毎日掃除をしたくても、「時間がない」「面倒くさい」と、つい後回しにしてしまうことはありませんか? 掃除は、どちらかというと苦手という人は多いものです。しかし、掃除をしないままだと汚れがたまり、ますます掃除しにくくなるばかりか、健康を損なう恐れもあります。そこでおすすめしたいのは、毎日の掃除を習慣にしてしまうことです。習慣化することでストレスなく掃除することができ、いつでも家の中をきれいに保つことができます。この記事では、掃除を習慣化する方法をご紹介しましょう。
- 掃除と習慣について
- 掃除を習慣づける方法とは
- 掃除を習慣づけるコツ
- よくある質問
この記事を読むことで、掃除を習慣づける考え方や習慣化のコツが分かります。日々の生活に取り入れて、清潔で気持ちよい暮らしを目指しましょう。
1.掃除と習慣について
まずは掃除についての基礎知識と習慣について説明します。
1-1.掃除をしないとどうなるか
掃除とは、ごみやほこり、汚れを取り除いてきれいにすることです。つまり、掃除をしないと、ごみやほこりがたまります。さらに、人やペットからは、毎日毛やアカ・フケなどが落ちるのです。これらが混ざり合うと、ダニやカビの温床にもなってしまいます。これはハウスダストとも呼ばれ、アレルギーの原因ともなるのです。
また、キッチンやトイレ・お風呂・洗面所など水回りは毎日汚れます。掃除をしないと水垢がたまり、雑菌の繁殖によってぬめりが出たり、カビが発生したりするでしょう。蓄積した汚れは見た目も汚く、時間がたつほど落としにくくなってしまうのです。
1-2.掃除の悩み
掃除をした方がいいことは分かっていても、毎日すべてをきれいにするのは大変だと思う方もいるでしょう。掃除の悩みで多いのが、「時間がない」「掃除をしてもすぐに汚れる」「掃除の仕方が分からない」「面倒くさい」などです。掃除が苦手な人にとっては、掃除をすること自体がストレスになり、何かと理由をつけて後回しにしがちでしょう。こうした悩みを解決できるのが、掃除の習慣化です。
1-3.掃除と習慣について
掃除は一度やれば終わりというわけではありません。生活していると、毎日ほこりや汚れは発生するので、継続的に掃除をする必要があるのです。では、どうすれば面倒な掃除を続けることができるでしょう。それは、掃除を習慣にしてしまうことです。歯みがきをするのと同じように、毎日の習慣にしてしまうことで、いちいち「掃除をしなければ」とか「掃除が大変」という感情を抱くことなく、自然と掃除ができるようになります。
また、毎日掃除をすれば汚れがたまることもないため、掃除の時間を短縮できるのです。強力な洗剤を用意する必要もありません。しかも、家の中は常にきれいな状態をキープすることができ、いつでも友だちを呼べるようになるのです。
2.掃除を習慣づける方法とは
メリットがたくさんある掃除の習慣化ですが、どうしたら習慣づけることができるでしょう。
2-1.習慣づける考え方
掃除の習慣をつけるには、まず考え方から変えていきましょう。
2-1-1.完璧にしなくてもOK
掃除に限らず、何かを習慣化しようとしたときに大切なのは、まず「心理的ハードルを下げる」ということです。「完璧でなくてもOK」とし、自分の負担にならない程度に少しずつ始めましょう。
2-1-2.掃除をイベント化しない
普段掃除をしない人は、掃除というと身構えてしまいがちです。掃除は、「大掃除」や「お風呂のカビ取り」などのように、たまに気合を入れてやる特別な「イベント」として扱うのではなく、毎日やるべき日課として、捉えてみましょう。
2-1-3.時間をかけない
忙しい人にとって、毎日特別に掃除の時間を取るのは大変でしょう。考え方としては、わざわざ時間を取らなくてもいいのです。たとえばレンジをかけている間に周りを拭くという具合に、「ついで」や「ながら」を利用して、習慣化してしまいましょう。
2-2.掃除の習慣化、3つの方法
2-2-1.使ったらすぐ「ついで掃除」
毎日使う場所は、使ったついでに掃除をすることで習慣化できます。基本は「使ったらすぐ掃除」をすることです。たとえば調理をしたら油汚れをさっと拭く、歯みがきの後に洗面台と鏡をさっと拭くなど、使ったタイミングですぐに掃除をします。こうして「ついで掃除」を続けると、「掃除が面倒」という気持ちがだいぶ薄らぐでしょう。
2-2-2.作業を分ける「プチ掃除」
「ついで掃除」とセットで実行するといいのが「作業を分ける」方法です。たとえばトイレなら、朝入ったついでに掃除をすることにして、便座・便器の中・手洗い・床など、毎日1か所ずつきれいにしていきます。リビングは、今日は棚の上・テレビの周り・ソファの周り・床・照明などに分けるのです。作業を分けることで1回あたりにかかる時間が短く、取り組みやすくなります。1つの場所につき1週間程度で一通りきれいになるように分けてみましょう。
2-2-3.友だちを呼ぶ「おもてなし掃除」
友だちを家に招くなど、掃除せざるをえない状況をつくる方法を試してもいいでしょう。こうすることで、なかば強制的にでも掃除をするようになります。定期的に計画すると、きれいな状態を保つことができるのでおすすめです。ママ友とお茶会をする・子どもの友だちを呼ぶ・家飲み会をするなど、名目は何でもいいので、月に1回は人を呼ぶように計画してみましょう。
3.掃除を習慣づけるコツ
掃除の習慣を身につけるためのコツと便利な道具をご紹介します。
3-1.掃除道具は掃除場所の近くに
「ついで掃除」を続けるコツは、いつでもさっと掃除ができるように、掃除道具は掃除をする場所の近くに置いておくことです。掃除道具置き場が遠いと、いちいち取りに行くのが面倒になってしまいます。このときの道具は、専用の洗剤などは必要ありません。ハンディモップや古タオルを切ったものなど、使い捨てのもので十分でしょう。
3-2.リストアップする
掃除の作業を分けるときに、掃除する場所をリストアップすれば、やり残しを防ぐことができます。それを曜日ごとに整理して、毎日の作業は5分程度で済む分量にしておくのです。掃除に慣れてきたら、月に1回を目安に、10~15分程度かけてしっかりとやる掃除を組み込んでもいいでしょう。たとえば、鏡や窓をみがく、排水口や風呂がまの掃除などです。
3-3.すでにある習慣にプラスする
朝起きて顔を洗う・歯をみがくなど、すでに習慣になっているものにプラスすることで、新しい習慣が身につきやすくなります。以下の例を参考にしてください。
- 歯みがきにプラスして洗面所の掃除をする
- 食器洗いにプラスして蛇口をみがく
- 子どもの送り出しにプラスして玄関を掃く
- 洗濯の前に洗面所のタオルで洗面台を拭く
3-4.あるといい道具
掃除の面倒くささを解消するために、おすすめの道具を紹介します。
- コードレス掃除機:子どもの食べこぼしなど、さっと取り出せてすぐに掃除機をかけることができる
- ハンディモップ:ほこりをからめ取ることができるので、静電気が起きやすい家電品周りや照明器具など高いところの掃除に便利
- フローリングワイパー:床のついで掃除に重宝。フローリングワイパーでさっと拭いておくだけで、掃除機の出番も減らすことができる。ドライとウェットを両方用意しておきたい
- 古タオル:小さく切ってストックしておけば、キッチンの油汚れなどさっと拭いてすぐに捨てられるので便利
- マイクロファイバークロス:蛇口や鏡などを磨くのに便利。ピカピカになるのでやる気がでる
3-5.注意点
掃除をする際には、片付けをすることも大切です。片付いていない部屋は、いくら掃除をしてもきれいになった感じがしません。ものを減らすことで、掃除は格段にやりやすくなります。床にものを置かない、出しっぱなしにしない、などルールを作り、実践しましょう。
4.よくある質問
掃除の習慣化についてよくある質問をまとめました。
Q.三日坊主の人でも掃除の習慣は身につきますか?
A.「掃除をしよう」と思うと負担になるので、「ついでにちょっと拭く」ことから始めてみましょう。掃除への心理的ハードルを下げ、簡単なことから取り組むことで続けることができます。
Q.リバウンドしないでしょうか?
A.無理をして一気に掃除をすると、リバウンドする可能性があります。リバウンドしないためには、少しずつ毎日の日課に取り入れ、習慣化することが大切です。体調や仕事の都合で掃除ができない日が続いても、焦らずに少しずつ続けましょう。
Q.ものが多すぎて掃除がうまくできません。
A.掃除をする前に不用品やゴミを片付けましょう。ものが多いと掃除の効率が下がります。いらないものを捨てることも、ついでに習慣化するといいでしょう。
Q.子どもがいるので、掃除をしてもすぐに汚れてしまいます。
A.汚れたときがチャンスです。すぐにプチ掃除をしましょう。汚れをストレスととらえず、当たり前のこととして日課にしてしまうことです。
Q.汚れがたまっているので、「ついで掃除」ではきれいになりそうもありません。
A.汚れがたまっている場合は一度しっかり掃除をする必要があります。しかし、掃除が習慣化していないと、またすぐに汚れてしまうでしょう。そこで、まずは体が「掃除をする」という行動に慣れるように、簡単な「ついで掃除」から始めるといいのです。慣れてきたら、しっかりと掃除をすることもできるでしょう。
まとめ
習慣を身につけると、意志の力を使わずに行動できるところが強みです。掃除が苦手な人ほど、習慣化するといいでしょう。小さく簡単なところから始めて、少しずつ続けることで、掃除の習慣は身につきます。「ついで掃除」や「プチ掃除」をうまく取り入れ、きれいな状態をキープして気持ちよい毎日を送りましょう。