
「窓ガラスを掃除したいけど、なるべく簡単な方法を知りたい」「窓ガラスを効率よく掃除するコツは何だろう」とお考えではありませんか? 窓ガラスが汚れていると、薄暗く見えてとても気になりますよね。しかし、どんな方法で掃除すると効率がよいのか、どんな点に注意して掃除すべきかなど、よく分からないこともあるでしょう。
そこで今回は、窓ガラスの掃除について詳しく解説します。
- 窓ガラスに付く汚れの種類は?
- 窓ガラスの掃除に役立つアイテム
- 窓ガラスを掃除する方法
- 窓ガラスの掃除で注意する点
- 窓ガラスの掃除に関するよくある質問
この記事を読むことで、窓ガラスを効率よく掃除するポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。
1.窓ガラスに付く汚れの種類は?
最初に、窓ガラスに付く汚れにはどんな種類があるか見ていきましょう。
1-1.窓ガラスの外側に付きやすい汚れ
窓ガラスの外側には、以下のような汚れが付着します。
1-1-1.土ボコリ
窓ガラスの外側には、大量の土ボコリが付着します。風に舞い上げられた土ボコリが、窓ガラスまで運ばれるからです。特に、風が強い日や大雨・台風の後などは、びっくりするほど大量に付着していることもあるでしょう。
1-1-2.虫の死がい
窓ガラスの外側には、虫の死がいも付着します。特に、夏場は小さな虫の死がいが大量に付着しやすいので注意しましょう。夜間に窓を閉めておいても、室内の明かりに引き寄せられた虫がやってきて、そのまま死んでしまうこともあります。
1-1-3.鳥のフン
鳥のフンも、窓ガラスの外側に付着する汚れの一つです。特に、天窓や高所の窓、ベランダ付近の窓などに付着しやすいでしょう。鳥のフンには雑菌が多く含まれているため、掃除するときに手に付着しないように気を付ける必要があります。
1-1-4.花粉
花粉が飛び交う時期には、窓ガラスの外側に大量の花粉が付着します。花粉が付着すると、窓ガラスが薄く黄色がかって見えることもあるでしょう。花粉は、人によっては花粉症の原因になるので、速やかに掃除して取り除くことが大切です。
1-1-5.排気ガス
窓ガラスの外側には、排気ガスの汚れも付着します。特に、大きな道路沿いにある家は、大量の排気ガスを浴びやすいので注意しましょう。排気ガスが窓ガラスに付着すると、薄く曇ったような印象になります。
1-2.窓ガラスの内側に付きやすい汚れ
窓ガラスの内側には付きやすい汚れには、以下のようなものがあります。
1-2-1.ハウスダスト
窓ガラスの内側には、ハウスダストが付着します。乾いた窓ガラスには静電気が発生しやすいため、ハウスダストが吸着しやすいのも一つの原因です。もともとハウスダストの量が多いと窓ガラスに付着する量も増えるため、室内をこまめに掃除してください。ハウスダストの量を減らすには、空気清浄機を適宜使用する、室内に布製品を多く置かないことなども効果的です。
1-2-2.手あか
手あかも、窓ガラスの内側に付着しやすい汚れになります。窓を開閉するときに触れたり、屋外の様子を見る際に無意識に触れてしまったりするからです。手あかの正体は皮脂であり、ベタベタとしています。付着したばかりなら簡単に落とすことが可能で。しかし、放置するとハウスダストなどと混ざって固形化し、しつこい汚れに変化するので注意しましょう。
1-2-3.油汚れ
窓ガラスの内側には、油汚れも付着します。特に、キッチンの窓ガラスには調理油の飛び散りなどで、頑固な油汚れが付着しやすいので注意してください。油汚れは、放置するとハウスダストなどと混ざって落としづらい汚れに変化するのでこまめに掃除することが大切です。
1-2-4.タバコのヤニ
喫煙者がいる家庭では、タバコのヤニも窓ガラスの内側に付着します。タバコのヤニが付着すると、窓ガラスが薄茶色がかって見えるのが特徴です。いったん付着すると落としづらい汚れなので、早めに掃除してください。タバコのヤニは酸性の汚れなので、スッキリ落とすには弱アルカリ性の洗剤を使用するのがおすすめです。
2.窓ガラスの掃除に役立つアイテム
窓ガラスの掃除にあると役立つアイテムをいくつかご紹介しましょう。
2-1.スクイジー
窓ガラスの掃除には、スクイジーが便利です。スクイジーがあると、軽い力で広範囲の掃除ができて助かります。たとえば、窓ガラスにガラス用中性洗剤をスプレーしてスクイジーを使用すると、広範囲の汚れを短時間で掃除することが可能です。上から下に向かって一方向に使用すると、より効率よくキレイに仕上がります。
2-2.古新聞紙
窓ガラスの掃除には、古新聞紙も役立つことでしょう。古新聞紙を水に浸してよく絞って窓ガラスを拭くと、汚れが落ちてピカピカになります。汚れたら、そのまま可燃ゴミとして捨てましょう。また、古新聞紙は周辺の養生にも使えるので、多めに用意しておくと何かと重宝します。
2-3.古ストッキング
女性のストッキングも、窓ガラスの掃除に役立つアイテムです。破れてしまったストッキングを丸めて窓ガラスをこすると、繊維に汚れが絡んでキレイになります。使用後はそのまま可燃ゴミに捨てることができて便利です。窓ガラス以外にも、サッシや網戸の掃除に使用すると短時間で汚れがキレイになります。
2-4.両面ガラスクリーナー
両面ガラスクリーナーは、窓ガラスの外側と内側の汚れを同時に掃除できる便利グッズです。クリーナーに強力な磁石が付いており、窓ガラスの外側と内側で挟んで使用します。両面ガラスクリーナーがあると短時間かつ少ない労力で窓ガラスを掃除できるため、忙しい人にもおすすめです。
2-5.ガラス掃除用液体洗剤
窓ガラスを掃除する際、ガラス掃除用液体洗剤を使用すると、ベタベタした汚れなどをスッキリ落とすことができます。汚れの種類によって、中性と弱アルカリ性を使い分けるとよいでしょう。一般的な汚れなら、中性のものでキレイになります。タバコのヤニなどしつこい汚れに弱アルカリ性の洗剤を使いましょう。スプレー容器に入れて使えば、必要な量だけ吹き付けることができて便利です。
2-6.マイクロファイバークロス
マイクロファイバークロスも、窓ガラスをキレイに掃除できるアイテムの一つです。マイクロファイバークロスは柔らかい繊維でできており、窓ガラスに付着した細かな汚れを絡め取る効果が期待できます。洗剤を使用する用・水拭き用・から拭き用などで使い分けると、なお便利です。
3.窓ガラスを掃除する方法
窓ガラスを掃除する方法を主な手順ごとに解説しましょう。
3-1.汚れている場所や汚れの種類を確認する
最初に、窓ガラス全体を目視して、汚れている場所や汚れの種類を確認しましょう。どんな場所にどんな汚れが付着しているか確認することで、必要な準備ができます。また、汚れ具合も同時に見ておきましょう。汚れがひどいところは、手間や時間が多く必要になるので、掃除の段取りを整えやすくなります。
3-2.必要な道具をそろえる
窓ガラスの掃除を始める前に、必要な道具をそろえておきましょう。最初に道具をそろえておくことで、効率よく作業できます。どんな道具があると便利かについては、この記事の「2.窓ガラスの掃除に役立つアイテム」を参考にしてください。そのほか、汚れてもよい服装に着替えたり、ゴム手袋やマスクを装着したりすることも忘れないようにしましょう。
3-3.窓ガラスの表面に付着した汚れをざっと落とす
窓ガラスの表面に付着した汚れを、ざっと落としましょう。窓ガラスを傷付けないよう、毛先が柔らかい羽根バタキでそっと払ってください。窓ガラスの外側なら、水を流してもよいでしょう。軽い汚れだけなら、この時点で十分にキレイな状態になることもあります。
3-4.窓ガラスの汚れを丁寧に落とす
窓ガラス残ったしつこい汚れを、丁寧に落としていきましょう。持ち手周辺に付着した頑固な手あか汚れには、ガラス掃除用中性洗剤を水で薄めたものを古新聞紙に吹き付け、20~30分程度つけ置きすることがおすすめです。つけ置きすることで汚れがゆるくなり、軽い力でスッキリ落とすことができます。つけ置きしている間、そのほかの場所に付着した汚れを掃除すると効率よく掃除できるでしょう。
3-5.水拭きとから拭きで仕上げる
最後に、水拭きとから拭きで仕上げましょう。窓ガラスに洗剤の成分が残ったままだと、表目にうろこ状の汚れとなって残ることがあります。また、窓枠やサッシなどの素材を傷めることがあるのもいけません。窓ガラスの外側ならホースで水を流すと、簡単に洗剤が落ちて楽です。窓ガラスの内側は、ファイバークロスや古新聞紙・古ストッキングなどを見ずに浸してよく絞り、拭き上げてください。洗剤を完全に落としきったら、から拭きで水分を取り除いて完了です。
4.窓ガラスの掃除で注意する点
窓ガラスを掃除する際に注意すべき点を詳しく見ていきましょう。
4-1.最初に強くから拭きしない
窓ガラスを掃除する際、最初に強くから拭きしないようにしましょう。窓ガラスには、硬い汚れが付着していることがあるからです。そのままから拭きすると、窓ガラスが傷付いてしまう原因になります。特に、窓ガラスの外側は土ボコリなどの硬い汚れが付着しやすいので注意が必要です。
4-2.上から下に向かって掃除する
窓ガラスの掃除は、上から下に向かって行いましょう。上から下に向かって掃除すれば、汚れを効率よく取り除くことができます。窓ガラスのを掃除すると、汚れが上から下に移動するからです。手が届きやすい場所からキレイにしても、上のほうを後から掃除すれば汚れてしまいます。
4-3.高所の窓ガラス掃除は無理をしない
天窓など、高所の窓ガラス掃除は無理をしないでください。慣れない作業で足をすべらせ、落下してケガをすることがあります。掃除費用を節約するためであっても、無理をしたためにケガをしてしまったのでは意味がありません。高所の窓ガラス掃除については、信頼できるハウスクリーニング業者に依頼することがおすすめです。
5.窓ガラスの掃除に関するよくある質問
最後に、窓ガラスの掃除に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。
Q.窓ガラスの掃除は毎日行うべきか?
A.汚れは毎日付着するので、掃除も毎日行うのが理想的です。しかし、忙しくて掃除する時間がない場合は、1週間に1~2回程度でもよいでしょう。なお、台風や大雨の後、花粉や土ボコリが大量に待った後などは、なるべくすぐ掃除することがおすすめです。
Q.窓ガラスを掃除しても落ちない汚れはどうすればよい?
A.プロのハウスクリーニング業者に窓ガラスの掃除を依頼するとよいでしょう。頑固な汚れでも、プロのテクニックによってピカピカにしてもらえます。また、掃除時間や労力の節約になり、好きなタイミングで掃除してもらえるのもメリットです。忙しくて掃除する時間がない、お金を出してもキレイに掃除してもらいたいなどの場合にも検討してみるとよいでしょう。
Q.窓ガラスの掃除をプロに依頼する場合の費用目安は?
A.窓ガラスの種類や場所によって異なります。詳しくは、以下を参考にしてください。
- 0.5㎡以下の小窓:1,000~3,000円程度
- 約0.5~1㎡の腰高窓:2,000~3,500円程度
- 約1~2㎡の掃き出し窓:2,500~4,000円程度
- 天窓:3,000~4,500円程度
Q.窓ガラスと同時に掃除するとよい場所は?
A.網戸やサッシなども同時に掃除するとよいでしょう。また、カーテンも定期的に洗濯することがおすすすめです。
Q.台風の前に窓ガラスの外側へ洗剤を塗布しておくとよいと聞いたけど?
A.確かに、窓ガラスの外側に洗剤を吹き付けておくと、台風による強風と雨水の作用によってキレイになるのは事実です。ただし、強風によって大量の雨水が窓ガラスに吹き付けられることが条件になります。また、洗剤成分を含んだ汚水が窓ガラスの下に流れることになるので、どんなケースにもおすすめできるとはいえません。
まとめ
今回は、窓ガラスの掃除について詳しく解説しました。窓ガラスには、さまざまな汚れが付着します。まずは、どんな汚れがどれぐらい付着しているか確認し、汚れの種類に合った方法で掃除しましょう。窓ガラスを掃除するときは、傷が付くのを避けるためにも、いきなりから拭きせず表面の汚れをサッと取り払うことが大切です。そのほかのポイントもこの記事を参考にし、家中の窓ガラスをピカピカに掃除してみてください。