大掃除でたまった汚れやゴミ・不用品を一気に片付けると、気分も晴れやかになるものです。大掃除を効率よく進めるためには、いくつかのコツがあります。特に忙しい時期に行うのなら、できるだけ労力や時間を使わないで終えたいものですよね。何をすればいいのかよくわからないこともあるでしょう。そこで、今回は、大掃除の基本を含め、スムーズに進めるためのコツを詳しく解説します。

  1. 大掃除とは?
  2. 大掃除のコツついて
  3. 大掃除で出る不用品はどうする?
  4. 大掃除のコツに関するよくある質問

この記事を読むことで、大掃除の基本がわかり、効率よく進めることができるようになります。まずは、記事をじっくり読み進めてみてください。

1.大掃除とは?

最初に、大掃除の定義をはじめ、基本を学びましょう。

1-1.大掃除の定義

大掃除とは、古くは「すす払い」と呼ばれていたものです。数か月~1年に一度、もしくは必要のあるときだけに行い、普段の掃除で行き届かない部分までキレイにします。大掃除を行うことで、隅々までキレイにできるだけでなく、気持ちを新たにできることも大きな特徴です。

1-2.大掃除のタイミング

大掃除は、主に以下のようなタイミングで行います。

1-2-1.年末

年末は、大掃除のタイミングとして最も適しています。大掃除によって、1年の汚れをキレイにし、新たな気持ちで新年を迎えることができるからです。実際に、多くの家庭や企業で年末に大掃除を行っています。

1-2-2.引っ越し

引っ越すときには、今まで住んでいた家をキレイにする必要があります。特に、賃貸物件の場合は、「原状回復」として借りたときの状態にできるだけ戻す必要があるため、大掃除をすることになるのです。

1-2-3.春夏

温暖で作業を進めやすい・汚れがゆるんで落ちやすいといった理由から、春夏に大掃除を行うことがあります。特に、障子(しょうじ・ふすま・畳の張り替えを行う場合、寒くないので楽です。また、春夏は日照時間が長いため、掃除時間が長く取れることもメリットと言えます。

1-3.大掃除と普通の掃除の違い

大掃除と普通の掃除の違いは、以下のような点です。普通の掃除だけでは行き届かない部分を、大掃除でカバーします。

  • 大掃除:年末など不定期に行う・大がかり・普段使わない部分も行う
  • 普通の掃除:毎日もしくは頻繁に行う・簡単・日常生活に関連する部分が中心

2.大掃除のコツついて

大掃除のコツについて、具体的な方法やおすすめのグッズなどを解説します。

2-1. 大掃除のコツを学ぼう

大掃除を行うためのコツをいくつか解説します。

2-1-1.スケジュールを立てる

最初にきちんとスケジュールを立てておくことは、効率よく進めるための基本です。大掃除は、範囲が広く時間がかかるため、無計画で進めようとすると中途半端な状態で終わりがちなので注意しましょう。いつから始めていつまで行うか・場所ごとにかける時間など、できるだけ具体的に考えてください。なお、何回か休憩をはさむことも忘れないようにしましょう。

2-1-2.リストを作る

大掃除は、広範囲であるだけでなくやるべきことがたくさんあります。どこで何をするべきかについて、リスト化しておくとわかりやすく、もれも発生しないのでおすすめです。リスト化した後は、優先順位をつけておきましょう。大掃除のスケジュールを立てる場合にもとても役立ちます。

2-1-3.掃除の順番を決める

掃除の順番を決めておきましょう。それぞれの場所の掃除方法も考えてください。たとえば、ゴミや不用品を捨ててから掃除に移ると効率よく進めることができます。また、普段使う場所は後回しにし、頻度の少ない場所から始めましょう。

2-1-4.効率よく行うコツ

汚れがひどい部分は時間がかかるものです。たとえば、換気扇や風呂場などを専用洗剤でつけ置きし、同時にほかの部分の掃除をすすめると効率がいいでしょう。また、複数人で大掃除を行う場合は、それぞれの分担を決めておくことも大切です。早く作業が終わった場合、ほかの場所も手伝ってもらいましょう。

2-1-5.大掃除のタイミングを考える

大掃除を行うタイミングも重要です。できるだけほかの用事と重ならないように、時間を十分に取ることができるタイミングで行いましょう。企業の場合は、多忙な時期を避けてください。一般家庭でも、休日などに設定することをおすすめします。

2-2.大掃除を時短する方法やグッズについて

大掃除は、普段の掃除よりもはるかに時間や労力を使います。そこで、時短する方法やグッズをご紹介しましょう。

2-2-1.大掃除を時短する方法

大掃除を時短するためには、以下のことに注意してください。

  • 必要な部分だけを集中して行う
  • 細かなところは後回しにする
  • 汚れがひどいところなどは並行して進める(換気扇のつけ置きとほかの掃除との同時進行など)

なお、プロに依頼することも考えましょう。プロの業者に依頼すれば自分たちで行うよりも時短できるだけでなく、キレイに仕上がります。

2-2-2.大掃除の時短グッズ

フローリングの掃除には、専用の掃除シートを使うと、掃除機やぞうきんをそれぞれ使うよりも時短につながります。また、スチームモップも効果的です。ベランダや窓など、水ぶきできて、広範囲の掃除の時短に役立つので検討してみてください。重曹やクエン酸・プロ用洗剤を活用すると、頑固な汚れも落ちやすくなり時短できます。

3.大掃除で出る不用品はどうする?

大掃除では多くの不用品が発生します。不用品の捨て方や業者選びのポイントなど、詳しく解説しましょう。

3-1.不用品の捨て方について

不用品の捨て方について、詳しく解説します。

3-1-1.不用品回収を利用しよう

大掃除で出た不用品は、不用品回収を利用すると楽に処分できます。自分ですべて対応すると大変なので、業者に依頼しましょう。不用品回収業者では、回収した不用品を再販・リサイクルして有効活用しています。ゴミとして処分するよりもはるかにエコで有意義な処分方法です。

3-1-2.不用品の仕分け方法について

不用品を仕分けるときには、以下を基準にするといいでしょう。

  • 必要なもの:生活必需品
  • 不用品:将来使う見込みがないもの(洋服・子ども服・おもちゃなど)
  • 保留:アルバムなどの思い出の品(処分すると後悔することがあるため)

仕分けるときは、できるだけ素早く行いましょう。ひとつずつ考えすぎると時間が足りなくなります。なお、思い出の品(アルバムなど)は、手が止まりがちなので大掃除では手をつけないほうが賢明です。

3-1-3.リサイクルを考えよう

不用品は、リサイクルを考えて処分しましょう。不用品には、貴重な資源が多く含まれています。リサイクルできる方法としては、リサイクルショップやフリーマーケットで売るほかにも、寄付をすることも可能です。また、不用品回収業者に依頼すると何かと便利なので検討してみてください。

3-1-4.不用品の捨て方に関する注意点

不用品でも、家電リサイクル法やPCリサイクル法など、資源の有効活用を目的とした法律で指定のある品目は、自治体でゴミとして処理できません。詳しくは、以下を参考にしてください。

  • 家電リサイクル法の指定品目:テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機
  • PCリサイクル法の指定品目:パソコン・パソコン用モニター

また、小型家電リサイクル法の指定品目は、ゴミとして出すのではなく、できるだけ専用の回収ボックスに投入してください。回収ボックスは、区役所などに併設してあります。なお、自治体ごとに指定品目が異なるのでホームページなどで確認しておきましょう。

3-2.不用品回収業者への依頼について

不用品回収業者の依頼で、主なメリットや依頼方法について解説します。

3-2-1.不用品回収業者を依頼するメリット

不用品回収業者の依頼には、以下のようなメリットがあります。

  • 時間と手間を大幅に節約できる
  • ゴミとして処分するよりリサイクルに貢献できる
  • 自分で運ぶ必要がない(宅配回収・出張回収の場合)
  • 買い取り対象になるものがあれば回収費用と相殺できる

3-2-2.依頼方法について

不用品回収業者を依頼するときは、問い合わせから始めましょう。親切な業者なら、電話やFAXだけでなく、自社ホームページを用意し、問い合わせフォームから簡単に連絡できるようにしてあります。まずは、処分したい不用品の内容や大体の総量を伝え、見積もりをもらってください。見積もりの内容をチェックして、料金などに納得できる場合は、正式に契約し、処分を依頼しましょう。

3-3.不用品回収の方法や費用

不用品の回収方法や費用について解説します。

3-3-1.回収方法

不用品回収の方法には、主に以下の3種類があります。

  • 店頭持ち込み:業者の営業店舗に直接持ち込む
  • 宅配回収:宅配便を利用して業者に送付する
  • 出張回収:日時・場所を指定して業者に回収を依頼する

業者によっては取り扱いのない方法もあるので、事前に確認してから利用しましょう。

3-3-2.回収費用

回収費用は、物量・内容によって異なります。以下は、一般的な目安として参考にしてください。

  • 店頭持ち込み:回収費用は無料(ただしガソリン代は自分で用意する必要がある)
  • 宅配回収:1箱千円~
  • 出張回収:家電1個5,000円~(要見積もり)

なお、物量が多い場合は出張回収が便利です。業者によっては、トラック詰め放題などお得なパックプランを用意しています。見積もりを依頼するときに相談してみてください。

3-4.不用品回収業者選びのポイントや注意点

不用品回収業者選びのポイント・注意点をそれぞれ確認しておきましょう。

3-4-1.業者選びのポイント

信頼できる不用品回収業者は、以下のポイントを満たしているものです。

不用品回収で豊富な実績がある
買い取りも積極的に行っている
見積もりは無料
リーズナブルな回収費用
便利な回収方法を採用している
希望の指定日時・場所での回収ができる
スタッフの感じがよくて親切
顧客からの評判がいい
古物商許可など業務に必要な許可を得ている

3-4-2.こんな業者には注意しよう

不用品回収業者の中には、違法営業をしているところも多いので注意しましょう。無許可で営業したり、私有地の山林に回収した不用品を廃棄したりしているところもあります。特に、電話勧誘や訪問営業などを中心に活動している業者との契約はしないでください。見積もりは無料だったのに有料処分になった・法外な回収費用を請求してきたなど、トラブルが絶えません。安心して取り引きするためにも、さまざまなポイントをチェックし、信頼できると判断した業者を選びましょう。

4.大掃除のコツに関するよくある質問

最後に、大掃除のコツに関するよくある質問に回答します。それぞれ参考にし、実際に行うときに役立ててください。

Q.ひとりで大掃除を行うのは無理でしょうか?
A.ひとり暮らしをしている場合など、ひとりで進めざるを得ないこともあります。無理ではありませんが、必要な部分をきちんと把握して効率よく進めましょう。1日で行うのではなく、数日に分けて行うことも考えてください。なお、ひとりでの大掃除を楽にするためにも、普段の掃除をきちんと行っておくことも大切です。

Q.お風呂やキッチンの汚れをスムーズに落とすコツは?
A.お風呂は主に水あかやカビ落としが主になります。キッチンは、油汚れが厄介でしょう。それぞれに、専用洗剤を使って「つけ置き」しておくことをおすすめします。洗剤の成分が汚れに浸透し、やわらかくなることで落としやすくなるからです。また、細かい部分は古い歯ブラシや竹串などを使ってこすってみてください。

Q.大掃除ではどんな服装が適していますか?
A.動きやすく汚れてもいい服装がおすすめです。長そで・長ズボンにして、強い洗剤の成分から肌をまもりましょう。また、マスクや手袋をして、ほこりや雑菌から身を守ることも忘れないでください。大掃除が終わった後は服も汚れているので、すぐに着替えて洗濯をしましょう。

Q.子どもに大掃除を手伝ってもらうコツは?
A.楽しんで掃除をしてもらう工夫をしてみましょう。子どものうちに大掃除の体験があると、大人になってからも自分で行いやすくなります。子ども専用の掃除グッズを与えたり、親子が一緒に作業をしたりすることもおすすめです。また、大掃除が終わったらおやつを食べるなど、楽しみを用意しておくことも効果があるでしょう。

Q.大掃除でも取れない汚れはどうする?
A.1日で取れないときは、複数日に分けて挑戦してみるのもひとつの方法です。しかし、労力の割にはキレイにならないこともあります。思いきってプロに依頼することも検討しましょう。部分的な依頼なら、数千円程度の費用で収まることもあります。まずは、業者に相談してみてください。

まとめ

今回は、大掃除のコツについて詳しく解説しました。普段は行き届かない部分までキレイに同時できると気持ちも晴れやかになります。しかし、大掃除をうまく進めるためには、スケジュールを立てる・順番を決める・タイミングを考えるなど、多くのコツがあるものです。コツをつかんでおけば、実際の作業でとまどうことなく、スムーズに進めることができるでしょう。一般的には大変な作業でも、工夫をすれば簡単にできます。なお、場合によってはハウスクリーニング専門業者に依頼することも検討してください。