自分の部屋と同じスペースなのに、「この人の部屋、広く見えるなあ」と思うときがありますよね。部屋を広く見せるにはコツがあるのです。狭い部屋を広く見せるインテリア術が知りたい!と思っている方のために、3つのポイントをご紹介しましょう!

  1. 部屋を広く見せるコツ
  2. 部屋が狭く見えるNG例
  3. 不用品は処分することも大切!
  4. まとめ

1.部屋を広く見せるコツ

友人の家に遊びに行ったとき、同じマンションで同じ間取りなのに、自分の家よりも広く見える…という経験ありませんか? 広く見えるのは、片付け方やインテリアの方法が上手なのです。部屋を広く見せるコツには、どのようなものがあるのでしょうか。

1-1.床面を多く見せる

部屋の「床面」を多く見せると、実際の部屋よりも広く見えるのはご存じでしょうか? たとえば、リビングの場合、中央にテーブルを置き囲むように椅子を並べ、壁に収納家具を置くと「床面」が少なくなります。

そこで、椅子は収納家具と同様に壁に付けて配置し、その前にテーブルを置くようにするのです。こうすることによって、部屋の中央に床面が多くでるので部屋が広く見えます。また、ラグは小さめサイズにして床面を出すようにしてください。

1-2.鏡を配置する

大きな鏡を置くと、奥行きのある空間が生まれ、部屋が広く見えます。ただし、ゴチャゴチャとものを詰め込んだ棚が映りこむと、逆にうるさく感じてしまうので要注意です。室内の観葉植物や、外の景色が映る場所に置くと、広さを感じられます。

1-3.背の低い家具を選ぶ

本棚・テーブル・ベッド・収納家具などは、背の低いもので統一しましょう。部屋の「見とおし」がよくなり、その分部屋が広く見えます。

1-4.部屋が広く見える配色にする

壁・天井・床など面積の広い部分は「明度が高い色」(薄くて明るい色)のほうが広さを感じます。また、「彩度が低い色」(色の鮮やかさが低い色)も部屋が広く感じるのです。カーテンやラグ、ソファーカバーなど面積の大きいファブリックアイテムは、広く見える色を意識して選びましょう。

1-5.視線の「抜け」を作る

部屋に入ったときに、背の高い家具やパーティションなどで仕切った部屋は狭く感じるでしょう。入口から奥の壁まで、1本長く突き抜けるような空間を作ると広々とした印象になります。また、部屋に窓がある場合は、家具や雑貨で塞がないようにしてください。外の景色が見えるようにすると、奥行きを感じるので広い印象になります。

1-6.間接照明を使う

壁や天井などを、オシャレなデザインの間接照明を使って照らしてみましょう。陰影ができることにより奥行きや立体感が生まれます。

1-7.大きな柄のテキスタイルは使用しない

ラグやカーテンなど、鮮やかな配色で大きな柄のテキスタイルを使用すると、にぎやかな雰囲気になります。しかし、息苦しさや狭苦しい感じにもなるので要注意です。部屋を広く見せたい場合は、色の鮮やかさやコントラストは低めで、小さい柄のテキスタイルを使用しましょう。また、縦のストライプは、天井を高く見えるような錯覚を起こすのでおすすめです。

1-8.できるだけものを置かない

基本的なことですが、できるだけものを減らすことです。床に積んだままの雑誌や置きっぱなしの買い物袋、中身を出して放置しているダンボールなど、余計なものは片付けましょう。雑貨や書籍・CDなどは見せる収納よりも、できるだけしまう収納にしたほうが部屋は広く見えます。ほこりも付きにくくなるので一石二鳥でしょう。

2.部屋が狭く見えるNG例

部屋が狭く見えてしまうレイアウトやインテリアには、どのようなものがあるのでしょうか。NG例を挙げてみましょう。

2-1.部屋の真ん中に濃い色のラグを置く

部屋の中心にテーブルと椅子を置き、その下に濃い色のラグを敷く…結構多いパターンですが、NGです。濃い色のラグは汚れが目立たないのですが、部屋を狭く見せてしまいます。できれば何も置かず、床面を多く見せたほうが部屋は広く見えるのです。もし、ラグを置きたい場合は色の薄いラグ、床の色に近い色のラグにしてください。

2-2.多色使いのカラフルな部屋

基本的には、白や薄いベージュなど「薄くて明るい色」を中心にインテリアをまとめたほうが部屋は広く見えるのです。濃く鮮やかな色のラグや、多色使いのプリントのカーテン、鮮やかな色使いの絵画など、色が部屋の中にあふれていると息苦しく感じます。色数は少なめにしましょう。

2-3.背の高い家具に囲まれている部屋

収納棚やテーブル・椅子・ベッド・テレビ台など、すべて背の高い家具を使用していると、圧迫感があり部屋も狭く見えます。また、ハンガーなどを引っ掛ける「つい立て」を使用して、部屋を間仕切りするのも部屋が狭く見えるでしょう。

ワンルームで一人暮らしの女性の場合、来訪者があったときに部屋が玄関から丸見えになるので、つい立てなどを利用している人は多いようです。必要なときだけ目隠しのために下げて、普段は上げてしまえるロールカーテンのほうがおすすめでしょう。

2-4.部屋の四隅(よすみ)がもので埋まっている

最初に部屋に入ったときに目に入るのが、部屋の「角」でしょう。角が家具で塞がれていると、窮屈な感じがします。しかしながら、部屋の四隅(よすみ)すべてに家具やものを置かないのは難しいこともあるでしょう。部屋に入ってすぐ目に付く「対面の左右どちらかの角」は何も置かないようにしてください。

2-5.「見せる収納」の部屋

出窓にはぎっしりと雑貨や写真が並び、棚には本や雑誌、CDなどが山積み、グラスやカップも食器棚に重なり合っている…そんな「見せる収納」の部屋は窮屈に感じます。雑貨屋さんならいざ知らず、部屋が小物であふれていると息苦しいイメージになってしまうのです。扉や引き出しが付いている棚にしまい、できるだけ小物は見せないようにすっきり収納したほうがよいでしょう。

2-6.片付いていない部屋

当たり前のことですが、洋服が脱ぎ散らかしてある、窓枠に何着も洋服がハンガーでかけてある…などの部屋は狭く見えます。床に置きっぱなしの雑誌や、テーブルの上に放置したままの郵便物なども雑然とした印象を与えるものです。ものの置き場を決めて、そこに入らないようなら捨てる、ものを出して使ったらすぐ片付けるなど、部屋を片付けるように心がけましょう。

3.不用品は処分することも大切!

部屋を広く見せるコツは、多色使いをしない、高い家具を置かない、床面を見せるなどの基本をおさえることです。そして、一番大切なのは、ものをできるだけ減らすことでしょう。インテリアを考える前に、思いきって不用品の処分をすることから始めましょう。クローゼットや押し入れなどに収納している洋服や雑貨、季節用品などをいちど全部出して、本当に必要なものかどうかを見直してください。不用品を処分すれば空間ができ、収納しきれずに部屋に出しっ放ぱなしにしていたものなども片付けられます。

そして、できるだけものを増やさないように心がけましょう。不用品だけではなく、古くなった家具やインテリア用品、家電などもまとめて処分したい場合は、不用品買い取り・回収業者に依頼するのもおすすめです。まだ使用できるものや、中古市場で人気のあるものは、現金買い取りをして買い取れないものは回収してもらえます。業者選びには迷うと思いますが、対応が迅速で無料見積もりを出す業者を選びましょう。

4.まとめ

いかがでしたか? 「部屋を広く見せる方法はないかな〜」とお悩みの方に向けて、以下のような情報をまとめてみました。

  1. 部屋を広く見せるコツ
  2. 部屋が狭く見えるNG例
  3. 不用品は処分することも大切!

部屋は工夫しだいで広く見せることは可能なのです。

また、根本的にものをできるだけ減らすということも大切でしょう。上記で挙げたような例をもとに、広々として見える快適な空間を手にいれてくださいね。