自宅のソファーでゆっくりくつろぐ時間が大好き、という方は多いでしょう。
床材がフローリングの家が増えるにつれて、ソファーを置く家も多くなりました。
しかし、使うほどソファーは汚れてくるものです。
そこで、今回はソファーの汚れの落とし方について、素材別にご紹介しましょう。
ソファーにはいろいろな種類があります。
同じ汚れがついたものでも、素材が違えば落とし方も違うのです。
ソファーの汚れに悩んでいる方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

  1. ソファーに使われている素材とは?
  2. ソファーにつきやすい汚れとは?
  3. 素材別、ソファーの汚れの落とし方
  4. おわりに

1.ソファーに使われている素材とは?

まず始めに、ソファーに使われている素材についてご紹介します。
素材によってお手入れの方法も違うのです。

1-1.布

お手ごろ価格のソファーは、大抵布張りです。
布の素材は木綿が最も多いですが、ポリエステルなど化学繊維が使われていることもあるでしょう。
布は水にも熱にも強いですが、汚れが染みこみやすいというデメリットがあります。
ですから、布製のソファーは汚れがついたらすぐにきれいにすることが、いつまでもソファーをきれいたもつコツです。

1-2.合皮

布の上に合成樹脂を塗り、革のような見た目と手触りを再現した製品が合皮です。
革よりもお手入れが簡単で、価格がお手ごろなので人気もあります。
革のように見えますが、分類上はビニール製品、もしくはプラスチック製品になるのです。
ですから、水分が染みこみにくいというメリットがある一方で、掃除方法を間違えると製品自体がいたんでしまうというデメリットもあります。

1-3.本革

本革のソファーは重厚感と高級感があります。
また、お値段も高いので一度買ったら長持ちさせたい、という方は多いでしょう。
実際、本革のソファーは使いこむほどに味が出ます。
手入れさえきちんとしていれば、何十年でも使えるでしょう。
ただし、一度汚れがついてしまうと、なかなか落としにくいものです
ですから、まず汚さないように心がけることが大切になります。

2.ソファーにつきやすい汚れとは?

では、次にソファーにつ着しやすい汚れをご紹介します。
ソファーはいろいろな用途に使われますので、つ着しやすい汚れもたくさんあるのです。

2-1.汗や体液

ソファーは、いすの一種です。
ただし、いすよりも腰かけている時間が長く、手や足、さらに頭など肌が直接ソファーに触れることも多いでしょう。
私たちの皮膚には、常に微量の油や汗が分泌されています。
これが、汚れとしてソファーにつくのです。
特に、皮脂は空気中のほこりと混じりあって黒っぽい汚れになることが多いでしょう。
色の薄いソファーをほど目立ちます。
また、血液などがついてしまうこともあるでしょう。
ソファーが黒ずんできた、という場合は大抵皮脂汚れです。

2-2.食べこぼし

食べ物や飲み物をうっかりソファーにこぼしてしまうことも、珍しくありません。
コーヒーや紅茶、緑茶などはそのままシミになってしまうこともあるでしょう。
また、ジュースなどに含まれている糖分は、べたつきの原因になります。
本革の場合は水でもシミになる可能性があるでしょう。
さらに、スナック菓子の油分などがソファーについてもシミになります。

2-3.空気中のほこりなど

室内には、目に見えないくらいの細かいほこりがまっています。
それが、ソファーにつもり、湿気ではりつくと灰色っぽい汚れになるでしょう。
特に、喫煙者が家族にいる場合は、ヤニの汚れがつく場合があります。
さらに、ペットの毛や外からの砂ぼこりなども汚れの原因になるでしょう。

3.素材別、ソファーの汚れの落とし方

この項では、素材別にソファーの汚れの落とし方をご紹介します。
ソファーをゴシゴシ掃除する方はあまりいませんが、定期的に掃除をした方が長持ちするでしょう。
ぜひ参考にしてください。

3-1.布製のソファーについた汚れの落とし方

布製のソファーは、合皮や本革に比べると掃除しやすいです。
まず、飲み物や食べ物をこぼしたら、すぐに拭きましょう。
染みこまないうちに布やティッシュで拭き取ればシミになりません。
また、皮脂汚れなどは中性洗剤や重曹で落としましょう。
重曹はアルカリ性の物質なので、酸性の皮脂汚れに大変効果的なのです。
重曹を溶かした水でソファーを拭いたり、歯ブラシで汚れをかきだしたりするようにこすれば、がんこな汚れ以外は落ちます。
中性洗剤で掃除をした場合は、汚れが落ちたらかたく絞った雑巾で洗剤の成分をよく拭き取りましょう。
また、スチームクリーナーなどを使ってもよく落ちます。
ただし、水分をそのままにしておくと、カビの原因になるでしょう。
ですから、水を使って掃除をした場合は、窓を開けるなどしてソファーに風を当てて乾かしましょう。

3-2.合皮でできたソファーについた汚れの落とし方

合皮はプラスチック製品になりますので、ある程度水性の汚れははじきます。
ですから、水分の汚れがついた場合は、一刻も早く拭き取りましょう。
また、合皮性のソファーは洗剤を使うと色落ちする可能性があります。
ですから、皮脂などの油性の汚れは消毒用のエタノールを使って落としましょう。
消毒用のエタノールはドラッグストアに行けば、安価で手に入ります。
まずは目立たない場所に使ってみて、色落ちしないか確認してみてから、使いましょう。
布のように繊維の奥深くまで汚れが染みこむことは少ないので、こまめに掃除をしていれば汚れがこびりつくことはありません。

3-3.革張りソファーについた汚れの落とし方

本革のソファーは、基本的に専用のクリーナーで掃除をします。
革張りのソファーを買った場合、必ずお手入れ用品一式の購入を勧められるでしょう。
店によっては、ソファーを購入するとお手入れ用品をサービスしてくれるところもあります。
不用意に水拭きしたり洗剤を使ったりするとシミになったりひび割れの原因になったりしますので、気をつけましょう。
さらに、本革のソファーは熱に弱いという特徴があります。
ですから、熱いお湯で絞ったふきんでソファーを拭いたりすれば、ソファー自体がいたんでしまうでしょう。
ソファーをできるだけ汚さないようカバーをつけるなどして、汚れを防いでください。
どうしても落ちないシミをつけてしまった場合は、専用のクリーニングに出すという方法もあります。

4.おわりに

いかがでしたか?
今回は、ソファーについた汚れの落とし方を素材別にご紹介しました。
ソファーを長持ちさせるためには、カバーをかけましょう。
使っていないときにかけるだけで、だいぶ違います。
また、ソファーカバーを季節によって変えると、それだけで部屋の印象も変わるでしょう。
さらに、夏には麻やイグサのカバー、冬はフリース素材のカバーなどをかければ、より過ごしやすくなります。
ペットがいるお宅では、ソファーの上がお気に入り、というペットも多いことでしょう。
この場合も、カバーをかけておけば汚れを防げます。
カバーは専用のものを売っていますが、マルチクロスなどをかけてもよいでしょう。
さらに、ベッドカバーなどを利用してもすてきです。
また、横になる場合はバスタオルを頭とソファーの上に敷いたりしても、汚れは防げます。
髪の毛というのは皮脂や整髪料、ほこりなどで意外に汚れているものです。
ですから、ちょっとした心遣いが大切でしょう。
また、匂い対策には液体の消臭剤を使うとよいですね。