頑固な焦げつきで頭を悩ませる魚焼きグリルですが、簡単に汚れを落とす方法があります。今まで悩んでいたことが嘘(うそ)かのように、きれいな状態にすることができるでしょう。大切なのは、魚焼きグリルが汚れる原因を知ることです。原因が分かれば、アイテムを活用して効率良い掃除ができるようになるでしょう。
本記事では、魚焼きグリルが汚れる原因や掃除方法などについて解説します。
- 魚焼きグリルが汚れる原因は?
- 魚焼きグリルの掃除に役立つアイテム
- 魚焼きグリルの掃除方法
- 魚焼きグリルの汚れを防ぐ方法
- 魚焼きグリルの掃除に関してよくある質問
この記事を読むことで、魚焼きグリルをきれいに保ち続けるコツが分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。
1.魚焼きグリルが汚れる原因は?
最初に、魚焼きグリルが汚れる原因をチェックしておきましょう。
1-1.主な汚れは魚から落ちた油
魚焼きグリルは使うたびに汚れるものですが、汚れの原因は魚から落ちた油がほとんどです。基本的に、魚から落ちた油は網や受け皿にたまるでしょう。けれども、グリル庫内にも油が落ちるたびにはねて付着してしまうのでとても厄介な汚れになる傾向があります。網や受け皿をきれいに洗っても嫌なにおいが取れない場合は、庫内に付着している油汚れが原因といえるでしょう。掃除が不十分だと悪臭が発生することもあるので、使用後はすぐに掃除するのが大切です。
1-2.魚の皮や身・焦げが原因になることも
庫内に飛び散った油だけでなく、魚の皮や身・焦げつきが汚れの原因になることもあります。魚を焼き上げる際に、皮や身が網に残ってしまうことがよくあるでしょう。そのまま放置すると皮や身が固くなり、頑固な汚れになってしまいます。さらに、そのまま再び魚焼きグリルを使用することで焦げつきがひどくなってしまうというわけです。その結果、きれいに洗っても焦げつきがなかなか取り除けず、さらに落ちにくくなってしまいます。
2.魚焼きグリルの掃除に役立つアイテム
ここでは、魚焼きグリルの掃除に役立つアイテムをいくつか紹介します。
2-1.重曹またはセスキ炭酸ソーダ
魚焼きグリルを落とす洗剤として役立つのが、重曹やセスキ炭酸ソーダです。これらの洗剤は自然素材でできている成分なので、肌が弱い人にも気軽に使うことができます。魚焼きグリルは食べ物を調理する場所でもあるため、口に入れても安全な洗剤を使いたい方も多いはずです。重曹とセスキ炭酸ソーダは口に入れても害がない成分なので安心して使うことができます。油汚れや焦げつきなどの汚れにも効果を発揮するでしょう。
2-2.使い古しの歯ブラシとメラミンスポンジ
網の焦げつきがひどい場合、普通のスポンジでこすっても落ちないケースがあります。そんなときは、メラミンスポンジを活用してください。メラミンスポンジは特殊な樹脂でできているため、通常のスポンジでこすって落とせない汚れも軽い力で落とすことができるでしょう。そして、細かい焦げつきや網と網の間についた汚れを落とす際に役立つのが、使い古した歯ブラシです。40度くらいのぬるま湯につけながらこすれば、汚れもきれいに落ちるでしょう。
2-3.キッチンペーパーまたは食品用ラップ
スポンジを使っても落ちない汚れの場合、キッチンペーパーまたは食品用ラップで洗剤をおおい、洗剤と汚れを密着させる方法が効果を発揮します。洗剤と汚れを密着させることで、頑固な汚れにも洗剤成分が浸透できるようになるでしょう。たとえば、重曹ペーストを庫内の焦げつきに塗った後、キッチンペーパーまたは食品用ラップで密封します。汚れと密着させるアイテムとして大活躍するので、ぜひ活用してください。
2-4.長い棒と要らない布
魚焼きグリルの庫内を雑巾やタオルを使って拭くのは大変なので、長い棒と要らない布を使って掃除棒を作ってください。庫内の奥まで届く棒なら何でも構いません。家の中にあるものとしては普通の箸よりも長い菜箸を使うといいでしょう。菜箸に要らない布を巻いてゴムなどで固定すれば、掃除棒の完成です。庫内にこびりついている油汚れや焦げつきが落としやすくなるでしょう。100均ショップでもさまざまな掃除グッズが販売されているので、魚焼きグリルの掃除に最適なグッズを使うのも方法の1つです。
3.魚焼きグリルの掃除方法
ここでは、魚焼きグリルの掃除方法とポイントを解説します。
3-1.基本的な掃除の流れをチェック!
魚焼きグリルを使用した後は、以下の手順できれいに掃除してください。
- 触れるくらいまで冷めていることを確かめた後、魚焼きグリルを引き出してシンクに置く
- 受け皿にたまっていた汚れた水を捨てて、網をつけたまま受け皿に熱湯を注ぎ入れる
- 網が浸るくらいまで熱湯を注いだ後、たっぷりの縦走を振りかける
- お湯が冷めるまで放置した後、丸めたアルミホイルをタワシのように使って擦(かす)り洗いをする
- 網と受け皿を軽くすすいで汚れを落として完了
きれいに汚れを落とした後は、1度乾かしてからもとに戻してください。水滴はタオルなどできちんと拭き取ることが重要なポイントとなります。
3-2.重曹水で庫内をきれいにする
魚焼きグリルを掃除する際に、併せて庫内もきれいに掃除しましょう。庫内を掃除する際は、重曹水を活用します。主な掃除の手順は以下のとおりです。
- 水200mlに対し重曹小さじ1を溶かした重曹水をスプレーボトルに入れる
- 重曹水を含ませたスポンジや掃除棒を使って、庫内をこすり洗いする
- 最後に乾いた雑巾でしっかりと水分と汚れを拭き取ったら完了
魚焼きグリル内に水分が残っていると故障の原因になるので、必ず水分を拭き取ることが大切です。掃除した後は、1時間ほどそのまま放置しておくと乾かすことができるでしょう。
3-3.汚れがひどい場合の対処法
汚れがひどい場合は、重曹とセスキ炭酸ソーダを併用する掃除方法がおすすめです。手順は以下を参考にしてください。
- 水250mlに対して重曹を大さじ1杯、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を入れて混ぜる
- 受け皿と網を外し、作った洗剤にキッチンペーパーを浸して庫内全体に貼りつける
- キッチンペーパーの上をラップでおおい、汚れと洗剤を密着させて30分ほど放置する
- 時間が経過したらラップとキッチンペーパーを外して汚れと洗剤を丁寧に拭き取る
- 最後に雑巾で水拭きをする
- よく乾かしたら受け皿と網をもとに戻して完了
グリル内部は電子部品やバーナーなどがあるため、製品によっては水気がNGになるものもあります。水が使えない場合は、バーナーや電子部分を避けてキッチンペーパーを貼るようにしましょう。
4.魚焼きグリルの汚れを防ぐ方法
ここでは、魚焼きグリルの汚れを防ぐ方法を解説します。
4-1.使った後はすぐに掃除する
きれいな魚焼きグリルを維持し続けるためには、使用後にすぐ洗うのが基本です。魚焼きグリルの汚れはほとんどが魚から出る油なので、すぐにきれいに掃除すれば頑固な汚れを防ぐことができるでしょう。油汚れは時間が経過するほど酸化し、落ちにくい汚れになってしまいます。使った後に掃除するのは面倒に感じるかもしれませんが、ぬるま湯につけ置きするだけでもOKです。飛び散った油汚れがすぐに拭き取れるよう、近くに重曹水を置いておくといいでしょう。
4-2.受け皿に重曹を入れる
重曹は掃除のタイミングだけでなく、魚焼きグリルを使用する前にも活用できるアイテムです。調理前に、水300mlに対し重曹を大さじ4杯受け皿に入れてください。受け皿にたまっている水とよくかき混ぜることで、油汚れが付着しにくくなります。使用後はそのまま水で洗い流すだけで受け皿がきれいになるというわけです。使い方を工夫するだけで、掃除が楽になるでしょう。また、重曹の代わりに片栗粉大さじ4杯を入れて混ぜ合わせる方法もあります。固まった片栗粉は簡単に剝がせるので、楽に油汚れを処理することができるでしょう。
4-3.網にアルミホイルを敷いて使う
魚を置く前、網にアルミホイルを敷きましょう。アルミホイルを敷くことで網も受け皿も油で汚さずに済みます。使用後はアルミホイルを捨てるだけで、ほとんど掃除する必要はありません。掃除をするのが面倒だと感じる方は、アルミホイルを活用してください。ただし、アルミホイルを使用しない場合と使用する場合の焼き具合が大きく異なるため、調理の仕上がりに関しては注意が必要です。また、市販のグリルストーンを使うのも方法の1つでしょう。グリルをきれいに使うための石を敷くだけで、掃除が楽になるはずです。受け皿に敷くだけで油を吸収してくれる上に、においを抑える効果も期待できます。
4-4.網の焦げつきを防ぐこともできる
魚の皮や身がこびりついてしまう網には、あらかじめお酢を塗っておくといいでしょう。魚の表面にハケなどで薄く塗るだけで網にくっついてしまうのを防ぐことができます。魚に直接お酢を塗ることで、網に焦げつきがつきにくくなるだけでなく皮がパリッと焼きあがるので一石二鳥といえるでしょう。また、予熱してから焼くのも予防の1つです。予熱するだけでも食材が網にくっつきにくくなります。
5.魚焼きグリルの掃除に関してよくある質問
魚焼きグリルの掃除に関する質問を5つピックアップしてみました。
Q.なかなか焦げつきが落ちない場合の対処法は?
A.つけ置きの掃除方法がおすすめです。網が浸(つ)かるくらいの桶(おけ)または袋を用意してください。そして、以下の手順で焦げつきなど頑固な汚れを落としましょう。
- 用意した桶または袋の中に40度くらいのぬるま湯1Lと重曹大さじ3杯を入れてよく溶かす
- 網を浸し、30分~1時間ほど放置する
- 汚れが浮いてきたらスポンジや使い古した歯ブラシでこすり落とす
スチール製のタワシなどでゴシゴシこすってしまうと表面のコーティングが剝がれてしまう恐れがあるため、力を入れないのがポイントです。力任せにするのではなく、メラミンスポンジを使って軽い力で落とせるようにしましょう。
Q.魚焼きグリル内のにおいを除去する方法は?
A.魚臭さが取れない場合は、細かいすき間に汚れが残っている可能性があるので細部までチェックしてください。細かく掃除した後、コーヒーの出がらしを受け皿にのせましょう。数分加熱することで脱臭効果が期待できます。コーヒーや茶葉の出がらしには脱臭効果があるため、冷蔵庫や下駄(げた)箱などさまざまな場所で応用できるでしょう。
Q.使用後のお手入れは?
A.網や受け皿が粗熱が取れたら台所用中性洗剤を含ませたスポンジでこすって汚れを落としてください。調理直後に洗えば、台所用中性洗剤やぬるま湯だけでほとんどきれいになります。お湯を使うことで油汚れがやわらかくなり、落としやすくなるというわけです。庫内を掃除する際は、ヤケドしないように注意してください。
Q.プロの清掃業者に依頼すべきケースは?
A.つけ置きでの掃除を試してみてもなかなか落ちない場合は、プロの清掃業者に依頼したほうがいいでしょう。多くの清掃業者は、キッチンやお風呂・洗い場などを含めた水まわりを中心に清掃サービスを行っています。水まわりをまとめてきれいにできるパックプランを用意しているところもあるので、ぜひチェックしてください。
Q.魚焼きグリルの汚れを放置するとどうなるのか?
A.焦げつきがどんどんひどくなり、ホコリも蓄積されやすくなります。油汚れとホコリが混ざってしまうと頑固な汚れになってしまうので注意が必要です。また、焦げつきがひどくなるにつれ、使用するたびにそこに火がついてしまう恐れがあります。煙が大量に出たり、火災の原因になったりする恐れがあるので注意してください。
まとめ
頑固な焦げつきなどの汚れが目立つ魚焼きグリルは、なかなか落ちにくい傾向があります。けれども、汚れがついてからすぐに掃除をすれば、きれいな状態が維持できるでしょう。また、自然由来の成分でできている重曹とセスキ炭酸ソーダを使うことで、汚れを効率的に落とすことができます。どちらとも肌が弱い方でも安心して使える洗剤です。また、こまめに掃除をしたり、アルミホイルを敷いてから焼いたりするなど、汚れが付着しないように予防することも大切なポイントとなります。汚れがついたらすぐに拭き取ることを心がけましょう。