
見た目の美しさが魅力のガラストップコンロですが、毎日使っていれば他の製品と同じように、焦げ付きや油跳ねなどで汚れてしまいます。
汚れを放置するほど掃除に手間がかかってしまうため、早めに対処することが大切です。
毎日キレイなキッチンを維持するために、ガラストップコンロの掃除方法・ガラストップコンロをキレイに保つポイントをチェックしておきましょう。
- ガラストップコンロの掃除の基本
- ガラストップコンロの掃除方法
- ガラストップコンロをキレイに保つポイント
- ガラストップコンロに関してよくある質問
- ガラストップコンロの掃除方法まとめ
この記事を読むことで、ガラストップコンロの掃除方法とキレイに保つポイントが分かります。掃除に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※この記事は約10分で読むことができます。
1.ガラストップコンロの掃除の基本
まずは、ガラストップコンロの特徴と、付着しやすい汚れの成分を把握しましょう。
1-1.ガラストップの特徴は?
ガスコンロにはさまざまな種類の素材が使われていますが、その中でも天板に強化ガラスが貼られたものを「ガラストップコンロ」といいます。ガスコンロ上面部分を天板といい、ガラストップのほかに「ホーロー」「アルミ」など種類はさまざまです。ガラストップの大きな特徴は、見た目がキレイで傷と汚れがつきにくい点で、最近ではガラストップ製のものが主流になっています。
1-2.汚れの成分は?
ガラストップコンロにつきやすい汚れは、「焦げ付き」と「油」がほとんどです。調理中に飛び散った食材カスの汚れもあります。また、五徳まわりに茶色の輪ができていることもあるでしょう。その場合は、しつこい焦げ付きで汚れている可能性があります。焦げ付きは、食品のふきこぼれや油に熱が加わって炭化したものです。長い間放置するほど頑固な焦げ付きとなり、なかなか落ちにくくなるので注意してくださいね。
1-3.掃除の必要性、頻度は?
ガラストップコンロは汚れがつきにくい特徴を持っていますが、決して汚れないというわけではありません。毎日調理に使う場所だからこそ、こまめに掃除をしなければ頑固な汚れとなり、掃除に一苦労することになるでしょう。キレイなキッチンを保ち続けるためには、定期的な掃除が必要です。
基本的に、ガラストップコンロが汚れたら、すぐに台拭きなどでサッと拭くだけで落ちます。毎日のお手入れを心がけた上で、バーナー・天板・排気カバーは月に1回、五徳は週に1回の定期的な掃除を続けていきましょう。
1-4.ガラストップコンロの掃除でよくある困りごと
ガラストップコンロの掃除でよくある困りごとといえば、「五徳まわりについた茶色い汚れが落ちないこと」でしょう。前述したとおり、茶色い輪のような汚れは、焦げ付きの汚れです。焦げ付きは通常のコンロ掃除ではなかなか落ちにくいでしょう。また、「ガラストップコンロにどんな洗剤や道具を使ってよいのか分からない」という方もいるはずです。掃除方法によっては、ガラストップコンロに傷がつくこともあるので正しい方法をきちんと把握しておきましょう。
2.ガラストップコンロの掃除方法
では、どうすればガラストップコンロがキレイになるのでしょうか。具体的な掃除方法について解説します。
2-1.使う道具、洗剤は?
ガラストップコンロをキレイにする前に、ぜひ用意してほしいのは以下の掃除アイテムです。
- やわらかい布
- スポンジたわし・ネット入りスポンジ
- 中性洗剤・ガラストップ専用洗剤またはクリーナー
- 重曹(重曹水)
- 食品ラップ・アルミホイル
- 竹串・使い古した歯ブラシなど
上記のアイテムを用意すれば、ガラストップコンロについた焦げ付きや油汚れを落とすことができます。また、油汚れは酸性なので、アルカリ性の「重曹」が効果的です。キッチンの油汚れ(酸性)を中和できるでしょう。ほかにも、中性洗剤・ガラストップ専用洗剤などがおすすめです。
2-2.場所別の掃除方法は?
ガラストップコンロの主な掃除場所は、天板・五徳・バーナー・前面パネル・グリルの5箇所です。それぞれの具体的な掃除方法について解説します。
2-2-1.天板
天板はガスコンロで1番広い面積を占める場所です。できれば、使用後に毎日台拭きでキレイに拭き上げ、月1回の定期的な掃除を心がけてください。ガラストップの天板掃除は、以下の手順で行いましょう。
- やわらかいスポンジに中性洗剤または水を含ませ、天板についた汚れを拭き取る
- 汚れが取れないときは、ガラストップ専用クリーナーを布につけて拭き取る
- 最後に、乾いた布で天板を乾(から)拭きして完了
2-2-2.五徳
五徳は汚れやすいので週に1回の掃除がおすすめです。まずは、ぬるま湯100mlにつき重曹小さじ1杯をスプレーボトルに入れ混ぜてください。作った重曹水スプレーを使用した掃除方法を、油と焦げ付きによる汚れ別に紹介します。
油汚れの場合
- 五徳を取りはずし、油汚れの気になる部分に重曹水をスプレーする
- 水で濡らしたふきんでよく拭き、油汚れを取りのぞいて完了
焦げ付きの場合
- バケツに五徳がつかるくらいの深さまで約50~60℃のお湯を溜(た)める
- 取りはずした五徳をバケツに入れ、お湯1Lあたり大さじ1杯の重曹(粉)をかける
- 1時間ほど放置する
- 使い古した歯ブラシでこすって汚れを落とし、水でよくすすぐ
- しっかり乾かした後に元に戻して完了
2-2-3.バーナー
バーナーが目詰まりを起こすと、不完全燃焼が起きてしまい、一酸化炭素が発生することがあります。安心して使うためにも、月に1回の掃除を心がけましょう。バーナーの掃除手順は以下のとおりです。
- バーナー本体・バーナーキャップ・センサーなどをやわらかい布で拭いて汚れを取る
- 汚れが落ちないときは、布に水で薄めた中性洗剤をつけて拭く
- バーナーの穴に竹串を差し込み、詰まっている汚れをかき出す
2-2-4.前面パネル
前面パネルはやわらかい布に水で薄めた中性洗剤をつけて汚れを拭き取るだけでOKです。汚れがひどい場合は、キッチンペーパー等に洗剤をつけ、汚れが目立つ部分に湿布のように貼り付けましょう。しばらく放置すると汚れが浮くので、やわらかい布またはスポンジで拭き取ってください。
2-2-5.グリル
魚や肉の油汚れがこびり付きやすいグリルは、グリル皿と網を取りはずし、庫内のお手入れをしてください。グリルを使用した後に掃除する際は、充分に冷えていることを確認しましょう。掃除方法は、水で薄めた中性洗剤を含ませたキッチンペーパー等で汚れを拭き取るだけです。そして、グリル皿も同じく中性洗剤で水洗いしてください。グリル網は、中性洗剤をまんべんなくかけて5分ほど放置した後に、スポンジまたは歯ブラシでこすり汚れを落としましょう。
2-3.頑固な汚れの対処法は?
なかなか落ちない頑固な汚れは「ガラストップ専用クリーナー」などを丸めたラップにつけて、焦げ付き部分をこすってみてください。ガラストップの汚れ部分に、直接専用クリーナーをかけてしばらく放置してから、アルミホイルでこするのも方法の1つです。頑固な汚れは時間が経過するほど落ちにくくなるので、できるだけ早めに汚れを落としてくださいね。
2-4.塗装の剝(は)がれに要注意!
クリームクレンザーを使用して掃除する方がいますが、この方法はおすすめしません。なぜなら、クリームクレンザーによって、ガラストップに施されている塗装が剝がれ、色が薄くなったり光沢がなくなったりするおそれがあるからです。また、金属たわしやナイロンなど固く傷が付きやすい素材を使うのもおすすめしません。
3.ガラストップコンロをキレイに保つポイント
ガラストップコンロをキレイに保ち続けるポイントを紹介します。
3-1.グッズを活用する
ガスコンロ専用ブラシ・油汚れ専用ふきん・ガラストップ専用のスクレーパーなど、さまざまなグッズが発売されています。これらのグッズを活用することで、ガラストップコンロにこびり付いた汚れを落とし、頑固な汚れを防ぐことができるでしょう。基本的に、スクレーパーはガラストップを傷つけるおそれがありますが、ガラストップ専用なら安心です。使用上の注意点をよく読んでから正しく使ってくださいね。
3-2.使用後は汚れを拭く
最も大切なポイントが、使用後は必ず汚れを拭き取ることです。汚れは時間が経過するほど頑固な汚れになってしまいます。そのため、使い終わったら汚れをサッと拭き取りましょう。ガラストップはお手入れが簡単なので、台拭きで汚れが落ちるはずです。毎回心がけておけば、定期的にする掃除が楽になりますよ。
3-3.フライパンや鍋などにフタをする
煮る、蒸す以外、フタを使用する機会がないと思います。しかし、そのほかの調理でもフタをすることで油ハネを防ぎ、油汚れを抑えることが可能です。ぜひ調理中はフタの使用を心がけてくださいね。
4.ガラストップコンロに関してよくある質問
ガラストップコンロに関してよくある質問を6つピックアップしてみました。
Q.天板にヒビが入ったときの対処法は?
A.掃除中や調理中に、誤って天板にヒビが入ることがあります。もし割れた場合はそのまま放置せず、すぐ専門業者に修理を依頼しましょう。天板だけを交換することもできますが、10年以上使用している場合はコンロを丸ごと交換したほうがおすすめです。
Q.排気カバーの掃除方法は?
A.排気カバーを掃除する前に、必ずガス栓を閉めておきましょう。十分に冷えたことを確認してから、排気カバーを取りはずし、中性洗剤とスポンジを使って水洗いします。すすぎ洗いで洗剤をキレイに洗い流し、乾燥させてください。そして、排気口の部分は、二つ折りしたウェットシートを割りばしの先にぐるぐる巻き、先端を輪ゴムで留めた「お手入れ棒」で汚れを取ります。ウェットシートが汚れたら、新しいものに替えましょう。ある程度、汚れを取りのぞいたら乾いた排気カバーをもとに戻して完了です。
Q.バーナーのはずし方が知りたい
A.バーナーリングがはずれるタイプとはずれないタイプがあります。バーナーリングがはずれる場合は、五徳とバーナーキャップ・バーナーリングを持ち上げるだけで簡単に取りはずしが可能です。そして、それぞれお手入れをしてからもとの位置に戻してください。バーナーリングがはずれない場合は、五徳とバーナーキャップを取りはずし、バーナーリングまわりをやわらかい布に重曹水・中性洗剤等を含ませて拭き掃除します。もとに戻すときは、それぞれ位置が決まっているので取扱説明書を読んで把握しておきましょう。
Q.重曹(粉タイプ)を使用する際の注意点は?
A.重曹は肌への影響が少ないといわれていますが、使用し続けるとタンパク質を分解するため、肌荒れを起こす可能性があります。敏感肌・デリケート肌の方は、重曹(粉タイプ)ではなく、薄めた重曹水を使用するようにしましょう。継続して掃除に利用する際は、ゴム手袋の着用がおすすめです。
Q.ガラストップを掃除する際に注意すべきことは?
A.バーナーや五徳を取りはずす際に、誤って天板に落としてしまうことがあります。ガラストップは丈夫だといわれていますが、一点に強い負荷がかかるとヒビ割れが起きることがあるので注意してください。また、換気扇を掃除する際に、天板をうっかり踏まないように気をつけましょう。
Q.全面五徳の掃除方法は?
A.古いコンロや外国製のガスコンロを使用している場合、「全面五徳」を採用しているケースがあります。全面五徳は天板全体が五徳になっているため、食洗機などで洗うことができません。その場合は、シンクにお湯を溜めて洗ってください。
ガラストップコンロの掃除方法まとめ
ガラストップコンロは掃除がしやすいと評判ですが、キレイに保ち続けるためには「こまめな掃除」が必要です。定期的に中性洗剤や重曹を使ってキレイにしていきましょう。頑固な焦げ付きや汚れなどは、ガラストップ専用クレンザーを使用する方法もあります。それでも取りのぞけない場合は、お好み焼きで使うコテのようなスクレイパーで削り取る方法がありますが、メーカーによって使えないケースもあるので注意しなければなりません。いずれにせよ、取扱説明書のお手入れ方法に目を通してから掃除しましょう。毎日キレイに掃除すれば、頑固な汚れも防ぐことができます。
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