「知り合いの家が汚部屋になっているが、どんな心理が働いているのだろう」「汚部屋を効率よく片付ける方法を知りたい」とお考えではありませんか? 汚部屋になるのには、何らかの原因があるものです。まずは、どんな心理が働くと汚部屋になりやすいのかを理解し、適切な対策をする必要があります。また、汚部屋を片付けるにも、なるべく簡単で効率のよい方法を知りたいことでしょう。

そこで今回は、汚部屋になる心理について詳しく解説します。

この記事を読むことで、汚部屋を片付ける方法やポイントがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。

目次

1.汚部屋になる人の心理は?

最初に、汚部屋になる人の心理を詳しく見ていきましょう。

1-1.ものを捨てるのがもったいない

汚部屋になる人には、ものを捨てるのがもったいないと考える人が多くいます。ものを大切にする気持ちから、使う予定がないものを捨てるのに戸惑ってしまうのです。いつか使うだろう、まだ使えるから取っておこうと考えるため、どんどん不用品が増えてしまいます。周囲からものを捨てるように促されても、すべて必要なものだと主張するのも特徴です。

1-2.大きなストレスを抱えている

大きなストレスを抱えている人も、汚部屋になりやすくなります。ストレスで頭がいっぱいになるため、部屋の片付けや掃除に気が回りません。また、ストレスを解消するために、衝動買いに走る人も多く、余計に部屋がゴチャゴチャしてしまうこともあります。中にはストレスの影響で部屋が汚くても気にならなくなるケースもあるでしょう。

1-3.たくさんのものに囲まれると安心する

たくさんのものに囲まれると安心するという人も、汚部屋になりやすいでしょう。たとえば、一人暮らしでさみしくても、ものがたくさんあるとにぎやかで安心するといった感じです。特に実家が大家族だったりさみしがり屋な性格だったりすると、汚部屋になっても気にならないことがあります。中には、せっかく片付けてもスッキリし過ぎて落ち着かないという人もいるほどです。

1-4.完璧主義で理想が高い

完璧主義で理想が高いと、汚部屋になってしまうことがあります。完璧主義なら部屋が散らかっているとイライラして整理整頓に励むのではと思う人もいるでしょう。しかし、完璧主義では多少のズレや乱れも許せず、整理整頓を放棄してしまいやすいのです。整理整頓しても理想の状態にならないのなら汚部屋でも構わないと考えるため、部屋が散らかったままになります。

1-5.掃除や片付けの仕方が分からない

高齢などの理由で判断力や認知能力が衰えていると、掃除や片付けの仕方が分からなくなり汚部屋になります。中には、明らかに汚れている状態でも、キレイに整理整頓できていると思い込んでるケースもあるでしょう。本人の判断力や認知能力に問題があるときは、周囲の援助がないと汚部屋を解消するのは困難です。

2.部屋が汚い人の特徴

部屋が汚い人にはどんな特徴があるのか、詳しく解説します。

2-1.衛生観念に乏しい

衛生観念に乏しいと、部屋をキレイにしようと考えないため汚部屋になります。部屋が汚れてものであふれていても、本人がまったく気にしないのです。普段から不衛生な状態に慣れているため、掃除や片付けを自主的にしようとしません。中には、目を覆うほどひどい状態の中で、普通に暮らしているケースも見られます。

2-2.部屋を片付ける時間がない

部屋が汚い人の中には、仕事などで多忙なために片付けや掃除をする時間がないというケースが多く見られます。部屋をキレイにしたいと考えていても、普段は長時間仕事に追われてしまい掃除をする時間がありません。また、休日も疲れてしまって掃除をやる気にならないのです。本人の希望とは裏腹に部屋がますます汚くなってしまうため、大きなストレスになることもあります。

2-3.片付けが苦手

部屋が汚い人は、そもそも片付けが苦手です。何をどんな方法で片付けるとよいか分からないので、部屋が汚れていても放置してしまいます。片付けたい気持ちがあっても、行動が伴わないパターンです。中には、片付け始めても途中で違うことをやり始めてしまったりやる気がなくなったりして、作業途中でそのままにしてしまうケースもあります。

2-4.新しいものを購入するのが好き

新しいものを購入するのが好きな人も、汚部屋になりやすいタイプといえます。新製品が発売されるとすぐに試してみたくなり、よく考えずに購入してしまうのです。また、ファッションも流行に敏感で、次々に新しい洋服を購入する傾向があります。新しいものが増えても不用品を処分しなければ、当然ながら部屋がものであふれてしまうことになるでしょう。

2-5.一人暮らしで引きこもりがち

一人暮らしで引きこもりがちな人は、部屋が汚くても指摘してくれる人がいないので汚部屋になりがちといえます。部屋を汚くしても文句を言われないことで、そのままにしてしまうのです。さらに、引きこもりがちで交友関係が乏しいと、家に恋人や友人などがやってくることもないのでますます部屋が汚くなってしまいます。

3.汚部屋によって起こる悪影響

汚部屋になるとどんな悪影響が起こるのが具体的に見ていきましょう。

3-1.家が傷む原因になる

汚部屋は、家が傷む原因になります。汚部屋には、多くのゴミや不用品が積み上がっているため、ホコリがたまったり湿気がこもったりしやすくなるからです。すると、床や壁にシミができたりカビが繁殖したりして傷む原因になります。放置すると、床材や壁の傷みが進行して、修復に多額のお金が必要になるでしょう。賃貸物件では、自己負担での修繕が必要になります。

3-2.健康被害が出やすい

汚部屋の大きな問題として、健康被害が出やすい点を挙げることができます。汚部屋には雑菌やウイルス・カビがまん延している状態です。極めて不衛生なので、感染症やアレルギーの症状が出やすくなります。特に、免疫力がない人や高齢者などは症状が重くなりがちで、放置すると命にかかわる可能性もあるので注意してください。

3-3.部屋の中でケガをしやすい

汚部屋になると、部屋の中でケガをしやすいのも問題です。たとえば、床がゴミや不用品で埋まっていると、つまずいて転倒しやすくなります。多くのものが積み上がった状態では、何らかの振動により崩れて下敷きになることもあるでしょう。汚部屋では、とっさによけようとしても身動きが取れません。汚部屋であるかり、安全に暮らすことは難しいといえます。

3-4.ネガティブな思考になりやすい

汚部屋で過ごすと、ネガティブな思考になりやすくなります。風とおしが悪く、常にジメジメとして暗いので、前向きに考えられなくなるのです。また、視界が常にゴチャゴチャしているため、無意識にイライラするようにもなるでしょう。家でくつろいでいるはずなのに落ち込んでしまう、やる気がまったく出ないという人もいます。

3-5.悪臭や害虫が発生しやすい

汚部屋になると、悪臭や害虫が発生しやすいのも困りごとです。生ゴミが腐敗したりカビが繁殖したりすれば、嫌な臭いを発します。また、汚部屋ではゴミブリやハエなどの害虫が繁殖しやすいのもいけません。害虫は動き回って、雑菌やウイルスをまき散らすからです。悪臭や害虫は放置すると、近隣にまで影響が広がり大きな迷惑になります。

3-6.不審火が発生することがある

汚部屋では、不審火が発生することがあるので注意しましょう。たとえば、掃除をせずにホコリが多くたまった状態では、コンセントに引火してコンセント火災を引き起こすことがあります。冬に暖房器具を使うときに、ものに引火しやすくなるのもいけません。キッチンがものであふれていれば、調理中に引火する可能性もあります。汚部屋でいったん火災が起きてしまうと、あっという間に広がってしまうでしょう。さらに、多くのものが邪魔をして消火活動に支障が出るのも問題です。

4.自分で汚部屋を片付ける方法

自分で汚部屋を片付ける方法や流れを詳しく解説します。

4-1.部屋の状況を確認して作業スケジュールを立てる

最初に、汚部屋の状況確認をしてください。場所ごとに物量や汚れ具合をチェックするのです。その後、片付けや掃除の作業スケジュールを立てましょう。作業スケジュールを考えるときは、1日1か所だけに手を付けるようにしたり、日程や割り振りに余裕を持ったりすることが大切です。無理なスケジュールを立ててしまうと、途中で挫折してしまうことが多いので注意しましょう。適宜休憩や予備日を設定して、無理なく作業できるようにしてください。

4-2.必要な掃除道具をそろえる

汚部屋を片付ける前に、必要な掃除道具をそろえましょう。具体的には、以下のような道具を用意すると便利です。

  • ほうき
  • ちり取り
  • はたき
  • ぞうきん
  • バケツ
  • フロアーワイパー
  • 掃除機
  • 住宅用中性洗剤
  • 消臭剤
  • ゴミ袋
  • ダンボール箱
  • マジック
  • ビニールテープ
  • マスク
  • ゴム手袋・軍手
  • 汚れてもよい服装

4-3.部屋のものを不用品と必要なものに仕分ける

部屋のすべてのものを、不用品と必要なものに仕分けましょう。不用品の仕分けは汚部屋の片付けで最も重要なステップなので、面倒でもきちんと行ってください。不用品を仕分けるときの判断基準は、以下を参考にするとよいでしょう。

  • 傷みや汚れが目立つ
  • 同じようなものが複数ある
  • 不具合や故障などで本来の目的を果たせない
  • 1年以上使わなかった
  • 今後使う予定がない
  • 特別な思い入れがない

4-4.必要なものだけを収納する

不用品を仕分け終わったら、必要なものだけを収納していきましょう。上手に収納するには、以下を参考にしてください。

  • ものを使う場所の近くに収納する
  • 種類ごとにカゴに入れるだけなどの簡単な収納方法にする
  • 収納スペースが足りない場合は再度仕分けをして物量を減らす

なお、収納スペースが足りない場合でも、新たに収納を増やすのはおすすめしません。新たな収納場所がいっぱいになるまで、ものが増えてしまう原因になるからです。

4-5.仕上げに掃除をする

必要なものをすべて収納し終えたら、仕上げに掃除をしてください。隅々までキレイに掃除して、部屋本来の姿を取り戻しましょう。なお、長期間汚部屋だった場合は、壁や床の傷みが進んでいることがあります。掃除をしても落ちないシミやカビ、大きなへこみや傷などがある場合は、必要に応じて壁紙や床材の交換を検討してください。

4-6.粗大ゴミや不用品を処分する

汚部屋がキレイになっても、まだ粗大ゴミや不用品を処分する作業が残っています。汚部屋の片付けで出た大量の粗大ゴミや不用品を処分するには、不用品回収業者に依頼するとよいでしょう。処分する前に種類ごとに分類したり集荷場所に運んだりせずに済みます。また、1回で処分できるのも魅力です。

5.汚部屋の片付けを専門業者に依頼する方法

汚部屋の片付けは、専門業者に依頼するのもおすすめです。

5-1.汚部屋の片付けを専門業者に依頼するメリット

汚部屋の片付けを業者に依頼すると、以下のようなメリットがあります。

  • 自分で片付けるより効率がよい
  • 手間や労力をかけずに済む
  • 都合のよい日時を指定して作業してもらえる
  • 不用品や粗大ゴミの処分を同時に依頼できる
  • 消毒作業や害虫除去作業を依頼できる

汚部屋を自分で片付けるのは想像以上に大変です。上記のように多くのメリットがあることからも、業者に依頼することをおすすめします。

5-2.汚部屋の片付けを業者に依頼するときの費用目安

汚部屋の片付けを業者に依頼するときの費用目安は、以下を参考にしてください。

  • 1K:34,800円~
  • 1DK:59,800円~
  • 1LDK:79,800円~
  • 2DK:119,800円~
  • 2LDK:149,800円~
  • 3DK:179,800円~

実際には、物量や汚れ具合によって金額が異なります。より正確な金額を知りたいときは、業者に見積もりをもらって確認してください。

5-3.汚部屋の片付けはどんな業者に依頼すべきか?

汚部屋の片付けは、以下のようなポイントを参考にして信頼できる業者に依頼すると安心です。

  • 汚部屋の片付け実績が豊富にある
  • 丁寧で迅速な作業で定評がある
  • 見積もりは無料
  • リーズナブルかつ分かりやすい料金システム
  • 都合のよい日時と場所を指定できる
  • 必要に応じて消毒作業や害虫駆除も依頼できる
  • スタッフが親切で顧客からの評判がよい
  • 古物商など業務に必要な許可を取得済み

6.汚部屋にならないための方法は?

汚部屋にならないための方法を詳しくご紹介します。

6-1.簡単にでも掃除をする習慣を持つ

汚部屋にならないためには、簡単にでも掃除をする習慣を持つことが大切です。まずは、毎日5~10分程度でよいので続けることを目標にしましょう。汚部屋になる人は、掃除に苦手意識を持っていることが多いので、無理はいけません。簡単な掃除方法を選び、1回に掃除する場所を限定することがコツです。掃除をして目に見えてキレイになると、気持ちが前向きになりやる気が継続しやすくなります。

6-2.定期的に不用品を処分する

定期的に不用品を処分して、物量が多くならないように気を付けることも必要です。部屋や収納スペースの広さに対してものが多過ぎるのでは、部屋にものがあふれてしまいます。1か月に1回程度不用品をチェックして処分すれば、ものが増えずに済んで汚部屋になるのを防ぐのに効果的です。

6-3.ものの定位置を決めて収納する

汚部屋になるのを防ぐためには、ものの定位置を決めて収納することも大切です。汚部屋になる人は、適当な方法で収納しているだけでなく、使った後も適当な場所に戻してしまうことが多く見られます。ものの定位置を決めて収納し、使ったら必ず元に戻すようにすれば、部屋が散らかることはありません。また、ものがなくなりにくくなるのもメリットです。常にきちんと片付いた部屋にするためにも、ものの定位置を決めて収納することを徹底しましょう。

6-4.片付けを後回しにしない

汚部屋にしないためには、片付けを後回しにするのをやめましょう。ものを使ったら、すぐに片付けるようにすれば散らからずに済みます。面倒だからと後でやろうとすると、そのまま放置してしまいがちです。すると、徐々にものが散らかってしまい、汚部屋になってしまいます。ものを使った後は、片付けまできちんとすることを徹底してください。

6-5.余分なものを増やさない

汚部屋になるのを防ぐには、余分なものを増やさないように心がけることも大切です。たとえば、以下のようなことに気を付けるとよいでしょう。

  • むやみにセールやバーゲンに出かけない
  • ものを購入する前に本当に必要か考えてみる
  • 財布に現金を必要以上に入れない
  • 単に安いだけでものを購入しない
  • クレジットカードは家に置いて出かける
  • 無料でも不要なものは受け取らない
  • 今買わないと損をするという感情を捨てる
  • 収納道具を増やさない

6-6.自分なりのストレス解消法を見つける

ストレスが原因で汚部屋にならないようにするには、自分なりのストレス解消法を見つけることも大切です。中でも、軽く体を動かすことになる方法をおすすめします。たとえば、好みの飲食店を食べ歩くのもよいでしょう。親しい仲間とウォーキングやハイキングに出かけるのも楽しいものです。外出して体を動かすと、気持ちが晴れてスッキリします。

6-7.積極的にほかの人を部屋に招待する

積極的にほかの人を部屋に招待すると、汚部屋になるのを防ぐことができます。自分一人なら汚部屋が気にならない人でも、ほかの人がやってくるとなれば話が別です。相手に嫌われたくない、嫌な印象を与えたくないという気持ちから、部屋を片付けるようになるでしょう。特に、キレイ好きな人や自分が好意を持っている相手を招待すると効果的です。

6-8.専門業者にハウスクリーニングを依頼する

専門業者にハウスクリーニングを依頼するのもおすすめです。どんなに汚れていても、物量が多くても、プロの手で効率よくキレイにしてもらえます。費用はかかりますが、いったんプロの手が入ると自分で掃除をするときも楽にできるようになるでしょう。リビングだけ、キッチンだけといった依頼もできるので検討してみてください。

7.汚部屋になる心理に関するよくある質問

最後に、汚部屋になる心理に関する質問に回答します。それぞれ参考にしてください。

Q.お金がある人なら汚部屋にならないのでは?
A.断言できません。お金があるからこそ、不用品を買い込んでしまう人もいます。また、仕事などで多忙過ぎる人は、お金があっても掃除する時間や気力がなくて汚部屋になることもあるでしょう。

Q.実家の親も汚部屋に住んでいるのですが?
A.親子で生活パターンや性格が似ていると、同じように汚部屋になることがあります。親が汚部屋になる心理が分かれば、自分の汚部屋解消にも役立つはずです。

Q.恋人ができれば汚部屋を脱出できる?
A.恋人がキレイ好きで、汚部屋の片付けを手伝ってくれるタイプなら脱出できるでしょう。しかし、汚部屋でも構わないタイプなら、改善できる見込みは少なくなります。

Q.汚部屋の片付けを業者に依頼するのは気が引けるのですが?
A.何も気にする必要はありません。業者はプロなので、どんなに汚れた部屋でも見慣れており、仕事と割りきって淡々と作業してもらえます。

Q.高齢者の汚部屋対策はどうすればよい?
A.たとえば、公的・民間の介護サービスやハウスクリーニングサービスを利用して、周囲に助けてもらうとよいでしょう。親や親類なら、定期的に訪問して片付けや掃除を手伝うことも大切です。

まとめ

今回は、汚部屋になる心理について詳しく解説しました。汚部屋になる人は、心理的に何らかの問題を抱えていることが多くなります。まずは、どんな心理で汚部屋になってしまったのかを突き止めて、正しく対処することが必要です。なお、汚部屋の片付けは自分で進めることもできますが、時間と労力が大幅にかかることから、業者に依頼することをおすすめします。この記事を参考にして信頼できる業者を選び、よく相談して依頼するとよいでしょう。1日も早く汚部屋から脱出し、衛生的で安全な環境で暮らせるようしてください。