キッチンタイルの汚れは、取りづらいため掃除で苦労している人もいることでしょう。キッチンは料理をする場所ですから、キッチンタイルが汚れていると気になりますよね。見た目が悪いだけでなく、雑菌の繁殖なども心配です。しかし、キッチンタイルにはどんな汚れがつきやすいのか・どんな掃除をすればいいのかなど、よくわからないこともあるでしょう。そこで、今回は、キッチンタイルの掃除方法について、予防方法を含め詳しく解説します。
- キッチンタイルの汚れの正体は? 放置するとどうなる?
- キッチンタイルの掃除方法:カビ取りのコツを解説
- キッチンタイルの掃除方法:油汚れをスッキリ落とす方法
- キッチンタイルをキレイに保つために必要なこと
- キッチンタイルの掃除に関するよくある質問
この記事を読むことで、キッチンタイルの汚れについての知識が身につき、キレイに清掃・維持ができるようになります。まずは、記事をじっくり読んでみてください。
1.キッチンタイルの汚れの正体は? 放置するとどうなる?
最初に、キッチンタイルの汚れの種類や放置するとどうなるかなど、詳しく解説します。
1-1.キッチンタイルのどこにどんな汚れがつく?
キッチンのタイルには、調理の際の油汚れなどがつきやすいものです。また、目地にはカビ汚れが発生します。油汚れとカビ汚れについては、それぞれに適切な対策を行うことが必要です。それぞれに掃除することで、キレイなキッチンタイルを維持できると考えましょう。
1-2.カビ汚れについて
カビ汚れは、主にタイルの目地に発生します。目地は、カビの根が張りやすいのです。水がかかった後、湿度の高い状態が続くとカビが発生し、黒ずんで見えるようになります。カビ汚れは、自然に改善するのは難しいため、必ず根本的に退治しておきましょう。カビはアレルギーや病気の原因にもなるので、特に注意してください。
1-3.油汚れについて
キッチンの主な汚れに、油汚れがあります。油を使って調理した後は、予想よりも広範囲に飛び散っているものです。コンロに近いほど、キッチンタイルに油汚れがつきやすくなります。油汚れは、付着した直後ならばすぐに取れるので、調理道具を片づけるのと同時にふき取っておくといいでしょう。
1-4.そのほかの汚れについて
目地の素材が経年変化することにより、黄ばみが出ることがあります。黄ばみが気になるときは、漂白剤を使ってみてください。また、キッチンタイルには水あかが付着することもあるでしょう。キッチンは、油と同様に水もよく使います。水道水が飛んだままにしておくことで、水分だけが蒸発した結果、水あかとして残留成分が付着するのです。ピンク色もしくは白い固まりのような汚れは、水あかの可能性が高いでしょう。落とすためには、クエン酸が効果的です。
1-5.キッチンタイルの汚れを放置するとどうなる?
キッチンタイルの汚れは、放置するほどに取りづらくなります。汚れが固まったりカビが奥深くまで根を張ったりすると、なかなか落とすことができません。また、汚れをエサにして雑菌や害虫が増殖したり、カビによるアレルギーが心配になったりなど、さまざまなデメリットがあります。キッチンタイルの汚れは放置せずに、できるだけこまめに掃除しましょう。
2.キッチンタイルの掃除方法:カビ取りのコツを解説
キッチンタイルには、カビが発生しやすいものです。カビ取りのコツなどについて詳しく解説しましょう。
2-1.用意すると便利な掃除道具
キッチンタイルのカビ取りには、以下の掃除道具を用意すると便利です。
- キッチンペーパー
- 食品用ラップ
- マスク
- 手袋
- キッチン用の漂白剤
- カビ取り剤
2-2.カビ取りの掃除方法
キッチンタイルのカビ取りは、以下の流れや手順を参考にしてください。
- 窓を開け、換気扇を回して風とおしをよくしておく
- カビが発生している部分を確認し、キッチン用の漂白剤を塗る
- 漂白剤を塗った上から食品用のラップを貼りつける
- 30分程度放置した後、様子を見る
- ラップをはがし、漂白剤が残らないように十分に水ぶきする
- からぶきをして仕上げる
2-3.ガンコなカビを取る方法は?
ガンコなカビを取るには、カビ取り剤を使いましょう。塩素系のカビ取り剤をガンコなカビの部分にたっぷり塗り、上からキッチンペーパーで押さえてラップをします。1時間程度放置した後、ラップとキッチンペーパーを取り除き、残っているカビ取り剤を、水でぬらしたキッチンペーパーで十分にふき取ってください。最後に、乾いたキッチンペーパーで残った水分をふき取って終了です。
2-4.キッチンタイルのカビ取りで気をつけること
まずは、換気をよくした状態で行うことが大切です。カビ取り剤は、吸引すると危険な物質が含まれている場合があるため、マスクや手袋をして安全に作業しましょう。また、カビ取り剤の使用説明をよく読み、正しく使ってください。なお、キレイにしたいからといって塩素系のカビ取り剤と、酸性の漂白剤を同時に使うと危険です。カビ取り剤は、混ぜずに単独で使ってください。作業中に気分が悪くなったときは、風とおしのいい場所に移り、安静にしましょう。症状が改善しない・悪化するなどのときは、すぐに医師に相談してください。
3.キッチンタイルの掃除方法:油汚れをスッキリ落とす方法
キッチンタイルの汚れで主なものには、カビと並んで油汚れがあります。おすすめの洗剤や掃除方法などを解説しましょう。
3-1.油汚れにおすすめの洗剤とは?
油汚れには、食器洗い用の液体洗剤が最適です。キッチンペーパーなどをぬらして食器洗い用の液体洗剤を少量つけ、汚れている部分をふいてください。汚れが取れたら、水ぶきとからぶきで洗剤成分と水分が残らないように仕上げましょう。付着したばかりの油汚れならば、十分にキレイになるはずです。
3-2.油汚れの掃除方法について
キッチンタイルの油汚れは、以下の流れで掃除しましょう。
- 汚れのつきかたやひどい場所を確認する
- 汚れの少ない場所から多い場所の順に掃除する
- 汚れがひどい場所は重曹ペーストなどを使ってみる
- 汚れを落とした後は、水ぶきやからぶきで仕上げる
3-3.ガンコな油汚れの取り方は?
付着して時間が経過した油汚れをスッキリ落とすには、重曹が活躍します。重曹に少量の水を混ぜて「重曹ペースト」を作り、油汚れのひどい場所に塗りましょう。30分以上放置した後、軽くこすってみてください。ベタベタの油汚れがキレイに落ちるはずです。このほかにも、メイク落とし用のクレンジングオイルも効果があるので試してみてください。いずれにしても、油汚れを落とした後はきちんとふき取って仕上げましょう。
3-4.キッチンタイルの油汚れを落とすときの注意点
蓄積した油汚れが落ちないときは、いったんあきらめて何回かに分けて作業をしてもいいでしょう。硬くなった汚れが徐々にゆるくなって取りやすくなります。しかし、ガンコな油汚れを掃除するのはとても大変です。時間や労力を節約するためには、ハウスクリーニング業者に掃除を依頼する方法もあります。費用はかかっても、プロに依頼するとピカピカに仕上げてくれるので気分がいいものです。
4.キッチンタイルをキレイに保つために必要なこと
キッチンタイルをキレイに保つために、掃除の頻度や汚れの予防方法など詳しく解説します。
4-1.キッチンタイルの掃除の頻度は?
キッチンタイルの本格的な掃除は、1週間に1回を目安にするといいでしょう。普段から調理後に掃除をしていれば、特に苦労することなく終わります。雨が多い季節などで、湿気(しっけ)によるカビが発生しやすいときは、毎日タイルの目地の部分をチェックしてください。黒いシミができていれば、カビが生えている証拠です。すぐにカビ取りをしましょう。
4-2.キッチンタイルの汚れの予防方法
キッチンタイルの汚れを予防するためには、以下のことに気をつけてください。普段から心がけるだけでも随分違います。
- コンロに油はね防止用のカバーをする
- 乱暴に調理しない
- 汚れたらすぐにふき取る
4-3.キッチンタイルをキレイに維持するための注意点
キッチンタイルは、特にいためものや揚げものをしたときに油汚れがつきやすくなります。料理の後は、キッチンタイルをチェックし、汚れをふき取っておきましょう。掃除せずに汚れを放置すると、油汚れにホコリなどほかの汚れが混ざって固まり、落としにくくなります。
5.キッチンタイルの掃除に関するよくある質問
最後に、キッチンタイルの掃除に関するよくある質問に回答します。それぞれの内容を確認し、参考にしてください。
Q.シンク用のクレンザーで掃除していいですか?
A.クレンザーには、研磨剤が入っているため、タイルに使うと傷がつくことがあります。油汚れは食器洗い用液体洗剤で十分に落ちるので、クレンザーの使用はおすすめしません。クレンザーは、シンクにこびりついた汚れなどに使ってください。
Q.タイルのひび割れに入った汚れが取れないのですが?
A.タイルのひび割れの汚れは、中まで入り込んでいるため、なかなか取りづらいものです。しかし、汚れを取ろうとしてこすりすぎるとタイルが傷むのでやめましょう。なお、タイルにつく汚れは油汚れが主体ですが、ひび割れ部分にはカビ汚れが発生している可能性があります。その場合は、カビ取り掃除をしましょう。
Q.カビ取り剤は建材を傷めやすいと聞いたのですが?
A.確かに、カビ取り剤はカビの根を絶やすほどのものですから、使い方によっては建材が傷むこともあります。使用するときは、使用説明をよく読み、正しく使いましょう。できるだけガンコなカビにだけ使うようにしてください。
Q.効果的な油はね対策は?
A.コンロに油はね防止用のカバーをつけましょう。調理時には、想像以上に広範囲に油はねがあるため、キッチンタイルへの付着を防ぐことができるのです。また、普段から使うたびに簡単なふき取り掃除をすれば十分キレイになります。
Q.キッチンタイルは何年ごとに張り替えるべきですか?
A.キッチンタイルの汚れが取りづらくなり、ひび割れやめくれが目立つようになったら張り替えましょう。一般的な寿命は、約10~15年です。10年経過したタイミングで張り替えを検討してください。
まとめ
今回は、キッチンタイルの掃除について詳しく解説しました。キッチンは、料理をするための場所であり、いつでも清潔にしておく必要があります。放置すると、汚れが取れにくくなるので注意してください。キッチンタイルの汚れは気がついたときに、すぐ掃除しましょう。また、普段から気をつけて使用することで汚れを防ぐこともできます。キッチンタイルがキレイになれば、見た目も美しく気分もよくなるものです。常に清潔でキレイなキッチンを維持するためにも、キッチンタイルの掃除をきちんと行いましょう。