
小さなお子様がいるご家庭だと、知らない間に家具やフローリングなどにシールが貼られていること、よくありませんか? 気付いたときには時間がたっていたり、気付いていたけどついつい忙しくて後で剥がせばいいや…と思ってしまいます。しかし、そのままにしておくとどんどんシールは剥がれにくくなるでしょう。
今回はシールを簡単に剥がしたいという人のために、いくつかシールのはがし方をご紹介します。シールの状態や剥がしたい場所によって適した剥がし方が違いますので、正しい剥がし方を知っておきましょう。
- 中性洗剤・お酢を活用する剥がし方
- 粘着部分だけが残った場合の剥がし方
- 水がつけられない部分の剥がし方
- シール剥がしを使うときの注意点
1.中性洗剤・お酢を活用する剥がし方
1-1.中性洗剤・お酢を水で薄める
中性洗剤やお酢はそのまま使うのではなく水で薄めましょう。分量は特に決まりはありませんが、薄めすぎても効果がなくなってしまうので目分量で調節してください。中性洗剤やお酢をそのまま使っても問題はありません。
しかし、シールを剥がす場所によって成分が強すぎて色落ちをしたり、ダメージを受けたりします。初めて挑戦する場所は色落ちやダメージがないか確認してから作業しましょう。
1-2.ティッシュに含んでシールに塗り上からラップを被す
水で薄めたものをティッシュに含ませ、シールすべてを覆うように塗ります。そして、最後はティッシュを上から被し、さらに蒸発しないようラップで覆ってください。この際大事なのは、シールのフチからフチまですべてに浸透するよう心がけることです。
この作業が工程の中では一番丁寧にやらなくてはいけません。仕上がりに差が出ますので、成分がしっかりと浸透するよう気をつけてください。
1-3.シールを丁寧にはがし中性洗剤とお酢を拭き取る
粘着部分がキレイに溶けて浮き上がるので、数分ラップで覆って放置しておくと剥がれやすくなります。シールを丁寧にはがし、できるだけシールが残らないようにしてください。もしもまだシールが残っていたら、ヘラで擦ってみましょう。ヘラで擦れないような場所は、もう一度中性洗剤やお酢を塗って同じ工程を繰り返してください。
2.粘着部分だけが残った場合の剥がし方
2-1.メラミンスポンジで落とす
粘着部分だけが残ってしまった状態のシールは、非常にやっかいです。ペタペタと張り付きますし、だからといって剥がれるわけでもありません。爪で擦ると少しずつ剥がれるでしょう。しかし、多くの場合跡が残ります。
しかし、お掃除グッズのメラミンスポンジで擦ると、スルスルと落ちていってくれるでしょう。粘着が強いときはスポンジが擦れず剥がし剥がしにくいと思うので、粘着が弱くなってから使ってみてください。
お掃除グッズとしても優秀なメラミンスポンジは、シールをはがす用途以外にも使えます。ご家庭にストックしておくと便利でしょう。
2-2.ハンドクリームを塗る
ハンドクリームには油分が含まれているため、剥がしきれなかった粘着部分に塗りこむと頑固だったシールが剥がれていきます。ハンドクリームにも種類がいくつかありますが、できれば水分が多めのものを選びましょう。いい香りに包まれながらシールを剥がせます。有害な物質も含まれていないので安心して使用できるでしょう。
2-3.消しゴムで擦る
消しゴムで字を消すように粘着部分を擦るだけでキレイに落とせるって知っていますか。貼られている場所が丈夫で擦っても問題ない部分だけですが、文字を消すかのようにスルスルと剥がれるでしょう。楽しみながら剥がせそうです。
後で拭き取る必要もなく水分も使わず、出るのは消しカスだけで文字を消すのと変わりません。後始末が簡単なので手軽な方法です。
2-4.ZIPPO用オイルを拭きかける
ZIPPOに使うオイルがシールを剥がすときに役立つとは驚きですが、素早くそして後に残らず粘着部分が剥がれる優れものです。普段使う機会が少ない人はどこで入手できるか知らないでしょう。実は100円ショップなどで販売されています。高いオイルを買ってくる必要はありません。
拭きかけて拭き取るという作業を続ければ、すぐに粘着部分が剥がれていきます。オイルはすぐに蒸発をするので跡も残りにくいでしょう。気になるニオイも残らないといいます。
ただし、ZIPPO用のオイルですから、その場の火気に十分気をつけて取り扱ってください。
3.水がつけられない部分の剥がし方
3-1.ドライヤーの熱風で剥がしやすくする
水を使用する剥がし方が多いため、水がつけられない部分のシールをどう剥がすか困ってしまうでしょう。オススメはドライヤーの熱を使う方法です。ドライヤーをシールに向かってかけ、熱風をひたすら送り込みます。粘着部分が熱で剥がれやすくなるため、ふちから焦らずゆっくり剥がしてください。
このとき気をつけてほしいのが、あたためすぎないことです。粘着部分が剥がれやすくなるのを通り越し、溶けはじめます。溶けると余計に剥がれにくくなるため、気をつけてください。近づけすぎず、距離をある程度保って熱しましょう。
3-2.熱くなるので温度に注意
木製の家具などはドライヤーを長時間当てても熱がこもりにくいです。しかし衣装ケースなどプラスチック製のものは熱せられるとすぐにあたたまります。シールをはがそうと熱を当てていると、シールだけではなく土台にも熱は当然伝わるでしょう。そのままシールを剥がそうと触れたとき、ヤケドする可能性があります。
熱せられていることを忘れがちですが、指先が触れたときにヤケドしないよう温度に十分注意しましょう。
4.シール剥がしを使うときの注意点
4-1.最終手段のシールはがし
シールを剥がす専門の液体やスプレーが販売されています。さまざまな剥がし方を試した上で、どうしても剥がすことができなかったシールがあれば利用しましょう。専用で販売されているだけあり、楽にシールが剥がれてくれます。
4-2.色落ちに気をつけよう
シール剥がしは素早く完璧にシールが剥がれる剥がれるように作られているため、刺激が強いです。木製の家具に使用したところ、色が落ちてしまった…という話も聞きます。強力な分気をつけなくてはいけません。
目立たないところで試してみて、色落ちしないか確認してから使ってください。もしも色落ちするようなら、違う方法でシールを剥がしましょう。シール剥がしもメリットばかりではありません。
4-3.シール剥がしにも強度がある
シール剥がしとして売られているものも、実はいくつか種類があります。家庭用や業務用など分かれているため、強度で選びましょう。強力なほうが効果を期待できるだろう、と家庭でシールを剥がすために業務用を利用する人もいますが、間違いです。その分かける負担が大きいので、家具や家電、家を傷める原因となるでしょう。
家庭のシールをはがすなら、家庭用を使ってください。
まとめ
どんなシールを剥がしたいか、どこに貼られたシールを剥がしたいかなど…場所や素材によって適した剥がし方は異なります。それぞれ適したはがし方を知り、挑戦してみましょう。どんな方法でも落ちなかったシールは、シール剥がしスプレーや液体を利用して剥がしてください。