猫の毛の掃除に悩む人必見! 掃除のコツと対策をがっつり紹介

猫を室内飼いしていると、抜け毛の多さに悩まされます。こまめにブラッシングしても、いつのまにか部屋中が猫の毛だらけで困っている方も多いでしょう。猫の毛は充分に掃除ができないと不衛生なだけでなく、アレルギーの原因になることもあります。

そこで今回は、猫の毛を掃除するテクニックを大公開。部屋から衣類まで、きれいにできる対策をお伝えしましょう。

  1. 猫の毛の特徴は?
  2. 猫の毛の掃除について
  3. 猫の毛掃除のコツとテクニック
  4. 猫の毛の掃除に関するよくある質問
  5. 猫の毛の掃除方法まとめ

この記事で紹介する方法は誰でも簡単にできるものばかりです。コツをつかんで習慣にすれば、もう困ることはありません。かわいい猫ちゃんとのくらしを快適にするために、ぜひ試してみてください。

※この記事は約13分で読むことができます。

1.猫の毛の特徴は?

1-1.猫の毛の特徴

多くの猫の毛は、外側を覆う上毛と体の内側に密生する下毛の2重構造(ダブルコート)になっています。さらに下毛は硬い毛と柔らかい毛の2種類あり、合わせて3層の毛が生えているのです。中には上毛だけの1重構造(シングルコート)の猫種もあります。いずれにせよ、一つの毛穴に毛が6本程度密生しているので、毛量はとても多いのです。ツンツンした上毛とふわふわの下毛が毎日抜けるので、抜け毛もたくさんの量になります。

毛質としては、猫は犬に比べて細く柔らかいのが特徴です。下毛の柔毛は0.01~0.02mmという細さで、上毛でも0.04~0.08mmしかありません。さらに他の動物に比べて脂分が少ないため、水にぬれるとベタっとまとわりついて乾きが遅いのです。

1-2.猫の毛が抜けやすい時期は?

あまりにたくさん毛が抜けて、丸坊主になってしまわないか心配になることはありませんか? 一年中抜け毛がいっぱいという印象の猫たちですが、抜け方に時期的な違いはあるのでしょうか?

1-2-1.換毛期(かんもうき)

季節に合わせて下毛が抜け替わる期間が「換毛期」です。換毛期は年に2回、春と秋にやってきます。春は寒さが緩む3月ごろから始まり、5月から7月ごろがピークです。秋は寒さに向かう11月ごろから始まります。抜け毛の量が多いのはもちろん春です。分厚く密生した冬毛が大量に抜ける時期なので、猫を手でさわっただけでごっそりと毛が取れることもあります。

1-2-2.抜け替わりのスピード

猫の毛は、60~90日の成長期があり、1週間に2mmくらいのスピードで伸びます。その後40~60日の中間・休止期があり、脱毛期を迎えて抜け落ちるのです。体中の毛はそれぞれ異なる成長過程にあるので、全部がいっぺんに抜けてハゲてしまうことはありません。

1-3.猫の種類と抜け毛の関係

ペルシャ猫のように長毛種の猫はいかにもたくさん毛が抜けそうですが、実は毛量の多さと抜けやすさは関係がありません。毛の長短、生え方、毛質が硬いか柔らかいか、色の濃淡や柄など、さまざまな要因によって、毛の抜けやすさが違うのです。ここでは猫の種別と抜け毛について詳しく見ていきましょう。自分の愛猫を観察しながら読んでみてください。

1-3-1.毛の長さによる違い

猫には長毛種と短毛種があります。ゴージャスな長毛種の方が抜け毛が多いイメージですが、1本の毛が長いので量が多く見えるだけで、実際には抜け毛の数が多いわけではありません。一般的に、抜け毛の本数が多いのが短毛種、毛の分量が多いのは長毛種です。

  • 短毛種:アメリカンショートヘア、ロシアンブルー、ベンガル、シャム、三毛猫、シンガプーラ、など
  • 長毛種:ペルシャ、ラグドール、ノルウェイジャンフォレストキャットなど
  • 同一種でも長毛と短毛がいる猫種:マンチカン、スコティッシュフォールドなど

1-3-2.毛の生え方による違い

毛の長さに加えて毛の生え方による違いも、毛の抜け方に影響します。二重構造のダブルコートの猫種は換毛期があるため抜け毛が多く、一重構造のシングルコートは抜け毛が少ないのです。日本に住んでいる外猫は、ダブルコートの短毛種が多く見られます。

  • ダブルコートの猫種:ロシアンブルー、アビシニアン、ブリティッシュショートヘアー、日本猫など
  • シングルコートの猫種:シャム、バーミーズ、コラット、シンガプーラ、デボンレックス、コーニッシュレックス、ターキッシュ・アンゴラ、ターキッシュ・バン

1-3-3.毛色・柄・毛質による違い

  • 抜け毛多め:シルバー系、白いふわふわした毛、チンチラ、スモーク、無地、三毛
  • 抜け毛少なめ:レッド、ブラウン系、硬い毛、タビー(キジトラ、茶トラ)
猫の毛は細くて柔らかいんですね。
だからこそ絡まりやすく、掃除をしてもいつのまにか新しい毛がたまることもあります。

2.猫の毛の掃除について

猫の毛の特徴がわかったところで、ここからは掃除の側面から猫毛について見ていきましょう。

2-1.なぜ掃除が大変なのか?

猫の毛は細くて繊維に張り付いてしまうと取れにくいため、掃除が大変です。またその軽さから、ふわふわと空中を漂い、掃除したばかりの床に落ちてくるので、いたちごっこになってしまいます。ダブルコートの猫種は換毛期には毎日2回はブラッシングをしないと、あっという間に家じゅう猫の毛だらけになってしまうでしょう。

2-2.掃除の悩み

毛が抜けるのは休みなしなので、毎日掃除をしてもきりがありません。また、掃除をしようにも猫の毛は一度付いたら取れにくく、きれいになるまでに時間も手間もかかります。1か月以上続く換毛期に、疲れ果ててしまう人もいるかもしれません。

ではどうしたらうまく掃除ができるのでしょう? その方法を知る前に、猫の毛の特性を掃除の観点から見ていきます。

2-2-1.どんなもの、どんなところに付くか

猫の毛は細くて静電気を帯びているので、カーペット、カーテン、ソファー、服、ふとん、クッションなど布製のあらゆるところにつきます。また、猫はあちらこちらに身体をこすりつける習性があるので、壁のクロスや家具の角などにごっそりと抜け毛がついていることもあるのです。また、長毛種の毛は絡まり合って丸まって床の隅に転がっているのをよく目にします。短毛種の毛は部屋中に散らばるのでやっかいです。

2-2-2.取りにくさの原因

布製品に猫の毛がつくと、とても取りにくくなります。短毛種のトップコートのように張りのある毛は、繊維に刺さるように入り込むため、粘着式のコロコロシートでは取れにくいのです。一方、細く柔らかい下毛は静電気で服やカーテンなどにまとわりつきます。これはコロコロシートで簡単に取ることができるでしょう。しかし、静電気でまた引き寄せてしまうので注意が必要です。

2-2-3.アレルギーと掃除

抜けた猫の毛を放っておくとダニの温床にもなり、衛生的にも良くありません。また、猫アレルギーのアレルゲンは、猫毛に付着して空気中に広がることが知られています。猫毛を掃除することは、アレルギー対策にもなるのです。

こまめに掃除をしてもすべて取り除くのは大変なんですね。
はい。ですが、アレルギーの原因にもなるので放っておいてもいけません。

3.猫の毛掃除のコツとテクニック

掃除の手順としては、「上から下へ」そして「内から外へ」が基本です。さらに猫の毛の特性を踏まえて、効果的な方法で掃除をすることがポイントになります。たとえば、猫の毛は静電気が起きやすいので、これを利用して使い捨てタイプのハンディモップで絡め取るといいでしょう。この項では掃除する場所に応じた効果的な道具や方法を紹介します。

3-1.リビング編

家族で過ごすことが多いリビングは一番気になる場所です。手順に従って掃除しましょう。

3-1-1.部屋の上部

猫の毛は宙を舞うので、エアコンやタンスの上など高いところにも溜まっています。こうした上部は、はたき掛けはせずに、使い捨てタイプのハンディモップでふき取るとよいでしょう。モップを早く動かすと毛が再び舞い上がってしまうので、ゆっくりと動かすのがコツです。

3-1-2.カーテン・壁

カーテンは猫が好む居場所なので、たくさんの毛がついています。換毛期には洗濯してしまいましょう。普段はコロコロシートをかけるか、掃除機を弱にして吸い取ります。壁はフロアシートでふき取りましょう。

3-1-3.ソファー

粘着型コロコロシートをかけておきます。掃除機をかける前にざっとコロコロするのがコツ。掃除機をかけ終わってしばらくしてからもう一度かけると効果的です。

3-1-4.家具

チェストの裏側などの隙間に、大量に吹き溜まっていることがあるので、掃除機の隙間ノズルなどを使い吸い取りましょう。本棚や飾り棚はハンディモップで静かにふき取ります。

3-1-5.カーペット

掃除機でゆっくりと吸い取ります。掃除機は押すときより引くときに吸い込む力が強くなるので、ゆっくりと引きながらかけましょう。力を入れる必要はありません。毛足が長いカーペットはたわしやゴム手袋で一定方向にこすると毛が束になって取れます。

3-1-6.床

フローリングは、ドライタイプのフローリングワイパーで大まかに猫の毛を取ってから、掃除機をかけます。こうすると、毛の巻き上げもなく効率的です。畳も同じ手順で行いますが、畳の目に沿ってていねいにかけます。

3-1-7.サッシ

猫の毛がサッシの溝に溜まってフエルト状に固まっていることがあります。固まりをブラシや竹串で掻き出し、掃除機で吸い取りましょう。

3-2.洗濯物、衣類編

衣類はコロコロシートかエチケットブラシを使うのが定番です。せっかく猫の毛をとっても静電気で吸い寄せられてしまうので、仕上げに静電気防止スプレーをかけておくといいでしょう。

洗濯機で洗う場合は、洗濯機に入れて猫の毛を絡めとる便利グッズを利用するのも一案です。柔軟仕上げ剤を使い、静電気を防止します。洗濯しただけでは取れない猫毛は、乾いた後にコロコロシートで取りましょう。

3-3.その他

掃除しやすい環境をあらかじめ作っておくといいでしょう。たとえば、床の敷物は、絨毯など毛足が長いと猫の毛が入り込み、取り除くのが困難になります。思い切って敷物自体を無くすか、キルティングなど毛羽立たない素材のものに変えるといいでしょう。

また、床一面に敷き詰めるのではなく、中央部分のみに敷いて周囲にフローリング部分を残すことで、掃除機もかけやすくなります。ソファーも布製をやめる、洗濯できるラグを使うなど、工夫をしてみましょう。

3-4.便利なグッズ

3-4-1.フローリングワイパー・粘着性コロコロシート

猫毛掃除の必須アイテムです。掃除機は1日1回などと決めておき、それ以外はこまめに手動で対応しましょう。猫に直接コロコロするタイプのシートも売っています。これはブラッシングと一緒で、すでに抜けている遊び毛を取るだけなので、猫が痛がることはありません。

3-4-2.ゴム手袋・たわし

カーペットやソファーの毛を取るのに便利なアイテムです。猫の毛が絡みついたところをゴム手袋やたわしで一方向に軽くこすると猫毛が浮かび上がってきます。毛が浮いてきたところを掃除機で吸い取るか、毛束をそのまま捨ててもいいでしょう。ゴム付きの軍手を使うこともできます。

3-4-3.スリッカーブラシ

金属製の毛すき用ブラシです。皮膚を引っ張ることなく、抜け毛だけを集めてくれます。驚くほどたくさんの毛が取れるすぐれものです。ゴム製のブラシは皮膚を引っ張るため、あまりお勧めできません。

3-4-4.洗濯ボール・ランドリースポンジ

衣類に着いた猫の毛を取り除くアイテム。洗濯機に洗濯物と一緒に入れると、猫の毛をからめとってくれます。

3-4-5.空気清浄機・加湿器

猫の毛は空中を舞うので、空気清浄機があるとフィルターに猫の毛が取れることがあります。静電気を防ぐために加湿器を使うのもおすすめです。

3-5.ポイント

前項で説明した掃除法を習慣化して毎日行うことで、きれいな状態がキープできます。ここで具体的なポイントを押さえておきましょう。

3-5-1.空間の保湿で静電気防止

掃除のポイントは、保湿をすることと猫毛を舞い上げないこと。ハンディモップやフローリングワイパーはドライタイプを使い、静かにふき取ります。このとき、あらかじめ空中に向けて霧吹きを2~3回シュッとしておくといいでしょう。保湿効果があり、毛が舞い上がるのを防いでくれます。このとき霧吹きは床に直接吹きかけてはいけません。霧吹きの中身は水で十分ですが、消臭スプレーを使ってもいいでしょう。

3-5-2.抜け毛が落ちる前に取る

猫の毛は毎日抜けるので、落ちた毛を掃除するだけではいつまでたってもきれいになりません。そこで効果的なのは、こまめにブラッシングして、毛が落ちる前に取り去ってしまうことです。抜け毛対策としてシャンプーを勧める情報を時折見かけますが、実は猫の毛は皮脂が少ないため、頻繁にシャンプーすべきではありません。それよりも大切なのは、毎日できるブラッシングなのです。換毛期には1日2回程度ブラッシングするといいでしょう。不要となった毛を取り去るのは、猫の健康にとっても大切なものです。毛艶も良くなり愛猫とのコミュニケーションにもなります。

3-5-3.猫用スペースを分ける

家じゅうを猫が自由に出入りできるようにしてしまうと、広範囲にばらまかれた猫毛を毎日掃除しなければなりません。そこで、猫用のスペースを限定すると掃除も楽になります。寝室や和室など猫が出入りできないスペースをつくるか、リビングや決められた部屋だけを猫スペースにするなどの対策をとりましょう。

3-6.注意点

猫の毛は細いので、掃除のときは吸い込まないようにマスクをつけるといいでしょう。割烹着を着ると毛が服につくのを防げます。

猫の毛は軽くて舞い上がりやすいので、掃除機をかけるときには排気に気をつけてください。排気口は掃除が終わったエリアに向けるか、片手で本体を持ち上げながらもう片方の手でノズルを持ってかけるといいでしょう。

上から下へと掃除していくのがコツですね。
それに加えてコロコロなど、さっと取り出せて掃除できるものを持っていると気がついたときにすぐに掃除ができます。

4.猫の毛の掃除に関するよくある質問

Q.掃除している間、猫はどうすればいいでしょう?
A.掃除機の音におびえたり、コロコロなど動くものに興奮することもあり危険です。掃除が終わるまでケージやバスケットに入れておきましょう。

Q.換毛期は抜け毛がひどいので、毎日シャンプーしたほうがいいですか?
A.毎日は多すぎます。抜け毛を取るためにはシャンプーよりもブラッシングをしてあげてください。猫は自分でグルーミングができるので、シャンプーは短毛種なら1年に数回で十分です。猫の毛は皮脂が少なく、ぬれることはストレスとなります。長毛種なら1か月に1回程度を目安としましょう。

Q.猫毛除去に空気清浄機は効果がありますか?
A.猫の毛は空中を漂っているので、空気清浄機は頼もしいアイテムです。性能にもよりますが、2~3日でフィルターにびっしりと毛がとれたという例もあります。

Q.掃除機は1日何回かければいいですか?
A.決まりはありませんが、毎日続けることが大切なので、負担にならない回数にしましょう。ハンディワイパーなどと併用すれば、掃除機は1日1回でも十分です。

Q.ブラッシングで必要な毛まで抜けませんか?
A.猫用のブラシを正しく使えば大丈夫です。専用ブラシならすでに抜けている遊び毛だけを取ることができるので、生えている毛まで取ってしまう心配はありません。毎日ブラッシングで取れる毛の量を観察しながら、ブラッシングの回数を決めましょう。

猫の毛の掃除方法まとめ

毎日大量に出る猫の毛を掃除するのは、大変なことです。しかしすべては、かわいい愛猫と快適に暮らすためであり、猫や家族の健康のためでもあります。まずは自分の猫のタイプや毛の特徴を知って、掃除のポイントを押さえて実践してみましょう。ブラッシングでコミュニケーションを取りながら、掃除を毎日の習慣にしてください。

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