浴槽や浴室の掃除は毎日行うのがおすすめです。しかし、毎日行える掃除場所は、浴槽やたらい、浴室の床などでしょう。実は、浴室には掃除しなければいけない場所がほかにもあります。浴槽の下、浴槽のエプロン、浴槽周りの備品などです。見えない場所を放っておくなら、浴室全体の悪臭やカビの原因になります。それでは、徹底的に浴槽周りを掃除する方法をご紹介しましょう。

  1. 浴槽下の掃除方法
  2. 浴槽エプロンの掃除方法
  3. 浴槽周りの掃除方法

1.浴槽下の掃除方法

1-1.浴槽下は1年に1度は掃除しよう

浴室で忘れてはいけない掃除場所のひとつは、浴槽下です。浴槽下とは、浴槽の真下部分であり、通常は浴槽エプロンに隠れているため見えません。浴槽エプロンとは、浴槽の横にあるパネルであり、通常取り外すことができます。この浴槽エプロンを開けると、浴槽本体が見えるはずです。または、浴槽エプロンがなく、浴槽がそのまま浴室の床に置いてあるケースもあるでしょう。浴槽下や浴槽と壁が接している場所は、見えにくい場所です。しかし、実は汚れがたまりやすく、必ず掃除する必要があります。1年に1回は必ず浴槽下の掃除を計画してください。とはいえ、自分で行うのは大変なため、掃除のプロへ依頼するのもおすすめです。

1-2.自分で行う浴槽下の掃除

自分で浴槽下の掃除を行うには、高圧洗浄機を使いましょう。水の圧力で汚れを取り除きます。カビ取り洗剤も使ってください。カビ取り洗剤を使うときは、事前にカビ取り洗剤を吹きつけて、2時間から3時間放置しましょう。すぐにブラシでこするよりも効果的です。きちんと換気をしながら掃除しましょう。高圧洗浄機を使った掃除も限界があります。見えるところや水の噴射が届く場所しか掃除できないからです。徹底的な掃除はプロに依頼しましょう。

1-3.プロに依頼したあとのメンテナンス

1度プロに徹底的な掃除を依頼したなら、その後は自分できれいな状態を保ってください。見えるところだけでも定期的に掃除しましょう。1か月に1度は浴槽エプロンを開けて、浴槽下を簡単に掃除してください。カビ除去用の洗剤などを吹きつけ、半日後に水で洗い流すだけでも十分です。吹きつけた洗剤は、忘れずに洗い流してください。洗剤と浴室の温度で、浴室内に化学物質がこもる危険があります。

2.浴槽エプロンの掃除方法

2-1.浴槽エプロンの表部分を掃除する

浴槽エプロンとは、浴槽の横にあるパネルで、浴槽下のカバーの役目があります。浴槽エプロンは、洗い場に接しており、水アカがつきやすい場所です。ですから、浴槽エプロンの表部分は、毎日定期的に掃除してください。浴室の床や壁と一緒に掃除するとよいでしょう。また、浴槽を洗うときに同じ洗剤で洗うのもおすすめです。

2-2.浴槽エプロンの裏部分を掃除する

浴槽エプロンの裏側も1年に1度は必ず洗いましょう。タイミングとしては、浴槽下を洗うときに一緒に洗うのがおすすめです。浴槽エプロンの裏は、カビなどの汚れがつきやすいので、掃除にはカビ取り洗剤を使ってください。カビ取り洗剤を使うなら、掃除のあともカビがつきにくくなります。

2-3.浴槽エプロンの裏側は1か月に1度掃除する

浴槽下は自分で掃除をしても届かない場所があります。ですから、定期的にプロへ掃除を依頼するのがおすすめです。しかし、浴槽エプロンは自分で掃除できます。そのため、プロに浴槽下の掃除を依頼したあとは、1か月に1度、浴槽下を掃除し、そのときに浴槽エプロンも掃除してください。そうすれば、カビがこびりつかずに済みます。

3.浴槽周りの掃除方法

3-1.蛇口近辺の掃除

浴室の蛇口は水アカがつきやすいものです。蛇口の掃除に洗剤を使う必要はありません。メラミンスポンジを浴室に常備しましょう。メラミンスポンジとは、白くきめ細かいスポンジで、100円ショップでも手に入ります。洗剤をつけずにこするだけで蛇口はきれいになるでしょう。こびりついた水アカにはクエン酸を使ってください。クエン酸を入れた水にキッチンペーパーを浸し、水アカで汚れた蛇口をパックしましょう。3時間放置し、その後ブラシで軽くみがいてください。たわしでこすってはいけません。蛇口にキズがつき、キズに汚れが入り込みます。鏡も同様にクエン酸を使って掃除しましょう。

3-2.排水溝の掃除

排水溝も定期的な掃除が必要です。重曹と酢をまぜて排水溝へ流し込みましょう。半日ほど放置し、その後、水で流してください。急いでいるなら、パイプ掃除用の洗剤もよいでしょう。洗剤をまぜないよう注意してください。排水溝の入り口部分や網部分はブラシで定期的に掃除します。しつこい汚れはカビ取り洗剤を吹きつけて放置してください。その後、水で洗い流すだけで網目のカビも取れます。

3-3.壁と床の掃除

浴室の床や壁の掃除は定期的にしてください。1番よいのは、浴室を使用した直後に行う簡単な掃除です。ワイパーで壁や床についた水滴を取り除くだけでも大きな違いが生まれます。毎日掃除を行えば、がんこな汚れにはなりません。定期的に、カビ取り洗剤を壁や床に吹きつけ、半日放置してくだし。その後、水で洗い流しましょう。夜に洗剤を吹きつけて、朝に水で洗い流すのもおすすめです。吹きつけた洗剤は乾いているため、ブラシで簡単にこするとよいでしょう。目地のカビ取りも自分でできます。しつこいカビの汚れには、漂白剤と片くり粉を練りあわせたペーストを使いましょう。目地に塗りつけ、30分放置してください。その後、水で洗い流します。しかし、掃除を定期的にしても、浴室にがんこな汚れはつくものです。定期的にプロに徹底的な掃除を依頼するとよいでしょう。家のほかの部分もまとめて掃除を依頼するなら、1日で家全体がすっかりきれいになります。

まとめ

浴室は温度と水、体からくる汚れなどでカビや雑菌が増えやすい場所です。定期的に掃除しましょう。浴室の壁や床、浴槽のほかにも、浴槽下や浴槽エプロンの掃除を忘れないでください。

浴槽下は、

  • 1年に1度掃除する
  • 見えるところは自分で1か月に1度掃除する
  • 1度プロに頼み、徹底的な掃除をする

などで、きれいにしましょう。

浴槽エプロンの場合は、

  • 表部分は浴槽と一緒に掃除する
  • 1か月に1度は浴槽エプロンの裏を掃除する
  • 浴槽エプロンの開けるときは、浴槽下も簡単な掃除をする

などで定期的に掃除してください。

見えないところを掃除するなら、浴室内全体にカビが増えるのを防げます。き
れいなお風呂で快適な空間を楽しみましょう。