店舗・オフィスの本格的清掃を業者に依頼する時、どのような基準で決めていますか?

店舗であれば、清掃状態によって客の入りが変わるでしょう。オフィスの衛生状態は仕事の能率に多大な影響を及ぼします。それらを踏まえれば、清掃業者の選択は本来の業務と同じくらい大切かもしれません。

そこで、こちらでは店舗・オフィスにおける清掃業者を選ぶ上でのポイントを解説することにしました。

  1. 清掃業者の選び方!知っておきたい3つのポイント
  2. 清掃業者の主なサービス内容をチェック

1.清掃業者の選び方!知っておきたい3つのポイント

店舗・オフィスは営利目的の施設ですから、もちろん、コストカットは重要な問題です。しかし、料金だけを基準に選んで良いのでしょうか?

そもそも、料金だけなら見積りを依頼すればすぐに判断できます。まずはサービス面を比較検討し、最終候補をピックアップしてから料金を見比べれば良いのです。

1−1.業務委託範囲を確認する!

業務委託範囲というのは、どの業者に、どの時間帯に、どこの清掃を任せるか…という意味です。

清掃業者によって、得意とする作業は異なります。水回りに特化した業者、外壁の高圧洗浄を売りにする業者、さらには高層ビルの窓拭きなど高所作業を専門とする業者までさまざまに存在するのです。もちろん、店舗・オフィス内の日常清掃だけを実施する業者もあります。

業務委託範囲の問題は場所だけではありません。対応時間帯に関しても、業者による差があります。細かい時間指定が可能だったり、夜間・早朝に対応していたり、業者ごとに対応は千差万別です。

自店舗・オフィスの特性や営業時間に合わせて、ニーズを満たす業者を選ぶことが必要になります。

1−2.清掃業者の信頼性をチェック!

本格的な清掃であれば、清掃スタッフは店舗・オフィスのプライベートスペースにまで踏み込みます。考えたくはないことですが、清掃スタッフがその気になれば部外秘のデータを閲覧したり、盗聴器を設置したりすることも物理的には可能でしょう。

業者のwebサイトに創業年数・取り引き実績が掲載されていれば、内容をチェックしてみてください。過去の実績が分かる情報がまったく見つからない場合は、少なからず警戒したほうが良いでしょう。

また、故意によらない器物破損が発生した場合を想定して、清掃業者が損害賠償保険に加入しているかどうかも確認してください。保険に入っていれば、器物の破損があった場合に速やかに補償される可能性が高いです。

1−3.清掃スタッフのマナーは十分か?

オフィスであれば来客、店舗であれば顧客、オフィスビルなら他社のスタッフなどが常に行き来していることでしょう。たとえ外注の清掃業者でも、敷地内で業務をしている間は社員と同じようなものです。社員を把握していない外部の方から見れば、区別はありません。

もし、清掃業者のスタッフが挨拶を怠ったり、マナー違反となる行為を繰り返したりすれば、どうなるでしょうか?当然、“この会社は社員教育ができていない”という評判に繋がります。店舗であれば“接客マナーが最低の店”と評価され、クレーム・客離れに直結するでしょう。

きちんと事故報告・クレーム報告を実施し、定期的にミーティングを行うなどの管理体制が整っている業者なら、安心して任せられると思います。また、清掃スタッフに任せきりではなく、管理職のスタッフが時に巡回して、適性に業務が行われているかチェックしている清掃業者もポイントが高いです。

2.清掃業者の主なサービス内容をチェック

さて、それでは一般的な清掃業者はどのような清掃メニューを用意しているか確認してみましょう。もちろん、業者によって違いはありますが、おおむね、次のようなメニューが用意されていることが多いです。

2−1.基本メニューの日常清掃

店舗・オフィスの専用部・共用部をトータルで清掃する基本メニューです。喫煙所の吸い殻回収、水回りの簡易清掃までカバーしていることが多く、日常清掃だけでも大部分の衛生状態を維持することができます。

日常清掃での対応範囲が広い…ということも、清掃業者を選ぶ上で大きなポイントになるでしょう。

2−2.フロアカーペット清掃

日常清掃でもバキュームによるカーペット清掃は行われますが、薬剤を用いて徹底的に清掃する場合はカーペット清掃というメニューを選択する必要があります。シミが除去され、ガムなどの付着物がなくなったカーペットは新品同様の輝きを取り戻すでしょう。

2−3.エアコン清掃

オフィス・店舗の場合、大部分は天井埋め込み型なので、自分で清掃するのは困難です。清掃業者のエアコン清掃ではエアコン自体を分解し、内部を高圧洗浄。もちろん、分解した部品もそれぞれ洗浄します。

エアコン内部が汚れていると臭いが発生するので、定期的に本格的な清掃を入れたほうが良好な衛生状態を保てるはずです。

2−4.高所を含めたガラス清掃・外壁清掃

エントランス部分のガラスなど、地上から清掃できる場所は日常清掃の範囲内になることが多いです。しかし、2階以上の場合、外側から窓ガラスを清掃するためには高所作業を要します。

高所作業に対応できる清掃業者であれば、高所のガラス清掃を依頼することで外側からピカピカに磨き上げることが可能。

もちろん、高所作業ならビルの外壁清掃もおすすめです。長年にわたって放置すると経年劣化が進んでしまうので、定期的に清掃を行うのが望ましいでしょう。

2−5.そのほかの清掃メニュー

もちろん、清掃業者によっては上にあげた以外のメニューも用意しています。外壁・石床を徹底的に清掃する高圧洗浄、ビルの水道水を貯(た)めている貯水槽内部の清掃など、さまざまな種類がありますので、ニーズに合わせて検討すると良いでしょう。

まとめ

以上、オフィス・店舗における清掃業者の選び方でした。清掃会社によって料金体系はさまざまですが、基本的には1つの業者に複数のメニューを依頼したほうがコストは抑えやすくなります。自社のニーズに合わせて、もっとも適した清掃会社を選ぶようにしてください。

  1. 清掃業者の選び方!知っておきたい3つのポイント
  2. 清掃業者の主なサービス内容をチェック

オフィス・店舗の衛生状態を向上し、気持ちよく働ける環境を実現しましょう。