今年も終わりかけ、大掃除を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、収納スペースの乏しいワンルームのお部屋では、上手に片付けるのは大変です。そこで、今回はワンルームの片付け方についてご紹介します。
- ワンルームが片付かない! その原因は?
- ワンルームの片付けの手順
- ワンルームの片付けのコツとポイント
- 場所別のワンルームの片付け方法
- プロに依頼するのもおすすめ
- ワンルームの部屋の片付けに関するQ&A
この記事を読むことで、ワンルームの片付けに関するノウハウを身につけることができます。基礎を学んで、片付けを成功させましょう。
1.ワンルームが片付かない! その原因は?
なぜ片付かないのか、その原因を把握しておくことで今後の対策になります。この項目で原因を理解して対策しましょう。
1-1.ものが多すぎる
洋服やバッグなど身の回りのものが多すぎて片付けようにも片付けられないというケースがあります。ものを減らすことから始めましょう。
1-2.狭い・収納場所がない
収納スペースがないのも部屋が片付かない大きな原因となっています。ちなみに、タンスなどの収納器具を増やしただけでは、生活スペースを圧迫するので本末転倒です。
1-3.ものの定位置が決まっていない
洗濯した服を適当な場所にたたんだままにしていたり、使ったゲーム機や漫画本などをソファーやベッドの横に置きっ放しにしていたり。このようにものの置き場所を決めず、そのときそのときで自由にものを置いていると、次第に部屋が散らかっていきます。
1-4.片付けの習慣が身についていない
どんなに収納機能の高い部屋でも、片付けの習慣がない人が住むとたちまち散らかってしまいます。部屋がキレイな人は、必ず定期的に片付けを行っているのです。
1-5.ものを買いすぎ
買い物自体が趣味の人やコレクションが趣味の人は要注意です。使わないものでも買ってしまう癖が付いているので、どんどんと部屋の中にものが増えていきます。部屋の収納力を超える量になってしまえば、いくら工夫しても片付けるのは困難です。
2.ワンルームの片付けの手順
片付けには手順があります。手順を守ることでより片付けがスムーズに進みますので、しっかりと把握しておきましょう。
2-1.まずは分別
部屋にものが多いと片付けは失敗します。また、何とか片付けられても、非常に散らかりやすい部屋になってしまうでしょう。ですから、まずはものを減らすことが大切です。必要なものと不要なものに分別しましょう。
分別にはコツがあります。ものを捨てられない人は「まだ使える」「いつか使うかもしれない」といった思考が働き、客観的に見ると不要なものでも必要に分類しがちです。そこで、最初に明確な基準を設定しましょう。「1年以上使っていない」「同じものがある(代用可能)」ものに関しては処分の対象にしてください。
2-2.ものを捨てる
分別したら実際に処分していきましょう。ただし、ただ捨てるだけでは損なので、売れそうなものは売るようにします。たとえば、化粧品・服飾品・ゲーム関連商品・楽器・トレーディングカードなどは中古でも需要があるでしょう。売れなかったものは自治体などを利用して処分してください。
2-3.収納グッズを導入する
すでに十分に収納器具がある場合は問題ありません。収納器具がない場合に限り、タンスや収納ボックスなどの収納グッズを導入しましょう。おすすめは収納ボックスです。必要に応じて増設できますし、一つ一つのサイズはさほど大きくないので置き場所も選びません。デザインも豊富なので、お部屋のデザインを邪魔しないのもメリットです。
2-4.定位置を決める
最後に何をどこに収納するのかを考えましょう。そして、収納した場所はものの定位置として扱い、使った後に戻すようにすれば部屋が散らかりません。ただし、定位置を決める際には注意点があります。頻繁に使うものは手前、使わないものは奥を心がけてください。これが逆になっていると、使うたびに手前のものをどかさなければいけません。これによって部屋が散らかるだけでなく、元の場所に戻すのが面倒になって習慣化を妨げる原因となってしまいます。
3.ワンルームの片付けのコツとポイント
ワンルームの片付けにはいくつかのコツやポイントがあります。コツやポイントを押さえてスムーズに片付けましょう。
3-1.収納用品を先に買わない
収納用品は片付けた後に合わせて買うべきです。片付け前に合わせて買ってしまうと、片付けた後にその収納物が無駄になってしまうことがあります。さらに、収納用品自体が部屋のスペースを無駄にしてしまうでしょう。これでは本末転倒ですよね。ものを減らした上で、それでも収納用品が足りないと感じてから初めて購入しましょう。
3-2.いっぺんに片付けようとしない
ワンルームではその部屋が生活スペースのすべてです。もしもいっぺんに片付けを始めて寝るまでに終わらないと大変なことになります。ですから、生活の邪魔にならないように、片付け区画を分割して少しずつ片付けていきましょう。
3-3.入ってくる量と出ていく量が同じになるように習慣づける
せっかくものを減らして片付けても出ていく量が少なければ、いつかは必ずキャパシティーオーバーになってしまいます。ましてや、ワンルームではスペースが狭い上、収納場所=生活スペースなので、生活環境のためにもものを捨てる習慣を付けましょう。
3-4.デッドスペースを活用する
たとえば、ベッドの下や柱のせいでできたくぼみなど、役に立っていないスペースを有効活用することが片付けでは大切です。
4.場所別のワンルームの片付け方法
この項目では場所ごとにおける片付け方を簡単に説明します。
4-1.リビング
使う場所と収納場所を近づけることがとても大切です。たとえば、ソファーの周りでは爪切り・化粧道具・ティッシュ箱・薬箱・書籍・リモコンなどを収納するようにします。テレビ台の下やその周りにはDVDやゲーム機などを置けば無駄がありません。また、ベッドの下など、滅多(めった)に触らない場所は季節外の洋服など、長く使わないものを収納すると良いでしょう。
4-2.キッチン
キッチンは収納グッズを取り入れるだけで一気に片付く場所です。たとえば、壁にワイヤーネットを取り付ければ、お玉やフライ返しなどをかけることができます。また、吊(つ)り戸棚の底部に引っかけるタイプのラックを設置すれば、キッチンペーパーや調味料の置き場に使うことが可能です。
聞き出しの中には入れ子を意識してカゴで区分けをしましょう。箸やスプーン、調理器具などで分類して入れておけば、使いやすくすっきりとします。
4-3.玄関
靴を下に並べた置いておくと、キレイにそろえてあっても散らかった印象になってしまいます。必ず靴入れを設置するようにしましょう。ワンルームの部屋では玄関が狭いことが多いので、横幅や奥行きのあるタイプのものよりも背が高いタイプの靴入れを選ぶのがポイントです。また、靴入れの棚の縦幅に余裕があれば、間に横板を増設して収納スペースを倍増させると良いでしょう。
4-4.風呂・トイレ
脱衣所や浴室・トイレなどではシャンプーボトルやトイレットペーパーを置くための棚があると便利です。ただし、脱衣所や浴室では湿気が悪影響を起こすので、できるだけステンレス製のものを選びましょう。
4-5.押し入れ・タンス
押し入れやタンスは有効にスペースを使えていないことが多い場所です。たとえば、押し入れの場合は上のペースが使えていないことが多く、クローゼットでは逆に下の部分が使えていないことが多いでしょう。このようなときに便利なのが収納ボックスです。ボックスを積み重ねて設置すれば、上下のデッドスペースを有効に活用できます。
5.プロに依頼するのもおすすめ
あまり一般的ではありませんが、近年掃除のプロに依頼する方が増えてきています。興味がある方はぜひ利用してみてください。
5-1.業者に依頼するのはどんなとき?
5-1-1.忙しい
社会人の方や学生の方など、忙しくて普段片付けに充てる時間がないという方は、ぜひプロに依頼してみてください。
5-1-2.何度やっても失敗する
片付けが本当に苦手な人は、何度やってもうまくいかないものです。無駄に時間と労力を使うぐらいならプロに任せた方が有意義でしょう。
5-1-3.身体的理由
たとえば、怪我(けが)などをしていて重いものを持ったり動かしたりすることができない方など、体の問題で自由に片付けられない人にとって業者はうってつけです。
5-2.費用
費用は部屋の汚さや広さによって違いますが、一般的には30,000円~80,000円の間で行ってくれることが多いようです。また、「キッチンだけ」「押し入れだけ」など、スポットを限定した依頼の場合は数千円から依頼ができます。
6.ワンルームの部屋の片付けに関するQ&A
Q.備蓄品はどうすればいいでしょうか?
A.今年は地震に台風と災害の多い年でした。災害時などに備えて備蓄することはとても大切です。片付けにおいてものを減らすのは重要ですが、備蓄品に関してはその限りではありません。なるべく減らさないようにしましょう。
Q.賃貸でも壁に収納器具は取り付けられますか?
A.壁を大きく傷付けなければ問題はありません。たとえば、突っ張り棒形のラックを使ったり、画鋲(がびょう)で留められるウォールシェルフなどを使ったりすると良いでしょう。
Q.夜間でも業者に依頼できますか?
A.夜間に対応している業者もありますが、近隣住民と問題になることもあるので気を付けましょう。
Q.業者とトラブルになったらどうすればいいですか?
A.国民生活センターに相談しましょう。国民生活センターは行政によって運営されている無料の相談窓口です。専門の相談員がいるので、安心して依頼してください。
Q.片付けにはどのぐらいの時間が必要ですか?
A.部屋の広さや散らかり具合にもよりますが、リビングだけならば3時間~5時間もあれば問題ないでしょう。もちろん、場合によっては1日で終わらないこともあるので気を付けてください。
まとめ
今回はワンルームの片付け方をご紹介しました。ワンルームは収納スペースが狭いため、上手に片付けるのが難しい部屋です。ものが多いままだといくら頑張ってもキレイにはなりません。まずはものを減らすことが大切です。その上で、デッドスペースや収納用品を活用して上手に片付けをしましょう。