夏が終わって涼しくなり、家の掃除もやりやすくなってきました。家の中はさまざまな場所が汚れますが、中でも汚れやすいところといえばテレビ周りです。普段からこまめに部屋の掃除をしていてきれいなはずなのに、どこからともなくテレビ周りには大量のほこり
が集まってしまいますよね。なぜ、テレビは汚れやすいのでしょうか?

今回はテレビ掃除に関する基礎知識をご紹介します。ぜひ、最後までおつきあいくださいね。

  1. テレビの汚れとほこりについて
  2. テレビの掃除方法について
  3. テレビをきれいに保つ方法は?
  4. テレビの掃除に関するQ&A

この記事を読むことでテレビの掃除に関する基礎知識を知ることができます。掃除を効率よく安全に行うためにも、ぜひご一読ください。

1.テレビの汚れとほこりについて

そもそも、テレビは何で汚れやすいのでしょうか? テレビ汚れの基礎を覚えましょう。

1-1.テレビが汚れる原因は?

1-1-1.静電気

最大の原因は静電気です。テレビの電源をオン・オフした際などにテレビの裏を触ってみてください。静電気のぞわぞわとした感覚を体感することができるでしょう。静電気が発生すると、空気中のほこりが吸い寄せられて吸着してしまいます。
とはいえ、「毎日お部屋のお掃除をしてるのに何でこんなにほこりが付くの?」と思われる方もいるでしょう。しかし、ほこりというのは非常に軽いので、人が歩くだけでも空気中に舞い散ってしまいます。そして、一度舞い散ったほこりは数十分間は空気中に漂い続けてしまうのです。そのため、お部屋をきれいにしたつもりでも空気中のほこりがテレビを汚してしまいます。

1-1-2.油汚れ

キッチンやリビングに設置してあるテレビは油汚れも大きな原因の一つです。油を使って調理をすると、水蒸気に混じって油が空気中に飛散してしまいます。テレビの裏がベトベトしていたら、高い確率で油汚れでしょう。「キッチンから離れた場所に設置しているからそんなはずはない」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。しかし、油は水蒸気に紛れているわけですから、水蒸気の届く場所ならどこまででも飛んでいきます。キッチンのある部屋(リビングなど)にエアコンがあるなら、エアコンの掃除をしてみると納得しやすいかも知れません。油汚れでベトベトになっていることが確認できるはずです。

1-1-3.手あか

最近のテレビはリモコンでほとんどの操作ができるので、手あかが付く機会はあまり多くはありません。しかし、本体の電源を頻繁に切る方や周辺機器の接続を頻繁に行う方の場合、手あかが付いてしまうことがあります。手あか自体が汚れであると同時にほこりも吸着させやすくなるので、本体電源の周りなどは定期的に掃除をしましょう。テレビは一般的に黒色のため手あかが目立ちませんから、掃除の際には注意してくださいね。

1-2.汚れやほこりの影響

油やほこりといったものはただの汚れになるだけでなく、テレビにダメージも与えてしまいます。テレビの背面には排熱用の穴が無数に空いており、内部に直接汚れが入りやすい構造です。テレビの周りに汚れが付くのは問題がなくても、内部の部品にほこりや油が付着すると故障のリスクが高まります。たとえば、ほこりで熱がこもりやすくなって熱暴走を起こしたり、油などによってショートを起こしたりするリスクがあるでしょう。テレビカバーなどをうまく活用して防止してください。

テレビは静電気が原因でほこりがつきやすくなるんですね。
はい。また、置いてある場所によっては油汚れなどもつきやすくなります。

2.テレビの掃除方法について

正しいテレビの掃除方法を学びましょう。適当に掃除をすると画面を傷つけたり故障してしまったりする原因となります。

2-1.掃除の頻度はどのぐらいがベストなの?

床などに比べて、テレビは高い位置にありますので比較的ほこりはたまりづらい場所です。一般的には週1回程度も行えば十分でしょう。ただし、料理に大量の油を使った日に関しては、できるだけ掃除することをおすすめします。

2-2.掃除に使う道具について

2-2-1.マイクロファイバークロス

テレビは電子機器ですし排熱用に穴も多いので、一般的な洗剤を使って掃除するのはあまり良くありません。そこでおすすめなのが、マイクロファイバークロスです。マイクロファイバーとは8マイクロメートル以下(マイクロメートルはミリメートルの1000分の1)のナイロン・ポリエステルで構成された極細繊維のことをいいます。この極細の繊維が汚れをしっかりとキャッチするので、洗剤などを使わず汚れを落とせる優れものです。しかも、汚れがこびりつかないので、水洗いだけできれいになり、何度でも使うことができます。

2-2-2.ハンディーワイパー

テレビの掃除道具といわれて、多くの方が真っ先に思いついたものではないでしょうか。ほこりを取ることに特化しているので、油汚れの心配がない寝室のテレビなどでは大きな力を発揮します。また、油・あか汚れの場合でも、ウェットタイプのハンディーワイパーを使えば十分な効果が期待できるでしょう。汚れに応じて使い分けましょう。

2-3.掃除の流れを押さえよう!

2-3-1.テレビのほこりを取ろう!

掃除の「基本は上から下へ」です。まずは積もったほこりを上から順に取り除きましょう。逆に下からやってしまうと、上の掃除をしたときにほこりが落ちてしまい二度手間です。

2-3-2.油やあかを取り除く

油やあかで汚れているようなら、次にこれらの汚れを取り除いていきます。マイクロファイバークロスを使うのが便利ですが、ない場合は雑巾でもかまいません。ただし、雑巾だと汚れの落ちが悪く洗剤が必要です。洗剤がテレビ内部に入ると故障の原因となるので、テレビ本体に直接洗剤をかけるのはやめ、雑巾に洗剤を染み込ませて使うようにしましょう。また、洗剤をテレビ画面に使うとコーティングが剝がれてしまうことがあるので使わないようにしてください。

2-3-3.画面の掃除をする

テレビ画面も静電気が発生しやすい場所なので、必ずほこりを取り除いてから掃除をしてください。大きな汚れがないようならマイクロファイバークロスなどでから拭きしましょう。から拭きで取れない汚れがあった場合はテレビ画面クリーナーを使ってください。また、前述したように、洗剤はリスクがあるので使わない方が賢明です。

2-3-4.リモコンの掃除をする

意外と忘れられがちなのがリモコンの掃除です。リモコンは最も手に触れる部分なので、実はテレビ本体よりも汚れています。リモコンは黒色が主流なので一見すると分かりませんが、かなり手あかが付着しているはずです。固く絞った雑巾などで拭きましょう。

2-3-5.コンセントも忘れずに

テレビのコンセントは付けっぱなしのことが多いので、ほこりがたまっていることがあります。たまったほこりを放置すると火災の危険があるので、忘れずに掃除しておきましょう。また、コンセントプラグを水拭きするのは避けてください。プラグに水分が残っている状態でコンセントに差し込むとショートを起こしてテレビが壊れたり火災になったりすることがあるからです。どうしても汚れが酷くて水拭きしたい場合は、汚れを落とした後に必ずから拭きをし、十分に乾燥(1時間程度)させましょう。

2-4.注意点

掃除をする際には必ず電源を落としましょう。付けたままだと静電気が発生しているので掃除がしにくいですし、予期せぬ感電などを引き起こす可能性があります。また、水や洗剤を使って掃除をする際には十分に注意しましょう。テレビは高い家電製品ですし生活の必需品です。壊さないためにも「たぶん大丈夫」という考えは避けることをおすすめします。

テレビ掃除は1週間に1度程度でいいんですね。
はい。そうすればいつもキレイなテレビを見ることができます。

3.テレビをきれいに保つ方法は?

テレビが汚れにくくなれば、それだけ掃除の負担を軽減できます。テレビをなるべくきれいに保ちましょう。

3-1.テレビカバー

前述したように、テレビカバーは非常に有効的な防汚方法です。テレビを見ない間や、料理をする際にかけておくだけで大きな効果が期待できるでしょう。

3-2.適切な換気

適切に換気を行っていれば、空気中のほこりが外に逃げるのでほこりが積もりづらくなります。また、料理中に換気をしっかりと行えれば、水蒸気に混じった油も外に逃げるので汚れづらくなるでしょう。

3-3.一番はこまめな掃除

やはり、一番効果的なのはこまめな掃除です。1週間に1回ぐらいを目安に掃除しましょう。もちろん、毎日掃除をするのが一番です。

3-4.防汚対策の注意点

ものにもよりますが、テレビカバーをかけたまま長時間テレビを付けるのは止めましょう。特に、夏場にこれをやると廃棄がうまくいかず、故障の原因となります。一番安全なのは、やはりテレビ専用に作られたカバーを使用することです。カバーを自作している方は注意しましょう。

適度な換気も汚れの付着防止に役立つんですね。
はい。ぜひ試してみてください。

4.テレビ掃除に関するQ&A

Q.ティッシュなどで拭いてもテレビ画面は傷つきませんか?
A.ティッシュは繊維が硬く画面を傷つける恐れがあります。マイクロファイバークロスを使いましょう。一番いいのはテレビ画面専用のクリーナーを使うことです。

Q.掃除時間はどのぐらいかかりますか?
A.汚れ具合にもよりますが10分~1時間程度でしょう。普段からこまめに掃除していれば、軽くほこりを取るだけなのですぐに終わります。逆に、普段掃除をしていないと汚れがこびりついていることが多いので時間がかかるでしょう。

Q.液晶やプラズマなどの違いで掃除に影響は出ますか?
A.大きな影響はありません。ただし、画面クリーナーは液晶専用のものと併用可能なものがあるので、使用する際には注意しましょう。

Q.掃除をしないと必ず壊れますか?
A.必ず壊れるわけではありませんが、寿命が短くなりやすいことは間違いないでしょう。また、ほこりを野放しにすると衛生的に良くありません。特に、乳幼児のいる家庭ではハウスダストアレルギーを防ぐ意味でもこまめな掃除が重要です。

Q.間違った掃除法で故障してしまったのですが、保証は効きますか?
A.保証内容によって違うでしょう。ただし、一般的には故意であるかどうかにかかわらず、使用者のミスによって故障した場合は保証の対象にはなりません。詳しくは、購入店にご相談ください。

まとめ

今回はテレビの掃除方法についてご紹介しました。テレビは家の中でも特に汚れやすい場所となります。テレビ自体が静電気によってほこりを集めやすく、しかも壁際などに置かれていて汚れが目立ちにくいため忘れられてしまいがちです。放置しているとほこりなどによって故障するリスクも高まりますから、こまめな掃除をするように心がけなければなりません。掃除の仕方は簡単で、ほこりを落として拭くだけです。時間もそれほどかかりませんので、ぜひテレビの掃除をしてみてくださいね。