「今年こそ年末の大掃除を効率よく行いたいので、うまく進めるコツを知りたい」とお考えではありませんか? 年末は何かと忙しいことが多く、大掃除をやろうと考えていてもなかなか予定どおりに進まないものですよね。まずは、必要な準備を整え、大掃除のスケジュールをきちんと立てておくことをおすすめします。また、大掃除をする場所や方法を事前に決めておくことも必要でしょう。

今回は、年末の大掃除について詳しく解説します。

  1. 年末の大掃除前に準備すべき内容
  2. 大掃除のスケジュールを立てるポイント
  3. 大掃除で掃除すべき場所は?
  4. 場所別の大掃除方法
  5. 大掃除で出た不用品の処分方法
  6. 年末の大掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、年末の大掃除を効率よく行うコツがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

1.年末の大掃除前に準備すべき内容

最初に、年末の大掃除前に準備すべきことを見ていきましょう。

1-1.不用品を処分する

大掃除前の準備として、不用品を処分しましょう。家の中には、もう使う予定がないものが想像以上にあるものです。不用品を処分すれば、物量が減って収納がスッキリ片付きます。また、物量が減ることで掃除がしやすくなる効果も期待できるでしょう。大掃除を効率よく進めるためにも、早めに不用品を処分してください。

1-2.掃除する場所と掃除方法を決める

大掃除で掃除する場所と掃除方法を決めましょう。普段手が届かない場所や汚れが気になるところを優先して選ぶことが大切です。普段掃除が行き届かない分、しつこい汚れがたまっていることが考えられます。また、掃除方法も併せて決めておきましょう。

1-3.掃除道具や人員を確保する

大掃除で必要な掃除道具や、人員を確保しておきましょう。大掃除を効率よく進めるためには、掃除道具を多めに用意する必要があります。たとえば、以下のようなものを準備してください。

  • 掃除機
  • ほうき
  • ぞうきん
  • フロアーワイパー
  • バケツ
  • プラスチックカード
  • キッチンペーパー
  • 重曹
  • クエン酸
  • 台所用中性洗剤
  • 住宅用中性洗剤
  • ガラス用洗剤
  • シンク用クレンザー
  • マスク
  • ゴム手袋
  • ゴミ袋
  • 古新聞紙

また、早めに人員の確保をしておくことで、複数の場所を同時に作業でき、効率よく大掃除できます。1日中作業できるのか・数時間だけ対応可能なのかも、最初に確認しておきましょう。

2.大掃除のスケジュールを立てるポイント

大掃除のスケジュールを立てるときのポイントを詳しく見ていきましょう。

2-1.日程や作業時間に余裕を持つ

大掃除のスケジュールを立てるときは、日程や作業時間に余裕を持つことが大切です。大掃除では、掃除範囲が広く、やることがたくさんあります。実際に作業してみて想像以上に手間がかかることもあるでしょう。突発的な作業発生や計画遅れを想定して、スケジュールを組むことで、最終日までに作業し終えることができるのです。

2-2.普段使わない場所や時間がかかる場所から手を付ける

大掃除では、普段使わない場所や時間がかかる場所から手を付けることも大切です。普段使わない場所なら、掃除中に新たな汚れが発生することもありません。また、時間がかかる場所は、早めに作業し始めることで無事に作業を終えることができます。汚れがひどい場所や掃除が面倒な場所を後回しないようにしましょう。

2-3.自治体のゴミ収集日を参考にする

自治体のゴミ収集日も参考にしてください。ゴミ収集日に合わせてスケジュールを組むと、スムーズにゴミ出しができて重宝します。なお、年末は、早めに収集作業が終了したり収集日の変更があったりするので、自治体のホームページなどできちんと確認しておきましょう。

3.大掃除で掃除すべき場所は?

大掃除で掃除すべき主な場所と理由を詳しく解説します。

3-1.キッチン

大掃除では、キッチンを掃除すべきでしょう。キッチンには、しつこい油汚れがたまっているからです。換気扇やコンロなど、普段は時間がなくて手が付けられない場所も、じっくり取りかかることができます。1年間の汚れを落として、清潔なキッチンに仕上げましょう。

3-2.風呂

風呂も大掃除をしておきたい場所です。風呂には、入浴のたびに石けんカスや水あかが徐々にたまっていきます。いったんこびり付いた汚れを落とすには、手間と時間が必要です。大掃除の際に、排水口を含め、普段手が届かない部分までピカピカに磨き上げましょう。キレイで清潔なお風呂は、家族の健康を守るためにも必要不可欠です。

3-3.トイレ

トイレも大掃除しておきましょう。大掃除は、ウォシュレットの汚れや、尿石・水あかの除去などをじっくり掃除するのに最適です。しっかり汚れを落としておけば、清潔なトイレになり、嫌な臭いも気になりません。トイレは、毎日必ず使う場所だからこそ、大掃除で隅々までキレイに掃除しておきましょう。

3-4.玄関

新年を気持ちよく迎えるためにも、大掃除で玄関をキレイにしておきましょう。玄関には、土ボコリや落ち葉・虫の死がい・花粉など、さまざまな汚れがたまっています。毎日家族が出入りするたびに、汚れが持ち込まれるのです。シューズボックスなど、普段掃除が行き届かない部分も徹底的にキレイにしましょう。

3-5.ベランダ

普段から、ベランダまでしっかり掃除している人は少ないことでしょう。大掃除のタイミングで、ベランダもキレイに掃除することをおすすめします。ベランダにはハウスダストや鳥のフン・虫の死がい・落ち葉など、さまざまな汚れがたまっているものです。大掃除でベランダがキレイになれば、汚れが洗濯ものに付いたり室内に風で入り込んだりする心配がなくなります。

4.場所別の大掃除方法

主な場所別に、おすすめの大掃除方法をご紹介します。普段の掃除で手が届かない部分を中心に掃除しましょう。

4-1.キッチン

キッチンの大掃除方法は、以下を参考にしてください。特に汚れがひどい部分は、つけ置きを活用しましょう。

換気扇

  • 換気扇の電源を切る
  • 使用説明書に従って換気扇のカバーやファンを取り外す
  • カバーやファンの汚れを、台所用中性洗剤を薄めた水に浸してこすり洗いする
  • カバーやファンの汚れが落ちたら、水でよくすすいで完全に乾かす
  • 換気扇の内部を掃除する
  • ファンと換気扇カバーを取り付ける
  • 換気扇の電源を入れる

コンロ

  1. 油汚れがひどい部分を中心に重曹ペースト(重曹に少量の水を入れて練ったもの)30分ほど放置する
  2. 不要になったプラスチックカードなどで固まった汚れをこそぎ落とす
  3. 残った油汚れは、台所用中性洗剤を水で薄め、キッチンペーパーに浸してよく絞ったもので拭き取る
  4. 水拭き・から拭きで仕上げる

シンク・排水口

  1. 排水口のゴミを除去し、重曹をふりかけて30分放置してから水を流す
  2. シンク用クレンザーを使用してシンクを磨く
  3. クレンザー成分が残らないようによく水で流し、から拭きして仕上げる

4-2.風呂

風呂で特に掃除しておきたい部分は、以下のような部分です。蛇口周辺の水あかは、つけ置きを活用すると効率よく落とすことができます。また、掃除後は半日程度換気扇を回したままにし、風呂場全体を乾燥させてください。

天井

  1. フロアーワイパーで天井のホコリやカビをそっと拭き取る
  2. カビがひどい部分は消毒用エタノールを掃除用シートに塗布したものでこする

蛇口周辺

  1. 蛇口周辺の水あかにクエン酸水(水200mlにクエン酸小さじ1をよく溶かす)を塗布し30~1時間程度放置する
  2. 古歯ブラシなどで水あか部分をよくこする
  3. 水でよく流して完了

排水口

  1. 排水口のフタを開け、詰まった髪の毛などを除去する
  2. 重曹とクエン酸を適量振り入れ、20~30分ほど放置する
  3. 水でよく流して完了

4-3.トイレ

トイレを大掃除する方法は、以下のとおりです。意外と時間がかかるので、スケジュール立てるときは時間の割り当てに注意しましょう。

天井・壁

  1. 天井や壁に付着したホコリをフロアーワイパーでそっと拭き取る
  2. 壁に手あかが付着している部分は、住宅用中性洗剤を水に薄めたものにぞうきんを浸し、よく絞ったもので拭き取り、水拭き・から拭きで仕上げる

ウォシュレット

  1. ウォシュレットの電源を落とし、使用説明書を参考にして取り外す
  2. ウォシュレットと便器の間やノズル周辺の汚れを掃除する
  3. 脱臭フィルターを取り外して古歯ブラシなどを使い、ホコリを落とす
  4. 汚れがキレイになったら元どおりに取り付け、電源をつないで完了

便器

  1. 便器に重曹とクエン酸を適量ふりかけて1時間程度放置する
  2. トイレブラシで汚れがひどい部分を中心にこすり洗いする
  3. 便器のフチ裏も忘れずによくこする
  4. 最後に水を流して完了

換気扇

  1. 換気扇の電源を切り、使用説明書を参考に取り外す
  2. プロペラもしくはファンを、住宅用中性洗剤を入れた水に浸してこすり洗いする
  3. 洗剤成分が残らないように水洗いし、よく乾かす
  4. 元どおりに取り付け、電源を入れて完了

4-4.玄関

玄関を大掃除する方法と手順は、以下をご覧ください。大掃除では、シューズボックスの内部もキレイに仕上げましょう。

シューズボックス

  1. シューズボックスの上のホコリを拭き取る
  2. シューズボックスの中身をすべて出す
  3. 内部のゴミやホコリを掃除する
  4. カビが気になるときは、消毒用エタノールをカビの部分に塗布してよく乾かす
  5. シューズボックスの中身を戻して完了

玄関ドア

  1. ドア全体を水に浸して固く絞ったぞうきんで拭く
  2. ガラス部分の汚れには、ガラス用専用洗剤を吹き付け、古新聞紙などで拭き取る
  3. 手すり部分の手あかは、住宅用中性洗剤を水に薄めたものにぞうきんを浸し、よく絞ったもので拭き取り、水拭き・から拭きで仕上げる

たたき

  1. ほうきでたたきのゴミやホコリを静かにはいて取り除く
  2. ぞうきんで水拭きし、たたきにこびり付いた汚れを落とす
  3. 再度水拭きし、から拭きして仕上げる

4-5.ベランダ

ベランダの大掃除方法は、以下を参考にしてください。ベランダを掃除するときは、大量の水を使わないようにしましょう。階下への水もれの原因になることがあります。

手すり

  1. 住宅用中性洗剤を水に薄めたものにぞうきんを浸し、よく絞って汚れを拭く
  2. 水拭きとから拭きで仕上げる

  1. 鳥のフンなどがこびり付いている部分に少量の水を使ってデッキブラシでこする
  2. 古新聞紙やぞうきんなどで汚れを拭き取る
  3. 水拭きで仕上げ、自然乾燥させる

5.大掃除で出た不用品の処分方法

大掃除で出た不用品の処分方法について、メリット・デメリットを併せてご紹介します。

5-1.自治体回収に出す

不用品は、素材や大きさによって、可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミ・粗大ゴミなど、自治体回収に出して処分することができます。自治体ごとの分類基準や回収ルールに従って出してください。なお、自治体によっては小型家電リサイクル法に従って、再資源化を目的に小型家電を回収しています。ゴミとして廃棄するよりも有効活用できるので、利用を検討してみてください。

メリット

  • 回収費用が無料もしくは格安
  • 小型家電は回収後再資源化される

デメリット

  • 集荷場所・日時が決まっている
  • 集荷場所まで運ぶ手間がかかる
  • 粗大ゴミは手続きが面倒
  • 小型家電の専用回収ボックスが少ない
  • 一部の家電(洗濯機・テレビ・エアコン・冷蔵庫)とパソコン・パソコン用モニターは対象外
  • バイクなど回収困難品に指定されたものは粗大ゴミにも出せない

5-2.不用品回収業者に処分を依頼する

不用品回収業者に依頼して、不用品を処分するのもおすすめです。不用品回収業者では、以下の3つの回収方法から都合のいいものを選ぶことができます。

  • 店頭持ち込み:業者の店頭に直接持ち込む
  • 宅配回収:宅配便で業者に送付する
  • 出張回収:日時・場所を指定して業者に回収してもらう

メリット

  • 不用品の買取と引き取り処分を同時に依頼できる
  • 回収後は中古品として再販もしくは再資源化されることが多い
  • 出張回収や宅配回収は集荷場所まで運ぶ手間がかからない
  • 出張回収は都合のいい日時や場所を指定できる
  • 宅配回収は少量の不用品でも気軽に利用できる

デメリット

  • 物量が少ないと回収費用が高く付くことがある

5-3.リサイクルショップに売る

不用品でも、まだ十分に中古品として使えるものは、リサイクルショップに売ることも考えましょう。買取を希望するときは、リサイクルショップの店頭に持ち込んで査定をうけてください。

メリット

  • 持ち込んだその場で査定~代金受け取りまで完了する
  • 買取後は中古品として再販してもらえる

デメリット

  • 査定金額が安い
  • 個人店の多くが店頭持ち込みだけに対応している
  • 買取不可のものは引き取り処分も依頼できない

5-4.ネットオークションやフリマアプリで売る

不用品は、ネットオークションやフリマアプリに出品して売ることもできます。普段から出品手続きに慣れている人におすすめです。

メリット

  • 売りたい価格で出品できる
  • リサイクルショップなどで買取不可のものも出品できる
  • 欲しがっている人と直接やり取りできる
  • ネットオークションではタイミングによって思わぬ高額落札もあり得る

デメリット

  • なかなか落札されないことがある
  • 商品クレームや支払い遅延が起きやすい
  • こん包や配送手続きが面倒
  • 出品から発送まで日数がかかる
  • 出品数が多いと管理が大変

6.年末の大掃除に関するよくある質問

最後に、年末の大掃除に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.一人で大掃除するためのコツは?
A.無理のないスケジュールを立てることが大切です。また、完璧を目指すのをやめ、大掃除する場所を限定したり楽な方法で作業できるように工夫したりしてみてください。

Q.年末の大掃除はいつまでに終えるべきか?
A.遅くとも、30日の午前中には終えるようにするのが理想的です。年始の準備を進めるためにも、早めに終えられるようスケジュールを立ててみてください。

Q.年末以外に大掃除をするといい時期は?
A.5~6月で梅雨に入る前の時期です。気温が高くて汚れが落としやすいことから、キッチンなども効率よく掃除できます。また、水が冷たくないので、水を使った作業がつらくないのもメリットです。

Q.時間がないけど大掃除したいときはどうする?
A.ハウスクリーニング業者に大掃除を依頼する方法があります。プロならではのテクニックで、効率よくキレイに仕上げてくれるのでおすすめです。ただし、年末はスケジュールが混み合うので、早めに手配してください。

Q.不用品の処分を不用品回収業者に依頼するときの注意点は?
A.以下のポイントを参考に、信頼できる業者に依頼することが大切です。

  • 不用品の処分で豊富な実績がある
  • 再販可能なものは買取もしている
  • 見積もりは無料
  • 回収費用がリーズナブル
  • 希望の日時・場所で回収可能
  • スタッフの感じがよく、顧客からの評判もいい
  • 古物商許可を取得済み

なお、年末にかけて悪質業者の訪問営業や勧誘電話が急増するので、注意してください。悪質業者と契約すると、法外な料金を請求されたり依頼していないものまで無理やり回収されたりなど、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。

まとめ

今回は、年末の大掃除について詳しく解説しました。年末の忙しい時期でも、しっかり準備をして計画すれば、効率よく作業することができます。まずは、大掃除するべき場所をチェックして、掃除方法を確認しておきましょう。なお、実際に作業すると予定より時間がかかり、スケジュールが押してしまうことがあります。多少の変更があっても対応できるよう、余裕を持ってスケジュールを立てておくことが大切です。年末の大掃除を滞りなく済ませ、ピカピカの状態で新年を迎えましょう。