壁紙が汚れているだけで部屋の印象は大きく変わってしまいます。壁紙の汚れが目立ってきて、なんとかしたいと思っている方も多いでしょう。
壁紙は掃除方法を間違えると、破けてしまう可能性もあります。最悪の場合、壁紙を貼り直さなければいけないことにもなるため、慎重に掃除を進めることが大切です。壁紙をきれいにするためには、汚れの種類や壁紙の素材に合わせて正しい方法で掃除をする必要があります。
そこで今回は、壁紙の素材や汚れに種類に合わせた掃除方法を紹介しましょう。
- 壁紙が汚れる原因は?
- 汚れの種類別! 壁紙の汚れを落とす方法
- 壁紙の汚れを防ぐ方法
この記事を読めば、壁紙を傷つけずにキレイにする方法がよく分かります。壁紙の汚れに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてくださいね。
1.壁紙が汚れる原因は?
はじめに、壁紙が汚れる主な原因を解説していきます。
1-1.ホコリ
空気中のホコリが壁紙につくことは珍しくありません。ホコリと湿気が混じり合えば、取れない汚れとなって壁紙にこびりつくでしょう。また、部屋の中でタバコを吸うとヤニとホコリが混じり合って、より取れにくい汚れになります。
1-2.子どものいたずら
子どもが壁紙に落書きをしてしまうこともよくあることです。クレヨンやマジックなど落ちにくいもので落書きをされてしまうと、そのまま汚れが残ってしまいます。
1-3.調理中の蒸気や油はね
調理中に鍋やフライパンから立ち上る蒸気には油分が含まれており、壁紙に付着すると汚れになります。もちろん、油はねも汚れの原因です。
1-4.湿気
湿気が多い部屋は、結露が生じやすくなります。壁紙に結露が生じた場合、その跡が汚れとなって残るでしょう。
1-5.手あか
特にスイッチ周りなど、よく人の手が触れる場所は手あかの汚れがつきやすくなります。皮脂は油性の汚れなので、一度こびりついてしまうとなかなか落ちず厄介です。
1-6.喫煙
前述したように、ヤニとホコリがまじりあうと粘性がある厄介な汚れになります。また、タバコのヤニだけでも壁紙の黄ばみの原因となるでしょう。
2.汚れの種類別! 壁紙の汚れを落とす方法
「壁紙の汚れは、業者さんに頼まないと落とせない」あなたがそう思っているとしたら、間違いです。あきらめる必要はありません。ご家庭でも、落とすことは可能です。
2-1.ホコリによる汚れの落とし方
この項では、ホコリが原因の汚れの落とし方を壁紙の種類別に紹介します。
2-1-1.紙の壁紙
紙製の壁紙にホコリがついた場合は、ハタキや掃除機でホコリを取りましょう。ついたばかりのホコリならばそれで十分に落ちます。粘性の汚れは洗剤を溶かしたお湯ですすいだ雑巾を固く絞って拭いてみてください。
2-1-2.ビニール壁紙
ついたばかりのホコリは、壁製の壁紙と同じようにハタキや掃除機で取りましょう。湿気やヤニとまじりあって粘性になった汚れは、住居用の洗剤を使って拭き取ります。最後は、固く絞った雑巾で洗剤を落としてください。
2-1-3.珪藻土の壁紙
ついたばかりのホコリは、ハタキやモップを使い静電気を利用してからめとります。掃除機で吸い取るとノズルが当たって壁紙が痛む可能性があるので気をつけましょう。粘性の汚れは固く絞った雑巾で叩くように拭いて落とします。力を入れすぎないように気をつけましょう。
2-1-4.織物壁紙
ついたばかりのホコリは、はたきや掃除機で絡め取ったり吸い取ったりしてください。粘性になった汚れは、固く絞った雑巾か、柔らかい使い古しの歯ブラシなどを洗剤を溶かしたお湯につけ、優しくこすると取れやすくなります。
2-2.油性の汚れの落とし方
手あか・クレヨン・油はねなど、油脂製の汚れを落とす方法を紹介します。
2-2-1.紙の壁紙
紙製壁紙に油性の汚れがついてしまった場合、柔らかい古歯ブラシに油性汚れを落とす洗剤をつけ、優しくこすってください。汚れが落ちたら固く絞った雑巾で洗剤を落とし、最後に乾拭きをして水分を取ります。なお、重曹ペーストは汚れを広げる可能性があるので、洗剤を用いましょう。
2-2-2.ビニール壁紙
ビニール壁紙は水で拭くことができるので、油汚れ用の洗剤を直接吹きつけ、メラミンスポンジなどでゴシゴシこすってください。表面がつるつるしているので比較的落としやすいでしょう。最後は固く絞った雑巾で洗剤を落とします。
2-2-3.珪藻土壁紙
珪藻土壁紙に油汚れがついた場合は、基本的に紙の壁紙と同じ落とし方をします。しかし、より優しくこすってください。力任せにこすると壁紙が傷んでしまいます。また、範囲の狭い汚れの場合は消しゴムでこすってもいいでしょう。
2-2-4.織物壁紙
こちらも、基本的に紙の壁紙と同じ落とし方をしましょう。壁紙を傷つけないように優しくこすってください。
2-3.ボールペン・油性ペンの落とし方
ボールペン・油性ペンで壁紙に落書きをされた場合、壁紙の材質に関係なく専用の洗剤やマニキュアの除光液で落とすことができます。ただし、壁紙の色によっては色落ちすることがあるので、まずは目立たないところで試してみてください。除光液や専用洗剤は、少量ずつスポンジにつけ、優しくこすってみましょう。
ついたばかりの汚れは、これで落ちます。古くなるほど落ちにくくなるので、気をつけてください。落とし終わったら、ぬるま湯ですすいで固く絞った雑巾で洗剤などを落としましょう。
2-4.タバコのヤニの落とし方
この項では、タバコのヤニが原因の黄ばみ汚れを落とす方法を壁紙別に紹介します。
2-4-1.紙の壁紙
紙の壁紙の場合は、水と重曹を2:1の割合で混ぜた重曹水をスポンジにつけ、固く絞ったものでヤニを落としていきます。範囲が広いので、人手があるといいでしょう。落としたら、今度は乾いた雑巾で水気を拭き取ってください。
2-4-2.ビニール壁紙
ビニール壁紙は、雑巾を重曹水につけて絞ったものをフローリングワイパーにつけて壁をこすっていきましょう。範囲が広い汚れを落とす場合、フローリングワイパーは最も便利です。汚れがなかなか取れない場合は、スポンジでこすり落としましょう。
2-4-3.珪藻土壁紙
珪藻土壁紙の場合は、ヤニの黄ばみが広範囲についてしまうと非常に落としにくくなります。重曹水ですすいで硬く絞った布で、ポンポンと叩くように拭いた後は、すぐに乾いた雑巾で水分を拭き取りましょう。
2-4-4.織物壁紙
織物壁紙にヤニによる黄ばみ汚れがついた場合は、基本的に紙の壁紙と同じ方法で落とします。水分が残らないようにしっかりと拭きとってください。
2-5.カビの落とし方
この項では、壁紙にカビが生えてしまった場合の対処方法を壁紙別に紹介します。
2-5-1.紙の壁紙
紙製壁紙にカビが生えた場合は、壁紙用のカビ除去スプレーでカビを落とした後、エタノールを吹きつけた雑巾でカビが生えたところをこすっておきます。そうすれば、カビ予防になるでしょう。エタノールや専用洗剤は拭きつけ過ぎないように注意してください。
2-5-2.ビニール壁紙
ビニール製壁紙にカビが生えた場合、食用酢と水を1:2で混ぜ合わせたものをスプレーした後で、水と重曹を1:1で混ぜたものをスプレーしてください。しばらく時間を置いた後で固く絞った雑巾でこするとすぐに落ちます。その後は、エタノールをスプレーすれば、カビ予防になるでしょう。
2-5-3.珪藻土壁紙
珪藻土壁紙にカビが生えた場合、壁紙専用の漂白剤を吹きつけた雑巾でカビを叩くように落とします。その後すぐに、お湯で固く絞った雑巾で、叩くようにして漂白剤を落としてください。
2-5-4.織物壁紙
織物壁紙にカビが生えた場合の落とし方は、基本的に紙製の壁紙と同じです。漂白剤は壁紙の色を落としてしまう可能性があるので、必ず壁紙専用のものを用いましょう。
3.壁紙の汚れを防ぐ方法
この項では、壁紙に汚れがつかないようにする方法を紹介します。
3-1.ホコリはこまめに取る
ついたばかりのホコリは、ハタキやモップがあれば簡単に落ちます。ホコリはこまめに落とすことが大切です。掃除する際、まずは壁のホコリを落としてから掃除機をかけましょう。
3-2.手あかはこまめに拭く
スイッチ周りの壁紙はこまめに拭くと、手あかがこびりつく前に落とすことができます。できれば、毎日サッとでも拭く習慣をつけましょう。
3-3.落書きしされそうなところに画用紙を貼る
子どもが落書きをしそうな壁には、大きな画用紙を貼りましょう。そうすれば、子どもは思う存分お絵かきができて、壁紙も守れます。
3-4.キッチン周りには汚れを防ぐグッズを使う
キッチン周りの壁紙には、汚れの付着を防ぐシートなどを貼りましょう。それだけでも汚れがだいぶつきにくくなります。
3-5.タバコを室内で吸わない
壁紙にヤニによる黄ばみの付着を防ぐには、室内でタバコを吸わないことが大切です。これを機に禁煙にチャレンジしてみてもいいでしょう。
まとめ
壁紙の汚れ落としに苦労している方向けに、汚れの上手な落とし方を紹介しました。要点をまとめると、汚れをうまく落とすには、第一に汚れの種類と原因を突き止めること、第二に壁紙の種類と特徴(特性)を知ること、第三に壁紙の特徴と汚れの種類を把握したうえで、最も適した方法を選ぶこと。この3点に集約できます。ご自分で汚れを落とせたときの喜びは、格別のものがあるはずです。ご自宅の壁紙とともに、ご家族の暮らしもリフレッシュできるでしょう。
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