部屋をきれいにするには収納スペースが必要です。しかし、家の収納スペースは限られています。収納が必要だからといって、収納用の家具を購入すると、部屋がさらに狭くなるでしょう。そこで考えてみたいのが、屋根裏収納の活用です。上手に屋根裏収納の活用法をあてはめるなら、部屋をさらに広く使えます。それでは、屋根裏収納のメリットとデメリットを考えてみましょう。

  1. 屋根裏収納のメリットと活用方法
  2. 屋根裏収納のデメリット
  3. 屋根裏収納で気をつけたいポイント

1.屋根裏収納のメリットと活用方法

1-1.収納スペースが広がる屋根裏収納

屋根裏は通常使い道がありません。屋根裏を部屋として使うには、寒暖の差がありすぎます。ですから、屋根裏を収納スペースとして活用するのは賢い方法です。通常、家には屋根裏にアクセスする開口部があります。大規模な工事をしなくても、収納スペースとしてすぐに使うことができるのです。屋根裏が高い家であれば、ウォークインクローゼットとしてリフォームもできます。

1-2.屋根裏収納の活用方法

屋根裏収納を活用するには、収納スペースとしてリフォームすることをおすすめします。屋根裏には断熱材や梁(はり)があるため、収納スペースとしてリフォームせずに、ただものを入れることはおすすめできません。とはいっても、収納するものが少ないなら、ベニヤ板を断熱材の上に載せるだけでもよいでしょう。また、屋根裏収納へアクセスする開口部にも気をつけてください。出し入れが多いと、屋根裏へアクセスするための開口部分が傷みます。屋根裏収納への出し入れが多いなら、頑丈な開口部に付け替えるか、大きな開口部にするのがよいでしょう。

1-3.屋根裏に収納できるもの

屋根裏には、寒暖の差に影響を受けないものを収納してください。また、屋根裏には、頻繁には使わないが、必要なものを収納しましょう。収納場所があるからと言って、不要なものを収納しないようにしてください。また、頻繁に使用するものは、屋根裏収納ではなく、別の収納場所に収納しましょう。。また、地震などによる家屋の耐久性を考えて、重いものは収納しないでください。軽いもの、長尺なものなどを収納しましょう。

2.屋根裏収納のデメリット

2-1.出し入れがしにくい

屋根裏収納のデメリットは、出し入れがしにくいことです。もちろん、屋根裏にアクセスするために階段なども増設できますが、階段の出し入れにも手間がかかります。階段やはしごを設置するスペースも場所をとるものです。そのため、頻繁に出し入れをするものは収納できません。頻繁に出し入れするものの収納スペースが足りないなら、現在の収納スペースに保管してあるものを見なす必要があります。不用品を処分すれば、十分な収納スペースを確保できることもあるからです。

2-2.収納できるものが限られる

屋根裏は外気の影響を直接受けます。そのため、温度差に影響を受けるものや電子機器などは屋根裏に収納できません。また、安全面を考えても、重いものを収納するのは危険です。ですから、屋根裏収納には、温度差による影響がないもの、また、軽いものしか収納できません。このように、収納するものが限定されるという点が、ほかの収納スペースと異なるデメリットと言えるでしょう。

2-3.出し入れの安全にも注意

屋根裏収納での出し入れは、はしごや脚立を用いることが多いでしょう。ですから、出し入れの際には常に危険が伴います。必ず、はしごや脚立を押さえる人と一緒に出し入れの作業をしてください。天井ほどの高さでも、落ちるなら重大な事故になりかねません。

3.屋根裏収納で気をつけたいポイント

3-1.収納スペースの施工には注意しよう

屋根裏には電気の配線が行き巡っています。ですから、安易に屋根裏に入り込むことは危険です。断熱材も大切な建材ですから、収納スペース確保のために、断熱材をめくりあげないでください。また、天井の素材は軽く、割れやすいものです。直接天井の素材に収納物を置くのは避けてください。梁(はり)などのしっかりした土台の上に板を敷きましょう。可能であれば、リフォーム会社に屋根裏スペースの施工を依頼してください。開口部も取り出しやすいように工夫しましょう。

3-2.温度や害虫に注意しよう

屋根裏の温度差は激しいものです。特に夏場の温度は、サウナほどの暑さになります。また、屋根のわきから吹き込む雨風の影響にも注意してください。屋根裏は家の中よりも、ねずみなどの害虫の影響を受けやすい場所です。害虫対策もしっかりと行いましょう。温度対策や害虫対策のためにも、屋根裏収納のスペースは収納用としてリフォームをするのがおすすめです。

3-3.不要品の処分を計画的にしよう

収納スペースが増えたときに注意しなければならないのは、不必要なものをためこむことです。不要なものをためていては、すぐに収納スペースは足りなくなります。ですから、収納スペースの活用で最も大切なのは、不要品をしっかりと処分することなのです。そのため、収納スペースの必要があるなら、まずは不要品を処分することから始めましょう。必要なものと不要なものをしっかりと分類してください。不要品を処分したあとに、実は収納スペースを広げる必要がないことに気づく場合もあるようです。不要品は不用品買い取り業者に依頼して引き取ってもらいましょう。自分では不要だと思っていても、思わぬ値段で買い取ってくれることもあります。また、不要なものをまとめて処分できるため、時間の節約にもなるでしょう。

まとめ

屋根裏収納を上手に使うなら、収納スペースはぐっと広がります。また、部屋をより広く使うことができるでしょう。

屋根裏収納で注意するべきポイントは、

  • 収納するものを選ぶ
  • 出し入れの安全を確認する
  • 温度や害虫対策を徹底する

などがあります。

不要品をきちんと処分すれば、収納スペースの不足に悩まずに済むでしょう。定期的に収納スペースを見なおして、不用品を処分することをおすすめします。