「もっと効率よく掃除したいので、掃除機の上手なかけ方を知りたい」とお考えではありませんか? 掃除機をきちんとかけているつもりでも、なぜかゴミが残ってしまうこともありますよね。実は、掃除機のかけ方が間違っていたり、お手入れが不十分だったりすることが主な原因です。しかし、掃除機をかける際、どんなポイントに気を付けるとよいか、どんな方法でお手入れすればよいのかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、掃除機のかけ方について詳しく解説します。

  1. 掃除機をかけるときのポイント
  2. 掃除機の正しいかけ方は?
  3. 掃除機の正しいお手入れ方法
  4. 掃除機のかけ方に関するよくある質問

この記事を読むことで、掃除機を上手にかけるポイントがよく分かり、効率よく掃除できるようになります。まずは、記事を読んでみてください。

1.掃除機をかけるときのポイント

最初に、掃除機をかけるときのポイントを見ていきましょう。

1-1.掃除機をかける前の準備

掃除機をかける前に必要な準備を、詳しくご紹介します。

1-1-1.窓を開けたり換気扇を回したりする

掃除を始める前に、窓を開けたり換気扇を回したりし、風とおしをよくしておきましょう。掃除機を使用すると、細かなホコリが空気中に舞い上がるからです。風とおしのよい状態にしておくことで、ホコリが屋外に放出されやすくなり、掃除中にホコリを吸い込んでしまうのを防ぐ効果も期待できます。

1-1-2.三角巾やマスクを着用する

掃除機をかける前に、三角巾やマスクを着用しましょう。掃除機をかけたときに細かなホコリが髪に付着したり、鼻や口から吸い込んだりするのを予防できます。ホコリの中には、雑菌・カビの胞子・ダニ・ダニのフンや死がいなどが多く含まれており、体調不良やアレルギーなどの原因になることもあるので注意しましょう。

1-1-3.不要なものを片付ける

掃除機をかける前に、不要なものを片付けましょう。掃除機をかける前に片付けておけば、たびたびどかす必要がなく、スムーズに掃除できます。また、ものの影などの死角が少なくなり、キレイに仕上がるのもメリットです。

1-1-4.目立つゴミを拾う

紙クズなど、目立つゴミを拾いましょう。掃除機は細かなホコリやゴミの吸引は得意ですが、大きなゴミを吸引することはできません。無理に吸引しようとすると、ノズルに引っかかってしまいます。また、掃除機に不具合が出たり故障したりする原因になるのでやめましょう。

1-2.掃除機を上手にかけるポイント

掃除機を上手にかけるポイントを詳しくご紹介しましょう。

1-2-1.ゆっくりと端からかける

掃除機は、ゆっくりと端からかけるのが基本です。適当な位置からかけ始めると、まったくかけない部分と何度もかける部分ができてしまい、ムラになってしまいます。これでは、仕上がりが悪くて当然です。時間をかけて掃除機をかけてもまったくキレイにならないという人は、ゆっくりと端からかけるように心がけてみてください。

1-2-2.部屋の奥から手前に向かってかける

部屋の奥から手前に向かってかけると、効率よく掃除できます。部屋の一番奥から始めてドアの手間で終えるようにかけると、無駄がなくておすすめです。反対に、手前から奥に向かってかけると、掃除した場所を踏みながら進むことになってしまいます。せっかくキレイにした場所を汚しながら進むのでは、意味がありません。

1-2-3.掃除場所によってノズルを使い分ける

掃除場所によって、ノズルを使い分けることも重要なポイントです。広い面をかけるときは一般的なT字型ノズル、細かな場所をかけるときは細口ノズルのように使い分けると、効率よくキレイに掃除できます。複数のノズルを使い分けると、掃除の時短にもつながる点からもおすすめです。

1-3.掃除機は朝かけるのが基本

掃除機は、朝かけるのが基本になります。理由は、夜寝ている間にたまったホコリを掃除するのにピッタリだからです。リビングや寝室・廊下などは、朝に掃除機をかけるようにしましょう。ただし、和室の場合は、夜にかけるほうがよいことがあります。たとえば、畳のダニ退治を行いたい場合は、この記事の「2-1-3.畳」を参考に掃除してみてください。

2.掃除機の正しいかけ方は?

掃除機の正しいかけ方を主な場所別に詳しく解説します。

2-1.床

掃除機を床にかけるときは、以下のようなポイントに気を付けるとよいでしょう。

2-1-1.フローリング

フローリングは、簡単に掃除機をかけやすいように見えるものの、実は木目の中や隅などにホコリが残りやすいという特徴があります。また、家具との境目にもノズルがうまく届かず、同様にホコリが残りやすいので注意しましょう。フローリングに掃除機をかけるときは、ホコリが残りやすい場所だけ、細口ノズルに交換するのがおすすめです。

2-1-2.カーペット

カーペットには、ホコリや髪の毛・ペットの毛などが複雑に絡み合っています。掃除機をかけるときは、吸引レベルを「強」もしくは「じゅうたん・カーペット」にして、ゆっくりとノズルを動かすことが大切です。また、カーペットの毛を起こすようにしてかけると、中に入り込んだ汚れを吸い取りやすくなります。

2-1-3.畳

畳の目に詰まったホコリやゴミを取り除くには、1か所に付き少なくとも3秒以上掃除機をかけることがポイントです。また、畳のダニを退治するには、夜もしくは1時間ほど照明を落としたりカーテンを閉めきったりしてから掃除機をかけるとよいでしょう。ダニが畳の表面に出てくるため、効率よく吸い取ることができます。

2-2.階段・廊下

階段や廊下に掃除機をかけるときは、以下を参考にしてください。

2-2-1.階段

階段は、一番上の段から下の段に向かって掃除機をかけましょう。スティックタイプの掃除機や、ハンディータイプの掃除機を使用すると、よりやりやすくておすすめです。階段の隅にホコリが残りやすいので、目視でチェックしながら吸い取っていくとよいでしょう。

2-2-2.廊下

廊下も、フローリングの床と同様に、隅や木目の中にホコリがたまりやすいので注意してください。掃除をかけるときは、場所によって細口ノズルに交換すると、キレイに仕上がります。

2-3.玄関・靴箱

玄関や靴箱には、さまざまな汚れがたまります。場所ごとの掃除機のかけ方を、詳しく見ていきましょう。

2-3-1.玄関

玄関に掃除機をかける場合、以下の手順に沿って進めると効率よくキレイになります。

  • 玄関のものを片付けて目立つゴミを拾う
  • 端から掃除機をかけてゴミやホコリを吸い取る

なお、掃除機で吸い取れない汚れは、住宅用中性洗剤を水に溶かして雑巾を浸し、よく絞ったもので拭き取りましょう。先に掃除機をかけてあるので、楽に作業できるはずです。仕上げに水拭きとから拭きを行うと、スッキリします。

2-3-2.靴箱

靴箱の汚れを掃除するには、ハンディータイプの掃除機があると便利です。具体的な掃除方法は、以下を参考にしてください。

  1. 下準備として周囲に古新聞紙を敷いておく
  2. 靴箱に収納してある靴をすべて取り出し、1の上に置いておく
  3. 靴箱の中にたまった土ボコリなどを掃除機で吸引する
  4. キレイになったら靴を元に戻して完了

2-4.窓のサッシ

窓のサッシにたまったゴミを掃除するには、ブラシタイプのノズルがあると便利です。具体的な掃除方法は、以下をご覧ください。

  1. 窓を開けてサッシに詰まった大きなゴミを取り除く
  2. 掃除機にブラシタイプのノズルをセットし、一方向に動かしてゴミを吸い取る
  3. 反対側のサッシも同様に掃除する

3.掃除機の正しいお手入れ方法

掃除機の正しいお手入れ方法を学び、常にキレイな状態で使えるようにしておきましょう。

3-1.ノズルの詰まりを取り除く

ノズルの詰まりを取り除くことで、掃除機本来の吸引力が戻り、快適に掃除できるようになります。ノズルのお手入れ方法は、以下を参考にしてください。

  1. 掃除機からノズルを取り外す
  2. ノズルを裏返して詰まっている汚れをピンセットなどで取り除く
  3. 使用説明書を見ながらブラシホルダー、回転ブラシの順に取り外す
  4. ブラシホルダーや回転ブラシに絡んでいるゴミを取り除く
  5. 回転ブラシを水洗いしてよく乾かす
  6. 回転ブラシやブラシホルダーを元に戻して完了

なお、ノズルのお手入れはこまめに行うことがおすすめです。ひどく汚れた場所を掃除した後や大掃除の後などは、ノズルに汚れがたくさんたまっています。次に気持ちよく使うためにも、きちんと掃除しておきましょう。

3-2.掃除機本体の汚れを掃除する

掃除機は、本体も意外と汚れているものです。本体の汚れを掃除する方法は、以下を参考にしてください。

  1. 掃除機の電源を切る
  2. 住宅用中性洗剤を水に薄めたものに雑巾を浸し、固く絞る
  3. 汚れが目立つところを中心に拭き取る
  4. 水拭き・から拭きで仕上げる

吸排気口などの細かな部分は、綿棒などを使うとうまく掃除できます。なお、操作パネルや持ち手部分には手あか、電源コードにはホコリなどの汚れが付着しているので、忘れずに掃除してください。

3-3.掃除機内部の汚れを掃除する

掃除機内部の汚れも定期的に掃除しましょう。サイクロン式と紙パック式、それぞれのお手入れ方法を解説します。

3-3-1.サイクロン式

サイクロン式掃除機の内部を掃除するには、以下の流れを参考にしてください。

  1. 本体の開閉スイッチを押してフタを開ける
  2. ダストカップやフィルターを取り出して水洗いし、よく乾かす
  3. ダストカップやフィルターを元どおりに戻して完了

ダストカップやフィルターの乾かし方が足りないと嫌な臭いやカビの原因になるので、しっかり乾かすことがポイントです。

3-3-2.紙パック式

紙パック式掃除機の内部を掃除する方法は、以下のとおりです。

  1. 本体の開閉スイッチを押してフタを開ける
  2. 使用説明書に沿って紙パックを取り除く
  3. 本体の内部やダストカップに付着しているホコリを取り除く
  4. 新しい紙パックをセットし、本体を閉じて完了

4.掃除機のかけ方に関するよくある質問

最後に、掃除機のかけ方に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.掃除機は毎日かけるべきか?
A.毎日かけるのが理想です。しかし、掃除する時間が足りないのなら、リビングや寝室などだけにしておき、そのほかの場所は休日にまとめてかけてもよいでしょう。

Q.掃除機をかけると腰が痛くなるのですが?
A.掃除機をかける際、姿勢が悪くて腰に負担がかかっていることが原因です。背筋を伸ばして全身の力を抜き、必要以上にノズルを押し付けないようにしてかけてみてください。

Q.ハンディータイプの掃除機をかけるときのポイントは?
A.基本的には一般的な掃除機と同じですが、吸引口が小さいため、狙った汚れを確実に吸い込めるよう、なるべく近づけて使うことがポイントになります。また、ゴミがすぐにたまってしまうので、こまめに中のゴミを捨てることも忘れないでください。

Q.コードレスタイプの掃除機のメリット・デメリットは?
A.以下を参考にしてください。

メリット

  • 本体が軽くて扱いやすい
  • 電源コードが届かない場所にも使える
  • コンパクトで置き場所を取らない
  • 本体価格が安い

デメリット

  • 吸引力が不十分なことがある
  • 充電がなくなると使えない
  • 長時間の使用には向かない
  • すぐにゴミがたまる

Q.ロボット型の掃除機があれば一般的な掃除機は必要ない?
A.いいえ。ロボット型の掃除機は、床などの平らな場所を掃除するのには向いていても、狭い場所や隅、家具の下のすき間などは苦手です。たとえば、留守の間にロボット型掃除機を動かしておき、対応できない場所を一般的な掃除機で掃除するとよいでしょう。

まとめ

今回は、掃除機のかけ方について詳しく解説しました。どんなに高性能・高機能な掃除機でも、かけ方が間違っていては意味がありません。まずは、場所ごとに適したかけ方を学ぶことが大切です。また、掃除機にたまった汚れをこまめに取り除くことも心がけましょう。ゴミやホコリがたまったままの掃除機では、吸引力が落ちて本来の能力を発揮できなくなります。この記事を参考に正しいかけ方とお手入れ方法を学び、効率よく家中をピカピカに掃除しましょう。