「掃除が苦手ですぐに散らかってしまう」「どうすれば効率よく片付けることができるのか」など、掃除や片付けで悩んでいる方は多いでしょう。そのうちやってみたいと思いながらも、なかなか実行できずに困っている方も多いと思います。苦手意識があることで、「掃除をしなくてはならない」という事実から逃げ出したくなる、実はこれが本音です。掃除が苦手と思っている方に、目からウロコの情報があります。それは、掃除の意識を変えることです。
ここでは、掃除が苦手と感じている方にその意識改革のヒントをご紹介します。
- 要らないものは捨てる
- 片付けることと掃除をすること
- まずは片付けから
- 正しい掃除の方法を実践
- 掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、掃除が苦手な人でもうまくできるコツなどが分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。
1.要らないものは捨てる
掃除と一口に言っても、1人暮らしの部屋を考えると、キッチン、リビングと寝室、お風呂、トイレと最低限でも5か所の空間があります。まずはその1つ1つがどのようになっているかを考えてみましょう。「汚い」というだけではなく、そこに不要なものが存在していないか、要するに捨てるものがあるかないかが重要です。タンスがある部分に不要なものが多そうですが、1つ1つの空間に捨てるものがあるかを見てみましょう。この時点で掃除の必要性はなく、まずは要らないものを見つけることが目的です。
1-1.何年も使っていないもの
いつかは着るだろう、いつかは使うだろうというものは、捨てる候補に挙がります。洋服など身につけるものは、体型が変わったり、流行遅れだったりで着られないものを捨ててください。ちなみに、衣類は買い取ってもらえる可能性があります。服だけではなく、バッグや靴等も対象になるので、売れるものは残しておきましょう。とにかく最低2年以上手にしていないものは捨てる対象になります。
そこで、1つどうしても気になってしまうのが、とても高かったから捨てられないというものでしょう。確かに買ったときには相当価値が高いものだとしても、今生かされていないのなら、無用の万物となっている可能性が大きいです。高かったとしても、使っていないのなら、これも捨てる対象となります。大切なのは、要らないものを思いきって捨てることなのです。
1-2.キッチン、水回りも確認を
キッチンにも捨てられるものがあるのではないでしょうか? 食器棚・冷蔵庫・引き出しをすべて確認してみてください。冷蔵庫内の干からびた野菜、何年も前に買った食材、古くなった食器等を見てみましょう。この手のキッチンの不要物はどこのご家庭にも存在しています。要らないものを集めて捨ててしまうと、それだけで掃除ができた気分になり、モチベーションが上がるはずです。自分にとって片付けやすいところから掃除を始めるのも大切なポイントとなります。
2.片付けることと掃除をすること
片付けと掃除は違います。たいてい同時に行ってしまうので、作業としての違いはあまり感じません。ところが、片付けや掃除が苦手な方にとっては、どちらも同時にしなければならないと思い込んでしまい、面倒だと感じることが多いようです。そこで、掃除が苦手な方がこれは別々に行っても良いと認識してしまうことで、肩の荷が下りるのではないでしょうか? まずはある程度片付けをしてから、後で掃除をしてみてください。時間も負担も半減することで、楽に感じられるでしょう。今までいつも片付けと掃除を同時に行っていた方は、思いきって、今日は片付けだけで終わりと割り切ってください。
2-1.片付けとは?
端的におうと、片付けとは元に戻すことです。服はタンスに入れる、食器は食器棚に入れる、ゴミはゴミ箱に入れる、本は立てて揃えるなど、ものによって定位置を決めます。そこで意外に面倒なのが、郵便物や請求書の類でしょう。これを一度に片付けようとすると別の意味で大変です。とりあえず、整理しなくてはならない書類は、1つ箱を作って片っ端から入れていきましょう。そして、定期的にその箱に入っているものを確認し、要らないものは捨てていくことが大切です。
2-2.掃除とは
掃除はホコリを取り除き、掃除機をかけたり、拭いたりしてキレイにすることです。このときに片付けられた状態ですと、手早くキレイにすることができるでしょう。ここで気になるのは、キッチンの油汚れです。キッチンの油汚れは掃除に時間がかかってしまうので別日に決めて行うようにしましょう。片付けも掃除も細かな部分もすべて一気に終わらせようと考えると気が重くなってしまいます。そうではなく、今日は片付けだけ、今日は簡単な掃除だけということで終わらす癖をつけましょう。掃除が苦手という方は、このあたりの内容がすべて1つの流れでしてしまおうと思うので、つい面倒になってしまい、掃除が苦手と思ってしまいます。
3.まずは片付けから
掃除をする前に片付けをすることになりますが、すぐにできることはものを出しっぱなしにしないことです。使ったものはすぐに片付けたり、元の位置に戻したりするだけでも十分スッキリとした環境になります。掃除が苦手という人は、ものが散らかっていたり、どこから手をつけて良いか分からなかったりすることで嫌になってしまうものです。片付けができていれば、すぐに掃除に取りかかることもできるでしょう。
3-1.書類の箱
前述したように、郵便物や書類は片っ端から箱に入れることが大切です。箱には請求書や役所からの書類等を入れることになりますが、捨てる前にここに全て入れてしまってください。とりあえず、1か所にまとめてしまうことで書類が散乱するのを防ぐことができます。定期的に箱に入っている書類を整理しつつ、必要なものと不要なものに分別しましょう。特に、支払いを伴う書類や記入等をして郵送しなくてはならない書類はしっかりと分別しておかなければなりません。毎日整理する必要はありませんが、支払期限等がある書類があるので、必ず週に1度は確認してください。
3-2.片付けに迷ったら?
案外と多いのが、捨てようと思ったけれどつい取っておいてしまうものです。後で考えたら良いというものですが、これが後回しになって、片付けや掃除の手間を増やすことになります。実は、このような場合も、1つの箱を作って入れてしまうのがポイントです。どこに片付けようか決まっていないときには、この箱に入れておきましょう。また、ここも書類の箱同様に週一程度見直して、そのときには捨てるかしまうかを決めてください。時間に余裕があるときにじっくり片付けるという気持ちのほうが、気楽にできるでしょう。
4.正しい掃除の方法を実践
片付けを終えた後は、いよいよ掃除の段階に入ります。「掃除」と一口に言っても、その内容は千差万別です。定義としては、汚れがない状態ですが、フロアがピカピカになっていなければダメというわけではありません。その人の暮らしが快適になれば合格でしょう。大切なのは、他人の判断基準で物差しを測るのではなく、それぞれがキレイだと思える掃除方法を探求することです。最近では、100円ショップ等でも掃除が楽しくなるグッズがたくさん販売されています。掃除機だけではなく、通称コロコロと言われる掃除グッズを常に手元に置いたり、汚れ拭きシートを使ったりするなど、汚れが気になったらすぐに使えるアイテムでキレイにするのも良いでしょう。
4-1.台所の掃除
正しい掃除方法の中で、多分頭を悩ましているのが、キッチンではないでしょうか? リビング等の汚れは限定的です。外から運ばれるホコリはもちろん、コーヒーやお茶をこぼしたときの汚れや、食べカス・油汚れなどがついてしまいます。キッチンの油汚れなどはそのときにキレイにしないと、そこにホコリやその他の汚れが付着して掃除が大変になってしまうでしょう。それが、掃除が苦手な方にはとても苦痛になり、どんどん汚れが溜まるという悪循環になります。ですから、ここだけはなんとか片付けるだけではなく、日ごろからの掃除が必要です。キッチンだけは、汚れを見つけたらすぐに対処しましょう。
簡単な掃除ですが、ボロ布を1枚用意してください。油料理をしたときなどは、料理をしながら油ハネを拭いていきます。料理が出来上がったときには、拭き終わったら、その布はそのまま捨ててください。その後、食器を洗うときに、ふきん等で拭くだけで大丈夫です。この一連の作業をしておくと、キッチンが油汚れで困ることはありません。ぜひ実践してみてください。
4-2.年に一回の大掃除も忘れずに
これまでは、掃除が苦手な方に、片付けの前段階である箱にものを入れることや箱の中の整理、それから掃除をすることを提案しました。面倒な掃除は最終段階であり、その内容は自己満足の範囲内で良いのです。そして、年に1回だけ、片付けも掃除も同時に大規模に行うことをおすすめします。日ごろから片付けをしていると手順も慣れてくるので、大掃除は1日まるまる使って実践してみましょう。大掃除をすることで、普段できない細かい汚れを取り除くことができます。
5.掃除に関してよくある質問
掃除が苦手な人がどうしても克服できないことがあるようです。共通した悩みや納得の行く理由がありますね。ここでは、掃除が苦手な人が思っていることを挙げてみました。
Q.部屋をキレイにするメリットは?
A.部屋をキレイに掃除することで、日々の生活が過ごしやすくなります。たとえば、探しものをしているとき、整理整頓がされている部屋だとすぐに見つかるでしょう。汚れが溜まっていたり、要らないものが増えたりしている空間では、どこに何があるか分かりませんし、探しものをするたびにホコリや汚れが空気中に舞ってしまいます。
Q.習慣にできないのはなぜか?
A.最初から高すぎる目標を立てている特徴があります。掃除や片付けを始める際、「今日はここまで完ぺきにする!」と気合いを入れるのは良いことです。けれども、その日のうちにできない目標を立ててしまうと、後々苦しくなったり、掃除や片付けが中途半端になってしまったりするでしょう。最初から高い目標を掲げるのではなく、まずは自分からできることから少しずつ始めることが大切です。
Q.疲れて掃除する気力が起きないときはどうすべきか?
A.無理に掃除をする必要はありません。1日お休みをする日だと決めるのも良いですが、そのときにできる範囲内の掃除をすると良いでしょう。たとえば、床に転がっているものを元の位置に戻したり、衣類をハンガーにかけたりするなど、数分でできることでも大丈夫です。毎日簡単な片付けや掃除をするだけでも、日々の掃除がとても楽になりますよ。
Q.掃除が苦手な人の特徴は?
A.掃除が苦手な人ほど、頑張ってキレイにしようと思ってしまいます。それが、返って負担になってしまうのです。ですから、そんなに一度にはできないということを再確認して、自分が満足できる掃除をしていきましょう。毎日の片付けを習慣付けることだけでも、見違えるほど過ごしやすい環境へと生まれ変わりますよ。
Q.時短でできる掃除のコツは?
A.ついで掃除やながら掃除がおすすめです。たとえば、歯磨きをしているとき、洗面台に気になる汚れがあればサッとマイクロファイバータオルなどで拭き取ると良いでしょう。また、テレビを見ながら散らかっているものを片付けたり、お皿を洗うついでにコンロについている油汚れを拭き取ったりするなど、何かをしながらの掃除が時短につながります。
まとめ
いろいろ書きましたが、掃除にははっきりとして定義はありません。だからこそ、自分でできることから片付けたり、汚れをキレイにしたりしていきましょう。掃除が苦手な人は、自分のできることから始まることが大切です。掃除や片付けは完ぺきに行うものではありません。少しずつ始めて習慣付けるだけでも、自分にとって過ごしやすい空間が生まれるでしょう。また、自分がいる空間でどのくらいのものを持っているのか、どのくらい汚れが溜まっているのか把握することも大切です。毎日やる必要はありませんので、あまり負担に思うことなく、使ったら元に戻すことから意識してみてはいかがでしょうか。