったチラシを店舗へ持って行き、チラシと同じサイズかやや小さめのボックス類を選べば、カラーボックスにすっぽり入ります。

Q.ちょうどいいサイズの収納用品が見つからないのですが
A.カラーボックスは、ビスを調整することで中板の高さを変えることができます。数センチ単位で細かく調整できるものもあるので試してみてください。裏板を抜くことで奥行きを無視することもできます。

Q.カラーボックスに文庫本を収納したいのですが
A.文庫本がすっぽり入る高さのカラーボックスも販売されています。すでに持っているカラーボックスでなんとかしたいという方は、中板を別途購入したり、収納ボックスを仕切りのように使うことによって、カラーボックス内を2段で使うこともできるので試してみてください。

Q.カラーボックス収納をオシャレに見せるには?
A.以下のようなポイントがあります。

  • 空の段を作る
  • 天板の上には何も置かない、もしくは装飾品・グリーンを飾る
  • インナーボックスは素材や色を合わせる
  • プラスチックを使わない
  • カラーボックスの周りにごちゃごちゃものを置かない

まとめ

カラーボックスの収納方法や活用のアイデアなどをご紹介しました。カラーボックスは使い方次第でさまざまな収納家具として使うことができます。ぜひ今日から試してみてください。