ズボラな人は、掃除がめんどくさいと思ってしまいがちです。面倒に感じるのは、単にズボラな性格であるだけではなく、片付け方が分からない・毎日掃除するのが辛(つら)い・ものが多くて掃除ができないなどの理由も関連しています。ズボラでも簡単にできる掃除の仕方を覚えておき、苦手を克服しましょう。本記事では、ズボラな人に最適な掃除術をご紹介します。
- ズボラでもできる掃除のポイント
- ズボラでもできる場所別掃除方法
- ズボラでもできる掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、ズボラでもできる掃除のヒントがよく分かります。掃除で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
1.ズボラでもできる掃除のポイント
まず、掃除の重要性や掃除のタイミングなどをご紹介します。
1-1.日常的な掃除の重要性
きれいな環境を保(たも)つためには、掃除や片付けを継続することが大切です。こまめに掃除をしていたら、毎回片付けや掃除の規模も少なくて済むため、結果的に肉体的・精神的負担が軽減されます。まとめて大掃除をすればいいと後回しにせず、日常生活で片付ける習慣を持つことが重要なのです。
1-2.掃除を楽にするポイント
毎日の掃除を楽にするポイントを理解しておき、掃除に役立ててください。
1-2-1.ものを少なくする
ズボラな人の多くは、ものを処分する機会を逃している傾向があります。そのため、たくさんのものに囲まれ、片付けに四苦八苦してしまうのです。自然と片付けや掃除が面倒になり、手付かずになってしまいます。まず、ものの量を減らす努力をし、部屋をシンプルにするようにしましょう。
1-2-2.少しずつやる
既述したとおり、日々の掃除が面倒だからまとめて大掃除をしようと思っても、掃除する範囲が広くなってしまい、かえって労力を費やす結果となります。ズボラな人こそ、掃除を少しずつやるようにし、負担が小さくて済むようにしたほうがいいでしょう。
1-2-3.掃除しやすい環境作り
掃除がめんどくさいと感じてしまうのは、部屋の環境に問題がある可能性もあります。家具の配置が複雑で、掃除機をかけにくいことが原因となっている場合もあるでしょう。家具が掃除の障害とならないような位置に置いてみてください。壁側に寄せる・大きな家具は置かないなどの工夫が大切です。
1-2-4.無理をしない
掃除をしなければと意気込む必要はありません。無理のない範囲でできることから始めましょう。曜日ごとに掃除する場所や範囲を決め、できるものを実行するという方法もおすすめです。実行できなくても、また次は頑張ろうという前向きな気持ちで取り組んでください。
1-3.掃除のタイミング
掃除は、朝の5分や10分程度の時間で構いません。朝は慌ただしいという方は、夜眠る前に掃除の時間を設けましょう。気付いたときに、掃除をする方法でも問題ありません。掃除の時間が長くなれば、めんどくさいという気持ちが再び大きくなります。わずかな時間で取り組むことがポイントです。時間を決めて掃除をしたら、家事の時短にもつながるでしょう。
1-4.掃除の箇所
1-2-4で既述したとおり、曜日ごとに掃除する場所を設定する方法がおすすめです。1回で家全体を掃除しようとせず、毎日1箇所ずつ着手してください。1週間ずっと掃除をするのは、誰でも辛(つら)く感じるものです。掃除を休む日を設けることも、掃除を長く続けるポイントになります。休息日を設けながら、1週間の掃除スケジュールを組んでおきましょう。
1-5.便利な掃除道具・洗剤について
ズボラな人は、掃除機を取り出すだけでもめんどくさいと思ってしまうものです。掃除機の使用は1週間に1回でも構いません。ほかの日は、ハンディーワイパーや粘着テープなどを使った時短掃除で乗りきりましょう。洗剤は、重曹を水に溶かしたものを1本用意しておくと便利です。重曹水は万能で、頑固な汚れを落とすのにも適しています。マイクロファイバークロスで拭き取り掃除をすれば、繊維かすが残らず、きれいに仕上げることができるでしょう。しかし、ズボラな人はクロスの管理までたどり着かないこともあります。面倒な場合は、使い捨てのクロスを活用してみてください。
1-6.掃除機をコードレスクリーナーに変える方法もおすすめ
掃除機の出し入れがめんどくさいというズボラな方には、コードレスクリーナーへの買い替えをおすすめします。スティックタイプなら部屋の中で場所を取らず、出し入れもスムーズです。重たい掃除機を引きずりながら掃除する必要がないため、気軽に掃除ができるのもメリットでしょう。
2.ズボラでもできる場所別掃除方法
ズボラでもできる掃除術を、場所別にご紹介します。掃除方法・道具・流れなどを覚えておきましょう。
2-1.キッチン
キッチンは、使ったらすぐ拭き取るのが基本です。使用後すぐなら、油汚れや汁が飛び散った跡もこすることなく、きれいに掃除できます。また、シンク周りは水垢(みずあか)なども目立つ場所なので、重曹水とアクリルたわしを活用して汚れを落としてみてください。頑固な汚れは、重曹水に浸(ひた)して洗う方法がおすすめです。汚れを柔らかくしてから、こすり洗いをしましょう。五徳など、焦げ付きが起こりやすい場所に有効です。
2-2.部屋
部屋の掃除は、まず片付けや整理整頓からスタートします。出しっぱなしのものはしまい、不要なものは思いきって処分しましょう。本などかさばるものは、読み終えたら処分するように意識し、溜(た)め込まないようにしてください。部屋のホコリを効率良く吸い取るためには、起床後や帰宅直後など、ホコリが舞い上がる前に行うのが理想です。ただし、掃除機をかけるときは、汚れた空気が室内にこもらないよう、換気をしてください。部屋のホコリを取る作業が身に付いたら、毎日少しずつ棚や机の上を整理する習慣を取り入れていきしょう。
2-3.風呂
風呂掃除は、入浴前や入浴後など、体が濡(ぬ)れてもいいタイミングで行うと習慣化しやすいでしょう。風呂用スポンジと風呂用洗剤を使い、床・壁・浴槽・天井などをこすり洗いをしてください。浴槽以外は、週ごとに掃除する場所を決めて取り組む方法もおすすめです。ぬめりがひどい部分は、重曹水を吹き付け、30分ほど放置してからこすり洗いをします。防カビ剤効果がある風呂用洗剤を使用すると、カビやぬめり防止にも役立つでしょう。水垢(みずあか)は頑固なので、定着する前に、見つけたらすぐ取り除くことが大切です。風呂掃除の後は通気を維持し、湿気がこもらないようにしてください。入浴後も同様です。通気の維持は、湿気によるカビの発生を抑える効果があります。
2-4.トイレ
トイレの掃除もキッチンと同様で、使ったら掃除をするというのが理想です。しかし、ズボラな人の場合、狭い空間のトイレでも、掃除が後回しになってしまいます。トイレ掃除は1週間に1回でも構いません。トイレ用たわしとトイレ用洗剤でしっかりこすり洗いをしましょう。こびり付いた汚れは、洗剤を便器に吹き付けてトイレットペーパーで覆い、浸透するまで時間を置きます。汚れを溶かしてから歯ブラシなどで細かな部分をこすってください。使い捨ての手袋を着用すると、手の汚れも心配ないでしょう。便器のふち裏なども見落としがちなポイントです。便器のふち裏は尿石が溜(た)まりやすく、悪臭の原因となることがあります。石化する前に掃除をするように心がけましょう。
2-5.自分でできない場合は業者に頼る方法も検討しよう
どうしても掃除をする気になれない・時間がなくて困っている・掃除の進め方が分からないなど、初歩的なことでつまずいてしまう場合は、最初の1回だけ掃除専門の業者に依頼してみましょう。片付けや掃除のアドバイスをもらえる業者がおすすめです。家事代行などでも構いません。頑固な汚れが取れずに困っている場合もおすすめです。
3.ズボラでもできる掃除に関してよくある質問
掃除方法については、疑問や不安な点が多いと思います。ズボラでも諦めず、質問集を参考に掃除を始めてみてください。
Q.水垢(みずあか)を防ぐためにできる習慣とは?
A.水垢(みずあか)は、水分の定着によって起こるものです。使用後は水分を軽く拭き取るだけで、発生を抑えることができます。手を拭いたタオルを使い、金属部分をさっと拭き取るだけで問題ありません。簡単な作業なので、ぜひ実践してみてください。
Q.毎日5〜10分の掃除で、本当に家がきれいになるのか?
A.たとえ短い時間でも、習慣にすることが大切なのです。毎日の継続が、きれいな環境に変わる第一歩となるでしょう。ほんの少し片付いた部屋を見るだけで、気持ちがリセットされ、自信にもつながります。徐々に部屋がきれいになっていく様子を感じ取れたら、掃除への意欲も自然と湧いてくるものです。
Q.トイレ掃除を楽にするアイテムはあるのか?
A.基本的には、トイレ用ブラシと洗剤で問題ありません。拭き取り掃除をする場合は、使い捨てできるクリーナーなどを使用するといいでしょう。使い捨てクリーナーなら、ズボラな人でも後片付けなどの面倒な手間を省くことができ、気軽に掃除ができます。上手に活用してください。
Q.風呂の石鹸(せっけん)かすがこびり付いて落とすことが難しい場合はどうすべきか?
A.石鹸(せっけん)かすは、風呂の中でも落としにくい汚れです。洗剤で落としきれない場合は、メラミンスポンジを使ってみてください。メラミンスポンジは粒子が細かく、頑固な汚れを落とすのに最適です。風呂以外に、キッチンにも使うことができます。
Q.業者に掃除を依頼するメリットは?
A.業者は、プロの技術で部屋や水回りを徹底的に掃除してくれるため、1回の依頼でとてもきれいな環境にしてもらえます。すっきりした部屋を見たら、部屋を汚さないように努力しようと思えるでしょう。気持ちの切り替えができるようになり、片付けや掃除への意識が芽生えるきっかけになるのがメリットです。
まとめ
いかがでしたか? ズボラな人でも、毎日少しずつ掃除をすることで、徐々にきれいな環境に変えることができます。掃除を継続するコツは、ものを減らす・少しずつやる・掃除をしやすい環境にする・無理をしないことです。掃除をしなければいけないと思うと負担が大きくなるため、休息日も設けるようにして取り組みましょう。