毎日使うトイレはこまめな掃除が必要ですが、ウォシュレットの掃除も忘れてはいけません。ウォシュレットもこまめに掃除しなければ、水垢(みずあか)やカビにまみれて不衛生な環境になってしまいます。しかし、どのように掃除すればいいのか分からない方が多いでしょう。
そこで、本記事では、ウォシュレットの掃除方法を解説します。
- ウォシュレットが汚れやすい部分と掃除の頻度
- ウォシュレット掃除に必要な道具
- ウォシュレットを掃除する手順
- ウォシュレット掃除をプロに依頼する方法
- ウォシュレットの掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、ウォシュレットをキレイに使い続けるコツが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.ウォシュレットが汚れやすい部分と掃除の頻度
ウォシュレットはどこが汚れやすいのか、効率的に掃除するためにも知っておく必要があります。また、目安となる掃除の頻度もチェックしておきましょう。
1-1.ウォシュレットのノズル全体に汚れがつきやすい
ウォシュレットは、TOTOが発売する温水洗浄便座の商品名です。おしりについた汚れをノズルから出る温水でキレイにすることができます。しかし、実は、そのウォシュレットのノズル全体が汚れやすい箇所なのです。ウォシュレットのボタンを押すとノズルが出てくる仕組みになっていますが、ノズルには水垢(みずあか)やカビが付着しやすい傾向があります。ノズルが黒ずんでいる場合は、カビが原因と言えるでしょう。便器と同じように黄ばむこともあるので、すぐに掃除しなければ頑固な汚れとなり、なかなか落ちなくなってしまいます。
1-2.トイレ本体に汚れがつきやすくなる
ウォシュレットはおしりを清潔に保てることが魅力ですが、トイレ本体に汚れがつきやすいというデメリットがあります。飛び散った尿がノズルについたり、ノズルが汚れていると温水に汚れがついてそのまま便器についたりすることもあるのです。ノズルだけの汚れかと思いきや、そこから便器の汚れにつながる恐れがあるので注意しなければなりません。
1-3.放置すると細菌感染のリスクが高まる
ウォシュレットの汚れを放置すると、細菌感染のリスクがアップするので注意が必要です。実際に、ウォシュレットの肛門(こうもん)洗浄が原因で病気になったという例はありませんが、湿気がたまりやすいのでカビや雑菌が繁殖します。つまり、掃除を怠るとカビや雑菌が含まれた温水が肛門に当たることになるのです。尿・水垢・カビ・雑菌が発生しているノズルを使用するのは、衛生上において重要な問題と言えるでしょう。
1-4.掃除の頻度は1~2週間に1回が理想
便器内部やノズルの掃除は、1~2週間に1回が理想です。頻繁に掃除するのが難しいという方は、最低でも1か月に1回の掃除を心がけましょう。こまめに掃除することで、殺菌やカビの繁殖を最小限に抑えることができます。逆に、掃除を怠ると汚れがなかなか除去できなくなり、手間と時間がかかってしまうのです。
2.ウォシュレット掃除に必要な道具
ここでは、ウォシュレットの掃除に必要な道具を紹介します。
2-1.便利なアイテム「トイレ掃除用ティッシュ」
ウォシュレット掃除におすすめの便利アイテムは、トイレ掃除用ティッシュです。ドラッグストアや薬局に販売されているトイレ用の掃除ティッシュなら、小さめのノズルでも簡単に汚れを落とすことができます。トイレにそのまま流せるタイプもあるので、手間と時間をかけることなくサッと拭き取ることができるでしょう。
2-2.やわらかい布とトイレ用中性洗剤
トイレ掃除用ティッシュがなければ、やわらかい布と中性洗剤で代用できます。やわらかい布を水でぬらし、中性洗剤をつけて掃除するだけでOKです。中性洗剤はアルカリ性・酸性どちらの汚れも中和できるため、さまざまな汚れを落とすことができるでしょう。食器用ではなく、トイレ用の中性洗剤を使ってください。
2-3.細長い棒状のもの・古い歯ブラシも便利
ノズルは細かく小さめなので、細長い棒状のものや古い歯ブラシも用意しておくと便利です。割りばしなど細長い棒状のものに、掃除用ティッシュを先端に巻きつければ上手に汚れを落とすことができます。古い歯ブラシは頑固な汚れを落とすのに効果的です。カビや水垢はノズルの先端やすき間に付着しやすいので、細かいアイテムを上手に使うと落としやすくなります。
3.ウォシュレットを掃除する手順
それでは、ウォシュレットを掃除する手順を紹介します。
3-1.普段は便器の拭き掃除
普段の掃除は、便器の拭き掃除やフチ掃除が基本です。はじめにトイレ掃除用ティッシュで便座の表面と裏側・便器との取りつけ面・便座のフタを拭き取るように掃除してください。拭き掃除が終わったら軽く水拭きをして、便座と便座のフタをしっかりと乾燥させます。ウォシュレットは電子機械なので水かけ掃除を行うと故障につながるので気をつけてください。また、フチの裏側には飛び散った尿や水垢・カビが付着しています。放置するほど頑固な汚れになるため、トイレ用ブラシで汚れをこすってください。
3-2.1~2週間に1回のノズル掃除
前述したように、1~2週間に1度ノズル掃除を心がけましょう。ノズルの掃除方法は以下のとおりです。
- ノズル掃除ボタンを押して、ノズルを出す(ノズル掃除ボタンがない場合は、トイレットペーパーなどを添えて手でやさしく引き出せばOK)
- トイレ用中性洗剤をノズル全体にかけて、使い古した歯ブラシなどで汚れをかき出す
- 最後にトイレ掃除用ティッシュでキレイに拭き取る
手袋をしていても直接触って掃除したくない方は、ウォシュレット用の掃除グッズを活用してください。スプレーなどで洗剤を吹きかけるだけなので手を汚さずに掃除できます。
3-3.1か月に1回の床・壁掃除
1か月に1度は、忘れずにトイレの床と壁を掃除しましょう。特に、男性がいる家庭は、尿が跳ね上がり飛び散っている恐れがあります。トイレの床と壁を掃除する際は、掃除ティッシュがおすすめです。できれば毎日掃除をしてほしいですが、床と壁掃除を毎日するのは大変なので最低でも1か月に1回を心がけましょう。
3-4.1年に1回は丁寧な掃除を行う
年末の大掃除を利用して行っておきたいのが、1年に1回の徹底的な掃除です。普段の掃除ではなかなか手につかないコントローラーやリモコンの部分を掃除しましょう。コントローラーやリモコンのダイヤル・スイッチ周辺にホコリがたまっていると、火災の原因になる恐れがあります。綿棒や小さなブラシやスポンジがあれば、細かい部分もキレイに掃除できるのでおすすめです。また、フタと便座の間・脱臭機能がついている場合は脱臭フィルターも掃除してください。脱臭フィルターの掃除方法は、取扱説明書などに記載されています。
4.ウォシュレット掃除をプロに依頼する方法
ウォシュレットの掃除をプロに依頼する方法とポイントを解説します。
4-1.手間と時間をかけず徹底的に掃除できる
プロの清掃業者に依頼する大きなメリットは、手間と時間をかけず徹底的に掃除できることです。自分では落とすことができなかった汚れがすんなりと落ちて、キレイな状態がキープできます。トイレ本体だけでなく、ウォシュレットのノズルはもちろん、壁や床も徹底的に清潔な状態になるでしょう。ウォシュレットの掃除が面倒・手っ取り早くキレイにしたい・頑固な汚れを落としたい方におすすめの方法です。
4-2.目安の費用は約10,000円~
業者に依頼すると、約10,000円~の費用がかかります。ただし、あくまで目安の金額となるため、汚れ具合や掃除範囲などによっては費用が前後するでしょう。具体的な金額が知りたい方は、複数の業者に無料見積もりを依頼してください。いくつかの見積もりを比較すれば、最もお得な料金でお願いできる業者が見つかりやすくなります。しかし、極端に安すぎる業者は悪徳業者の可能性が高いので安易に依頼しないほうがいいでしょう。
4-3.業者選びのポイントをチェック!
ウォシュレットの掃除を依頼する業者は、水まわりやハウスクリーニングを中心に行っている清掃業者となります。清掃業者の中には、きちんと掃除をせずに高額な料金を請求する悪質な業者が存在しているので注意しましょう。以下に、業者選びのポイントをいくつかピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 水まわりの掃除実績があるか
- どのような方法で掃除するのか分かりやすく説明してくれるか
- 無料見積もりや無料相談を受けつけているか
- 作業事例がホームページ等に記載されているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
できるだけ費用を抑えたい方は、水まわりの掃除をセットで依頼するといいでしょう。業者の中には、セットプランとしてお得な値段で水まわりのクリーニング作業を行っているところがあります。トイレ以外にキレイにしたいキッチンやお風呂場などまとめて掃除が依頼できるので、おすすめです。
5.ウォシュレットの掃除に関してよくある質問
ウォシュレットの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.ウォシュレットを掃除する際の注意点は?
A.ウォシュレットやウォームレットは電子部品が入っているため、水をかけないように気をつけてください。また、プラスチック素材が使われている部分を酸性やアルカリ性の洗剤で拭くと、変色したり割れたりする恐れがあります。便器についた洗剤をそのまま放置するのもNGです。便器用洗剤などの気化ガスがウォシュレット本体内に入り、故障の原因になるので注意してください。便器についた洗剤は必ず水で洗い流しましょう。
Q.脱臭フィルターの掃除方法は?
A.脱臭フィルターがあるのは、便座の裏がほとんどです。効率よくにおいを吸収するためには、月に1回の掃除が理想とされています。取りはずし方はモデルによって異なるため、取扱説明書で確認しましょう。大まかな掃除方法は以下のとおりです。
- 付着した汚れを歯ブラシでこすり落とす
- 汚れがひどい場合は水洗いする
- 水気を完全に拭き取ってから元に戻す
Q.ウォシュレット掃除と合わせてやるべき掃除は?
A.室内にタンクが設置されているタイプのウォシュレットは、タンクの中の汚れもキレイにしておかなければなりません。タンクの水は便器に流れる水となるため、タンクの中が汚いと水も汚くなり、便器にも悪影響をおよぼします。タンクの中を掃除する際は、上のフタをはずしてから水の元栓を止めてください。接合部もはずしてフタを取り除けば、タンクの中を奥まで見渡せるようになります。
Q.ウォシュレットの汚れを防ぐコツは?
A.汚れを見つけたときにトイレ掃除用ティッシュで拭き取ったり、市販のノズル用スプレーを使ったりするなどです。特に、泡で出てくるタイプの商品は、ノズルの部分に軽く吹きつけるだけで簡単に汚れを落とすことができます。泡を吹きつけた後にブラッシングをすれば、汚れが付着しにくい状態になるでしょう。日々の掃除が、汚れを防ぐポイントとなります。
Q.クエン酸スプレーでも汚れは落ちるのか?
A.自然由来の成分でできているクエン酸スプレーは、酸性の性質を持っているので水垢や尿石などのアルカリ性汚れを中和させる効果があります。掃除をはじめる前に、クエン酸スプレー(クエン酸小さじ1:水200ml)を作り、汚れが気になる箇所に吹きつけてブラシでこすりましょう。便器を洗うだけでなく、便座の拭き掃除にも使えるのでおすすめです。また、クエン酸スプレーは、キッチンやお風呂場でも活躍するため、スプレーボトルを1本用意しておけば家中の汚れに対応できます。
まとめ
ウォシュレットのノズルに付着した汚れを放置すると、故障につながる恐れがあります。長く使い続けるためには、長くても月に1回の掃除が必要です。市販のトイレ用掃除ティッシュで拭き取るだけでも汚れを落とすことができます。ノズル用洗剤も販売されているので、アイテムを上手に活用してください。どうしても汚れが落ちない場合は、清掃業者に依頼するのも方法の1つです。そして、キレイに掃除した後は、できるだけ汚れが付着しないように工夫することも大切なポイントとなります。