掃除は、好き嫌いがはっきりと分かれやすい家事です。
大好きという方がいる一方で、「できるなら、一生掃除などやりたくない」という方もいるでしょう。
しかし、掃除をしなければどんなに注意深く暮らしていても、部屋は散らかります。
汚れた部屋に帰ってくるのはなかなかつらいもの。
そこで、今回は掃除嫌いを克服する方法をご紹介しましょう。
掃除嫌い、という方には共通点があることが多いのです。
それはいったい何でしょうか?
答えは、この記事を読めば分かりますよ。

  1. 掃除が苦手になる理由は?
  2. 掃除嫌いを克服する方法
  3. 掃除がやる気になるコツ
  4. おわりに

1.掃除が苦手になる理由は?

掃除嫌いを克服する方法をご紹介する前に、掃除に苦手意識を持ってしまう理由をご紹介しましょう。
お心当たりのある方もいると思います。

1-1.散らかりきってから掃除をする

整理整頓された部屋は、掃除も簡単です。
逆に、たなやテーブル、さらに床までものが散乱している部屋を掃除するのは時間も手間もかかるでしょう。
足のふみばもないほど散らかった部屋を「汚部屋」というそうですが、そこまで汚れてしまうと片付けだけでも1日かかります。
「掃除は億劫(おっくう)で面倒なもの」と思いこんでいる方は、部屋が限界まで散らかってから掃除をする人が多いのです。

1-2.掃除道具がそろっていない

掃除用具というと掃除機やぞうきん、ほうきなどがあります。
ひとり暮らしの場合は掃除機だけがあるというお宅もあるでしょう。
しかし、掃除機だけでは取りきれない汚れもたくさんあります。
掃除をしたいと思っても、掃除道具がなければやる気もすぐにしぼんでしまうでしょう。
また、せっかく掃除用具がそろっていても取りだしにくい場所にしまってあっては同じことです。

1-3.ものがたくさんありすぎる

ものは、たくさんあるほど整理整頓が大変です。
収納場所も不足しやすく、収まりきらなかったものがたなの上やテーブルの上に雑然と置いてある、というお宅もあるでしょう。
ものがたくさんあれば、掃除をするのも当然大変になります。
小さい隙間がたくさんあり、汚れやほこりがそこにたまるため、「きちんと掃除機をかけているのに汚い」と感じやすいのです。
また、ものがたくさんあればそれだけ散らかりやすいので、片付けも大変になります。

2.掃除嫌いを克服する方法

では、掃除嫌いはどうすれば克服できるのでしょうか?
この項では、その方法の一例をご紹介します。
実践できそうなものは、ぜひ参考にしてください。

2-1.家じゅうを一度に掃除しようとしない

ひとり暮らし向けのワンルームでも、すみずみまできれいにしようと思えば数時間はかかります。
社会人でひとり暮らしの方は、休日にまとめて掃除をする人も多いでしょう。
そのたびにそれだけ時間をかけていれば、休日が掃除でつぶれてしまいます。
掃除が苦手な方は、まず1か所をきれいにしてみましょう。
床でもテーブルの上でもかまいません。
家じゅうが散らかりきっているよりも一か所でもきれいなところがあれば、それだけ過ごしやすいでしょう。
また、やる気が出ないときでも「ここだけ」と場所を区切れば、体も動きやすいのです。

2-2.汚したらすぐに掃除をする習慣をつける

汚れが一番落ちやすいのは、ついた直後です。
ですから、汚したらすぐに掃除をする習慣をつけましょう。
なんだか面倒くさそうと思う方もいるかもしれません。
しかし、使う度に汚れる場所というのは、限られています。
一番は水回り、そして二番目はテーブルの上です。
洗面所やキッチンは、使った後に速乾性のタオルや台ふきですぐに拭きましょう。
テーブルの上も、食事を取ったらすぐに拭けば汚れが落ちます。
お風呂の場合は使った後シャワーで水を流して換気扇をかけておけば、汚れにくいでしょう。
トイレも同じように汚したらブラシでさっとこすります。
そうすれば、「汚れがこびりついて取れない」ということもなくなるでしょう。

2-3.ものを整理整頓する習慣をつける

掃除が苦手な方は、「片付け」と「掃除」を一緒に行っている方が多いのです。
部屋中に散らかったものを元あった場所に戻すのは、掃除ではありません。
片付けです。
毎回掃除の前に時間をかけて片付けをしていては、掃除まで手が回らないでしょう。
ですから、整理整頓は常に行う習慣をつけてください。
といっても難しいことはありません。
ものの置き場所をしっかりと決めておけば、使ったらそこに戻せばよいのです。
ものが多すぎてどこに何をしまってよいのか分からないという場合は、ものを減らしましょう。
使っていないものや捨てる機会を逃しているものは、思いきって捨ててください。
1年以上使っていない雑貨や着ていない服などは、もう使う機会はほとんどないと考えてよいでしょう。
ものが少なくなれば、それだけ管理も整理整頓も楽になります。

3.掃除がやる気になるコツ

この項では、掃除のモチベーションをあげるコツをご紹介しましょう。
ちょっとしたことでもやる気が出るのです。

3-1.人を招待する予定を入れる

人を家に招待することになれば、どうしても掃除が必要です。
気のおけない友人でも、散らかりきった部屋は見せたくないでしょう。
たとえ一か所しか掃除ができなかったとしても、きれいな場所ができればモチベーションもアップします。

3-2.花やきれいな小物を飾る

花を飾るようになったら、掃除をする習慣がついたという方も少なくありません。
小さな鉢植えでも、花があるだけで部屋が明るくなるでしょう。
すると、部屋の汚れも目立ってくるのです。
ですから、「花を飾るのにふさわしい部屋にしよう」と掃除のモチベーションもアップしやすいでしょう。
この時期、花屋やホームセンターに行けばお手ごろ価格の鉢植えがたくさん販売されています。
ぜひお気に入りのひと鉢を探してみましょう。

3-3.ごほうびを用意する

掃除が終わったら、おいしいお菓子とお茶でティータイムを楽しむ。
前から見たかった映画のDVDを見るなど、ごほうびを用意しましょう。
そうすれば、モチベーションもアップします。
また、掃除は計画的に行いましょう。
あちこち手をつければどれも中途半端に終わってしまいます。
ですから、「ここ」と決めた場所を徹底してきれいにすれば、その一か所だけは掃除が必ず終わるでしょう。
時間があるならばもう一か所きれいにしてみればよいのです。
きれいになった部屋を見れば達成感も味わえますよ。

4.おわりに

いかがでしたか?今回は、掃除嫌いを克服する方法についてご紹介しました。
一度部屋をきれいにすると、汚すのをためらうようになるもの。
ですから、いつもきちんと片付いている部屋は、自然と汚れにくくなるそうです。
また、家のありとあらゆる場所に掃除道具を置いておくのも、掃除嫌いを克服する有効な方法でしょう。
といっても、古いタオルを切ったものでも十分です。
汚れを見つけたらそれでさっと拭き、そのまま捨てれば手も汚れません。
掃除が苦手な方は、掃除を大変なもの、つらいものと思いがちです。
しかし、手洗いやうがいと同じように日々の習慣と思えば、それほど大変ではありません。
最初は面倒くさく思えるかもしれませんが、汚れを見つけたら拭く、使ったものはしまうことを習慣づけていくうちに苦にならなくなるでしょう。
きれいな家で暮らす心地よさを実感すれば、やがて掃除も楽しくなります。
がんばってみましょう。