キッチン周りの掃除はただでさえ気が重いものですが、冷蔵庫の掃除は特に大変でしょう。何が入っているのか把握できない冷蔵庫・においや汚れが染みついてしまった冷蔵庫は、この機会に大掃除をして、スッキリきれいにリセットしましょう。

今回は、冷蔵庫の掃除のポイント・準備や段取りの注意点などをご紹介します。

  1. 冷蔵庫の掃除方法は?
  2. 冷蔵庫のきれいに保つには?
  3. よくある質問

年末に冷蔵庫の大掃除をしたいと思っている方は、掃除前に一度この記事に目を通してみてください。より楽に・短時間で冷蔵庫を掃除することができるでしょう。また、普段から冷蔵庫をきれいに保つコツや、汚れをつけない方法もご紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

1.冷蔵庫の掃除方法は?

それでは、実際の冷蔵庫を掃除するときの方法やコツなどをご説明します。

1-1.用意するもの

冷蔵庫の掃除には、以下のものがあると便利です。

  • お湯
  • 重曹(食品が触れる部分の掃除の洗剤として)
  • アルコールスプレー(キッチン周りで使えるもの)
  • ふきん(多めに)
  • ティッシュ
  • 汚れ防止用のシート(チラシ・新聞でOK)
  • 保冷剤

1-2.準備・注意点

冷蔵庫を掃除する前には、準備が必要です。上記でご紹介したものを用意しておくと共に、下記にも注意してください。

  • 新聞やチラシなどを床に敷き、作業スペースを確保する(庫内からは大量のものが出てくるため一時置き場として)
  • 段取りを把握しておく(よりスムーズに冷蔵庫掃除を終わらせるため)
  • 流しを空けておく(大きな洗い物がたくさん出るため)

1-3.掃除の手順

1-3-1.冷蔵庫の外側の掃除

冷蔵庫の掃除は上と外側からおこないましょう。庫内に汚れが入るのを防ぐためです。天板上や側面・扉表面のホコリを落とします。しぶとい汚れは、お湯100mlあたりに重曹小さじ1杯程度を溶かした液体をつけて拭くとすぐに取れるでしょう。手アカ汚れには、アルコールスプレーが便利です。

1-3-2.冷蔵庫内

冷蔵庫の中身をすべて取り出しておきます。室温が高い場合は保冷剤を使って食品を冷やしましょう。庫内で冷えて落ちにくくなってしまった汚れは、お湯や重曹でゆるめながら落とすとよいでしょう。油などのシミ汚れはふきんなど布類で落とし、ホコリや食べかすなど固形のゴミ類はティッシュでくるんで取るなど、道具を使い分けると楽です。

1-3-3.冷凍庫内

冷凍庫の掃除は、なるべく時間をかけないように手早く済ませましょう。冷凍庫内の食品もすべて取り出し保冷剤で冷やしておきます。冷凍庫内の仕切りや器など、取り外せる場合は取り外してぬるま湯で水洗いしたほうがかえって早く終わるでしょう。

1-4.冷蔵庫掃除のポイント

冷蔵庫掃除は、スピードが命です。冷蔵庫・冷凍庫は、別々に掃除しましょう。中途半端に庫内にものを残しておくと、効率が悪いので一つ残らず外に出すほうがおすすめです。また、事前に食品を減らしておくことで作業を早く終わらせることができます。家族に手伝ってもらえばさらに時短になるでしょう。その場合は段取りを共有しておいてください。

1-5.掃除の頻度は?

冷蔵庫の掃除は、内容ごとに頻度を決めておこなうのがポイントです。

  • 毎日:汚れた箇所をサっと拭く
  • 週に1回以上:庫内の食品の点検(賞味期限)・冷蔵庫の扉表面を拭く・庫内の見えるところを軽く拭く・製氷機を軽く洗う
  • 月に1回以上:冷凍庫の食品の点検・保存食品類を食べきる(いったんリセットする)
  • 年に1回以上:中身をすべて出し、庫内を拭く・庫内や天板上のシートを交換する(※後述)・消臭剤類を交換する

2.冷蔵庫をきれいに保つには?

せっかくきれいに掃除した冷蔵庫は、できれば、きれいなまま使いたいものです。きれいに保つコツやポイントをお伝えします。

2-1.日常の清掃ポイント

冷蔵庫内は、すぐに汚れがついてしまいます。だからこそ毎日ちょっとした掃除をすることで、大掃除の際の手間を減らすことができるのです。汚れは時間がたつほど落としにくくなってしまうので、汚れたら「すぐに」掃除することがポイントになります。

2-2.きれいに保つためのコツ

上記でご紹介したシートを利用することで、冷蔵庫をきれいに保ち掃除を楽にすることができます。冷蔵庫の天板部分は意外にホコリなどの汚れがたまるので、新聞紙・チラシ・ラップなどをシート状に敷いてカバーしておくとよいでしょう。年に数回交換するだけで拭き掃除なしで汚れが取れます。庫内も、専用のシートでなくてもチラシやトレーなどを活用することで、庫内清掃を楽にできるのです。大掃除の際はシート類を交換するだけ、もしくはトレーを取り外して洗うことができるため、掃除の際に冷蔵庫を開けっ放しにする時間を大幅に短縮することができます。

2-3.注意点

冷蔵庫をきれいに保つには、上記のように汚れをすぐに落としたり、シート類を使って汚れにくい仕組みを作ると同時に、汚れを庫内に持ち込まない工夫も必要になります。お鍋やお皿の底についた汚れや、ジュースやドレッシングなどの液だれをそのまま庫内に入れている方は要注意です。庫内に入れる前にサっと拭く習慣をつけましょう。

3.よくある質問

Q.冷蔵庫の掃除の際は、電源を切ったほうがいい?
A.冷蔵庫と冷凍庫は別に掃除するほうが、効率があがります。つまり、冷蔵庫を掃除している間は冷凍庫にはものが入っているため、電源は切らないほうがいいでしょう。なるべく短時間で終わらせるようにしてください。

Q.子供が冷蔵庫をすぐに汚してしまうのですが
A.子供にも掃除の習慣や、お皿などを拭いてから冷蔵庫に戻すという習慣をつけさせてあげてください。掃除しやすい仕組みとして、子供専用のかわいいふきんを冷蔵庫の近くに用意しておくなどの方法はいかがでしょうか。完全にきれいにするのは難しくても、なるべく汚さない工夫や自分で掃除する意識を学ばせることが大切です。

Q.冷蔵庫の消毒方法は?
A.キッチン周りで使えるアルコールスプレーがおすすめです。最近では、子供やペットがなめても大丈夫なものも販売されていますので、薬局などで探してみてください。

Q.冷凍庫がにおうのですが
A.冷凍庫独特のにおいは、庫内の食品・ビニール類・製氷機のカビなどが原因とされています。こまめに掃除することで、においが定着するのを防ぐことができるでしょう。すでについてしまったにおいは、熱めのお湯につけたふきんで庫内を拭いたり、アルコール除菌をおこなうことで抑えることができます。

Q.冷凍庫の製氷機はどうやって掃除するの?
A.常に水が入りっぱなしの製氷機はカビやにおいの原因になります。週に1度は掃除したいものです。自動製氷機専用の洗剤も販売されていますので、定期的に使用するとよいでしょう。氷をあまり使用しない時期は、水を抜いたり定期的に氷を捨てたりして、水や氷を長時間放置しない工夫が必要です。

まとめ

冷蔵庫の掃除方法やポイントについてご紹介しました。冷蔵庫は、日ごろからのこまめな掃除と、年に数回の大掃除が大切です。冷蔵庫は毎日使うものですので、きれいにしておくと普段の家事が楽しくなったり、スッキリとした気持ちで過ごしたりすることができるでしょう。冷蔵庫を開けっ放しにすることに抵抗がある方も多いかもしれませんが、定期的に大掃除をすることで冷蔵庫をより有効活用することができるのです。