尿石の落とし方が知りたい! トイレの黄ばみをキレイにする方法は?

尿石はトイレの頑固な汚れの1つです。そもそも、トイレの汚れは黄色の尿石と、黒のカビによる汚れに分けることができます。カビはやっかいな汚れとして知られていますが、トイレ掃除の中でも非常にやっかいなのが「尿石」なのです。また、尿石はトイレの嫌なにおいの原因にもなります。においを防ぐためにも、早めにキレイにしなければなりません。しかし、どうすれば頑固な尿石を落とすことができるのでしょうか。ここでは、尿石の成分や上手に落とす方法・予防法について解説します。

  1. 尿石の基礎知識
  2. 尿石の落とし方は?
  3. 尿石の予防法をチェック!
  4. 尿石に関してよくある質問

この記事を読むことで、尿石の成分を知り、上手に汚れを落とす方法とポイントが分かります。悩んでいる方や汚れが気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.尿石の基礎知識

まず、尿石ができる原因を把握することが大切です。ここでは、尿石の成分とつきやすい場所、よくある困りごとについて解説します。

1-1.尿石の成分は?

尿に含まれる成分が便器内で固まったものを「尿石」といいます。尿には溶けているカルシウムイオンが、尿素・たんぱく質などと結合して尿石ができるのです。名前のとおり、石化した状態なのでほかの汚れよりもこびりつきやすく、落としにくいという性質があります。しかし、飛び散った尿が時間をかけて固まったものが「尿石」となるため、つきやすい場所をきちんと掃除すれば尿石が防止できるというわけです。

1-2.尿石がつきやすい場所は?

尿石は、尿が飛び散りやすい場所につきやすい傾向があります。たとえば、便器の縁(ふち)が代表的です。便器の縁は毎日の掃除でも見逃しやすい場所なので、裏側をのぞきこむと尿石がこびりついていることがよくあります。また、便座裏も尿石ができやすい場所となるため、注意深くチェックしておきましょう。

1-3.尿石の汚れでよくある困りごと

尿石の汚れを放置すると見た目が悪くなり、急な来客に困るケースが多いようです。「掃除ができていない」と不衛生な印象を持たれてしまうでしょう。また、尿石はトイレの嫌なにおいを発生させる原因の1つです。清潔を維持し、嫌なにおいを抑えるためにも尿石の除去が必要となります。

1-4.尿石を放置するとどうなるのか?

尿石は放置すると頑固な汚れとなり、落とすことができなくなってしまいます。さらに、悪臭や黄ばみも悪化するでしょう。放置するほど雑菌が増えるため、掃除をしてもトイレがくさい……という悩みにつながってしまいます。トイレ掃除で嫌な思いをしないためにも、尿石を放置することだけは絶対にしないでくださいね。

2.尿石の落とし方は?

では、尿石の汚れはどのように落とせば良いのでしょうか。尿石に効果的な洗剤や、落とし方の手順について詳しく説明します。

2-1.落とし方の基本

まず、知っておいてほしいのが尿石の性質です。汚れには「酸性」と「アルカリ性」の2種類があり、それぞれの性質によって落とし方が異なります。尿石はアルカリ性の性質を持つので「酸性の洗剤に弱い」傾向があるのです。アルカリ性とは真逆の酸性の洗剤をかければ、中和されてふやけやすく落としやすくなります。

2-2.用意するもの、洗剤は?

必ず用意してほしいのが、「酸性洗剤」です。前述したとおり、尿石の汚れはアルカリ性なので酸性の洗剤が効力を発揮します。薬局などで簡単に手に入れることができるので、購入時にはラベルに「酸性」と記載されているか確認してください。特に、「尿石落としに効果的」などと記載されている酸性洗剤がおすすめです。また、重曹とクエン酸も尿石汚れに効果が発揮できるでしょう。ほかにも、トイレットペーパー・硬めのトイレ用ブラシを用意しておくと便利です。

2-3.酸性洗剤パックを使った落とし方

酸性洗剤を尿石汚れの部分につけ、ブラシでこすり落とす方法もありますが、さらに効果的な方法として「酸性洗剤パック」を使った落とし方がおすすめです。頑固な尿石に酸性洗剤をしっかりと浸透させることが大切なポイントとなります。トイレットペーパーを活用して、洗剤が尿石汚れの部分に留(とど)まるよう工夫してください。手順は以下のとおりです。

  1. 尿石汚れができた場所を確認する
  2. 尿石ができた場所をトイレットペーパーで覆い、縁裏にも数枚重ねたトイレットペーパーを詰める
  3. トイレットペーパーの上から酸性洗剤をたっぷりかけて2~3分ほど放置する
  4. トイレットペーパーを取りのぞき、尿石汚れの部分をブラシでこする
  5. 水を流して汚れが落ちたか確認する

2-4.重曹とクエン酸を併用し活用する

アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を併用して尿石を落とすのも方法の1つです。それぞれ粉タイプを使用し、水と混ぜ合わせます。重曹の場合は尿石汚れの部分に浸透できる重曹3:水1の「重曹ペースト」を作ってください。重曹ペーストと一緒に、クエン酸小さじ1に対し水を200ml混ぜたクエン酸スプレーも作りましょう。それぞれ準備できたら、以下の手順で尿石汚れを落としてください。

  1. 尿石汚れが気になる部分に、重曹の粉を振りかけるか、重曹ペーストを塗る
  2. その上からクエン酸スプレーを振りかける
  3. 重曹とクエン酸の反応でシュワシュワと泡が出るのを確認する
  4. 2~3分ほど放置した後にブラシでこすり洗い流す

2-5.耐水性サンドペーパー・陶器用研磨パッドを使う

酸性洗剤や重曹+クエン酸の組み合わせでも落ちない場合は、耐水性サンドペーパーまたは陶器用研磨パッドで削り落とす方法があります。ただし、この方法は便器が傷ついてしまうおそれがあるため注意が必要です。酸性洗剤で尿石汚れをやわらげてから、軽めの力で削ってください。また、番号が大きくなるほど目の細かいサンドペーパーとなるため、1500番以上のものを使用しましょう。目が粗いサンドペーパーは便器を傷つけやすいので使わないようにしてください。

2-6.注意点

酸性洗剤や、重曹とクエン酸を使用するときは、必ず換気をしましょう。酸の独特なにおいで気分が悪くなってしまう方もいるので要注意です。また、重曹とクエン酸はアルカリ性と酸性ですが、やさしい物質からできているため、混ぜ合わせても危険はありません。しかし、薬局で売られているアルカリ性と酸性の洗剤を混ぜると、有毒ガスが発生することがあります。一緒に使用してはいけない組み合わせなので注意が必要です。

3.尿石の予防法をチェック!

それでは、尿石を防ぐポイントを紹介します。

3-1.できるだけこまめに掃除をする

最も効果的な予防法は、「できるだけこまめに掃除をすること」です。トイレは、毎日掃除をするのが基本となります。便器の中に洗剤をかけてブラシでこするだけでも良いのですが、できれば便器裏や縁も専用シートでサッと拭き取りましょう。毎日こまめに掃除することで、尿石汚れを未然に防ぐことができます。

3-2.使用後は適量の水で流す

用を足した後、節約のために何回か溜(た)めてから流したり、少量の水で流したりしていませんか? 実は、これらの方法は尿石汚れが残りやすくなってしまうので要注意です。尿石汚れを防ぐためには、適量の水で毎回水を流すように心がけてください。

3-3.男性も便器に座る

男性は立ったまま用を足すことが多く見られますが、その際に飛び散った尿が尿石汚れになります。さらに、便器の汚れだけでなく、トイレの壁や床の黄ばみも尿ハネが原因なのです。そのため、男性もきちんと便器に座って排尿するように心がけましょう。家族だけでなく、ほかの人も使うことがあるトイレだからこそ、キレイを保つには家族全員の協力が必要です。

3-4.トイレの照明を明るくする

落ち着いた環境にするため、トイレの照明を少し暗めにしている方がいますが、それでは尿石汚れをきちんと確かめることができません。尿石汚れを防ぎたくても、照明のせいで汚れが確認できなくなるのは本末転倒です。また、便や尿での健康チェックもおろそかになってしまうため、できればトイレの照明は明るくしてください。

3-5.置型洗浄剤を置く

便座の縁裏まで手がまわらない場合は、置型洗浄剤を置くのも予防策の1つです。置型洗浄剤は、水を流すたびに洗浄剤で便器内をキレイにしてくれます。薬局やドラッグストアで手に入り、便器内に置くだけなので簡単な予防法といえるでしょう。忙しい方におすすめのアイテムです。

4.尿石に関してよくある質問

尿石に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.酸性洗剤にはどんなものがあるのか?
A.代表的な酸性洗剤は「サンポール」です。緑色の容器が特徴で、学校などの施設でも多く使用されています。サンポールの主成分は塩酸でものを溶かす働きがありますが、取り扱いには厳重な注意が必要です。たとえば、サンポールを尿石汚れの部分に塗り一晩放置するのはやめてください。塩酸が便器の素材を傷つけるおそれがあるため、30分以上の放置は避けたほうが良いでしょう。また、合成樹脂で作られた床・壁、タイルの目地など使えない場所もあるので注意してください。

Q.酸性洗剤を使う際の注意点は?
A.酸性洗剤を浸(つ)けすぎないように注意してください。前述したとおり、含まれている成分によっては放置時間が長くなるほど便器に傷がつき、さらに汚れがひどくなる可能性があります。頑固な尿石は1度で完全に落とすことはできません。その場合は、何度か根気よく掃除を続けて、少しずつ落としていくのがポイントなのです。

Q.尿石をより落としやすくするためのコツが知りたい
A.酸性洗剤が尿石汚れに浸透しやすくなるよう、ラップを使って染みこませる方法もあります。酸性洗剤をつけた上からラップをかぶせることで、洗剤の蒸発を防ぎ尿石に染みこむというわけです。数分経過したら一部のラップを取り、ブラシでこすってみてください。まだ取れない場合は、引き続きラップをして数分放置します。ラップはそのまま流すことができないので、きちんと取りはずしてから水で洗剤を洗い流してくださいね。

Q.なぜアルカリ性の重曹を混ぜると良いのか?
A.クエン酸と重曹を混ぜると、炭酸ガスが発生します。この発泡効果によって汚れが落ちやすくなるからです。

Q.掃除前に便器の中の水を抜いたほうが良いのか?
A.毎日掃除をするときは便器の中の水を抜く必要はありません。しかし、きちんと掃除を行う場合、定期的な掃除の際は水抜きをおすすめします。水抜きをすることで、便器の奥にこびりついている尿石などの汚れを徹底的に落とすことができるでしょう。トイレの水抜きの方法は以下のとおりです。

  1. 便器の水をプラスチックコップですくい、バケツに移せるだけ移す(このときに「灯油ポンプ」を使うのもアリ)
  2. すくえない残った水をスポンジで吸収し、バケツの中でスポンジをしぼる

便器の水をすくう前に必ずゴム手袋をしてください。便器の中の水が床にこぼれないよう、シートを敷いておくと良いですね。

まとめ

いかがでしたか? なかなか落ちないことで有名な「尿石」ですが、きちんとポイントを押さえておけば上手に落とすことができます。そもそも、尿石はアルカリ性の性質を持っているので、酸性洗剤を使用すればOKです。尿石汚れに酸性洗剤が浸透しやすくなるように、トイレットペーパーまたはラップで密封すると落ちやすくなりますよ。また、尿石汚れを未然に防ぐためにも毎日の掃除を心がけ、尿が飛び散らないように男性も便器に座って用を足すなどの工夫が大切です。