自分の部屋が散らかり放題の汚い部屋、通称「汚部屋(おへや)」がどんどん増えているそうです。汚部屋とは、物が片づけられず次第にゴミが溜まっていって、部屋中が物に溢れて足の踏み場もないような状態のことを指します。最近では、汚部屋芸能人という、汚い部屋をテレビやブログなどで公開する芸能人も話題になっていますね。芸能人なら、自分を売り込む良いネタにはなるのかもしれませんが、現実問題として汚部屋は良いところなど一つもない悪習慣です。

今回は、そんな汚部屋の実態と問題点、そしてそれを改善して人生を楽しく過ごす方法をお伝えしていきます。

  1. 汚部屋になる原因・傾向と対策
  2. 心も身体も蝕む汚部屋の問題点
  3. 汚部屋の効率的な片付け方
  4. 専門の不用品回収業者を利用する
  5. 回収業者を選ぶ際の注意点

1.汚部屋になる原因・傾向と対策

1-1.汚部屋が生まれる原因

自分の部屋が汚部屋になってしまう原因は様々あります。しかしそのほとんどは、本人の心がけ 及び 精神的な疾患などによるものです。中でも次に挙げられる要因が主となっています。

  • 物を捨てられない人
  • 収集癖のある人
  • 衝動買いや「お得感」で買ってしまう人
  • 自炊をほとんどしない人
  • 整理整頓ができない人
  • ストレスが溜まっている人
  • ADHD(注意欠陥多動性障害)など障害がある人

こういった原因が挙げられるでしょう。精神疾患や脳機能の障害に関しては病院に通うべきですが、それ以外に関しては本人の心がけ次第なので、対処法を意識すれば防げることもあります。というのも、ほとんどの原因に共通していることは、『入るものが多く、出ていくものが少ない』ということなのです。 日本語で「出入口」という言葉がありますが、これは”出る”方が先に来ています。 出さないと入らない……これが汚部屋を防止するための基本的な考え方だと心得ておきましょう!

1-2.汚部屋にしない対策法

『部屋の状態が心の状態』『住む場所を変えると人生が変わる』などと言われるほど、心と部屋はリンクしています。ストレスが溜まっている、心が荒んでいると感じたら、スポーツやリラクゼーションなどで心身をリフレッシュすることも大切でしょう。 また、汚い状態に「慣れる」とその状態を基準に考えてしまうので、ゴミが出たらその都度その都度片付けていくことが必要です。さらに、さきほど上記で『入るものが多く、出ていくものが少ない』ということをお伝えしましたが、これが汚部屋の一番の原因です。

  • 不要なものは買わない
  • 迷ったら買わない
  • 必要なものと不要なものを決めておく

こういったことを常に意識しておきましょう! また、 「絶対に床に物は置かない」 「ゴミ箱は溢れる前に片付ける」 といったような”自分ルール”を決めておくことも有効です。

2.心も身体もむしばむ汚部屋の問題点

なぜ、汚部屋を問題視しているのかというと、健康的にも精神的にも非常に悪影響をもたらすからです。『百害あって一利なし』とは、汚部屋にも当てはまる言葉となります。では、どういった悪影響があるのでしょうか? それを解説していきましょう。

2-1.汚部屋が生む健康被害

汚部屋が生み出す健康被害は多岐に渡ります。ダニや埃などのハウスダストが大量発生によって起こる鼻炎、気管支炎、いびき、風邪、皮膚炎・皮膚アレルギーなどに始まり、不衛生から引き起こす胃や腸への悪影響、カビの発生など多種多様です。 特に、カビに関しては注意が必要で、中には肺炎を引き起こすものも存在しているので最悪の場合、命を落とす可能性もあります。

2-2.汚部屋が生む精神被害

健康被害と同様に深刻に受け止めていただきたいのが精神的な被害です。「これでいいや」と問題にせず放置しておくことは、諦め癖が付き、そして現実逃避にもつながります。一度現実逃避してしまうと何事にも意欲が無くなってくるのです。「そこにゴミがあるのに、放置して何もしない自分」という意識を生み、自己嫌悪から自分への自信をどんどん失っていくためです。 また、部屋に人を呼べなくなるため孤独感を感じるようになり、最悪の場合コミュニケーションにも影響が出てきます。そうやって心がむしばまれてストレスが溜まり、さらに片づけられなくなる…。という悪循環に陥ってしまうことも珍しくないのです。

3.汚部屋の効率的な片付け方

さて、そんな問題点だらけの汚部屋なのですぐにも片付けたいところですが、溜まりに溜まったゴミ部屋をどうするのか? なかなか手が付けられないと思うことでしょう。 そこで、効率的に汚部屋を片付ける掃除方法を解説していきます。まず心得として、『一度に全部片付けよう!』と気張らないことです。部屋の掃除は、例えゴミが溜まっていない場合でも規模次第では半日程度はかかってしまう作業になります。人間の集中力には限界があるので一度にやろうとせず、「今日はここ!」「明日はここ!」と簡易目標を決めた方が、結果片付きやすくなるでしょう。

捨てるもの・取っておくものを分ける

まず、捨てるものと取っておくもの、そして迷ったものの3つに分けるように選別しながら捨てていきます。これをすることで、作業を素早く進めることが可能です。

片付ける場所は動線や毎日使う場所から

片付け始める場所も大事です。動線の邪魔となる床や廊下や玄関、リビングなどから始まり、キッチン・トイレ・お風呂などを片付けていきます。そして、ある程度片付け終わったら、クローゼットやベランダなどに着手しましょう! 片付ける物に関しても、まずはカップラーメンの容器やペットボトルなど片づけやすいものから処理していき、次に服や雑誌など選別しやすいものから片付けていきます。小物類や書類の整理は手間がかかるので最後にしてくださいね。このような手順で片付けていけば、効率的に早く片付けることができます。

4.専門の不用品回収業者を利用する

しかし、いくら効率的な片付け方があるといっても、部屋中に大量にあるゴミを一人で片付けるとなると、莫大なエネルギーを必要とするのでなかなかやる気が起きないかもしれません。近所の人の目もありますし、特に都会暮らしなら大量のゴミを運ぶことにも苦労します。 そこで、専門の回収業者に依頼する選択肢もあります。その道のプロであれば、ゴミの量にもよりますが半日~1日、場合によっては午前中に終わらせることも可能です。 しかも、自分でする作業は捨てるものとそうでないものを分別する程度なので、片付けるのに億劫になっていた人でも問題ありません。確かにお金はかかってしまいますが、いつまでも汚部屋で片付けられない状態を放置しておくぐらいなら、必要な投資だと言えるでしょう。 実は私も以前、不用品回収業者を利用して不要なものを引き取ってもらったことがありますが、本当に半日もかからずトラック一杯に積んでもらい、家の中がスッキリした経験があります。こういった、プロに頼むことも選択肢として気に留めていてくださいね!

5.回収業者を選ぶ際の注意点

しかし、回収業者と言ってもいろんな業者があり、どれを選んでいいか迷ってしまいます。できるだけ安い方が……とは思っても、中には悪質な業者も存在していて、不法投棄されて警察沙汰になったり、個人情報が流失してしまう事例も実際にあるのです。安心な業者を選ぶためにも、以下の点をチェックしておきましょう。

5-1.国からの正式な認可を受けている

一番重要なのが、国からの認可を受けた業者であるか?という点です。認可を受けていれば、業者のホームページなどに都道府県名と認可番号が記載されています。認可を受けていないところは、悪質な業者である可能性が高いです。

5-2.損害賠償制度の有無

不用品を部屋の中に入って搬出するとなると、当然ながら屋内を傷つけてしまう可能性もあります。その際の保証の有無は、後のトラブルを避けるためにも必要です。

5-3.個人情報の取り扱いについての明記

ゴミとはいえ、その中は個人情報が詰まっています。個人情報の取り扱いをどのように行っているか、ホームページなどに書かれているプライバシーポリシーなどを確認しておきましょう。

5-4.料金設定が明瞭

業者の料金は、部屋の階層やゴミの量、作業員の人数などによって変わってきます。 オプション料がかかる場合もあり、これをきちんと明記しているかは重要です。中には、一律料金のように見せておきながら後から追加料金を請求される事例も多々あるので、しっかり見積もりを出してくれる業者を選びましょう。

まとめ

いかがでしたか? もう一度おさらいすると、汚部屋とは、『入るものが多く、出ていくものが少ない』ときに起こる場合がほとんどです。仮に回収業者を利用してキレイになっても、同じようにゴミを溜めていればすぐに元通りとなってしまいます。使ったものはすぐに片付け、床などには物を置かないことを意識するだけでもまったく違ってくるでしょう。 断捨離すると運気が上がるとは言いますが、確実に言えることは、”汚部屋の状態だと良いことは一つもない”ということなんです。汚部屋生活から抜け出し、快適な人生を送っていきましょう!