網戸が黒くなったり、ホコリがたまったりしている際は掃除をするタイミングです。網戸の汚れを放置していると、衛生環境が悪くなり、室内に汚れやホコリが舞い込んでしまうことになります。しかし、どのように網戸を掃除すればいいのか、どのくらいの頻度で掃除を行うべきか、網戸の掃除で悩んでいる方は多いでしょう。
そこで、本記事では、網戸の掃除頻度や掃除方法などを解説します。
- 網戸が汚れる原因は?
- 網戸の掃除頻度と役立つ道具
- 網戸の掃除方法
- 網戸の掃除を業者に依頼するには?
- 網戸の掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、網戸が汚れる原因や掃除に役立つ道具なども分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.網戸が汚れる原因は?
まずは、網戸が汚れる原因をチェックしておきましょう。
1-1.外側は土ぼこり・黄砂・排気ガスなど
網戸が汚れる原因は外側と内側によって異なります。外側は外の影響を受けやすい点から、土ぼこり・黄砂・排気ガス・花粉・小さな虫などが原因で汚れやすいのが特徴です。特に、交通量が多い道路に面している網戸は、ほかの場所よりも汚れやすく、すぐに黒くなったり土ぼこりが固まったりしてしまうでしょう。湿気がたまりやすい場所の網戸も水気にホコリが付着しやすく、汚れがたまりやすい傾向にあります。
1-2.内側は室内のホコリ・タバコのヤニなど
網戸の内側は室内のホコリ・タバコのヤニ・キッチンから発生する油分を含んだ煙などが原因で汚れます。内側よりも外側の網戸のほうが汚れると思っている方は多いと思いますが、実は内側も汚れが蓄積されるものです。室内にはさまざまな空気が流れているので、その空気中に含んでいる油分が網戸について油汚れになることもあります。そのため、網戸を掃除する際は外側だけでなく、内側もしっかりときれいにしなければなりません。
2.網戸の掃除頻度と役立つ道具
ここでは、網戸の掃除頻度と役立つ道具を紹介します。
2-1.網戸の掃除頻度は週1回~月1回程度
網戸の掃除頻度は、週に1回~月1回程度が理想です。ただ、週に1回、網戸を外して掃除するのはとても大変ですので、雑巾などで軽く拭き取る程度の掃除で構いません。網戸を外してきれいにする念入りな掃除は、半年に1回程度を目安にするといいでしょう。中には、半年に1回の念入りな掃除だけで十分と考える方もいますが、日ごろの掃除が大切です。ホコリや汚れをこまめに除去することで、室内の空気を清らかに保つことができますし、頑固な汚れを未然に防ぐこともできます。また、網戸掃除の時期としては、花粉シーズンや台風シーズンが過ぎたころがおすすめです。
2-2.大きめのブラシ・ハケ
網戸の掃除に役立つアイテムといえば、大きめブラシとハケです。網戸は細かい網状になっていますが、そこにホコリや汚れが詰まっている可能性があります。それらの汚れを取り除くために、大きめのブラシとハケが大活躍するのです。なお、ブラシはなるべく毛が細く、密度の高いものを選ぶのがポイントとなります。毛が細く密度が高いブラシであるほど、網戸についている汚れをきれいに落とすことができるでしょう。
2-3.網戸専用クロス・網戸用ウェットシート
100円均一ショップやホームセンターなどで、網戸用専用クロスと網戸用ウェットシートが売られています。これらのアイテムは、取り外せない網戸の掃除に便利です。高層マンションやペット可のマンションでは、網戸が取り外せないケースが多いでしょう。日ごろから網戸専用クロスや網戸用ウェットシートでやさしく汚れを拭き取っておけば、そこまでひどく汚れることもありません。また、網戸専用クロスは洗剤不要で使える上に、繰り返し使うことができます。
2-4.伸び縮みができるワイパー
窓も網戸もきれいにできるワイパーが販売されていますが、網戸の掃除におすすめのグッズです。伸び縮みができるタイプで、手が届かない部分でもきれいに掃除できるでしょう。窓と網戸どちらも掃除できるからこそ、それぞれに必要な道具を購入する必要がありません。商品によっては、マイクロファイバーとブラシ繊維が汚れをキャッチし、水だけでピカピカになります。さらに、レバーを引き下げるだけでモップがしぼれるタイプもあり、手も汚さずに網戸掃除ができるでしょう。
3.網戸の掃除方法
ここでは、網戸の掃除方法とポイントを解説します。
3-1.簡単にできる網戸の掃除
週に1回もしくは月に1回行ってほしい簡単な網戸掃除は、以下の手順を参考にしてください。
- ブラシで網戸のホコリ・汚れと溝部分を丁寧に払う
- 水を含んだスポンジで網戸を下から拭きあげる
- 水拭き用の雑巾で網戸を拭う
最初に、網戸についている汚れをブラシで軽く落とすことが大切なポイントです。先に水拭きから始めてしまう方が多いのですが、それはNGな方法となります。ホコリが水に濡れてしまうと重い汚れになってしまい、除去するのに時間と手間がかかってしまうからです。「軽い汚れを取り除くことから始める」という掃除の基本を守って網戸をきれいにしましょう。
3-2.念入りな網戸掃除の手順
年に1回の念入りな網戸掃除の場合は、窓枠から外せる場合と窓枠から外せない場合によって異なります。それぞれの掃除の手順は下記を参考にしてください。
窓枠から外せる場合
- 網戸を取り外し、水が流せる場所に持っていく
- ホースなどで網戸全面に水をかける
- 水に浸したスポンジまたはナイロンブラシに洗剤をつける
- 網戸の両面を縦・横・斜めにこする
- そのまま5~10分ほど放置した後、水で洗い流す
- 網戸の枠を持って軽く水を切り、乾いた雑巾で水気を拭き取る
- 自然乾燥させて完了
窓枠から外せない場合
- 化学モップまたは掃除機でホコリを軽く吸い取る
- 水に浸して固くしぼった雑巾で拭く
- 水に浸してゆるくしぼった2枚の雑巾、または2つのスポンジに洗剤をつける
- 網戸を両面から挟み、縦・横・斜めにこする
- 水に浸して固くしぼった雑巾を使い、汚れや洗剤をきれいに拭き取る
- 乾いた雑巾で水気を拭き取り、しっかりと乾燥させる
3-3.サッシも一緒に掃除しよう!
網戸を掃除する際、サッシもきれいにすることをおすすめします。サッシがきれいな状態だと、窓や網戸の開け閉めがスムーズにできるからです。サッシの掃除方法としては、下記の流れを参考にしてください。
- 最初に掃除機を使って大きなゴミを吸い取る
- 残っている汚れをブラシで掃き出す
- 水に濡らしたスポンジで汚れを落とす
- ペットボトルの水を流してきれいにする
- 最後にきれいなスポンジで仕上げる
サッシの主な汚れは泥やホコリなので洗剤は必要ありません。汚れが頑固でどうしても落ちない場合は、スポンジに食器用洗剤を少量つけてこすってみてください。メラミンスポンジを使うと、より汚れが落ちやすくなりますよ。
4.網戸の掃除を業者に依頼するには?
ここでは、網戸の掃除を業者に依頼する方法を解説します。
4-1.専門業者に依頼するのも選択肢の1つ
網戸の掃除に時間と手間がかかったり、頑固な汚れがついていて落ちなかったりする場合は、専門業者に依頼するのも選択肢の1つです。ハウスクリーニングなどを行っている業者では、網戸や窓周りの掃除も受け付けています。掃除のプロだからこそ、汚れを熟知しているので効果的な道具や洗剤を使いながらスピーディーに掃除してくれるでしょう。また、家中の網戸を掃除するのが大変だったり、引っ越しの原状回復で掃除が必要だったりするケースも専門業者に依頼することをおすすめします。
4-2.網戸掃除の費用は約660円~
網戸掃除を業者に依頼する場合、費用は網戸の範囲・大きさによって異なります。あくまで目安となりますが、だいたいの費用については以下を参考にしてください。
- 小窓0.5㎡未満:約660円~
- 腰高窓0.5~1㎡未満:約990円~
- 掃き出し窓1~2㎡未満:約1,320円~
- 2~3㎡未満:1,650円~
網戸掃除を行っている業者によって作業工程にも違いが出てくるので、費用が異なります。具体的な費用が知りたい方は、複数の業者に無料見積もりを依頼するといいでしょう。安すぎる業者は掃除が不十分で網戸がきれいになっていないなどトラブルの原因になるため、適度な費用で掃除をしてくれる業者を選ぶのが大切です。
4-3.業者選びのポイントをチェック!
網戸の掃除を行っている業者の中には、高額な費用を請求したり、きちんと掃除をしてくれなかったりする悪質な業者が存在しています。悪徳業者とのトラブルを未然に防ぐためには、慎重な業者選びが大切です。どの業者に依頼すればいいのか分からない方は、以下のポイントに注目してください。
- サービス内容がホームページに詳しく記載されているか
- ハウスクリーニングの実績があるか
- スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
- 料金設定が明確になっているか
- 見積書の内容が具体的に記載されているか
- 口コミや評判がいいか
- 無料相談や無料見積もりを行っているか
5.網戸の掃除に関してよくある質問
網戸の掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.網戸の汚れを放置するとどうなるのか?
A.網戸の汚れを放置するほど、窓ガラスやカーテンにも汚れがつきやすくなります。実際に、網戸からカビが発生し、そのカビの胞子がカーテンについては繁殖したというケースもあるので注意しなければなりません。また、花粉症や喘息といった呼吸器系の病気を引き起こす原因にもなります。特に、持病を持っている子どもや高齢者がいる場合は、網戸の汚れが原因で症状が悪化することもあるのです。病気を悪化させる原因にもなるからこそ、網戸の掃除は定期的に行う必要があります。
Q.網戸掃除でのNG行為は?
A.最初に水拭きをするのはもちろんのこと、ブラシで強くこすってはいけません。激しく強くこすってしまうと、網戸が破けてしまう恐れがあります。また、フローリング掃除で使うお掃除シートで網戸掃除をする方がいますが、シートでは網戸の中まで入り込めず、汚れが残ってしまうでしょう。汚れが軽いときならシートでも大丈夫ですが、ひどい汚れがついているときはブラシを使ったほうがいいです。
Q.アコーディオン網戸を掃除するコツは?
A.賃貸物件や後付けとして採用されることが多いアコーディオン網戸は、中性洗剤やスポンジ・毛先のやわらかいブラシを使って掃除します。主な掃除の手順は以下のとおりです。
- 水洗いの場合はスポンジ・毛先のやわらかいブラシでワイヤーを引っかけないように洗う
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて洗う
- 洗剤が残らないように水洗いをして完了
なお、アコーディオン網戸は本体を取り外しての丸洗いが可能です。ただし、有機溶剤や網戸を傷める恐れのある掃除道具は逆効果になってしまうため、なるべくやさしく掃除できる道具を選びましょう。
Q.サッシにサビ汚れがついている場合の対処法は?
A.水で湿らせたジーンズ生地などにクリームクレンザーをつけてこすってみてください。軽くサビ汚れを落とした後に、800~1,000程度の耐水ペーパーでこすりましょう。表面をなめらかにすることで、水に浸して固くしぼった雑巾で拭き取ればきれいになります。ただ、カラーサッシの場合は強くこすってしまうとハゲてしまう恐れがあるので力加減に気をつけてください。
Q.網戸の汚れを防ぐ方法は?
A.窓用の結露防水スプレーを網戸に吹きかける方法があります。窓用ではありますが、窓の結露を防止してくれるスプレーですので、網戸にかけることで汚れがつきにくくなるのです。ただし、ワックス入りの結露防止スプレーは網戸の穴が詰まってしまう恐れがあるため、ワックス入りは避けてください。また、柔軟剤を塗る方法も効果的です。柔軟剤は静電気の発生を抑える作用を持っているため、網戸に塗ることでホコリがつきにくくなりますよ。
まとめ
排気ガスやホコリ・土砂など、網戸が汚れる原因はさまざまです。汚れたままの状態では悪環境になってしまうため、軽い掃除なら1週間または1か月に1回程度、掃除をしてください。なお、念入りな掃除は半年に1回が理想です。網戸の掃除は手間と時間がかかるイメージがあると思いますが、軽い掃除は網戸を外さなくてもできます。最近は、便利な道具も100円均一ショップなどで売られているので、それらを活用して掃除するのもポイントですよ。