収納と一口にいっても、実は『隠す収納』と『見せる収納』の2種類があるのをご存じですか? これまでは隠す収納が一般的でしたが、最近は見せる収納の人気が高まりつつあります。どちらも適した使い方があり、それぞれ魅力的。できれば取り入れてみたいですよね?

そこで、今回は『隠す収納』と『見せる収納』の使い方を中心にご紹介していきたいと思います。

  1. 隠す収納について
  2. 見せる収納について
  3. 隠す収納と見せる収納の使い分けは?

1.隠す収納について

1-1.隠す収納とは?

隠す収納というのは、その名のとおり収納物をなるべく見せないように収納する方法のことです。インテリアとしての価値が低く、見えていると見苦しいものなどが適した収納法でしょう。基本的には生活用品や家電製品が当てはまります。例を挙げると、以下のようなものがあるでしょう。

  • 掃除機
  • アイロン
  • 布団
  • 洗剤
  • 食品
  • 食器
  • フライパン
  • 雑誌

これらは一例です。ほかにも自分が見せたくないと思ったものは、この隠す収納で取り入れるべきでしょう。また、今回ご紹介したものすべてが隠す収納とするべきというわけではなく、うまく飾ることができるのならば見せる収納を取り入れることもできます。

1-2.収納力で選ぶなら隠す収納を!

後述する『見せる収納』の場合、見苦しくならないようにある程度の間を持たせることとなるため、たくさん収納することには向いていません。しかし、隠す収納では見た目を気にする必要がないので、収納力を最大限に引き出すことが可能です。

服・本・ゲームソフト・カトラリー・調理器具のように一定以上の量があり、なるべく多く収納したいというものに関しては、積極的にこちらの収納法を取り入れてみてください。

1-3.隠す収納を行うのに適した人とは?

隠す収納と見せる収納。実はそれぞれに適した性格というものがあります。

さて、隠す収納を取り入れるのに適した人物ですが……結論からいえば、『几帳面な性格の人』です。すでにご紹介したとおり、隠す収納では収納力を求めることとなります。そうすると、きっちりとそろえることが得意な方が適しているのです。

自分の性格と照らし合わせて、今後の収納に役立ててくださいね。

2.見せる収納について

2-1.見せる収納とは?

見せる収納は隠す収納の正反対。つまり、なるべく人の目に付くように収納し、部屋のインテリアとしての機能を出す収納方法です。見せる収納をうまく取り入れることができると、部屋がオシャレに生まれ変わります。

見せる収納に適した収納物は、デザイン性の高いものです。例を挙げると、以下のようなものがあります。

  • 楽器
  • オーディオ機器
  • 食器
  • 美容品類(香水など)
  • ハンカチ
  • ゲーム機やソフト
  • チェスや将棋の道具
  • おもちゃ
  • フィギュア

特に見せる収納を取り入れたいものは、楽器やオーディオ機器、食器です。楽器やオーディオ機器はただあるだけでもインテリアとしてとても効果的ですので、うまく見せることでより部屋を洗練した印象に変えることができるでしょう。

本や食器については隠す収納で採用すべきリストにも挙げましたが、実は見せる収納にも適しています。とはいっても、一定の条件を満たしている必要があるでしょう。

本についてはシリーズものなどである程度の巻数がそろっていることが重要です。そのため、ライトノベルや漫画などが適しているでしょう。なぜ巻数がそろっている必要があるかというと、ばらばらだと雑多な印象を見る人に与えてしまうため。そろったものを見ると気分が良くなり、ちぐはぐなものを見ると違和感を抱くのは人間の心理なのです。

食器については、本のように数をそろえることで見せる方法もありますが、一部のデザイン性に優れた食器だけを見えるようにするという方法もあります。たとえばマイセンのティーカップや有田焼(ありたやき)の大皿などは非常にデザイン性に優れているため、見せる収納にとてもマッチしているでしょう。

2-2.収納力よりもオシャレを優先するなら見せる収納

すでにお話ししたとおり、見せる収納は基本的に収納力が高くありません。しかし、隠す収納にはない『お部屋の雰囲気を変える』という効果があります。

たとえば、キッチンにワイングラスハンガーを取り付けてワイングラスをつるしたり、ラックに同鍋やステンレスのフライパンをつるしたりすれば、それだけでレストランのキッチン風に作ることができるでしょう。ティ―カップを棚に並べれば、カフェのような風合いに変えることもできますよ。

また、オーディオ機器と楽器を組み合わせればスタジオのようなロック風に。フィギュアやおもちゃをラックに飾るようにしておけば、博物館のような雰囲気にすることもできるでしょう。

自分の色に染められるという点が、『見せる収納』の大きな利点ですね。

2-3.見せる収納を行うのに適した人とは?

見せる収納はヘタに行うと見苦しくなってしまいます。そのため、空間は空く能力や色使いに自信がある方が良いでしょう。とはいえ、最初から自信を持っている人も少ないはず。試しに行ってみてセンスを感じないと思ったら、隠す収納にシフトするようにすると良いでしょう。

3.隠す収納と見せる収納の使い分けは?

隠す収納と見せる収納。どちらを採用したらいいのかと悩んだときには、この項目を思い出してみてくださいね。

3-1.目的で使い分ける

1番はどのような目的で収納したいのかを考えること。とにかく量を収納したいのか、デザイン性を重視しているのかです。量も収納したいけどデザインも重視したいというどっちつかずな考えはうまくいきませんので、どちらがより重要かを判断してください。

3-2.使いやすさで使い分ける

量を収納することもデザイン性を求めることもどっちも大切です。しかし、一番大切なのは使いやすさではないでしょうか。どれだけ収納できてもぱんぱんに入れすぎて取り出しづらければ本末転倒ですよね。単純な使いやすさでいえば、見せる収納の方が理にかなっているでしょう。

とはいえ、単純な使いやすさが良いから見せる収納の方が使いやすいかというとそうでもありません。ここでいう使いやすさは単純な使いやすさだけにとどまらず、掃除のしやすさも含まれるからです。

見せる収納は見えるように収納するわけですから、当然外気に触れやすい方法が採用されます。そうなれば、ホコリなどが付きやすくなるでしょう。

また、配置を気にする必要がない隠す収納と違い、見せる収納は配置が重要です。掃除の際に動かしたりすると、後で元に戻すのに労力がかかります。

まとめ

いかがでしたか?

今回は隠す収納と見せる収納についてご紹介しました。

  1. 隠す収納について
  2. 見せる収納について
  3. 隠す収納と見せる収納の使い分けはどうすればいいの?

隠す収納も見せる収納も合う人と合わない人がいます。合わない収納法を選んでも困るのは自分です。合わないと思ったときにはきっぱりと違う収納法を選ぶようにしてくださいね!