トイレの換気扇は、高い位置にあるためになかなか掃除しづらいものです。便器や床などの掃除はこまめにしていても、手が回っていないのではないでしょうか。換気扇の汚れは放置すると不潔なだけでなく、換気がうまくできなくなります。トイレの換気を常に最適な状態にするためにも、こまめに掃除しましょう。しかし、どのように掃除すればいいのか、やり方がよく分からないこともあるものです。そこで、今回は、トイレの換気扇の掃除について、詳しく解説します。
- トイレの換気扇の掃除について
- トイレの換気扇掃除にそろえる道具
- トイレの換気扇掃除の方法
- トイレの換気扇をキレイに保つ方法
- トイレの換気扇掃除でよくある質問
この記事を読むことで、トイレの換気扇の掃除方法が詳しく分かり、効率よく進めることができます。まずは、記事をじっくり読んで参考にしてください。
1.トイレの換気扇の掃除について
最初に、トイレの換気扇の種類やタイプ・どんな汚れがつくかなどを解説します。
1-1.トイレの換気扇の種類やタイプについて
トイレの換気扇にも、さまざまなタイプがあります。主なものに関しては、以下を参考にしてください。
- プロペラ式換気扇:四角形の本体とファン(プロペラファンタイプ)を組み合わせたもので壁に取りつける
- ダクト用換気扇(シロッコファンタイプ):ダクトより排気するタイプで、天井に取りつける
1-2.トイレの換気扇にはどんな汚れがつく?
トイレの換気扇の汚れは、主にホコリです。空気中に舞っているホコリが、換気の際に換気扇に付着します。トイレの空気中には、想像以上にホコリが舞っているものです。洋服や便座カバーなどの布類やトイレットペーパーなどの紙類の繊維が舞い上がり、ホコリとなります。ただし、油性ではないため、比較的取り除きやすい汚れと言えるでしょう。
1-3.トイレの換気扇の汚れを放置するとどうなる?
トイレンの換気扇の汚れを放置すると、汚れが固まってプロペラが回りづらくなります。すると、換気力が落ちてしまい、トイレの空気が入れ替えできなくなるでしょう。また、回りづらくなった状態で換気扇を動かすと、消費電力がかさみます。そのため、電気代が余計にかかるというデメリットもあるのです。換気扇の汚れは放置せず、こまめに掃除して取り除きましょう。
1-4.掃除の頻度はどのくらいが適切?
トイレの換気扇は、1か月に1回程度は行いましょう。普段、トイレ掃除をきちんと行っていれば、キレイな状態を十分に維持できることでしょう。もちろん、汚れが気になるときは頻度を上げても構いません。トイレがホコリっぽいと感じたときは、換気扇も汚れている可能性があるので掃除するといいでしょう。
2.トイレの換気扇掃除にそろえる道具
トイレの換気扇掃除にそろえておきたい道具などについて解説します。
2-1.そろえておくと便利な掃除道具
トイレの換気扇掃除には、以下のような掃除道具をそろえましょう。
- 使い捨ての掃除用シート(ウェットタイプ・ドライタイプの両方)
- 換気扇掃除用液体洗剤(汚れがひどいときのために)
- ドライバーなどの工具類
- 古新聞紙など(取り外した換気扇を置いておくため)
- マスク
- 手袋
- 三角きん
- 脚立
2-2.トイレの換気掃除には洗剤は不要?
トイレの換気扇には、キッチンのような油汚れはつかないため、油汚れ用の洗剤は不要です。しかし、ホコリがたまると水だけでは取りづらくなるため、洗剤を使ったほうがキレイになります。洗剤成分入りの掃除用シートを使うと、簡単です。汚れた部分を中心にふき取ってください。細かい部分の汚れは、中性洗剤をとかした水に換気扇を数十分ほどつけてからすすぐとキレイになります。
3.トイレの換気扇掃除の方法
トイレの換気扇掃除の方法について、準備・手順・タイプ別の注意点などを解説します。
3-1.トイレの換気扇掃除の準備をしよう
まずは、トイレの窓を開け、風とおしをよくしてください。次に、換気扇を外しましょう。プロペラ式の換気扇の取り外し方法については、以下を参考にしてください。
- 安全を確認し脚立に上る
- プラグを抜いて電源を落とす
- 換気扇カバーを外す
- 換気扇の羽根を押さえながら中央のつまみを回して外す
3-2.トイレの換気扇掃除の手順
換気扇を外した後は、以下の手順で掃除を進めましょう。
- 換気扇を外した部分のホコリはハンディータイプの掃除機やはたきなどで取る
- 換気扇カバー・羽根などの汚れをウェットシートなどでふき取る
- 取れない汚れは中性洗剤を入れた水に数十分つけてから洗い流す
- よく乾かしてから元どおりに取りつけて完了
3-3.プロペラ式換気扇の掃除の注意点
プロペラ式換気扇は、プロペラを取り外すときに破損しやすいので注意してください。また、カバーの取り外しの際に爪を折ってしまいがちです。取り外すときは、ゆっくりと確実に行いましょう。
3-4.ダクト用換気扇の掃除の注意点
ダクト用換気扇は天井に取りつけてあるため、取り外しの際の安全確保に注意しましょう。また、取り外すときにホコリが内部から落ちてくることがあります。ホコリが目や口に入らないように気をつけて作業してください。
4.トイレの換気扇をキレイに保つ方法
トイレの換気扇をキレイに保つ方法を詳しく解説します。
4-1.トイレの換気扇の汚れを防止する方法
トイレの換気扇の汚れ防止には、空気中のホコリや湿気を少なくしましょう。空気中のホコリは、主に繊維です。こまめに掃除をすることと、繊維が出にくいカバー類を使用するなどに気をつけましょう。晴れた日には、窓を開けて湿気を逃がす・便器のふたはいつでも閉めておくなどの点に心がけてください。汚いトイレは、換気扇も汚れやすいのです。常にキレイに使うことを意識し、汚れたらすぐに掃除を行いましょう。
4-2.キレイに保つ使い方や注意点
換気扇をキレイに保つためには、換気扇カバーをつけることがおすすめです。定期的にカバーを交換するだけで、常にキレイに保つことができます。また、換気扇を使わなければ汚れないだろうというのは間違いです。使わなくても、ホコリや汚れは徐々にたまります。換気扇を長期間使わないと、たまった汚れが原因で動きが悪くなったり故障の原因になったりするので注意しましょう。
5.トイレの換気扇掃除でよくある質問
最後に、トイレの換気扇掃除でよくある質問に回答します。それぞれの内容を確認し、参考にしてください。
Q.布製のカバーを使わなければ換気扇が汚れにくいのですか?
A.布製のカバーを使わなくても、洋服やトイレットペーパーから繊維が出ます。しかし、ホコリの総量を抑えるという意味では、布製のカバーを使わないほうがベストでしょう。ただし、繊維が出にくいカバーもあります。換気扇の汚れを過度に気にしすぎるよりも、こまめに掃除するほうが効果的です。
Q.換気扇を取り外すときの注意点は?
A.換気扇は高い位置にあるため、多くの場合で、脚立などを使用することになるでしょう、脚立の上り下りの際に、ケガをしないように気をつけてください。また、換気扇を取り外す前には、必ず電源を切って作動しないようにしておきましょう。電源を切らずに作業を行うと、換気扇が作動して手などが巻き込まれてケガをする原因になります。
Q.トイレに窓があれば換気扇を撤去してもいいのでは?
A.窓があっても、十分な換気ができるとは限りません。また、換気扇は、トイレの空気をキレイに入れ替えるだけでなく、臭いの防止にも役立っています。トイレには、窓があっても換気扇も必要です。掃除が面倒だからという理由で撤去するのはやめましょう。
Q.トイレの換気扇の寿命は?
A.トイレの換気扇は、約10年で寿命を迎えます。ただし、24時間稼働している・汚れを放置しているなどの場合は、10年に満たないこともあるでしょう。寿命を迎えた換気扇は、異音がしたり動作が不安定になったりします。そのまま使い続けると、モーター部分の異常加熱によるショートなども心配になるため、早めに交換を検討してください。
Q.高齢でトイレの換気扇の掃除がつらいのですが?
A.たとえば、ハウスクリーニング業者に、換気扇の掃除を依頼することも考えましょう。数千円程度~の予算で依頼できます。換気扇だけでなく、トイレ全体や風呂場・キッチンなど、普段の掃除で手が回りにくい部分を中心に依頼してもいいでしょう。費用がかかっても、プロに掃除してもらうと仕上がりが違うだけでなく、今後の掃除も楽になります。
まとめ
今回は、トイレの換気扇について詳しく解説しました。トイレの換気をよくするためにも、換気扇には重要な役割があります。しかし、汚れやホコリがたまっていると換気扇の機能が十分に働かなくなってしまうため、常にキレイに掃除しましょう。掃除をするときには、電源を切り、安全を確認してから行ってください。なお、換気扇は自分で掃除するほかにも、ハウスクリーニング代行業者に依頼することもできます。忙しくて掃除をする時間がないなどお困りの場合は、トイレ全体の掃除も同時に依頼することを含め、検討してみるといいでしょう。