「掃除をしてもすぐに汚くなる」「掃除する時間がない」「キレイに保ち続けることができない」など、一人暮らしの部屋の掃除に悩んでいる方が多いのではないでしょうか。一人暮らしの部屋は、収納スペースの狭さからものがあふれてしまい、汚れがちです。キレイな部屋を維持し続けるためには、掃除方法とコツをしっかり押さえておかなければなりません。

そこで本記事では、一人暮らしの掃除方法とポイント・コツについて解説します。

  1. 一人暮らしの掃除について
  2. 一人暮らしの基本の掃除
  3. 一人暮らしのスペシャルな掃除
  4. 一人暮らしの掃除に関してよくある質問

この記事を読むことで、一人暮らしの部屋をキレイにするための掃除方法とコツが分かります。気になっている方や悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1.一人暮らしの掃除について

まずは、一人暮らしの特徴と掃除の必要性、頻度について説明します。

1-1.一人暮らしの特徴

一人暮らしは親元から離れ、掃除・炊事・洗濯など家事全般を自分で行わなければなりません。家族と一緒に生活していたときは掃除を親に任せっぱなしにしていた方も多いでしょう。しかし、一人暮らしでは、掃除をしてくれる人はいません。一般的に、一人暮らしの間取りはワンルーム・1Kのどちらかがほとんどです。
ワンルームは、名前のとおり、1つの部屋で完結した物件となります。キッチンと部屋部分に仕切りがなく、1Kよりも部屋全体の面積が狭くなるでしょう。そして、1Kはキッチンと部屋の間に仕切りがあります。料理を作ってもニオイが部屋までくることがなく、用途によって部屋を分けたい方に人気です。
中には、ワンルーム・1Kよりも広い1DKや1LDKを選ぶ方もいますが、ほとんどは以上の2点の間取りになります。

1-2.掃除の必要性、頻度について

掃除の頻度は、仕事や忙しさなどによって変わると思います。仕事が忙しい方は、1週間に1回というケースが多いようです。しかし、できれば2〜3日に1度は掃除したほうが理想的だといわれています。「帰って寝るだけ」という方でも、毎日過ごす場所にはホコリや汚れがたまるものです。たとえば、洋服についているホコリや靴の裏の泥などがあります。家にいる時間が少ない=ホコリがたまらない、というわけではありませんので注意してください。頻繁に掃除をする必要はありませんが、掃除をしないとホコリがたまってしまいます。

1-3.汚れが目立つ場所は?

一人暮らしで最もホコリなどの汚れがたまりやすいのは「リビング」です。ワンルーム・1Kの場合は、メインとなる洋室が当てはまるでしょう。おそらく、ほとんどの方がその場所にベッド・ソファー等の家具を置くはずです。家具がある場所やフローリングなどはホコリがたまりやすい傾向があります。また、自炊をしている方はキッチン、毎日使うトイレ・洗面所も汚れやすい場所といえるでしょう。

2.一人暮らしの基本の掃除

では、基本的に、どんな掃除をすればよいのでしょうか。一人暮らしの基本的な掃除方法と毎日できること、便利グッズを紹介します。

2-1.必要な道具

一人暮らしの部屋は広くないので、最低限必要の道具を用意すればOKです。基本の掃除に必要な道具は、以下のとおりとなります。

  • 掃除機
  • 雑巾(ぞうきん)
  • バケツ
  • 洗剤

掃除機は一人暮らしでも気軽に使えるコードレスのスティックタイプがおすすめです。スティックタイプは片手でも使うことができ、収納もスペースを取りません。洗剤は、中性洗剤が万能ですが、トイレ用・バス用など場所ごとに使い分けたほうがピンポイントで汚れを取りのぞくことができるでしょう。

2-2.部屋の掃除方法

居室スペースとなる洋室の掃除方法は、上から下が基本です。ホコリは上から落ちてくるため、まずは家具などの設置物の上から掃除を始めましょう。そして、最後に床掃除を行います。また、掃除を始める前に窓を開けて換気をよくし、床に置いている小物や書類・洋服などを片付けておきましょう。床が散らかっていると掃除がしにくくなるので注意してくださいね。

2-3.床掃除

窓側から順番に掃除機をかけてから水拭き、または乾(から)拭きをしてください。水拭きをした後は、必ず乾いた雑巾で水気を拭き取らなければなりません。水拭きをする際に中性洗剤を使う方もいますが、後に床専用のワックスを使ったほうがキレイになります。ただし、ワックスがけは年に2〜3回で十分なので頻繁に行う必要はありません。詳細は、後ほど【3-1.スペシャルな掃除方法】にて説明します。

2-4.洗面所

洗面所は毎日使う場所です。毎日使うところほど汚れやすくなるので、雑巾がけをしたり、洗面台を掃除したりと気を配ってください。風呂場用洗剤とスポンジを使えばキレイになるでしょう。また、排水溝は髪の毛などの汚れがたまりやすくなります。汚れがたまっている様であれば取りのぞいたり、パイプ洗浄洗剤を使ったりしましょう。

2-5.キッチン

キッチンは自炊をする人としない人で汚れ方が大きく異なります。自炊をする人は、油汚れが頑固な汚れにならないように、料理をした後はすぐ拭き取りましょう。できるだけ、使用後すぐに掃除をしたほうが手間が省けます。自炊をしない人は、水まわりだけしっかりと雑巾やふきんなどで拭いておくようにしてください。

2-6.風呂場

浴槽も使ったり、シャワーだけだったりと使い方は人それぞれです。基本的に、風呂場の掃除は使った後に行います。市販の風呂場用洗剤とスポンジを使って、浴槽と床を掃除してください。溝(みぞ)などの細かい部分は、スペシャルな掃除のときに行うとよいでしょう。ただし、風呂場の掃除で気をつけておきたいのが排水溝です。洗面所と同じく、風呂場の排水溝も髪の毛や皮脂などの汚れで水がたまりやすくなります。気がついたらゴミを取りのぞき、キレイにしておきましょう。

2-7.毎日素早くできること

掃除をしなくてはいけないと分かっていても、仕事が忙しいと時間がありませんよね。そんなときは、素早くできる方法がおすすめです。たとえば、粘着カーペットクリーナー(通称:コロコロ)やフローリングワイパーを活用するとよいでしょう。粘着クリーナーを使うと、ソファー・カーペットなどについている細かいホコリを取りのぞくことができます。フローリングワイパーは掃除機を使わずに床掃除ができるので、朝出かける前でも掃除が可能です。毎日素早くできることを地道に続けることで、大掃除が楽になりますよ。

2-8.便利グッズについて

100円均一ショップ・ホームセンターなどで、便利な掃除グッズが多数発売されています。たとえば、簡単に手に入る「メラミンスポンジ」です。メラミンスポンジは、水に濡(ぬ)らして軽くこするだけで、水汚れ・油汚れを簡単に落とすことができます。また、水を入れたペットボトルにつけるだけで簡単に水洗いができる「ペットボトルブラシ」や、排水溝パイプの奥まで掃除できる「排水溝パイプ用お掃除スティック」などさまざまです。これらの便利グッズを活用すれば、一人暮らしの部屋をキレイに保ち続けることができるでしょう。

3.一人暮らしのスペシャルな掃除

日常的に行う掃除だけでなく、定期的に行うスペシャルな掃除も大切です。それでは、スペシャルな掃除とは一体どのような内容なのでしょうか。

3-1.スペシャルな掃除方法とは?

年末や新生活に向けて行う掃除がスペシャルな掃除です。日ごろできないところまで掃除することで、徹底的に部屋をキレイにすることができます。たとえば、年に2〜3回ほど行う床のワックスがけが当てはまるでしょう。ワックスがけの方法は、掃除機でホコリを取りのぞく→洗剤拭き→水拭き→ワックスがけとなります。ワックスは厚く塗るイメージがありますが、本は薄塗りです。厚く塗る場合は、塗って乾かしてを2〜3回くり返すようにしなければなりません。
また、ほかのスペシャルな掃除方法としては、キッチンのガス台・換気扇、エアコン掃除、天井などがあります。毎日する必要はありませんが、年に1〜2回は掃除をしたほうがよいでしょう。

3-2.ポイント・コツについて

定期的な掃除をスムーズに行うためには、日ごろからのちょっとした掃除が大切です。たとえば、油汚れ・水汚れは放置するほど頑固な汚れとなり、市販の洗剤では取りのぞけなくなります。できれば、頑固な汚れになる前に掃除をしてキレイにしましょう。料理をした後はきちんとふきんで水まわりをキレイにし、入浴後はすぐに浴槽を掃除することが大切なポイントです。また、汚れを見つけたときも早めの掃除を心がけたほうがよいでしょう。

3-3.掃除便利グッズについて

前述したとおり、現在はさまざまな掃除便利グッズが登場しています。中でも、日常から大掃除まで活用できるのが「重曹」です。重曹は油汚れに強く、キッチンコンロの汚れに効果があるといわれています。また、水500mlに大さじ1杯を入れて重曹水にすると、床の拭き掃除にも使用可能です。重曹は脱臭効果もあるため、器に重曹(粉末)を入れて靴箱やトイレに置いておけばニオイ対策にもなるでしょう。

3-4.注意点

スペシャルな掃除を行う場合は、洗剤の種類や使い方に注意が必要です。トイレ用・中性洗剤・風呂場用と、さまざまな種類があります。中には、含まれている成分によって絶対に混ぜてはいけないものもあるので注意しなければなりません。誤って混ぜてしまうと、有毒ガスが発生する可能性があります。掃除前に使用する洗剤の説明書きをきちんと読んでおきましょう。

4.一人暮らしの掃除に関してよくある質問

一人暮らしの掃除に関してよくある質問を5つピックアップしてみました。

Q.家具・家電の掃除はしたほうがよいのか?
A.家具・家電の掃除は定期的にしてください。家具・家電の上やコードには、ホコリがたまりやすい傾向があります。テレビなどの家電は水気に弱いため、乾拭きするか、はたき棒でホコリを取りのぞきましょう。汚れがひどい場合は、電気製品用のクロスを使ってください。また、照明器具・電気のカサなどもホコリがたまりやすい場所なので、定期的に乾いた布で拭き掃除を行うとよいでしょう。

Q.換気扇の掃除の頻度は?
A.換気扇には頑固な汚れがつきやすいため、厄介な場所と思いがちですが2か月に1回くらいの間隔でやると掃除しやすくなります。定期的に掃除を行うことで汚れがしつこくならずに、すぐに落とすことができるのです。換気扇の掃除方法は、油汚れ用の洗剤を混ぜた水に取りはずした換気扇を浸しておきます。ある程度置いた後に水で洗い流し、スポンジで汚れを落とすとキレイになるでしょう。

Q.敷物の掃除方法とは?
A.部屋に置いているカーペットなどの敷物もきちんと掃除しなければなりません。敷物はダニ・ノミの住みかになりやすい傾向があります。掃除機をかけるだけでなく、ベランダに干して乾燥させてください。しっかり乾燥させることでダニ・カビ予防につながります。

Q.キレイな部屋を維持するコツとは?
A.普段からものを床に置かない・小物類などはきちんと収納することが大切です。一人暮らしの部屋にありがちなのが、収納スペース不足から、ものを床に放置してしまうことでしょう。しかし、床に放置するほどホコリがたまりやすく、掃除がしにくくなります。荷物を散らかさないためにも収納グッズを活用して、整理整頓を心がけましょう。

Q.窓をキレイにするポイントが知りたい
A.窓専用の洗剤を使うのもよいですが、家にある古新聞や古いTシャツ・肌着は、窓掃除グッズになるものです。古いTシャツや肌着を細かくカットすれば、窓枠などの細かい掃除にも使うことができるでしょう。わざわざ掃除グッズを購入しなくても、家にあるもので代用できます。

まとめ

いかがでしたか? 一人暮らしの部屋はワンルームまたは1Kがほとんどです。実家よりも部屋は狭くなるかもしれませんが、自分で掃除しなければすぐに汚くなります。ホコリがたまりやすくなり、「汚部屋」状態になるのです。常にキレイな部屋にするためには、日ごろからできる掃除と年末などにする大掃除を心がけましょう。特に、2〜3日に1度行ったほうがよい日ごろの掃除は、大掃除を楽にするための大切なポイントです。粘着カーペットクリーナーやフローリングワイパーを使用すれば、仕事が忙しい方でも数分で掃除ができるでしょう。ぜひ掃除のポイントをつかんで、一人暮らしの部屋をキレイにしてくださいね。