「床の拭き掃除をしたいけどうまくいかない」「ワックスがけの床を水拭きしても大丈夫か」など、床の拭き掃除についてお悩みではないでしょうか。自己流で進めた結果、万が一失敗して床が台無しになってしまったら嫌ですよね。しかし、実際に床の拭き掃除のために、何を用意するべきか・どんな方法で進めるといいのかなど、よく分からないことも多いことでしょう。そこで、今回は、床の拭き掃除について詳しく解説します。

  1. 床の拭き掃除について
  2. 床の拭き掃除の方法
  3. 床の拭き掃除に関するよくある質問

この記事を読むことで、床の拭き掃除について詳しく分かり、いつでもキレイな状態を維持することができます。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。

1.床の拭き掃除について

最初に、床の拭き掃除について詳しく解説します。

1-1.拭き掃除のメリットは?

拭き掃除をすると、以下のようなメリットがあります。

1-1-1.見えないホコリやゴミもキレイになる

掃除機をかけても、細かなホコリやゴミが残ってしまうことがあります。拭き掃除は、掃除機で吸い取ることできない、目に見えないレベルのホコリやゴミもキレイにすることができるのです。

1-1-2.床にこびりついた汚れを落とせる

床にこびりついた汚れを落とせるのは、拭き掃除の大きなメリットです。掃除機だけでは、こびりついた汚れまで吸い取ることはできません。また、ベタベタとした不快感もなくなるため、さらっとした床に仕上げることができます。

1-1-3.掃除機が届かない部分を掃除しやすい

掃除機は、死角や届かない部分ができやすいものです。しかし、拭き掃除なら小回りが利くので掃除機が届かない部分でも対応できるので隅々までキレイにできます。

1-2.床の拭き掃除の基本

床の拭き掃除の基本は、以下を参考にしてください。

1-2-1.用意するもの

  • ぞうきん
  • バケツ
  • モップ
  • フロアワイパー
  • 手袋

1-2-2.洗剤

床の拭き掃除は、基本的には水だけで行うのがベストです。しかし、油性の汚れなど落ちにくいものは、住宅用中性洗剤を水に薄めてからぞうきんをひたし、固く絞って拭くようにしましょう。重曹やクエン酸などは、床の変色や変質の原因になることがあるのでおすすめできません。

1-2-3.掃除の頻度

常に掃除機をかけるなどで掃除が行き届いていれば、週に2~3回程度でもいいでしょう。ただし、小さな子どもやペットがいるなどの場合は汚れやすいものです。雑菌やカビの繁殖を抑えるためにも、汚れを見つけたとき都度拭き掃除をしておくことをおすすめします。

1-2-4.水拭きとから拭きについて

落ちにくい汚れやベタつきは、水につけて固く絞ったぞうきん水拭きをしてください。仕上げにから拭きをするのも忘れないようにしましょう。床の素材やワックスがけの有無などで水拭きができない場合は、から拭きだけで仕上げてください。

2.床の拭き掃除の方法

床の拭き掃除の方法について詳しく解説します。

2-1.床の拭き掃除の方法

床の拭き掃除の方法を、主な種類別に解説します。

2-1-1.フローリング

一般的なフローリングは、ぞうきんのほかに、モップやフロアワイパーを使うと簡単です。部屋の四隅から掃除をし始め、最後に真ん中で終えるようにするといいでしょう。一定の方向に拭くことで、ホコリの再付着を防ぎ、効率よく進めることができます。また、最近人気の掃除ロボットでも拭き掃除が可能です。掃除ロボットをメインに使い、行き届かない部分をそのほかの方法で拭くのもいいでしょう。

2-1-2.タイル

タイルは比較的丈夫な素材であり、水拭き・から拭きの両方に対応しているため、拭き掃除がしやすい素材です。タイルは汚れがしみ込みにくいため、普段はから拭きだけでキレイになります。汚れがこびりついたときは、水拭きをしてください。タイルの弱点は、目地に汚れが入りやすい・カビが発生しやすい点です。目地の黒ずみで住宅用洗剤でも落ちないものは、カビの可能性が高いでしょう。消毒用アルコールを吹きつけ、カビ退治をしてください。

2-1-3.クッションフロア

クッションフロアは、防水性に優れているので安心して水拭きできます。水につけて固く絞ったぞうきんで、汚れのひどい部分を中心に水拭きをし、最後にから拭きしましょう。クッションフロアは経年変化で素材が劣化すると破れや亀裂が入りやすくなります。傷んだところから水が浸入すると、内部が腐食するなどの原因になるので注意してください。

2-2.ワックスや表面コーティングに水拭きは不可

床にワックスがけやオイルコーティングなどを行っている場合、水拭きではげたりムラになったりすることがあります。水拭きは避け、から拭きでキレイにしましょう。ただし、ワックスがけやオイルコーティングにも、寿命があります。摩擦(まさつ)などではげていたり汚れが付着しやすくなったりした場合は、寿命と考え、新たにやり直してください。やり直し後は、汚れがつきにくくなりから拭きだけでもキレイに維持しやすくなります。

3.床の拭き掃除に関するよくある質問

最後に、床の拭き掃除に関するよくある質問に回答します。それぞれ確認し、参考にしてください。

Q.床の汚れを予防する方法は?
A.床の汚れを予防するためには、以下の方法がおすすめです。汚れの定着を防ぎ、取り除きやすくできます。

  • 汚れがついたらすぐに拭き取る
  • 飲食物をこぼさないように気をつける
  • こまめに掃除する
  • 皮脂の付着を予防するために裸足(はだし)で歩かず、スリッパを使う
  • 木材の床はワックスをかける

Q.床の拭き掃除で足腰の痛みが出るのはなぜ?
A.無理な姿勢で拭き掃除をした・必要以上に力を入れたなどの理由が考えられます。足腰に負担をかけないためにも、自然な姿勢・適度な力で掃除しましょう。柄の長いモップやフロアワイパーを使うと、足腰に痛みがあるときでも楽に掃除ができます。

Q.床にカビが発生するのは水拭きをしたせい?
A.水拭きが原因の可能性はあるでしょう。水拭き後、から拭きをせずに水分が残ったままになり、カビが繁殖したことが考えられます。なお、部屋の隅や窓の近くの床にカビが発生した場合、結露が原因のこともあるでしょう。いずれにしても、床に水分が付着したときはこまめに拭き取り、すぐに乾燥させてください。

Q.床の拭き掃除だけでは落ちない汚れはどうする?
A.床材にしみ込んでしまった汚れは、拭き掃除だけでは落とすことができません。目立つものは、部分的に床材を張り替える・市販のリメイクシートを貼って目立たなくするなどの対策をしてください。なお、汚れだと思っていても実はカビだったというケースもあります。カビは放置するとどんどん広がってしまうので、業者に相談して早めの張り替えを考えてください。

Q.床の拭き掃除が適する時間帯は?
A.午前中がおすすめです。午前中に拭き掃除が完了すれば、1日快適に過ごすことができす。また、水拭きをした後でも時間があるので乾燥させやすいのです。掃除の時間が夜になってしまうときは、から拭きだけにしておくか、水拭きの後にエアコンの除湿機能を使って乾燥を促すといいでしょう。

まとめ

今回は、床の拭き掃除について詳しく解説しました。床に掃除機をかけただけでは、スッキリしないものです。床も拭き掃除を行えば、目に見えにくい小さなホコリやゴミを取り除くことができるだけでなく、こびりついた汚れも落とすことができてキレイになります。特に子どもがいる家では、床に寝ころんでも安心できるよう常にキレイにしておきたいもです。モップやフロアワイパー・ロボット掃除機など、労力をかけずに床の拭き掃除をする方法もたくさんあります。いつも清潔で快適な床を維持するためにも、いろいろと試してみてください。