冷蔵庫の限られたスペースで、上手に収納するのはなかなか難しいものです。あまり冷蔵庫にものを詰め込みすぎると電気代も高くなってしまいます。冷蔵庫にはたくさん収納したいものですが、出し入れしやすいことも大切です。実は、冷蔵庫でやってはいけない収納をしていませんか?それでは、冷蔵庫の上手な収納のコツをご説明いたします。
- 冷蔵庫の収納は分類から始めよう
- スペースごとの活用のコツ
- やってはいけない3つの収納方法
1.冷蔵庫の収納は分類から始めよう
1-1.種類で決める分類のコツ
冷蔵庫に入れるものはたくさんあるように思えますが、実はいくつかの種類に分類できます。たとえば、ペットボトル系、袋系、タッパー系、野菜系、ボトル系、調味料系などです。もちろん、冷蔵庫にあるものに豊富な種類があることは誰もが知っています。しかし、意外と種類で場所を決めるというルールは見過ごしがちです。
そこで、頭の中で種類を分けたなら、今度は種類ごとに冷蔵庫のどこに収納するかを決めるようにしましょう。たとえば、ペットボトルなら常に上の部分、袋系ならドアの部分というように分けてください。実は、収納スペースが少なくなるのは、不要なものが冷蔵庫に残っていることが大きな原因のひとつです。どこに何があるか探しやすくなれば、不要なものを処分しやすくなります。
1-2.頻度で決める分類のコツ
冷蔵庫の奥に何ヶ月も前のものが眠っているということはありませんか。そのような状況を防ぐためにも、何をどれほどの頻度で使うのか考えておきましょう。よく使用するものは中段や下段のスペースに収納するようにしてください。そうすれば、冷蔵庫の各スペースをどのような目的で使っているかを理解しながら使えるようになるでしょう。
中段や下段はしっかりと奥のスペースまでを、頻度の高いものを収納するようにしてください。そうすることにより、冷蔵庫の奥の方に何かを残したままにすることを避けることができます。
1-3.サイズとかたちで決める分類のコツ
密閉容器などを使用する場合は、可能な限り四角い形状のものを利用してください。丸い形状は無駄なスペースを作りやすくなります。また、ボトルなどの細長い形状やチューブ状のものはドア側のポケットに収納しましょう。袋状のものも、立てて収納できるような場所を選んでください。いわばブロックゲームを行っている感覚で楽しみながら収納してみましょう。
2.スペースごとの活用のコツ
2-1.冷蔵スペースの収納のコツ
冷蔵スペースの仕切りは、大まかなサイズで仕切られていると思ってください。ですから、より効果的に収納するためのコツは、さらに細かく仕切ることです。プラスチックの箱を活用するだけでも大きな違いがでます。箱を用いるときには、どうぞ透明のものを選んでください。中身が見えない箱は、探す時間を増やしてしまうことになります。引き出して使えるようなものもよいでしょう。大抵の場合、ふたを用いる必要はありません。ふたを外しておくことで、中のものも取り出しやすくなります。
2-2.冷凍スペースの収納のコツ
冷凍スペースでの収納には、収納バッグを用いることがおすすめです。冷凍保存する野菜やペースト状のものは、収納バッグに入れて平たい状態にしてから冷凍しましょう。しっかりと冷凍されたなら、それらの収納バッグを立てて収納してください。このようにするだけで取り出しやすく収納できるとともに、収納スペースの削減に大いに役立ちます。最近ではポンプ式の真空パックも安い値段で買えるので、真空パックにすることにより、さらにスペースを確保することもできるでしょう。
2-3.野菜室の収納のコツ
野菜は大きさが異なるので、野菜室で収納スペースを確保するのは容易ではありません。そのため、あまり気にせずに収納するとあっという間に野菜室はいっぱいになってしまいます。対策としては生のままの保存であれば、大きな野菜は下の方に、小さめのサイズは上の方に収納してください。ネギなどの長ものの野菜は、あらかじめ切っておくのもよいでしょう。鮮度はそれほど変わりません。葉っぱ系の野菜もゆでておくこともできます。野菜によってはあらかじめ切ってから、冷凍保存をすることもできるでしょう。料理時間の節約にもなります。
3.やってはいけない3つの収納方法
3-1.袋のままで入れてはいけない
野菜室などには、袋に入れたままで野菜を保存することは避けてください。袋のままで収納するならば、スペースが狭くなるだけでなく野菜が傷みやすくなります。きっちりラップに包んで収納するのがより効果的です。また、透明ではない袋のままで保存すると、中に何が入っているのかがわかりにくくなります。同時に、冷蔵庫の奥でただ眠ってしまうものを増やしてしまうことになりかねません。
3-2.器に入れ替えてはいけない
収納スペースをもっと確保するために、同じ大きさの入れものに入れ替えて保存することもできます。確かにそのようにするのは、スペースの確保としては役立ちますが、多くの手間がかかるのを忘れてはいけません。手間がかかることを長く継続していくのは難しいものです。また、器に入れ替えることによる衛生面でのリスクも忘れないようにしましょう。無理のない範囲で行わなければ、余計な負担を抱えてしまうこともあるのです。
3-3.詰め込みすぎてはいけない
冷蔵庫にものを詰め込みすぎるなら、電気代が高くなるリスクがあります。また、ものを詰め込みすぎると冷蔵庫の棚が割れてしまうこともあるでしょう。理想的なのは、ひとつの鍋を入れるぐらいのスペースを常時確保できるようにすることです。
とはいえ、冷蔵庫に鍋をいれるぐらいのスペースを確保するのは簡単ではありません。場合によっては、小さな冷凍庫を買うことも選択のひとつです。または、飲み物と保存食用の小さな冷蔵庫を買うこともできます。最近の冷蔵庫は電気代もそれほどかかりませんので、居住スペースの問題さえなければぜひ検討したい方法のひとつです。
まとめ
冷蔵庫は毎日使うものだからこそ、よい習慣を身につけて賢く使っていきたいものです。収納のコツはそれほど難しいものではなく、ちょっとしたルールを決めるだけで大きな変化が生まれます。今からできることとしては、
- 種類や頻度、サイズで収納の場所を決める
- 冷蔵、冷凍、野菜室の目的に応じたスペース活用をする
- 無理のない範囲で収納するようにする
などがあります。
冷蔵庫のスペースの問題は、大きな冷蔵庫に買い換えれば必ず解決するわけではありません。ちょっとしたコツでもっと冷蔵庫のスペースを確保できることもあるのです。賢く冷蔵庫のスペースを使うなら、料理の時間や電気代の節約にも役立つことでしょう。