洗濯してキレイになったはずなのに、「衣類にティッシュがついている!」と失敗したことはありませんか? ポケットにティッシュを入れっぱなしにしたまま洗濯をしてしまうと、一緒に洗ったすべてのものにティッシュがついてしまいます。ティッシュは水気を含んでいるため、なかなか取りのぞくことができないと思われがちですが、洗濯してしまったティッシュが衣類から簡単に取りのぞける方法があるのです。

そこで、本記事では、ティッシュペーパーを洗濯してしまったときの正しい対処法を解説します。

  1. ティッシュを洗濯したときの対処法~衣類編~
  2. ティッシュを洗濯したときの対処法~洗濯機編~
  3. ティッシュを洗濯したときの注意点
  4. ティッシュを洗濯したときの対処に関するQ&A

この記事を読むことで、ティッシュペーパーを洗濯してしまったときの正しい対処法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.ティッシュを洗濯したときの対処法~衣類編~

もし、ティッシュペーパーを洗濯してしまったら、衣類からどのように取りのぞけば良いのでしょうか。ここでは、衣類についたティッシュペーパーを取りのぞく方法をまとめて紹介します。

1-1.乾燥機にかける

最初に試してほしいのが、「乾燥機にかけること」です。衣類にこびりついたティッシュは水に溶けずにいるため、繊維がほどけ衣類にこびりついています。そこで乾燥機を20~30分ほどかけることで、水気が取れ、ティッシュが落ちやすくなるでしょう。また、乾燥機の遠心力によって、こびりついたティッシュが吹き飛ばされます。自宅の洗濯機で乾燥をするときは、乾燥フィルターの掃除をしてから使ってくださいね。

1-2.野菜やみかんなどのネットで取る

みかんや野菜の入っている「ネット」を使用して、ティッシュペーパーを取りのぞく方法もあります。まず、脱水後の乾かす前の衣類と野菜ネットを用意してください。そして、野菜ネットに手を入れたまま力を入れずに衣類をなでていきます。そうすると、網目にティッシュが絡まり取れていくでしょう。下にゴミ袋などを準備しておけば、後始末も簡単です。

1-3.ガムテープやエチケットブラシで取る

いろいろな方法を試しても、小さなティッシュのかけらが取りのぞけないときは「ガムテープ」を使ってください。乾燥機にかけた後、ガムテープなどの粘着力を利用して、小さなティッシュを取りのぞきます。地道な作業ですが、粘着力が以外と活躍するのです。また、それでも取れない場合は、エチケットブラシを活用すると良いでしょう。エチケットブラシは100円均一ショップでも手に入り、簡単に使えるのでおすすめです。

1-4.柔軟剤を活用する

ティッシュがついた衣類を再び洗濯機に入れ、柔軟剤を入れてからすすぎ1回、脱水1回をしてください。ただし、この時点ではまだティッシュが衣類についているでしょう。けれども、乾燥させた後にパンパンッと払えば簡単にティッシュが取れるようになります。実は、柔軟剤は静電気を抑制する働きがあるため、乾いた後にティッシュがくっつかず、払うだけで落とせるというわけです。

1-5.お酢を使う

家庭にある「お酢」の力を活用してティッシュを落とす方法もあります。お酢を使うと衣類が臭くなる印象を受けるかもしれませんが、除菌効果が期待できお酢臭くもならないので安心してください。逆に、洗濯だけでは取りきれなかった菌を取ってくれるのでおすすめです。洗濯機に洗濯物を入れて水を張り、そこにお酢をカップ1杯分ほど入れます。そして、すすぎ1回をして洗えば、ほとんどのティッシュが取れるでしょう。それでも落ちない場合は、ナイロンたわしでこすってみてください。ただし、衣類が傷むおそれがあるため、あくまでやさしくこすることが大切です。力を入れなくてもすぐにティッシュペーパーが落ちます。

1-6.そのほかの方法は?

ほかにも、掃除機でティッシュを吸い取る、洋服用の粘着テープで1枚ずつ取りのぞく、食器洗い用のスポンジを衣類にこすりつけるなどの方法があります。さまざまな方法を試してみて、より効果のあるやり方でティッシュを取りのぞくと良いかもしれませんね。

衣類に絡みついたティッシュをとる方法はいろいろあるんですね。
はい。洗濯機を傷めない方法を選びましょう。

2.ティッシュを洗濯したときの対処法~洗濯機編~

ティッシュペーパーを洗濯してしまったときは、衣類だけに目を向けがちですが、肝心の洗濯機の中もティッシュペーパーまみれになっているおそれがあります。裏のほうまで入り込んでしまうことはほとんどないことですが、放置すると洗濯するたびにティッシュがついてしまうため、洗濯機もしっかりとケアをしておきましょう。それでは具体的な方法を解説します。

2-1.洗濯機を空まわりさせる

ティッシュペーパーをすくうための「魚用の網」を準備してから、以下の手順で洗濯機を空まわりさせてください。

  1. バケツやホースなどを使って、洗濯機に最大まで水を入れる
  2. 何も入れずに2分ほど洗濯機をまわす
  3. 洗濯機を止めて、浮いてきたティッシュを網ですくう
  4. 洗濯機をまわす→ティッシュをすくい取るという作業をくり返す

洗濯槽の排水の穴より大きなティッシュは流れずに残るので、魚用の網ですぐに取りのぞけるでしょう。また、大きなティッシュペーパーは手で取りのぞき、そのまま洗濯コースを実行すれば、ゴミ取りのネットに引っかかることもあります。ネットに溜(た)まったゴミくずをそのまま処分するだけでOKです。基本的な方法は上記のようになりますが、ドラム式の場合は少し方法が異なるため、さらに詳しく説明しましょう。

2-2.ドラム式の洗濯槽の場合は?

ドラム式の場合は、水を洗濯槽に溜めることができません。そのため、まずは排水溝の詰まりがないかどうかをチェックします。排水ホースを排水溝から取りはずし、直接水が流れるか確認してください。排水に詰まりがなければ、排水溝の掃除をします。さらに、糸くずフィルターに溜まっているゴミを取りのぞき、槽洗浄コースで洗濯槽を清掃してください。槽洗浄が終わった後に、もう1度排水・糸くずフィルターの確認をしておくと安心です。もし、1回の槽洗浄コースで取りのぞけなかった場合はもう1度試してみてください。

2-3.洗濯機の排水溝の掃除方法は?

排水溝をチェックして詰まりを見つけた場合は、掃除でキレイにしておかなければなりません。排水溝の掃除前には、必ずコンセントを抜き、水道の蛇口を閉めてください。事前準備が整ったら、以下の手順で排水溝をキレイにしていきましょう。

  1. 排水溝まわりのフタと排水トラップをはずす
  2. 排水溝に重曹(粉タイプ)を約1カップ振りかける
  3. お湯1カップにクエン酸小さじ2を溶かし、その上からかける
  4. 泡が出てきたのを確認したら、10~30分ほど放置しお湯を流す
  5. 排水溝まわりのフタと排水トラップを元通りにして完了

上記の手順で試してみても排水溝が詰まっているようなら、専門業者に依頼してください。自分で無理に解決するよりも業者に依頼したほうが安心です。

排水溝が詰まっていないか確認することも大切なんですね。
はい。つまりを発見したら速やかに解消を試みましょう。

3.ティッシュを洗濯したときの注意点

ここでは、ティッシュペーパーを選択したときの注意点と対策について解説します。

3-1.乾燥機が使えない衣類もある

衣類の中には乾燥機が使えない素材もあるので注意が必要です。衣類のタグに乾燥機が使えるか洗濯表示を確認してください。もし、乾燥機が使えない場合は、風呂場を利用してティッシュを取りのぞいていきます。

  1. 湯船にたっぷりの水を入れ、1枚ずつ前後にゆらす感じでティッシュの繊維を取りのぞく
  2. 湯船からサッと取り出した後、シャワーで洗い流す(ハンガーにかけながらシャワーを上下に素早く振ると落ちやすい)
  3. 多めの水量設定にして洗濯機で水洗い→脱水をする
  4. この時点でティッシュが残っていても干す
  5. 徹底的に乾くまで干した後、パンパンッと振り払えばティッシュが落ちる

3-2.ゴシゴシと衣類を刺激しない

「なかなか取れない……」と、衣類をゴシゴシこすったり力を入れて取りのぞいたりするのはNGです。衣類に過剰な力が加わり、繊維が傷つくおそれがあります。繊細な衣類もあるため、早く取りのぞきたくてもやさしく地道に落とすのが1番です。

3-3.ティッシュの被害を防ぐ対策は?

洗濯後に衣類などにつくティッシュペーパーは水に溶けない性質を持っているため、ポケットティッシュを使うときは、少し保湿されているティッシュを使うと良いでしょう。保湿ティッシュやウエットティッシュは、洗濯機でまわしてもバラバラになることはありません。実際に、ポケットに入れたまま洗濯をしても、ポケットの中で固まっているのがほとんどです。ただし、ドロドロになったり、さらに細かい繊維がついたりすることもあるので100%安心とはいえないでしょう。
やはり、最も効果的な対策といえば、洗濯機に入れる前に必ずポケットを確認することです。家族のことを信用しないわけではありませんが、一応確認しておいたほうが良いでしょう。

無理矢理ティッシュをとって衣服を傷めないようにすることも大切ですね。
はい。また、洗濯をする前に服のポケットをよく確認しましょう。

4.ティッシュを洗濯したときの対処に関するQ&A

ティッシュペーパーを洗濯したときに関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.なぜ柔軟剤でティッシュが取りやすくなるのか?
A.実は、衣類もティッシュもコーティングされるからです。柔軟剤によってコーティングされると、散らばって細かくなった紙がまとまります。その結果、静電気などが減少し、衣類の繊維とティッシュペーパーの繊維が別々になるというわけです。好きな柔軟剤で構いませんので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。ただし、柔軟剤の使用量は必ず規定の量を守ってくださいね。たくさんの柔軟剤を使ったからといって、ティッシュペーパーが落ちやすくなるというわけではないので注意が必要です。

Q.食器用スポンジなどで取りのぞく際の注意点は?
A.スポンジを使ってティッシュペーパーを取りのぞく際は、「ザラザラした面」を活用します。しかし、中にはザラザラした面が非常に固くなっているタイプがあり、摩擦に弱い生地では注意が必要です。できれば、ザラザラした面がやわらかいスポンジを使いましょう。強くこするのではなく、やさしく衣類の表面をなでるように取りのぞくのがポイントです。

Q.掃除機を使ってティッシュペーパーを取りのぞくポイントは?
A.ティッシュペーパーだけでなく衣類まで一緒に吸い込んでしまうときは、布団用のアタッチメントを活用してください。服を巻き込んで吸い込むということがなくなり、ハンガーにかけながらティッシュペーパーを吸い込むことができるでしょう。また、布団用アタッチメントがないときは「古いストッキング」を使用するのも方法の1つです。掃除機の先端に古いストッキングをかぶせるだけで、服を吸い込まずにティッシュペーパーだけ取りのぞくことができます。

Q.洗濯機が壊れるのか心配……
A.1度ティッシュペーパーを洗ってしまったからといって洗濯機が壊れることはありません。洗濯槽の裏のほうまでティッシュペーパーが入り込むことはほとんどないので安心してください。ただし、ティッシュの量があまりにも多いと、モーターなどに絡む可能性があります。故障を防ぐためにも、洗濯前にポケットをチェックするのが大切です。

Q.どうしても取れない場合はどうすべきか?
A.いろいろな方法を試してもどうしても取れないときは、専門のクリーニング店を利用してください。クリーニング店は特殊な機械を使うので、ティッシュペーパーを素早く取りのぞくことができます。ただし、料金がかかるため、事前にいくらになるのか確認しておかなければなりません。その点をきちんと踏まえた上で、クリーニング店を利用しましょう。

まとめ

衣類のポケットに入れたままのティッシュを誤って洗濯してしまうと、ティッシュペーパーの小さなかけらが衣類にこびりついてしまいますよね。すべてを取りのぞくことは困難で時間がかかりますが、スムーズに取りのぞける取り方があるので安心してください。また、衣類だけでなく、洗濯槽の中にもかけらが残ってしまうので洗濯機もキレイに清掃しておかなければなりません。突然のハプニングでも的確かつ迅速な対処ができるように、しっかりと知識を身につけておきましょう。