ダニの悩みから解放されたい! ダニ退治のポイントと対策法は?

生活をする上で、大きな悩みの種になるのが「ダニ」による被害です。ダニに刺されて強いかゆみが起きたり、アレルギー反応や感染症を発症したりする方がいるでしょう。ダニは1mmにも満たない大きさなので、気づくことができず、いつの間にか繁殖しがちです。だからこそ、ダニを退治し、増やさない環境を作っていかなければなりません。本記事では、ダニの基礎知識、退治・予防方法について解説します。

  1. ダニの基礎知識
  2. ダニの退治方法は?
  3. ダニの予防法は?
  4. ダニに関してよくある質問

この記事を読むことで、ダニを退治し、繁殖させない方法とポイントが分かります。悩んでいる方や気になっている方はぜひチェックしてください。

1.ダニの基礎知識

ダニを退治し防ぐためには、生態を理解する必要があります。また、私たちにどんな影響をおよぼすのか、ダニによる被害についてもチェックしておきましょう。

1-1.ダニの生態を知ろう!

家の大きな悩みとなっている「ダニ」は、1mmにも満たない小さな害虫で、ほとんど目視できません。現在、確認されているだけで約20,000種類以上のダニが存在しています。その中で人に被害をもたらすダニは10種類で、食品や人から分泌される皮脂・フケなどを摂取し生き続けているのです。私たちの生活に身近なダニを、以下にピックアップしてみました。

  • コナヒョウヒダニ:屋内性のダニの中で最も多く生息している種類。じゅうたん・布団・ソファーなど家具類に多く生息する傾向がある
  • ヤケヒョウヒダニ:コナヒョウダニよりもやや小型で、若干多湿な環境を好む
  • ケナガコナダニ:体の後頭部から長い毛が出ており、主に食品類に多く発生する
  • ホソツメダニ::室内の塵(ちり)中に発見されることが多く、人の肌を刺す傾向がある
  • イエダニ:吸血性のダニで、直接人へ寄生することはないが、ネズミなど害虫に寄生する

ほかにも、家の中に潜んでいるダニはたくさんいます。ほとんどが、食品のカスやフケ・ホコリの中に隠れているので、直接見つけるのは困難です。

1-2.どんな影響があるのか?

ダニの死がいは、喘息(ぜんそく)・アトピー性皮膚炎などアレルギーを引き起こす原因物質=アレルゲンになります。アレルゲンが潜む空間で生活すれば、これらを日常生活で吸い込むことになり、病原菌に感染するおそれもあるのです。特に、免疫力が低い子どもやお年寄りは、成人よりも影響を受けやすく、健康被害につながります。

1-3.ダニが発生する原因は?

ダニは湿気のある暖かい場所を好む傾向があります。気温25℃、湿度60%になると爆発的に繁殖し始めるため、湿気が溜(た)まりやすい梅雨の時期は注意が必要です。また、屋内性のダニは、食品や人から分泌される皮脂・フケなどを摂取し生存するため、不衛生な生活環境もダニを発生させる原因となります。つまり、ダニの発生を防ぐためには、清潔な環境を維持し続けなければなりません。

1-4.ダニが多く潜んでいる場所、ものは?

家の中でダニが多く潜んでいるのは、布団・枕など寝具類です。前述したとおり、ダニは人の皮脂・垢(あか)をエサにしているため、これらが多く存在している場所に繁殖しやすい傾向があります。寝室・寝具類だけでなく、ぬいぐるみ・ソファーなど人の肌が触れやすい場所は、ダニが発生しやすい場所と思ってください。

1-5.どのくらいのダニがいるのか?

ダニの繁殖力は思っている以上に強く、繁殖に適する条件が重なると「150万匹」ものダニが存在しているといわれています。最初は、たった1組のつがいが室内にいても、ダニにとっての好条件が重なれば、約2か月で3,000匹まで繁殖するのです。ダニは室内に卵を産み付け、1か月ほどで成虫になります。成虫になったダニが再び卵を産み付けるという悪循環に陥るのです。

2.ダニの退治方法は?

すでに、ダニが繁殖していても方法によって数を減らすことができます。それでは、ダニの退治方法について解説していきましょう。

2-1.ダニ退治の基本

ダニ退治の基本は、「熱」と「乾燥」です。「掃除機で吸い込めば大丈夫」と思われがちですが、生きたダニは掃除機で退治できません。掃除機で効果があるのは、すでに死んだダニなのです。生きたダニは、約50℃以上の熱で死滅します。後は、死滅したダニを掃除機で吸い込むだけなので、まずは「熱」で死滅させましょう。

2-2.掃除の重要性、メリットは?

前述したとおり、ダニを放置すればするほど繁殖し、どんどん数が増えていきます。ダニの死がいは、健康を害する原因となるのです。大量繁殖してしまうとダニの死がいを吸い込むことになるので、健康を守るためにも掃除が必要となります。

2-3.ダニ退治の掃除方法は?

寝具類と部屋、それぞれのダニ退治法を紹介します。

2-3-1.寝具類

布団・カバーなどの寝具類や衣類は、コインランドリーの乾燥機が最も効果的です。コインランドリーの大型乾燥機は、一般家庭の洗濯機よりも強力なパワーを持っているので、70℃以上の温風を長時間当てることができます。厚めの布団の内部まで熱が行きわたり、すべてのダニを死滅させることができるでしょう。乾燥機を使用するには数百円かかりますが、徹底的に退治したい方はコインランドリーの乾燥機を活用してください。

2-3-2.部屋

部屋に存在するダニを死滅させる方法としては、ダニ専用の煙剤・くん蒸剤を使用する方法があります。殺虫成分が含まれており、広範囲の隅々にまで行き届きやすい点がメリットです。より、効果的な使い方としては、全部屋同時に駆除を行い、最後に死滅したダニを掃除機で吸い取ります。駆除した後は必ず掃除機で除去しなければ、死がいがアレルゲンになるので注意してくださいね。

2-4.ダニ退治のポイントは?

すべてのダニを完全に退治するのは難しいですが、駆除と対策をくり返すことで確実に数を減らすことができます。ダニ退治を徹底するため、定期的な掃除を心がけてください。本当は毎日掃除してほしいところですが、最低でも1週間に1度の掃除が理想です。湿度60%以上の環境を好むため、除湿機を活用するのも退治のポイントとなります。

3.ダニの予防法は?

ダニを退治しながら繁殖させない対策を実践していかなければなりません。ダニの予防法は誰でも簡単にできる内容なので、ぜひ試してみてください。

3-1.ダニを寄せつけない方法は?

ダニを寄せつけないためには、環境づくりが最も大切です。まず、ダニの繁殖する好条件をなくしましょう。最も効果的な方法は、「常に換気すること」です。ダニの発生と繁殖は湿度が大きく関係しているため、こまめに部屋を換気し、天気のいい日は窓を開けてください。雨の日は室内に洗濯物を乾かしがちですが湿度が高くなるので避けましょう。その場合は、洗濯乾燥機などを導入し、湿度を部屋に溜めない工夫をするのが大切です。ほかにも、気をつけておきたい項目は以下のとおりとなります。

  • 畳・フローリングにじゅうたんを敷(し)かない
  • ペットを室内に入れるときは、よく洗う
  • 観葉植物や熱帯魚の水槽などを室内に置かない
  • 大型家具と壁の間に、約5cmの風のとおり道を作る
  • こまめな掃除と整理整頓を心がける

3-2.ダニ予防のポイントは?

ダニを予防するために、専用グッズを活用するのがポイントです。ダニ専用の煙剤はもちろんのこと、特定箇所やぬいぐるみなどのダニ対策には「薬剤散布スプレー」をおすすめします。薬剤の力で殺虫したり繁殖を抑制したりすることができ、ぬいぐるみなど洗えないものに最適です。しかし、小さな子どもやペットがいる場合は、薬剤による影響が心配でしょう。そんなときは、「芳香剤タイプ」がおすすめです。ミントに含まれるメントールの香りで、ダニを寄せつけない効果が期待できるでしょう。

3-3.洗濯機や掃除機ではダニ対策にならない

「洗濯機で丸洗いすれば大丈夫」「掃除機で吸い込めばダニ予防になる」などは効果が期待できません。ある実験結果で、毛布に生きたダニを3,000匹布団につけて洗濯機で丸洗いしたところ、約20%ものダニが生き残っていました。完全に乾かさないまま収納すると、さらにダニが繁殖してしまいます。また、布団にもぐりこんでいるダニを払い落とそうと、たたき落としをする方がいるはずです。しかし、ダニの死がいを舞い上がらせるだけで、アレルゲンを表面に付着させることになります。効果があると思っていた方法が、実はさらなる悪条件を生み出していることがあるので気をつけてくださいね。

4.ダニに関してよくある質問

ダニに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.ダニに刺されたらどうなるのか?
A.ダニに刺されると強いかゆみが発生し、肌が赤く腫れあがることがあります。子どもの場合はかゆみに我慢できず、無意識に掻(か)きむしった結果、皮膚の炎症を起こしてしまうでしょう。軽症であれば、市販のかゆみ止め外用薬を塗ってください。掻きむしると肌を傷めてしまうので、かゆみが出ても掻きむしってはいけません。生活に支障が出るほどかゆみが強く、刺された箇所がたくさんある場合は、皮膚科を受診したほうが良いでしょう。特に、赤ちゃんや小さい子どもは早めの受診が大切です。

Q.布団の天日干しは効果がないのか?
A.ダニの退治方法として最も知られているのが「天日干し」ですが、実は効果が期待できません。ダニの死滅温度は50℃以上といわれており、天日干しだけではその温度まで温まらないからです。日差しが強い夏に干しても、50℃には届かないでしょう。天日干しの効果が期待できるのは「除湿」だけなので、ダニの退治には向いていないことを理解してください。ただし、ダニを駆除した後で布団を天日干しで除湿すれば、「ダニ対策」となります。

Q.ダニの被害が出やすい時期は?
A.5~9月が最も多いといわれています。5月は梅雨の始まりなのでダニが増殖し、9月はダニアレルギーが出やすくなる傾向があるのです。梅雨時期に増殖したダニの寿命がつき、死がいや糞(ふん)が増える時期でもあるため、9月はダニの死がいと糞を除去することに力を入れましょう。特に、ダニはエアコン・加湿器などで温度と湿度を上げると活動しやすくなります。10~4月までの期間は、ダニが住みにくい環境を整えることが大切です。

Q.畳(たたみ)部屋のダニ退治法は?
A.畳部屋はダニが繁殖しやすい環境なので、定期的な掃除が必要不可欠です。時間のあるときに、以下の方法でダニを退治しましょう。

  1. 一畳当たり30秒以上の時間をかけて掃除機をかける
  2. 畳の表面だけでなく、下も掃除する
  3. 畳の下にダニ用シートを置く

退治した後は、ダニを発生させないように湿気を溜め込まないことが大切です。定期的に換気し、畳の上に溜まるホコリなどダニのエサを掃除機でこまめに吸い取りましょう。

Q.自分で退治・対策をしても駆除できない場合は?
A.ダニ駆除や清掃の専門業者に、ダニの駆除を依頼するのも選択肢の1つです。また、コインランドリーが近くにない方や、時間に余裕がない方は、クリーニング店に依頼してください。クリーニング店では特殊な機械を使用して熱風を当てるため、ダニの弱点である「熱」と「乾燥」で駆除できるでしょう。

Q.マットレスのダニ対策が知りたい
A.まずは、マットレスに潜んでいるダニを退治しなければなりません。マットレスのダニ退治で最も手軽な方法は、もともとついているカバーを外して高温で洗濯機で洗い、乾燥させることです。退治した後は、ダニの死がいを掃除機で吸い取ります。マットレス専用の掃除機を購入しなくても、吸引力の高井掃除機でOKです。そして、ダニを発生させないために、「防水加工の防ダニシーツ」を使用しましょう。防ダニシーツは、ダニのエサとなる老廃物を溜め込まず、寝汗で湿らないので繁殖しにくい環境が整います。

まとめ

いかがでしたか? ダニは、私たちの健康に悪影響をおよぼす代表的な害虫です。繁殖力が強いため、気づかないうちにどんどん繁殖していきます。ダニはが発生しやすいのは、室温22~28℃、湿度60~85%の環境が繁殖しやすいといわれているので要注意です。発生条件や環境を把握し、繁殖を防ぐことができれば、ダニの数を大きく減らすことができるでしょう。適切なダニ対策、安心できる環境を手に入れてくださいね。