カーペットの掃除

「カーペットが汚れが気になるので、キレイに掃除する方法を知りたい」とお考えではありませんか? カーペットにはさまざまな汚れが付着しますが、中にはなかなか落としづらい汚れもあって厄介ですよね。カーペットの汚れを効率よく落とすには、汚れの種類を見極めたり適切な方法で掃除したりすることが必要になります。しかし、どんな方法で掃除すればよいか、どんなポイントを押さえておくべきかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、カーペットの汚れ掃除について詳しく解説します。

  1. カーペットに付く汚れの種類は?
  2. カーペットを掃除するのに役立つアイテム
  3. カーペットを掃除する方法
  4. カーペットを掃除するときの注意点
  5. カーペットの汚れ掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、カーペットの汚れをキレイに掃除するコツがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.カーペットに付く汚れの種類は?

最初に、カーペットに付く汚れにはどんな種類があるか詳しく見ていきましょう。

1-1.飲食物

カーペットには、飲食物の汚れが付きやすくなります。特に、ダイニングテーブルの周辺やソファーの周辺など、飲食をよくする場所に多発するのが特徴です。飲食中に手元が狂ってうっかりこぼしてしまうだけでなく、気付かないうちに落下したり口に運ぶ際に飛び散ったりすることもあります。時間が経過すると、カーペットの奥深くまで入り込んだりしみ込んだりするだけでなく、水分が乾燥して頑固な汚れに変化するので注意してください。汚れた部分にシミが残ったり、雑菌やカビ・ダニなどが繁殖したりする原因にもなります。

1-2.皮脂

カーペットには、皮脂も付着します。たとえば、スリッパをはく習慣がなく、カーペットの上を素足で歩いている場合は、想像以上に皮脂が付着しているものです。また、カーペットの上に直接座ったり寝転んだりするときにも、皮脂が付着しやすいので気を付けましょう。皮脂は、嫌な臭いが発生したり雑菌やカビが繁殖したりする原因になります。また、ハウスダストなどの汚れと混ざるとベタベタして頑固な汚れに変化するのも厄介です。

1-3.髪の毛

カーペットには、たくさんの髪の毛が付着します。人の髪の毛は、毎日50~100本程度抜けるのが一般的です。髪をとかさなくても自然に抜け落ちるため、カーペットにはびっくりするほどたくさんの髪の毛が落ちています。家族の人数が多いほど抜け毛の合計本数も増えるため、場合によってはカーペットが1日で髪の毛だらけになることもあるでしょう。

1-4.ハウスダスト

カーペットには、ハウスダストも舞い落ちます。ハウスダストは小さ過ぎるため、カーペットの奥深くに入り込んでしまいやすいのが特徴です。毎日掃除していても、適当な方法だとほとんど除去できていないこともあります。カーペットの色によっては、ハウスダストがたまっていても分かりづらく、見逃がしてしまうのも一つの原因といえるでしょう。ハウスダストの中には、ダニのフンや死がい・人の角質なども含まれています。掃除が不十分だとアレルギーの原因になったり雑菌やカビの温床になったりするので、気を付けましょう。

1-5.ペットの抜け毛

ペットを飼っている場合、ペットの抜け毛もカーペットに大量に付着するものです。ペットの抜け毛は短くて柔らかいため、カーペットの奥深くに入り込んだり絡み合ったりして簡単には取りづらくなります。犬や猫など、特に抜け毛が多く発生するペットを飼っている家は、毎日きちんとブラッシングしたりこまめにシャンプーしたりすることが大切です。

2.カーペットを掃除するのに役立つアイテム

カーペットを掃除するのに役立つアイテムをご紹介しましょう。

2-1.キッチンペーパー

カーペットの掃除には、キッチンペーパーが役立ちます。洗剤を含ませて使う、水拭きしたりから拭きしたりするなど、用途に応じて使い分けることができて便利です。また、汚れたらそのまま捨てることができ、洗濯の手間もかかりません。安価に入手できるので、気負わずに使えるのも大きなメリットです。

2-2.台所用中性洗剤

台所用中性洗剤も、カーペットの掃除に役立ちます。飲食物や皮脂などの油性の汚れをスッキリ落とすことが可能です。中性なので、カーペットの素材を傷める心配が少ないのもメリットでしょう。ただし、使用する際は、原液のままではなく必ず水に薄めることを忘れないでください。原液のまま使用すると、水拭きが大変になります。

2-3.コロコロタイプのクリーナー

カーペットの掃除には、コロコロタイプのクリーナーもおすすめです。髪の毛やペットの毛などカーペットの繊維に絡みやすいものや、掃除機で吸引できなかった小さなゴミやハウスダストなども取り除くことができます。また、掃除機などと比較して汚れが舞い上がりづらいのもメリットです。普段から手に届きやすい場所に常備しておき、すき間時間などを活用して掃除するとよいでしょう。

2-4.ハンディータイプの掃除機

ハンディータイプの掃除機があると、何かをこぼしてしまったときでもすぐ吸引できて汚れを広げずに済みます。たとえば、飲食物をこぼしてしまった場合でも、カーペットに吸収される前にハンディータイプの掃除機で吸い上げれば大ごとになりません。また、軽量かつ小回りが利き、部屋の隅や家具の周辺などの汚れを掃除しやすいのもメリットです。

2-5.吸引力の強い掃除機

吸引力の強い掃除機があると、カーペットの掃除に役立ちます。カーペットに付着したゴミや汚れは繊維に絡み付いていることが多く、一般的な掃除機をかけてもなかなかうまく吸い込めないことがあるからです。今使っている掃除機の吸引力が弱い場合は、買い替えを検討してみるとよいでしょう。吸引力の強い掃除機に買い替えると、カーペットの掃除がグンと楽になります。

2-6.重曹

カーペットの掃除には、重曹も役立ちます。重曹を適量カーペットにまき、数時間程度放置してから掃除機で吸い取りましょう。重曹には消臭効果もあるため、カーペットの臭いが気になるときにもおすすめです。また、重曹にはアルカリ性の性質があるため、重曹水(水200mlに大さじ1杯の重曹を溶かしたもの)にすると、皮脂や油汚れなど酸性の汚れをピンポイントで掃除する際にも役立ちます。

3.カーペットを掃除する方法

カーペットを効率よく掃除する方法を、汚れの種類ごとに解説します。

3-1.飲食物の汚れ

飲食物の汚れは、とにかく付着してすぐに掃除することが大切です。付着してすぐなら、カーペットの表面にとどまっているので、簡単に汚れを取り除くことができます。飲食物の汚れを取り除くには、以下の流れを参考にしてください。

  1. 最初にカーペットの表面に残っている固形物をそっと取り除く
  2. 台所用中性洗剤を水に薄めてからキッチンペーパーを浸し、よく絞る
  3. 汚れた部分をたたくようにして掃除する
  4. 汚れが落ちたら水に浸したキッチンペーパーを何度か取り替えながら、同様に掃除する
  5. 洗剤成分が落ちたら、乾いたキッチンペーパーで水分をたたくように取り除いて完了

3-2.髪の毛やペットの毛

髪の毛やペットの毛を効率よく掃除するには、コロコロタイプのクリーナーがおすすめです。カーペットの表面に付着した髪の毛やペットの毛を、効率よく取り除くことができます。力を入れず、あくまでも軽いタッチで転がすのがポイントです。力を入れて転がすと、髪の毛やペットの毛がカーペットの奥深くに入り込んだり、繊維に絡み付いてしまったりして取りづらくなるので注意しましょう。

3-3.ハウスダスト

カーペットに付着したハウスダストは、掃除機で吸引するのが一番効率よくて労力もかかりません。床よりも強い吸引力が必要なので、掃除機のモードを「カーペット・じゅうたん」にするか「強」にするとより効果的です。積もったばかりのハウスダストなら、カーペットの表面にとどまっているので、掃除機などでも簡単に吸着できます。ただし、掃除不足や間違った掃除方法によりきちんと取り除くことができないと、カーペットの奥に入り込んでしまうので注意してください。

4.カーペットを掃除するときの注意点

カーペットを掃除するときに注意すべき点を確認しておきましょう。

4-1.汚れを広げるように拭かない

カーペットを掃除するときは、汚れを広げるように拭いてはいけません。汚れがカーペットの奥に入り込んでしまい、取りづらくなってしまうからです。特に、飲食物などをこぼしたときは注意してください。汚れを取り除くはずが、反対に奥深くに押し込んでしまったり周囲に広げてしまったりすることになります。

4-2.ゴシゴシこすらない

ゴシゴシこすらないことも、カーペットの掃除で重要なポイントです。ゴシゴシこすると、カーペットの繊維が傷んでしまいます。特に、毛足の長いカーペットは繊維が切れたり抜けたりしやすいので気を付けましょう。また、ゴシゴシこすると汚れが広がってしまいやすいのもデメリットです。

4-3.強い洗剤を使用しない

カーペットを掃除する際、強い洗剤を使用しないようにしましょう。洗剤が強過ぎるとカーペットの素材が傷んで、繊維が抜けたり変色したりすることがあります。たとえば、ワインやコーヒーなどの着色汚れを掃除しようとして強い洗剤や漂白効果がある洗剤を使用すると、カーペットが高確率で傷んでしまうことでしょう。たとえシミ抜きのためであっても、なるべくカーペットに負担がかからない洗剤を使用することが大切です。

4-4.水分を残さない

カーペットの掃除では、水分を残さないことも大切です。たとえば、飲食物をこぼした後で洗剤や水を使用した場合などは、必ずから拭きして水分を拭き取っておきましょう。カーペットに水分が残ってしまうと、カビや嫌な臭いの原因になるので注意してください。雨の日などで湿気が多いときは、エアコンの除湿機能を使用したり低温のドライヤーをごく短時間かけたりするのもおすすめです。

4-5.掃除機は1か所3秒以上かける

カーペットの掃除で掃除機を使用する場合は、1か所3秒以上かけるようにしてください。表面をすべるようにかけただけでは、汚れやゴミを十分に吸着することができないからです。1か所3秒以上しっかりかけることで、カーペットの奥に入り込んだ汚れを吸い出し、効率よく掃除することができます。

5.カーペットの汚れ掃除に関するよくある質問

最後に、カーペットの汚れ掃除に関する質問に回答します。それぞれ役立ててください。

Q.カーペットの汚れが目立たない色は?
A.薄いグレー系・ベージュ系などは、比較的汚れが目立たない色といえます。ただし、汚れが目立たない色は、掃除が不十分になりがちな点がデメリットです。

Q.カーペットを掃除しても汚れが落ちない場合はどうする?
A.プロのハウスクリーニング業者に掃除を依頼するとよいでしょう。また、カーペットによっては、専門業者に依頼して丸洗いできるものもあります。詳しくは、業者に相談してみてください。もしくは、カーペットが寿命を迎えたと考えて、買い替えるのもおすすめです。

Q.抗菌加工をしてあるカーペットなら汚れにくい?
A.いいえ。抗菌加工は、あくまでも雑菌の繁殖を抑える効果をうたったものであり、防汚効果があるものではありません。

Q.カーペットの掃除をするとくしゃみが止まらなくなるのですが?
A.ハウスダストやペットの毛など、カーペットの汚れでアレルギー反応が出ている可能性があります。換気をよくして掃除することを徹底する、コロコロタイプのクリーナーを使用して汚れが舞い上がらないようにするなどの点に気を付けるとよいでしょう。また、くしゃみの原因を突き止めるために、医療機関を受診するのもおすすめです。

Q.カーペットの掃除は午前中に行うべきか?
A.午前中のほうが絶対によいということはないので、都合のよい時間帯に掃除して構いません。ただし、アレルギーがある人は、掃除中にハウスダストなどが舞い上がることを考えると、午前中に掃除しておくほうが夜に安心して眠ることができるでしょう。

まとめ

今回は、カーペットの汚れ掃除について詳しく解説しました。カーペットには、飲食物の食べこぼしやハウスダスト・髪の毛・ペットの毛・皮脂などさまざまな汚れが付着します。汚れが付着してすぐなら簡単に掃除できるので、なるべく早く対応することが必要です。まずは、この記事を参考にして、汚れの種類に合った掃除を進めてみてください。なお、自分で落とすことができなかった汚れは、プロのハウスクリーニング業者に掃除を依頼する、専門業者に丸洗いを依頼するなどの方法もあります。どんな方法でも汚れが落とすことができず全体的に傷んでいる場合は、カーペットの買い替えも検討するとよいでしょう。