引っ越しの際に悩みがちなのが、不用品の処分です。自治体にゴミとして回収してもらう方法もありますが、法律により自治体では回収できないものもあります。また、粗大ゴミに該当する不用品を回収してもらうまでに時間がかかる自治体も珍しくありません。引っ越し直前になって慌てないように、不用品の処分方法を調べておくことが大切です。

今回は、引っ越しの際に出る不用品を処分する方法を解説します。

この記事を読めば、不用品の処分に悩むことはありません。引っ越しを予定している方は、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。

1.引っ越しの際に出る不用品とは?

はじめに、引っ越しの際に出やすい不用品の一例を紹介します。どのような不用品が出やすいのでしょうか?

1-1.大型家具や家電

引っ越し先に今まで使っていた大型家具・家電を持っていけないというケースは多いものです。「今まで使っていた家具や家電をついでに処分したい」という方もいることでしょう。10点以上の大型家電・家具を処分したいケースも珍しくありません。

1-2.多量の燃えるゴミ

紙ゴミや生ゴミ、一部地域ではプラスチックも含まれる燃えるゴミも、引っ越しの際に出やすいゴミです。燃えるゴミは普段から出るものですが、引っ越しの際は量が違います。引っ越しの日に10袋以上出るということもあるでしょう。自治体によっては、一度に出せるゴミの上限が決められていることもあり、処分に困ることもあります。

1-3.不燃ゴミ

食器類や小型の家電などは、不燃ゴミに分類される自治体が多いものです。もう使わない食器類や小型家電類を引っ越しの機に処分したいと考えている人もいるでしょう。これも、多量になることが珍しくありません。

2.引っ越しの際に出る不用品を処分する方法

では、引っ越しの際に出る不用品を処分するには、どのような方法があるのでしょうか? この項では、その一例を解説します。

2-1.自治体にゴミとして回収を依頼する

不用品を自治体にゴミとして回収を依頼する方法が、最も手軽で費用がかかりません。ただし、自治体には独自のゴミ出しルールがあります。特に、粗大ゴミは事前予約制のところもあり、「いつでも手軽に出せる」というわけにはいかないので、注意が必要です。また、危険物や自治体では処理が困難なもの、家電リサイクル法の対象家電(テレビ・洗濯機・エアコン・冷蔵庫)と、資源有効利用促進法の対象であるパソコン(デスクトップ・ノート)は、回収を受け付けてもらえません。なお、自治体によって自分でゴミ焼却センターに不用品を持ち込めるところもあれば、持ち込めないところもあります。事前にしっかり確認しておきましょう。

2-2.法律に沿って家電量販店やメーカーに処分を依頼する

家電リサイクル法対象家電や、パソコンは家電量販店やメーカーに回収を依頼するのが法律に従った処分方法です。テレビ・洗濯機・エアコン・冷蔵庫を処分したい場合は、運搬料とリサイクル料を支払って回収してもらいましょう。自分で店頭に持ち込んでも大丈夫です。パソコンの場合は、2003年以降に製造され、PCリサイクルマークがついた製品はメーカーが無料で回収してくれます。回収方法は各メーカーのホームページを確認してください。時間がかかることなので、余裕を持って処分しましょう。

2-3.引っ越し業者に依頼する

引っ越し業者によっては、不用品を処分するサービスを行っているところもあります。ただし、どんなゴミでも無条件に処分してもらえるわけではありません。10点まで、大型家具や家電だけといった制限を設けているところもあります。引っ越し業者に処分を依頼する場合は、処分を依頼できる不用品の内容や量を確認してから申し込みましょう。

2-4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者とは、文字どおり家庭や企業から出る不用品を有料で回収してくれる業者です。回収できる不用品は業者によって異なりますが、大型家具や家電などはほとんどの業者が回収してくれます。また、家電リサイクル法対象家電やパソコンも回収してくれるところも多いでしょう。不用品回収業者に依頼すれば料金はかかりますが、短時間で一度に不用品の処分をしてもらえます。

3.不用品回収業者の料金相場

不用品回収の料金は、業者によって異なります。料金システムは大きく分けて2種類あり、1つは1点ずつ料金を計算する方法です。この場合、料金は1点当たり数千円~が相場となっています。もう1つはトラックの荷台に積めるだけ不用品を積むことができる「積め放題」と呼ばれるスタイルです。トラックにもサイズがあり、最も需要がある軽トラックの料金相場は1万円台~2万円前後となっています。処分したい不用品の量に応じて選びましょう。

4.不用品を売却できる可能性もあり

この項では、売却できる不用品や不用品を売却する方法を解説します。ぜひ、参考にしてください。

4-1.中古でも需要がある品物とは?

以下のようなものは、中古でも一定の需要があります。売却できる可能性は十分にあるでしょう。

  • 製造から5年以内の家電・パソコン
  • カメラレンズ
  • 見た目がきれいで使用感がないブランド家具
  • 製造されてから3年以内の新しい家具
  • 販売されてから数年後までのブランド衣類・バッグ
  • 子どものおもちゃ

4-2.売却方法

引っ越しの際に出る不用品を売却するには、以下のような方法があります。

  • リサイクルショップを利用する
  • フリマサイト・ネットオークションを利用する
  • 知人を利用する
  • 不用品回収業者を利用する

よく知られている方法には、リサイクルショップ・フリマサイト・ネットオークションなどがあります。しかし、どれも売却までに時間がかかり、必ず売却できるとは限りません。買取と回収、両方を行っている不用品回収業者の場合は、回収日当日に査定を行い値段がつけば買取、つかない場合も回収を依頼できます。引っ越しで時間がないときはとても便利です。

5.不用品の処分に関するよくある質問

この項では、不用品の処分に関するよくある質問を紹介します。

Q.不用品回収業者でも回収できないものはあるでしょうか?
A.不用品回収業者は、生ゴミや紙ゴミなどの回収は行っていません。また、食器などの不燃ゴミも回収できないところもあります。

Q.自治体のゴミ焼却センターなどに持ち込む場合、有料ですか?
A.有料な自治体が多くみられますが、必ず事前に確認しましょう。

Q.テレビやエアコンのリモコンはゴミとして処分できますか?
A.はい。リモコンなどの付属品は一般的なゴミとして処分できます。

Q.引っ越しの際に不用品を処分しきれなかった場合はどうしたらいいですか?
A.一度引っ越し先に持っていき、そこで処分する方法もあります。

Q.自治体が回収できるもの、できないものはどうやって調べればいいですか?
A.まずは自治体のホームページを確認しましょう。分からない場合は担当課に問い合わせるといいですね。

まとめ

今回は、引っ越しの際に出る不用品の処分方法を解説しました。引っ越しのときは荷造りに追われがちで、不用品の処分が後回しになってしまうこともあります。しかし、それでは引っ越し間近になって慌てることになってしまうでしょう。面倒くさくても不用品の処分は計画的に行い、時間がない場合は不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。