タブレットは、寿命が近づくとさまざまな不具合が出てきます。どんな症状が出たら寿命が近いのか、タブレットの平均寿命はどのくらいなのかなど、分からない点も出てくるものです。寿命が近いサインを知っておけば、買い替えや処分を検討する際の参考になるでしょう。

そこで、本記事では、タブレットの寿命が近いと起きるサインや、寿命を延ばすためにできることなどをご紹介します。

  1. タブレットの平均寿命は?
  2. タブレットの寿命が近いと起きる症状
  3. タブレットの寿命を延ばすには?
  4. 寿命を迎えたタブレットの処分方法
  5. タブレットの寿命でよくある質問

タブレットを少しでも長く使えるよう、寿命を延ばす方法なども知っておくと安心です。また、寿命のサインなどを知るとともに、寿命を迎えたタブレットの処分方法も覚えておきましょう。

1.タブレットの平均寿命は?

まず、タブレットの平均寿命について考えていきましょう。

1-1. 平均寿命は3年が目安

タブレットの寿命は、3年が目安とされています。平均寿命が短いのは、バッテリーの寿命が2年程度だからです。タブレットのバッテリーは、交換ができない仕様となっている場合が多くなっています。そのため、バッテリーが寿命を迎えたら、タブレットも買い替えや処分などを検討しなければならないのです。

1-2.使用頻度や使用環境によって変動する

タブレットの寿命は、使用頻度や使用環境によって変動があります。頻繁に使用する・長時間使うケースが多い・高温多湿の環境で保管しているなどの場合、タブレットの劣化が進みやすいので注意が必要です。

2.タブレットの寿命が近いと起きる症状

タブレットの寿命が近づくと、どんな症状が起きるのでしょうか? 寿命が近づくと起きるサインをご紹介します。

2-1.バッテリーの持ちが悪い

タブレットの寿命が近づくと、バッテリーの持ちが悪くなり、充電してもすぐになくなるという症状が起こります。バッテリーの摩耗や劣化が原因です。バッテリーは交換が難しいことから、買い替えや処分などを考えなければならないでしょう。

2-2.電源が落ちる

電源が頻繁に落ちるようになったら、タブレットの寿命が近いサインだと捉えておきましょう。電源が落ちる症状は、充電が十分に残っている場合でも起きるので注意してください。

2-3.熱がこもる

タブレットの寿命が近づくと、熱がこもりやすくなり、タブレットが高温になることがあります。主に、バッテリーが寿命を迎えている場合に起こりやすい症状です。

2-4.液晶画面の不具合

タブレットが寿命を迎えると、液晶画面にさまざまな不具合が生じます。不具合とは、画面が暗い・線が入る・色ムラを感じる・チカチカするなどの症状です。液晶画面の劣化によるもので、製造から年数が経過するほど不具合が生じやすくなるでしょう。

3.タブレットの寿命を延ばすには?

タブレットは、使い方などを見直すだけで、寿命を延ばすことができます。具体的な対策を見ていきましょう。

3-1.充電時の負荷を避ける

バッテリーの寿命がタブレットの寿命に関連しているため、充電時の負荷を避けることが、寿命を延ばすためには大切なポイントです。バッテリーは、充電可能な回数が300〜500回までと定められています。満充電になっても充電を続けると過充電となるので、充電の仕方には注意しましょう。

3-2.液晶画面の使い方を見直す

液晶画面の使い方を見直すことも大切です。適度な明るさに設定する・オンオフを頻繁に行わない・衝撃を避ける・温度差に注意するなど、普段から丁寧に扱うだけでも、タブレットの寿命を延ばすことができます。

3-3.高温多湿の環境を避ける

タブレットは精密機器であるため、高温多湿の環境を避けて保管と使用を心がけることが大切です。温度差がある場所での保管や使用も、結露などの発生が起こりやすく、故障を招く可能性があるでしょう。タブレットは、温度が安定した環境での保管や使用をおすすめします。

4.寿命を迎えたタブレットの処分方法

寿命を迎えたタブレットは、処分を検討しなければなりません。処分方法を具体的にご紹介します。

4-1.小型家電としてリサイクルする

タブレットは、たくさんの金属資源を含有しています。そのため、小型家電としてリサイクルすることができるのです。自治体が設置する小型家電リサイクルボックスを利用し、タブレットをリサイクル回収に出しましょう。小型家電リサイクルボックスは、誰でも無料で利用できます。ただし、設置場所が限られているため、あらかじめ自治体のホームページで確認しておきましょう。

4-2.不用品回収業者

不用品回収業者に依頼し、タブレットを引き取ってもらう方法があります。不用品回収業者は出張回収が基本です。タブレットの運搬やこん包などの手間がかからず、忙しい方でも利用しやすい方法でしょう。ただし、回収費用が割高で、タブレット1つあたり数千円かかるのに加え、出張費用が加算されるケースもあります。事前に業者の料金体系を確認しておくと安心です。

4-3.無料回収業者

無料回収業者は、PCやタブレットなどを無料で回収している業者です。iPadだけでなく、Kindle Fireなども無料回収してもらえます。宅配回収が基本で、業者が定める送料対象品目が同こんされていれば、送料無料で回収可能です。送料無料対象品目は、業者によって異なります。事前に業者のホームページなどで確認しておきましょう。

4-4.買取に出す

良好な状態のタブレットであれば、買取に出すことも考えてみましょう。ただし、タブレットは寿命が短い製品であるため、買取価格がつかない可能性もあります。複数の業者で査定を受け、買取対象となるか聞いてみましょう。一般的なリサイクルショップより、PC買取専門店のほうが買取してもらいやすい傾向があります。

5.タブレットの寿命でよくある質問

タブレットの寿命に関する質問を集めました。

Q.タブレットの動作が遅いのも寿命のサインなのか?
A.はい、寿命が近いサインです。長く使っていると、ストレージの容量不足などが生じます。古い機種ほど容量が少ないタイプが多いため、使用に問題が生じるようであれば、買い替えなどを検討してみましょう。

Q.タブレットは、下取りに出して処分することはできるのか?
A.はい、できる場合があります。ただし、下取り金額は店舗によって異なるため、あらかじめ確認しておくことが大切です。一般的に、下取り金額は、買取してもらう場合より低くなる傾向があります。

Q.OSのバージョンアップができない場合、タブレットの寿命と考えるべきか?
A.はい、考えたほうがいいでしょう。iPadに比べ、アンドロイドは特にOSのアップデートに対応できないケースが目立ちます。OSのバージョンアップができない場合、動作不良など操作に支障をきたす恐れがあるため、処分を考えたほうがいいでしょう。

Q.タブレットが寿命を迎えると、周辺機器の反応が悪くなるのか?
A.はい、悪くなることがあります。マウスやキーボードが正常に反応しなくなる症状が起こるのです。タブレットの劣化が進行すると、周辺機器を認識しにくくなるため、早めに処分を検討しましょう。

Q.タブレットの液晶画面は、どのくらいの時間で寿命を迎えるものなのか?
A.液晶画面の寿命は、3万時間程度とされています。そのため、長時間つけたまま放置していると、バックライトの劣化を速めてしまうのです。長時間使用しない場合は、こまめに電源を切りましょう。

まとめ

タブレットの平均寿命は、3〜5年と短めです。寿命が近づくと、バッテリーの持ちが悪い・電源が落ちる・熱がこもる・液晶の不具合などが起こります。寿命が近いサインを知っておき、早めに処分や買い替えなどを検討しましょう。寿命が近いサインを知るとともに、寿命を延ばすためにできる対策などを知っておくと安心です。タブレットを使用されている方は、本記事を参考に処分や買い替えを検討してみてください。