「部屋の整理整頓を頑張っているけれど、いまひとつうまくいかない」と悩んでいる方は意外と多いでしょう。整理整頓は単に部屋を片付ければよいというわけではありません。
そこで今回は、整理整頓方法や取り出しやすい収納のやり方をご紹介します。インターネットを検索するとたくさんの整理整頓術が見つかりますが、それを形だけマネしてもダメなのです。整理整頓がどうしてもうまくいかないという方は、この記事を読んで整理整頓のヒントをつかんでみてください。
- 整理整頓の本当の意味は?
- 部屋がすっきり片付く整理整頓の手順は?
- きれいになった部屋のキープの仕方
- おわりに
1.整理整頓の本当の意味は?
まず始めに、本当の整理整頓の本質をご紹介します。単に見た目をきれいにすることが、整理整頓ではありません。
1-1.整理とは?
整理整頓の整理とは、「もの」を選別することです。整理整頓がうまくいかない方は、散らかっているものをとりあえず空いている収納スペースに押し込んでいませんか?それは本当の整理整頓ではありません。散らかっているものは、まず「いるもの」と「いらないもの:に分けましょう。整理整頓はそこからスタートします。
1-2.整頓とは?
整頓とは、ものを使いやすい位置に配置することです。毎日使うものはすぐ取りやすいところに置くだけでも、部屋が散らかりにくくなるでしょう。これが上手にできるようになると「見せる収納」や「センスのよいインテリア」が可能になります。しかし、まずはものの住所を決めて、取り出しやすい配置を考えましょう。
1-3.整理整頓術は形だけ真似てもダメ
世の中にはたくさんの整理整頓術があります。インターネットを検索するだけで、いろいろな整理整頓のアイデアがヒットするでしょう。また、「これさえあれば部屋がすっきりと片付く」と銘打たれた収納グッズも多いです。しかし、このような収納グッズをやみくもに使っても、整理整頓のアイデアを形だけ真似てもうまくいきません。
重要なのは、整理整頓アイデアや収納グッズで何をすっきりと片付けるかということです。「とりあえず床に散らばっているものを、何でも収納グッズに押し込んでおこう」という考え方では、いつまでも部屋は乱雑なままでしょう。
2.部屋がすっきり片付く整理整頓の手順は?
では、本当の整理整頓はどのような手順で行えばよいのでしょうか?この項では、正しい整理整頓の手順をご紹介します。
2-1.ものを全部出して分別する
部屋の整理は、収納スペースから始めましょう。収納スペースの中のものをすべて出して、「いるもの」と「いらないもの」に分けてください。このときに「今はいらないけれど、いつか使うかもしれないから取っておこう」と思ってはダメです。すべてのものを「いるもの」と「いらないもの」に分けましょう。
そして、いらないものは潔く処分してください。特に服などのファッションアイテムは、元値がどれほど高価でも流行おくれのものは使いにくいでしょう。「高かったのに」と思う気持ちはわかりますが、1年以上着なかったものはこれから先も着ることはほぼありません。処分しましょう。
また、絶版になってしまった本や思い出の品などは、電子化したり写真に撮っておくなど形を変えて保存するという方法もあります。
2-2.ものが取り出しやすいように収納する
ものの分別が終わったら、次は取り出しやすいように収納します。収納の基本は取り出しやすいものは手前に置き、使わないものほど奥に置くようにすること。もっと具体的に言うと、毎日使うものは最も手前に置き、使う季節が限定されているものは奥に置きます。クローゼットや押し入れのような大きな収納スペースは、収納ケースなどを置けばスペースを有効に使えるでしょう。
また、服なら服だけをまとめて収納しましょう。服の中に文房具や本があってはダメです。収納が苦手な方はものごとに収納スペースを分けましょう。そうすれば、「服はここにしまってある」「文房具はあちら」という風にわかりやすいです。
2-3.よく使うものは胸から目線の高さに
胸から目線の高さというのは、最もものを見つけやすいゾーンです。ですから、クローゼットや押し入れなど高さと奥行きのある収納スペースにものを収納する際は、そこによく使うものを入れましょう。
また、天井に近い場所ほど軽くて使用頻度の低いものを入れます。逆に床に近い場所は、重くて使用頻度の低いものを入れてください。
2-4.こまごましたものは収納箱を利用する
細かいものをしまう際は、収納箱を利用しましょう。100円ショップにもいろいろなサイズの箱が売っていますし、お菓子などの箱を利用しても構いません。ここにも、ひとつの箱につき1種類ずつものを入れていきましょう。
3.きれいになった部屋のキープの仕方
せっかくきれいになった部屋も、キープし続けなければ意味がありません。そこで最後に、きれいになった部屋をキープする方法をご紹介します。
3-1.使ったものは元の場所にしまう
整理整頓の基本中の基本です。せっかく使いやすい場所にものをしまったのですから、使い終わったら元の場所に戻しましょう。テーブルの上に放りっぱなしにしておけば、整理整頓した意味がありません。「1日のうちに何度も使うから。片付けるのは面倒」というものが多い場合は、一時収納の場所を用意しましょう。空き箱などでも大丈夫です。
「使っているものはそこに入れる」と徹底すれば、部屋が散らかることもありません。なお、1日の終わりには必ず一時収納の場所は空っぽにしてください。
3-2.テーブルの上と床の上は常に何も置かない
テーブルの上と床の上は、ものを置きやすい場所です。しかし、一度ものを置きだしてしまうと、キリがありません。せっかく整理整頓したのですから、元あった場所に戻しましょう。寝る前にテーブルの上をざっと片付ける習慣をつけるとよいですね。
3-3.ものを買うときに収納できるかを考える
収納スペースは有限です。ですから新しいものを買ったら古いものを処分していきましょう。特に服はシーズンごとの見直しが大切です。まだ買って1年以内の服なら、不要になった場合はリサイクルショップに売却できます。また、大きなものを買う際は、収納スペースを確保してから買いましょう。そうすれば、衝動買いも防げます。
さらに、収納スペースには常に3割の空きを確保しておくよ良いですね。ぎちぎちにものを詰め込むと新しいものを入れる場所がなく、整理整頓してもすぐに部屋が散らかってしまいます。
4.おわりに
いかがでしたか? 今回は整理整頓の本質と、本当の整理整頓術の流れをご紹介しました。
まとめると
- 整理とは、ものを「いるもの」と「いらないもの」に分別すること
- 整頓とは、取り出しやすい場所にものを収めること
- 整理整頓はまずは収納スペースの中から始める
- 毎日使うものは胸から目線の高さに収納すると便利
- 収納スペースには常に3割の空きを持とう
- 使ったものは必ず元に戻そう
ということです。整理整頓は手順さえ覚えてしまえば、それほど難しいことではありません。
しかし、初めて挑戦するときは時間をかけましょう。今日は押し入れ、明日はクローゼットという風に順番にやっていけば、一時的に散らかる場所も小さくて済むのです。まだまだ使えるものを処分するのは抵抗がある人も多いですが、新しいものならばリサイクルショップに売却できます。ですから、不要になったものはできるだけ早く処分方法を決めましょう。