「汚部屋から脱出したいが手順がわからない」「汚部屋の片付けは業者に依頼したほうがよいのか?」とお悩みではありませんか? 部屋がゴミやものであふれている「汚部屋」の状態になってしまうとさまざまな悪影響が及ぶ原因になります。しかし、汚部屋は簡単には片付けることができないため、どうすればよいのか途方に暮れている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、汚部屋を放置することの問題点や片付ける手順などを詳しくご紹介します。

  1. 汚部屋の問題点にはどのようなものがあるのか?
  2. 汚部屋を片付ける3つのメリット
  3. 汚部屋を片付ける前にチェックすること
  4. 汚部屋を片付ける手順
  5. きれいな部屋を維持するコツは?
  6. 汚部屋の片付けを業者に依頼する選択も
  7. 汚部屋の片付けに関するよくある質問

この記事を読むことで、汚部屋を片付けるために必要な準備や、片付け業者の選び方などがわかるはずです。ぜひ参考にしてください。

1.汚部屋の問題点にはどのようなものがあるのか?

まずは、汚部屋になってしまうことの問題点をご紹介しましょう。

1-1.不衛生な環境で生活することになる

汚部屋を放置していると虫が寄ってきたり悪臭が発生したりして不衛生な環境で生活を送ることになります。食べカスやホコリが溜まったカーペットや布団にはダニが発生し、換気が不十分なのでカビも生えやすくなるでしょう。そのような部屋で過ごしているとアレルギーを発症する原因になることもあります。また、不衛生な状態では体が休まらず、免疫力の低下を招くことにもなり兼ねません。

1-2.無駄な時間が増える

汚部屋にはゴミやものが散乱しているため、使いたいものがあってもすぐに見つけることができません。毎回探すことになり、そのための時間を無駄にしてしまいます。外出する前に必要なものが見つからず、慌ただしい時間を過ごすことになってしまうことも多いはずです。

1-3.モチベーションが低下する

汚部屋で過ごしていると気だるさを感じるようになり、何事に対してもモチベーションが上がらなくなってしまいます。自分がダメな人間になったような気分になり、落ち込んでしまいがちです。気分が落ち込むので部屋を片付ける気力がなくなり、まさに悪循環といえます。

2.汚部屋を片付ける3つのメリット

汚部屋を片付けることにはどのようなメリットがあるのかを確認しておきましょう。

2-1.体も心も健康になれる

汚部屋を片付けると体と心の健康状態がよくなります。アレルギー症状が改善され、部屋にいてもリラックスできるようになるため、元気になれるはずです。心身ともに健康になると勉強や仕事にも集中できるようになり、効率がアップします。

2-2.節約できる

汚部屋だと使いたいものが見つからず、同じものを新たに購入することになってしまうことも多いはずです。片付けをすれば必要なものをすぐに手に取ることができるようになるため、無駄な買いものをせずに済むようになります。賞味期限切れが近い食品にも気付くことができるようになるので食費の節約にもなるでしょう。

2-3.人間関係が円滑になる

汚部屋を片付けることでいつでも人を招くことができるようになるため、人間関係が円滑になるというメリットもあります。人付き合いの幅が広がり、より楽しい毎日になるのではないでしょうか。

3.汚部屋を片付ける前にチェックすること

汚部屋の片付けを始める前に、次のことをチェックしておくとよいでしょう。

3-1.汚部屋のレベルはどのくらいか

まずは、汚部屋のレベルを確認しておきます。たとえば、ゴミや洋服などが散らかっていても短時間で片付けられる程度であれば「レベル1」と考えてよいでしょう。大型のものや食べカスなどが散乱している状態だと「レベル2」、足の踏み場がほとんどない状態だと「レベル3」です。レベルが上がるごとに片付けに時間と手間がかかるようになります。

3-2.汚部屋になってしまった原因は何か

次に、自分の部屋が汚部屋になってしまった原因を考えましょう。汚部屋になる原因には「片付ける時間がない」「片付け方がわからない」「面倒くさい」「ものが多すぎる」など、さまざまなものがあります。原因がわかれば再び汚部屋にしないためにどうすればよいのか考えられるはずなのでしっかりと分析してみるのがおすすめです。

3-3.不用品の処分方法にはどのようなものがあるか

汚部屋の片付けでは大量の不用品が出ることが予想されます。何も考えずに片付けを始めてしまうと大変なことになるため、不用品の処分方法について確認しておくようにしましょう。粗大ゴミとして出す場合は事前の申し込みが必要になるので余裕のあるスケジュールで進めていくことをおすすめします。

4.汚部屋を片付ける手順

汚部屋の片付けを手順ごとにまとめました。

4-1.事前準備をする

汚部屋の片付けをする前に、しっかりと準備をしておきましょう。ゴミで廊下や玄関などが埋まっている場合は、ゴミを外に出すためのスペースを確保していきます。害虫が発生している可能性があるときは、前日のうちにくん煙剤をまくなどして駆除しておくとよいでしょう。同時に、片付けに必要な道具を用意しておくと安心です。マスクや作業用手袋・ゴミ袋・段ボール・ガムテープ・雑巾・バケツ・掃除機・洗剤などをそろえておいてください。

4-2.ものを仕分けしていく

まずは明らかなゴミを捨ててから、部屋の中にあるすべてのものを「いるもの」と「いらないもの」に仕分けしていきます。持っていることを忘れていたものや1年以上使っていないものは基本的に処分するのがおすすめです。捨てるべきか迷ったものはいったん保留にし、一つにまとめておくとよいでしょう。

4-3.いらないものを処分する

次に、いらないものを処分していきましょう。自治体によるゴミ回収を利用する以外にも、不用品回収業者に依頼したり買取に出したりする方法があります。不用品の量や大きさ・状態などによっても最適な処分方法は変わってくるため、慎重に検討してください。

4-4.残ったものを収納して部屋を掃除する

不用品を処分したら、残ったものを整理しながら収納していきましょう。収納スペースに入りきらないようであれば、再度処分できるものはないか考えてみてください。最後に、部屋をきれいに掃除して完了です。

5.きれいな部屋を維持するには?

せっかく汚部屋を片付けても、再び汚部屋になってしまっては意味がありません。きれいな状態の部屋を維持するためのコツをご紹介しましょう。

5-1.「出したら定位置に戻す」を徹底する

部屋の中にあるすべてのものの「定位置」を決め、使った後は必ず決めた定位置に戻すよう徹底していきましょう。そうすることで、ものが出しっぱなしになるのを防ぐことができます。また、何がどこにあるのかすぐわかるようになるので探しものをすることもなくなり、時間を無駄にせずに済むようになるはずです。

5-2.ものを増やさないよう意識する

普段から、できるだけものを増やさないように意識して生活しましょう。ものを買う前に本当に必要かどうかを考える時間を作るようにすれば、無駄な買いものを減らすことができる可能性があります。また、「一つものを買ったら2つものを捨てる」というように、自分なりのルールを作るのもおすすめです。

5-3.定期的にものを捨てる

知らず知らずのうちにものが増えている可能性もあるため、定期的に片付けの時間を作ってものを減らすようにしましょう。「収納スペースに入りきらなくなったら捨てる」というように決めておくのも効果的です。定期的にものを捨てておけば、部屋がものであふれてしまうことは避けられるでしょう。

6.汚部屋の片付けを業者に依頼する選択も

汚部屋を自分で片付けるのが難しい場合は、業者に依頼するという選択肢もあります。

6-1.業者に依頼するメリット

業者に依頼すれば短時間で汚部屋の片付けが完了するため、自分の時間や労力を費やす必要がありません。最短でその日のうちに汚部屋がきれいになります。特に、引っ越しの期日が迫っている場合など、急いで汚部屋を片付けたいときは業者に依頼するのがおすすめです。また、大型の家具など自分で部屋から運び出すのが難しいものがある場合も、業者にすべて任せることができます。

6-2.業者選びのポイントは?

片付け業者に依頼する際は、業者選びのポイントを押さえておきましょう。以下のポイントをチェックし、安心して任せることができる優良な業者を選んでください。

  • 豊富な実績があるか
  • 料金体系が明確か
  • 無料見積もりを受け付けているか
  • 見積書に内訳が記載されているか
  • 必要な許可を受けているか
  • 丁寧でスピーディーな対応か

6-3.悪徳業者に注意

片付け業者の中にはきちんとした許可を持たずに営業している悪徳業者も存在するので十分注意してください。特に、ホームページがない・所在地を明らかにしていない・無料見積もりを受け付けていないなどの特徴がある業者を利用するとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

7.汚部屋の片付けに関するよくある質問

「汚部屋を片付けたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。

Q.汚部屋になりやすい人の特徴にはどのようなものがあるのでしょうか?
A.衝動買いをすることが多い・片付ける時間がない・もったいない精神が強いなどの特徴があります。

Q.病気が原因で汚部屋になってしまうこともあるのでしょうか?
A.はい。ADHDやうつ病などが原因で部屋の片付けをするのが難しい人もいます。

Q.汚部屋とゴミ屋敷は何が違うのですか?
A.どちらも明確な定義はありませんが、汚部屋が悪化して家全体に広がった状態をゴミ屋敷とよぶことが多いでしょう。

Q.思い出の品を捨てることができないのですが、どうすればよいですか?
A.「段ボール1箱分まで」というように、量を決めて手元に残してはいかがでしょうか。また、写真に撮影してデータ化する方法もおすすめです。

Q.汚部屋の片付けにかかる費用は、どの業者に依頼しても同じくらいでしょうか?
A.費用は業者によって異なるため、事前に複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較して選ぶのがおすすめです。

まとめ

汚部屋を放置する問題や汚部屋から脱出するための手順について詳しくご紹介しました。汚部屋のレベルが高くなるほど片付けるのが大変になるため、できるだけ早い段階で対処する必要があります。自分で片付けるのが難しい場合は業者に依頼することも検討し、早めに問題を解決しましょう。